前回ブログのつづきです。
【あっという間に崩壊するシステム】
●無関心な人々
もうひとつ、動物保護団体や終末期医療を取り巻く環境として
「世間の無関心さ」
に触れなくてはなりません。
何かコトがあれば大騒ぎしてバッシングを浴びせる世間ですが、保護団体の活動内容や終末期医療の現状について、ふだんどのくらいの人が興味と感心を持っているでしょう?
そこには、
「知識としては知っているけれど、あえて関心を払わない」
という心理が働いているように感じています。
理由は・・・自分たちが彼ら彼女らに、自分たちが面倒を見きれない命を押し付けているから。
せっかく臭いものに蓋をしたのだから、わざわざ中を覗く気にはならないけれど、蓋の中身がアクシデントで溢れ出したりした日にゃ~~・・・
「ちょっと!何やってんのよぅっ?!」
って、臭いものの面倒を見ていた人を罵倒するヤツラ・・・
うわ~~、友達にしたくありませんねぇ~~!!
でも、それが今の日本の”世間”や”群衆”・・・
つまりわたしたちの姿です。
そして、人々が無関心だということは、蓋の中の世界に監視の目が行き届かないということを意味しています。
動物虐待を趣味とするような人間が、今日からでも保護活動家を名乗って寄付を集めながら標的となる犬や猫を集めては虐待する・・・
なんていう恐ろしいことが可能な状態を作り出しているのは誰か?ってことをよーく考えなくてはなりませんね。
●当然の結末
以前、このブログの中で、保護猫活動をしていたAという女性のお話をしました。
彼女は無計画に猫を保護し、自分自身のシェルターを悲惨な多頭飼育崩壊状態に陥れてしまっていました。
どのような悲惨な状態だったかは、コチラ↓の記事を読んでみてください。
手に負えないペット④(保護活動だったはずが・・・)
昨日発売された週刊新潮には、「滝川クリステルも見限った「犬の殺処分ゼロ」NPOの虐待 獣医師が実名告発するその実態」という記事が掲載されました。
「」内リンクから概要はわかりますが、詳細は誌面でご確認ください。
この告発記事に対して、当事者のピースワンコジャパンは反論声明を発表しています。
↓
【お知らせ】『週刊新潮』9月12日発売号の記事について
ぜひ、どちらもよく熟読されることをオススメします(胸が苦しくなります)
そして・・・
今回わたしのブログで取り上げている動物愛護団体理事長Yの書類送検。
上の3つの事例はそれぞれ状況が異なっているので、一緒に取り上げるのはおかしなことだと感じられるかもしれません。
けれどもあえて並べて書かせていただいたのは、これらの保護団体を取り巻く世間の姿勢は共通しているからです。
●限界の形
以前から何度もお話していることですが、「めざせ殺処分ゼロ」を支え続けているのは、それを掲げている行政ではなく、受け皿となっている保護団体や保護活動家たち(ボランティア)です。
彼ら(彼女ら)が必死で保健所や保護センターから犬や猫を引き出し続けることで、行政は殺処分する頭数を大幅に減らしたりゼロにしたりできているにすぎません。
蛇口を締めることなく、ジャージャーと保健所に犬や猫が収容され続ける下で、受け皿となって必死で受け止め続けている保護団体が、いずれ限界を迎えることは最初からわかっていたことなのです。
具体的に、蛇口を締めるために改善すべき問題は依然山積していて・・・
・繁殖業者、流通業者、販売業者への規制が事実上ないに等しい
・国や行政が問題を民間のボランティア(保護団体)に丸投げしている
・飼い主の意識が低い(教育や意識改革が動物愛護先進国に比べてかなり遅れている)
などがありますね。
これらの問題点を、問題に取り組んでいる人はみな認識していて、ずっと国や行政を動かすために努力しつづけていますが、経済界や業界団体などの既得権益の壁は高く、蛇口はビクともしていないのが現状です。
それに加えて、受け皿となっている保護団体やボランティアを取り巻く世間がどういう態度を取り続けているかは、お話してきたとおりです。
面倒を彼らに押し付けのほほんと暮らし・・・
受け皿が壊れたりあふれたりすれば一斉にバッシングを浴びせ・・・
それ以外の時は無関心で見て見ぬフリ・・・
その結果、受け皿となっている保護団体やボランティアはどうなってしまうでしょうか?
・疲れ切って倒れる(受け皿をやめてしまう)
・精神を病んで虐待に走る(本人は虐待状態になっていることに気づかない)
・元々、虐待をするようなおかしな人材が保護活動に紛れ込んでくる
・自分たちの置かれている現状を冷静に見極める判断力も冷静さも失い、活動がおかしな方向に進んでいってしまう
こういったことが起きるのは、むしろ必然だと考えるべきではないでしょうか?
上記で挙げた3つの保護団体の問題はそれぞれ形は違っていますが、どの団体も設立した時期はほぼ同じです。
パンク状態に陥り、冷蔵庫に猫の死体を入れていたA女史の保護猫シェルターが設立されたのは2016年。
ピースワンコジャパンが県内で殺処分対象となった犬の全頭引取をはじめたのも2016年。
虐待の疑いで書類送検されたY氏が理事長を務めていたNPO茨城県水戸市動物愛護が設立されたのが2015年。
いずれも、設立してからたったの2~3年で崩壊、あるいは崩壊寸前の状態になっているのは、単なる偶然でしょうか?
そう考えると、設立から5年以上もやっているような保護団体は、
・崩壊の可能性に対する自覚が十分にあって、決して無茶をしない(一線を越えない)
・自分たちの活動を客観的に見ることができている
・類まれなる強い肉体と精神を持っている
・培ってきた経験や周囲の声を生かし、常にブラッシュアップや軌道修正をしている
という、すんごいバランスのいい保護団体や保護活動家さんなのではないかと思います。
でもね・・・
そういうすんごいバランスの保護団体とて、常に崖っぷちを歩ているような状態だということは、絶対に忘れてはなりません。
そういう団体や人材はとてもとても少ないですし、人は病気もしますし歳も取ります。
他団体が次々に限界を迎えバタバタと崩壊していけば、その負担はバランスのいい優良な団体にのしかかってくるということ・・・そうなればもうダムは決壊してしまうのだということを肝に銘じておかなくてはなりません。
もう時間がありません・・・(焦)
長くなるので、つづきはまた次回にしまーす!
<今日のPetHotel11!>
朝の畑道さんぽ♪ |
海が見渡せるとってもキモチいい道なの♪ Hちゃんのリクエストできたよ(^▽^) |
朝日を浴びてももうそんなに暑くない♪ |
うーーん、力がみなぎってきたーーー! |
Hちゃんも満足してくれたみたいで よかったよかった(o^―^o) |
お外で過ごすのが大好きなHちゃん お庭に長くいられる今の季節は サイコーだね!! |
そして・・・お外でいっぱい遊べて喜ぶといえば・・・ 「ウリだよ~~~ん♪来てあげたよっ!!」 |
「今日はボクのすっごいジャンプを見せてあげるね! Hちゃん、よく見ててね~~!」 |
Hちゃん「アイ・・・」 |
「ええ?!そんな遠くから? とどくの~?って思うでしょ?」 |
「それが・・・・」 |
シュタッ!! |
「届くんだよね~~~~!」 |
「Hちゃん、もう一回やるよー!!」 |
Hちゃん「アイ・・・」 |
「こぉーーーんなに遠くから踏み切って・・・」 |
シュタタッ!! |
「届いちゃうんだよね~~~♪(エッヘン) どう?すごいでしょ?」 |
Hちゃん「すごい・・・」 |
「はぁ~~楽しかった♪また来るね~!!」 うん、でもずいぶんお散歩したけど ウンチは出なかったねぇ (-_-;) |
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