2018年9月3日月曜日

突然のお別れ

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





つい先程、”くりんくん”というチワワ(享年8才)にお別れを言いにいってきました。

きょうはそのお話をさせてください。



【お別れを言いに】


●悲しい知らせ


午後、犬たちがお昼寝している隙にPCをチェックしていると、悲しいお知らせが入ってきました。

pethotel11!の超長期お預かりチワックスの”ナツ”の元飼い主さんからです。


「くりんが、さっき病院で亡くなりました…突然死でした。

お時間があればナツちゃんを連れて来て頂けたらと思います。」


突然のことで驚きましたが、本当にたまたま今日の午後ならワンちゃんの送迎などの予定もなく、お散歩までに帰ってくれば大丈夫だったので、急いで支度をしてナツと一緒にくりんくんのおうちに向かいました。



●くりんくんとナツたちのこと


ナツは元々、”くりんくん”とモカちゃんと一緒に、ひとりの飼い主さんの元で暮らしていました。

どうしても3匹を手放さなくてはならなくなった飼い主さんは、必死で愛犬たちを引き取ってくれる人を探されて・・・

ナツは私の母の元に、モカちゃんは母のお友達に、そして ”くりんくん”は飼い主さんのご実家に無事引き取られて 別々ではあるけれど、みんな新しい家庭で可愛がってもらって、とても幸せに暮らしていました。

そして、ひょんなことから元飼い主さんとわたしたちはSNSで繋がり、pethotel11!で3匹の同窓会を、今まで3回ほどすることができました。

3匹が一緒に暮らしていたころ、就寝前の恒例のワンプロでは、”くりんくん”はいつもナツにやりこめられていたそうですが、同窓会では離れていた兄妹に会えたことにはしゃいで、シッポをちぎれんばかりにくるくる回して喜びあう姿は本当に可愛らしかったです。

元飼い主さんが3匹を手放された当時、周囲の心無い人たちの中には元飼い主さんを非難する人たちもいたようです。

けれどもわたしは、元飼い主さんがどれだけ懸命に愛犬を安心して託せる新しい飼い主を探されていたかを知っています。

そして、3匹の同窓会を最初にしたとき、ナツやモカちゃんの嬉しそうな様子を見て、どれだけあの子たちが愛されていたのかを目の当たりにしました。

きっと、不思議なご縁で元飼い主さんと兄妹たちが再会できたのは、偶然なんかではないのかもしれません。

他人になんと言われようとも、命に誠実に向き合い 自分に恥ずかしくない行いをしていれば、神様は見ていて奇跡を起こしてくれる・・・そんな風に感じました。


”くりんくん” モカちゃん ナツ
最後の同窓会のスナップ


●本当に突然・・・


飼い主さんのお話では、”くりんくん”は今朝もお散歩ができていたそうです。

ただ元々、心臓の持病があった”くりんくん”

服用していたお薬がなくなりそうだったのと 最近咳がよく出ていたという理由で飼い主さんに連れられてお昼ごろ病院に行ったそうです。

※飼い主さんは毎日ご実家に”くりんくん”のお世話に通っていらっしゃいました。


”くりんくん”の容態が急変したのは、病院でレントゲンを撮ろうとしていた時のことでした。

先生に飼い主さんが呼ばれ、ただちに救命措置が取られましたが、どうにもならなかったそうです。


もともと、病院が大嫌いだった”くりんくん”は、診察の順番がくるギリギリまでいつも飼い主さんと一緒に車にいて、先生に呼んでもらっていたそうです。

きっと、大嫌いな病院の診察台に乗せられたストレスに、”くりんくん”の心臓はもう耐えられない状態だったのでしょう。


救いは、”くりんくん”が苦しむことなく逝ったのだということです。



●導き


3匹の同窓会はいつもpethotel11!で行っていたので、わたしが”くりんくん”のおうちに伺うのは初めてのことでした。

カーナビが


「目的地に到着しました」


と言っているものの、住宅街のどのお宅かがよくわからず、車でウロウロとしていたところ、わたしの車の前に別の車が停まりました。

その車から降りてきた見知らぬ女性が、こちらに向かって何か仰っています。

車から降りてよく聴くと


「モカちゃん?」

「あ、いえ、ナツです」

「ああ、間違えた!ナツちゃんね!”くりんくん”のおうちを探しているの?」

「ハイ!」

「見ていたら迷っているみたいだったから・・・そして窓のところにチワワっぽい耳が見えたので、もしかしてそうかなと思って・・・」


その女性は、”くりんくん”のお散歩仲間で、3匹が一緒に暮らしていたころのこともよくご存じの方だったのです。


その時ちょうど、”くりんくん”の飼い主さんもおうちから出てきて下さり、無事におうちに着くことができました。



●再会


”くりんくん”は、まだ温かくて、亡くなっているなんて言われなければわからないくらいの今にも動き出しそうな様子でした。

穏やかな表情はとても幸せそうで、ただただ可愛らしく、涙よりも思わず笑みがこぼれてしまうほどでした。


「ほらナツ、”くりんくん”だよ・・・」


ナツは、わたしたち人間がつい期待してしまいがちな、いわゆる”感動的なふるまい”をすることはありませんでした。

けれども、ナツが何も解っていないのかというと・・・決してそんなことはないとわたしは思いました。

そう感じた理由は、ナツの異常なほどの興奮状態です。

かつて、同窓会で元飼い主さんや一緒に暮らしていた兄妹と再会した時も、もちろん大はしゃぎして興奮していましたが、今回の興奮の仕方は明らかに異常でした。

ナツは”くりんくん”のおうちに入ってからずっと、


「どうすればいいのかワカンナイっ!!」


といった様子で激しく走ったり動き回ったりして、片時もじっとしていられないようでした。

いつもの同窓会なら、大好きな元飼い主さんのところに行って、膝の上を独占しようとするのに、今回はまったく落ち着きがありません。

”くりんくん”の亡骸(なきがら)の近くに連れて行っても、見ようとも嗅ごうともせずに、不自然なくらいに無視して、あらぬ方にダーーーっと駆けて行ってしまうナツ。

おうちに入ってしばらく時間が経っても、ナツの興奮状態はちっとも収まることなく、暑くもないのにハアハアとずっと激しく喘ぎ続けていました。


「現実逃避・・・」


わたしの目には、ナツの様子はそのように映りました。



●たくさんの愛に囲まれて


”くりんくん”の訃報を知って、おうちには次から次へとご近所のお散歩友達がやってきました。

わたしたちが滞在していた短い時間の間にも、5人の方が”くりんくん”にお別れを言いにやってきて、中には”くりんくん”の似顔絵を持ったお子さんを連れたご夫妻もいらっしゃいました。

その中には、ナツのことをよくご存じの方も多くて、みんな笑顔でナツを抱いたり撫でたりしてくださいました。


わたしに道を教えてくださった女性といい、お部屋に集った多くの人々といい、本当にたくさんの人たちに”くりんくん”が愛されていたのだということが、よくわかりました。

それはもちろん、”くりんくん”の飼い主さんが周囲の人々を大切になさっておられるからに違いありません。


わたしは、なによりもそのことに胸がいっぱいになってしまいました。



”くりんくん” キミは本当に幸せなワンちゃんだったね!

次回の同窓会は虹の橋でね!

待っていてね。

必ずみ~んな そこに行くからね~(^▽^)/






<今日のpethotel11!>

雨でお庭遊びできないけど・・・

ガレージで遊ぶのもなかなか楽しいんだ~♪

いつもはクールビューティーなGちゃんが・・・

このボールで遊ぶ時は
咥えたボールがお口から出せなくなって
ちょっと可笑しいんだよ~



Rくん「よぅーーし、ボクだって~!」

いやいや・・・絶対に無理だって~(笑)








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