2018年10月1日月曜日

群の意識(犬同士のコミュニケーション)⑧

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回ブログのつづきです。


【犬の社会化に人間はジャマ?】

●まずは犬であれ!

人間社会で暮らす犬たちにとって「社会性」には次のふたつの意味があります。


①犬としての犬社会における「社会性」

②人間と暮らすための家庭犬として必要な「社会性」


今回、話題にしているのは②の 人間と暮らすための家庭犬として必要な「社会性」はあるけれど、①の 犬としての犬社会における「社会性」だけが不足している犬です。

本来犬たちは、母犬や兄弟犬と過ごす中で、まず「犬としての社会性」をある程度身に着けた上で人間に飼われるはずです。

そこから、飼い主となった人間は、自分たちと暮らすために必要な②の家庭犬としての「社会性」をしつけによって改めて教えるワケですね。

ですから、いわゆる「しつけ本」は、犬がまず犬であること(犬としての社会性を身に着けていること)を前提に書かれています。

「しつけ本」に書かれていることを実践しても、どうもウチの犬にはピンとこない・・・という時には、もしかすると前提である「犬としての社会性を身に着けていること」が不足していることが要因かもしれません。

※もちろん要因はひとつではありません。


家庭犬として人間に飼われている犬なのだから、人間に対する社会性が優れていればそれでいいじゃないか・・・と思いがちですが、やはりそれはとてもアンバランスで不自然な形なのだということですね。

犬が①と②の両方の「社会性」を身に着けていることが、飼い主さんにとっても飼い犬にとっても精神的に穏やかに過ごせる理想の形だといえるでしょう。



●人間が介入しない


犬としての社会性を身につけるためには、とにかく人間ができるだけ介入しないで犬同士のコミュニケーションを犬のペースでさせるようにすることです。

前回のブログで、PetHotel11!で数日間お泊りした社会性がまったくないかのように見えていたワンちゃんが、帰るころにはすっかり他の犬たちと馴染み、お散歩中の態度も自信たっぷりに変化したのを見た飼い主さんから


「一体何をしたんです?!」


と訊かれることがあると書きましたが、強いて言うならば


「わたしたちはできるだけ何もしないようにしていました」


ということになります。

つまり、海外に語学を学びに行った日本人になるべく日本語で話しかけないようにするのと同じように、犬の社会化を学ばせるには、犬同士のコミュニケーションになるべく人間が介入したり助け舟を出さないようにすることです。


「親」という字の成り立ちはご存知ですね?

「木の上に立って見る」

子供の健全な成長のために、親がすべきことは子供を少し離れて見守ることであって、決して手取り足取り指図をすることでも、過保護にすることでも、無関心でいることでもないってことです。

飼い主さんにとって、愛犬は目の中に入れても痛くないほど可愛くて仕方ない存在ですから、「一歩引いて見守る」ということがとっても難しいようなんです。

けれども、わたしたちはお預かりしたワンちゃんたちを客観的に「見守る」ことができます。


たとえば・・・

(これは人間社会で暮らすために必要なしつけですが)

四六時中、要求吠えが止まらないワンちゃんがいたとします。

このワンちゃんに必要なのは「要求に応えないこと」によって「吠えつづけても無駄だ」とワンちゃんに学習してもらうことだけです。

飼い主さんにはなかなかそれが徹底できずに根負けし、要求吠えを強化してしまいますが、わたしたちは絶対に根負けしません(笑)


同様に、犬の社会化を学ばせたいワンちゃんに必要なことは「犬のことは犬に任せる」という姿勢です。

けれども、飼い主さんにそういう機会はほとんどありませんよね。

ドッグランに愛犬を連れていけば、どの子にもそれぞれ黒子(クロコ)のように飼い主さんがくっついています。

飼い主さん同士の考え方もマチマチですから、中には自分の愛犬や自分の愛犬に近づいてきた他の犬にずーーっと話しかけているような飼い主さんもいるでしょう(笑)

そんな飼い主さんに


「ちょっと、せっかく犬同士で色々なことを学ぼうとしているんですから、引っ込んでてもらえます?!」


なんて言えまっか~~~?(←わたしは絶対に言えませ~ん ドキドキ・・・)


例えばご近所の犬友達さん同士で


「お互い、多少のかすり傷はヨシとして、私達人間はなるべく犬同士のやりとりに介入しないようにしましょう」


という申し合わせをした上で、どこかのお宅のお庭で遊ばせたり、ドッグランを貸し切って遊ばせたりすることができればいいかもしれませんね。

けれども、そんな風にせっかく飼い主さん側が「犬離れ」できていても、すぐ側に飼い主さんがいる状況では、犬たちの方が精神的に飼い主さんに頼ってしまって、なかなか「飼い主さん離れ」ができません。

そのため、社会性がなく引っ込み思案の犬はずーーっと飼い主さんの後ろに隠れたまま制限時間いっぱいになってしまうということになり勝ちです・・・(-_-;)


わたしたちのホテルで数泊過ごした愛犬をご覧になった飼い主さんが


「何をやってもぜんぜん他の犬に近付こうとしなかったのに・・・!!」


と驚かれるのは、


・わたしたちができるだけ犬たちのコミュニケーションに介入しないこと。

・犬たちが精神的に甘える飼い主さんと完全に離れていること。


このふたつの条件が整っているからだと思います。



もちろん、介入しないとはいっても、社会性のない犬同士の交流はお互いが距離感を知らないために危険なことも多いものです。

ですからわたしたちは、犬たちの様子を木の上から見守るように注意深く観察していて、大きな危険が予測されるような場面では最低限の介入をすることになります。


なるべく介入しないことが大切・・・

でも介入すべきタイミングでは最低限介入する・・・


ちょっとコレ、神業だと思いませんか~~~~?!

いえいえ、自画自賛しているワケではありません。

本当は、


「コレぞプロの実力でございます!エッヘン!」


って威張りたいところなんですが・・・実は、わたしたちはちーっともすごくなんかないんです。

すごいのは、それをわたしたちにキチンと教えてくれる犬たちなんです!!

そう、すごいのは大抵犬たちの方・・・(^_^;)




長くなるので、つづきはまた次回にさせてください。




<今日のpethotel11!>

台風一過!
ルンルンで浜辺をお散歩するCくんだけど・・・

一番さいしょにpethotel11!に来た頃は
お散歩で他の犬に会うたびにパニックになってたよね~

Cくん「えーそうだっけ?」

Cくん「さ、早く行こうっ♪」
Cくんは怖がりさんだけど、見違えるほど成長しました!
まだまだ伸びしろあるよね?!(*^_^*)

実はボスもまだまだ社会化勉強中~!
6才まで箱入り息子だったから時間がかかるね~(^_^;)

風に飛ばされないように踏ん張るチャコ
社会性はピカイチ!

チャコ「あ!なんかいいもの・・・」
ナツ「え?なになに?すぐ行くから待っててっ!!」

チャコ「なかった・・・」
ナツ「コケッ・・・」

台風の風で色んなものが落っこちてるよ~♪
チャコ、食べちゃダメだよ!!

Cくん、楽しかったよ!
また遊びにおいでね~~(^o^)






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