幸い、怪我はたいしたことはありません。
ご心配をいただいた方々には、厚くお礼申し上げます。
前回ブログのつづきです。
【愛犬に社会化のチャンスを与える方法】
●"Strike while iron is hot"(鉄は熱いうちに打て)
前回のブログでお話したとおり、社会性を学ぶのは、脳みそが柔らかい若いうちの方が望ましいことはお解りですね?
いいブリーダーさんの元で母犬や兄弟犬と十分な時間を過ごした子犬の場合は、飼い主さんがわざわざ他の犬と触れ合わせる必要はないだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。
人間でも、家族としか接していなかった乳児が、やがて公園デビューし、保育園や幼稚園、そして小学校へと世界を広げて行くように、子犬の世界も広げてあげましょう。
具体的には、お散歩デビュー前の時期は抱っこして外の空気や音に慣れさせましょう。
お散歩デビューしたら、近所の犬や人と積極的に関りを持たせてあげましょう。
ドッグランやいつもと違う公園、犬のようちえんなど、できるだけたくさんの機会をもうけて、様々な犬種、様々な大きさの犬とふれあわせてあげて下さい。
すっかり社会化期を逃してしまった・・・というワンちゃんでも、生後1才くらいまではかなり柔軟に他のワンちゃんから社会性を学んでいきます。
更に年齢を重ねると、徐々に自分の殻を破るのが難しくなっていきますが、時間はかかるものの社会性を身に着け、犬が変わったようにイキイキと犬生を楽しみ始める子もいますから、最初からあきらめないでくださいね~!
●かわいい子には旅をさせよ
愛犬の社会化のために、お散歩仲間と一緒に遊ばせたりドッグランに連れて行ったりと、飼い主さんが頑張っているのに一向に他の犬たちと遊ぼうとしない・・・というワンちゃんはけっこう多いようです。
社会化ができていないワンちゃんにとって、他の犬たちとのふれあいはかなりの勇気を必要とします。
自分がどう接していいかも分かりませんし、相手がどう出てくるかも予想がつきません。
そんな不安な気持ちでいる時にそばに飼い主さんがいれば、飼い主さんの後ろに隠れてしまうのは当たり前ですね。
人間が英語を学ぶ時のことを考えていただくと解りやすいと思いますが、一番効率よく英語を習得する方法は、英語圏に行って生活することですね?
必要に迫られる
ということと、
甘える人がいない
ということで、自ずと必死で頑張らざるを得ない状況になるんですねぇ~!
お散歩やドッグランで飼い主さんの後ろに隠れているワンちゃんは、せっかく海外に語学留学しているにも関わらず、日本人の友達とずーーーっと日本語で話している人のようなものです。
もし、このような方法で社会化が進まないワンちゃんは、犬のようちえんや、ケージレスのペットホテルのように、飼い主さんと離れた場所に社会化修行に行かせるという方法もぜひ試してみてください。
わたしたちのペットホテルでも、数日間お泊りした結果・・・
「何度ドッグランに連れて行っても一度も他の犬に挨拶できた試しがないこの子が、他の子と遊んでいるなんて・・・信じられないっ!!
いったい何をしたんですか?!」
と飼い主さんが驚くような嬉しい変化を遂げた子たちがいます。
なんか・・・インチキくさい”幸運のブレスレット”の広告みたいになっちゃってますけど・・・
ホントですからね~~(-_-;)
●いきなり理想を求めない
人間って・・・とってもせっかちで、
「早く ラクして 理想を手に入れたい!」
って考えちゃいがちです。
電車の釣り広告・・・いや、吊り広告で見たことありませんか?
「10日で5キロ減量!!」ってポスター。
ダイエットの王道なんてもうずーーっと昔から実はみ~んな知っていて
「食べる量をセーブして運動量を増やす」
↑コレなんですね!
そんでもって、急激に痩せればリバウンドすることもみーんな知ってる・・・
なのに、痩せたい人の頭の中にある選択肢は次のふたつであることが多いでしょう。
・とにかくラクして(今の生活を変えず)魔法みたいに早く大幅に減量したい。
・それが無理なら・・・もういいや~~(ムシャムシャ・・・←ヤケ食い)
この姿勢は愛犬の社会化に関しても同じみたいなんです。
理想はもちろん、
「他のワンちゃんから逃げ回っていた子が、アっという間に他の犬とジャレ合う社交的なワンちゃんに・・・♪」
という感じでしょうが、そんな洗脳レベルの変化を求めること自体、どうかしていますね~?!
現実的には次のような”変化の兆し”だけでも大収穫だと思ってください。
「他のワンちゃんから逃げ回っていた子が、他のワンちゃんがいても逃げ回らなくなった♪」
これは実際、とっても大きな進歩です!!
街中で外人に道を訊かれたらドキドキしてニヤニヤして逃げ出す・・・という限りなくアヤシい挙動不審の日本人だった人が・・・
「ペラペライングリッシュで饒舌に道を説明してあげられるどころか、自分から『メイアイヘルプユー?』な~んて外国人に話しかけちゃうレベルに!!」
こうなるのがもちろん理想形でしょう。
でも、少なくとも、挙動不審でもアヤシくもなくなり、
「『自分には英語が話せないのでごめんなさいね』程度のことを言えるとか、ヘタクソながらも身振り手振りを交えてなんとか道を教えてあげられる」
この程度でも、「外人がもう怖くない」という点において、本人の「自信」は以前と比べて雲泥の差ですよね?!
他の犬を避け続けていた犬も同じことです。
「なんだ、思ったほど怖くないや!」
とか
「他の犬がいっぱいいる中でも無事に過ごせたな(ホッ♪)」
とか、
「他の犬といるのって、案外楽しかったかも・・・♪」
という最初の一歩がとってもとっても大事なんです。
さて、次回は犬の社会化のために、わたしたち人間が具体的にどうすればいいか?というお話です。
<今日のPetHotel11!>
う~~~~~ん・・・・ |
はぁ・・・気持ちいい~~♪ |
Fくん「なんでボクだけリードつけられてるの~?」 |
Fくん「CくんCくんCくんCくーん!!」 Cくん「やだやだやだーー!!」 |
Fくん「いいじゃんいいじゃん!!」 Cくん「やだやだ、よくなーーい!」 |
ボス「やめろ、来るなよ」 Cくん「なんで?」 |
ボス「ねえ、来るなったら~!」 Cくん「だからなんで?」 |
ボス「来るなって言ったら来るなーっ!!」 Cくん「だからなんでったらなんで?」 |
ボス「・・・ったく、社会化できてない子は これだから困っちゃうよ・・・」 ボスだってまだ社会化勉強の途中のくせに~~(笑) |
お立ち台でくつろぐお姉さまたちは社会性バッチリ! 既にFくんに「一喝」済みのため Fくんにちょっかいを出されることはありません さっすがーー! |
台風が近づく中、夕方奇跡的に雨が止んだ数分間に ピューーーッ!!っとお散歩に行ってきたよ! (薄暗い中でのスマホカメラだから画像が 荒いねぇ~~・・・) |
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