前回ブログのつづきです。
お腹を壊してお薬を服用中のMくん。
一週間のお泊り予定でお預かりしたものの、お腹を壊した詳しい原因は飼い主さんもかかりつけの獣医さんも判らないという状況・・・
このままでは他のワンちゃんと一緒に遊ばせてよいかの判断がつかないため、近所の獣医さんに診ていただくことにしました。
【慢性膵炎なのに?】
●Mくんの持病
現在2歳のMくんは、1才になったばかりのころからpethotel11!を利用してくれています。
初回ご利用時、飼い主さんは次のように仰っていました。
「この子、慢性膵炎なんです。
ですからフードは指定の缶詰だけを与えて、それ以外のものは与えないようにお願いします。」
療法食のその缶詰は2号缶(タテに長いパイナップルの缶詰のサイズ)で、Mくんは1回にその半分を食べるのですが、体の大きさに比べてものすごい量にわたしには見え、
「ええ?一度にこんなに食べるの~?!」
と驚いたものですが、それが規定量なので仕方ありません。
高そうな療法食の缶詰を1日に1缶・・・結構なコストになるんじゃないかなぁ・・・飼い主さん大変だなぁ・・・
と思っていました。
●ご理解ください
飼い主さんに
「Mくんがお腹を壊している原因は、担当医に訊いても『判らない』とのことでしたので、感染性があるかどうか、こちらで獣医さんに診断してもらってもよろしいでしょうか?
その結果が判るまで他のワンちゃんと一緒には遊ばせてあげられませんので・・・」
とお話すると、
「お願いします。
他のワンちゃんへの影響まで思いが至らず申し訳ございませんでした。」
と快くOKをいただくことができました。
「いえいえ、こちらこそ面倒なことを申し上げてすみません。
でもきっとMくんがお泊りする時に、他のワンちゃんが原因不明の下痢をしているときいたら○○さんも『うつらないかしら?』とご心配になると思うんです。
ご理解いただき有難うございます。
診断結果が判り次第メールでご報告しますね~!」
・・・ということで、早速近所の獣医さんにMくんを連れて行きました。
●診断結果
診断の結果、Mくんの腸内からはクロストリジウムという芽胞菌が通常値を超えた量検出されました。
「はい、出ましたクロスト~~~!
他のワンコとは一緒にしないでね~♪」
若干嬉しそうに言う獣医さん クッ・・・(-_-;)
やはりあの憎たらしい芽胞菌だったかー( ノД`)
でも、Mくんに下痢をさせていた犯人がハッキリしただけでも、気を付けるべきことが判ったのですから助かりました。
芽胞菌については以前コチラ↓の記事で詳しく書いていますので、ぜひご一読ください。
犬の下痢を引き起こす、しぶとい芽胞菌に注意!
ペットホテルにお泊りしているワンちゃんは、どんなに楽しく過ごしていても、それなりにストレスや緊張にさらされていて、普段よりも抵抗力が落ちていると考えるべきです。
慣れない場所で、飼い主さんと離れ、生活リズムも普段とは違うんですからね。
そのため、芽胞菌がウジャウジャいる子のウンチを他のワンちゃんが舐めちゃったりすれば、たちまち急性腸炎を起こし、次々に下痢ピーの連鎖感染・・・なんてことも十分に考えられるんですね。
ですから、わたしたちがMくんをお預かりしている間に取るべき対応は、
・だれか一人はMくんの後をストーカーの様につけ回し、ウンチをしようとしたらすぐさま”お犬払い”をして絶対にそのウンチに近づけないようにした上で、ウンチを適切に処理する。
・ほんの少しの時間であってもMくんから目を離すような時は、完全にMくんを他の子から隔離しておくこと。
ということに決定しました。
ただし、お薬をキチンと飲み、すっかり腸内の芽胞菌が通常値に戻ってしまえばもう大丈夫♪
Mくんのお泊り期間は1週間。
とりあえず、処方されたお薬をすべて飲み切ったらふたたび獣医さんに検査をしてもらい、クロストリジウムの値が通常値に戻ったかを再診してもらうことになりました。
●すっごく気になること
さて・・・Mくんがお腹を壊していた原因はハッキリしましたが、この時 獣医さんと交わした会話で、ヒジョーーに気になることが出てきてしまったんです。
「お腹壊してるってペットを連れてこられて、何の検査もしないでお薬を処方することってある?」
「うん・・・ひどいよなぁ~、テキトーすぎるよなぁ~・・・よっぽど忙しかったとかかな(苦笑)」
「Mくんには同居ペットもいないから『別にいいか♪』って思ったのかなぁ・・・」
「そうかもねぇ~・・・でも・・・それにしてもやっぱりちょっとおかしいんだよなぁ・・・」
「え?!なにが?」
「この子・・・慢性膵炎だって言ったでしょ?いつから?」
「えーと・・・1才になる前から。ずーーっと療法食の缶詰食べてるよ。」
「ふぅ~~ん・・・それ・・・ホントかなぁ~~~~~?!」
「え?え?どういう意味?!」
「いや・・・本当に慢性膵炎の子が下痢をして来院したら、けっこうヤバい状態の可能性も考えて、必ず検査をするはずなんだよ。
それを、何の検査もしないでホイッって簡単に薬を出しているのが、どうにも納得できないんだけどなぁ~・・・
だいたい、この若さで慢性膵炎なんて滅多にないよ。
だから、本当にこの子は膵炎で療法食が必要な子なのかなぁ~~~~?ってこと!」
「なっ・・・なんですとーーーーーっ?!」
長くなるので次回に続きまーす!
<今日のpethotel11!>
今日のナツは心なしか ちょっぴり寂しそう・・・ |
一緒に暮らしていたくりんくんは 今日、お空に帰っていきました。 また会えるよ、ナツ (o^―^o) |
Gちゃん「ボスがボールに見向きもしないで ヘンなことしてまーす!」 お鼻がたまんなくカユいんだってさ(;^ω^) |
チャコ「Gちゃん、今日帰っちゃうんだって? さみしくなるなぁ~」 Gちゃん「私のこと忘れないでね~!」 |
優しくて穏やかでとってもおりこうさんだった Gちゃん♪ |
ありがとう。とっても楽しかったよ! また遊びにおいで~~(^▽^)/ |
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