いよいよ、恐ろしい感染症から愛犬を守りながら、過剰なワクチン接種によるリスクや負担を最低限にするために、具体的にどうすればいいか?
ということを考えていきたいと思います。
【現時点で飼い主さんができる対策】
ワンちゃんのためのワクチン接種に関しては、様々な問題が複雑に絡み合っていて、理想の形を実現するには遠い道のりです。
それでも、少なくとも今、自分たち自身で愛犬のためにしてあげられる対策を考えて、実行していこーではあ~りませんか?!
●接種する混合ワクチンを自分自身で決める
まず、以下の質問に即答できる飼い主さんは、どのくらいいらっしゃるでしょーか?
Q1) ご自分のワンちゃんが受けている予防接種は”何種”のものですか?
Q2) その”何種”というのは、具体的にどんな感染症を予防するものですか?
Q3) それらの感染症予防は、本当にアナタの愛犬に必要なものですか?
もし、アナタが上記の問にひとつも答えられなくても、ぜんぜん恥ずかしがる必要はありません。
実は、こういったことがよく解らずに、かかりつけの獣医さんに言われるままに接種している飼い主さんの方が多いくらいです。
だって、ペットの病気に関するプロが奨めるんですものねぇ~!
『獣医さんの言う通りにしときゃ~間違いない!』
って思うに決まってるさフツー・・・
けれども、前回の記事でお話したように、ワクチン接種の副作用やリスクは多岐にわたり、例え命の危機に直結せずともワンちゃんのQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を下げてしまうものが実にたくさんあります。
アレルギーなんかは その代表例だと思いますし、あまりにアレルギーのワンちゃんが増えているのはホント気になって仕方ない、気味の悪ぅ~い現象だと感じています。
それに、1年に1回ワクチン接種をする根拠や、混合ワクチンのセットメニューについても、多くの矛盾点や疑問点があることを、もうアナタもワタシも知ってしまいました。
それを知った今からでも遅くありません。
変えていきましょーよ!
愛犬へのワクチン接種の在り方を!!(握りこぶし)
まず重要なのは、ご自分の愛犬に本当に必要なワクチンはどれなのか?
ということをよく考えた上で、接種するワクチンを必要最低限にするということです。
では、愛犬にどういった感染症予防が必要なのか?を考えるために、なくてはならない情報はなんでしょうか?
●敵を知る
いつもお話しているように
『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』by孫氏
なのです!
何のために愛犬にワクチン接種を受けさせるんですか?
こわい感染症から愛犬を守るためですよね?
では、感染症という敵をまず知ろうではないですか!
インターネットで検索すると、犬の感染症について、佃煮にするほどたくさんの情報を得ることが可能です。(佃煮にはしなくてイイです)
一例として、Petwellというサイトに、”犬の病気事典”というページがあります(コチラ)
とても詳しく感染症のひとつひとつについての解説が載っています。
別にココでなくても構いませんので、ナットクがいくまで感染症についてよく調べてみてください。
ちなみに・・・感染症の名前に複数の呼び名があったり・・・
ワクチン名と感染症の名前が対応していなかったり・・・
ってゆーヒッカケ問題がけっこうあります。ホント、親切じゃないのよねぇ!
そこで、みなさんが混乱しやすい名前について書いておきますので、以下を参考にしてみてくださいね。
※間違えやすいものだけですよ。必要なものという意味ではありませんので念のため・・・
ワクチン名
|
対応する感染症名
|
アデノⅠ
|
犬伝染性肝炎 別名=イヌ肝炎 |
アデノⅡ
|
伝染性気管支炎 別名=ケンネルコフ |
パラインフルエンザ
|
伝染性気管支炎 別名=ケンネルコフ |
ここで、飼い主さんが考えるべきことのポイントは、
■愛犬の年齢(成犬ではほとんど心配のない感染症もある。老犬にはリスクしかない場合もある)
■飼育形態(室内犬か?外飼いか?などで感染症を発症するリスクは違う)
■住んでいる地域(高温多湿の地域と低温乾燥の地域では心配すべき感染症が違う)
■ライフスタイル(多くの犬と交流が盛んか?基本的に1匹でいるか?によって気を付けるべき感染症が違う)
といったことです。
こういったことに関しては、誰よりも飼い主さんご自身が一番よくご存じでしょう。
獣医さんや他人の意見に振り回されることなく、愛犬の様子や生活環境に応じて、ご家族でよく話し合ってお決めください。
◇問題点
ここで出てくる問題点は、
ワクチン接種は本当に1年に1回必要か?⑤の中で触れた
”詰め合わせセットの悲劇”問題です。
混合ワクチンはセット販売のため、愛犬に必要なワクチンをアラカルトメニューのように個別にオーダーすることが難しい現状については、行政なり製薬会社なりになんとか改善してもらうよう、わたしたち飼い主が声を上げていかなくてはなりませんね・・・
方法として、わたしが考えたのは・・・
------------------
① いつも行っている獣医さんで
『え~~~~?! 〇〇だけを接種したいのにぃ~~~!!ないのぉ~~?!信じらんな~~~い!なんでぇ~~~?ねえねえセンセ!なんでなのぉ~~~?』
と言う。なんだったら
『他の病院ならやってるかなぁ~~・・・帰ったら調べてみよっ~っと♪』
と言う。
② ①を獣医さんに行くたび言う。
③ お散歩仲間にも呼び掛けてみーんなして獣医さんに行くたび言う!!
④ そんでもって、とにかく機会あるごとに言うったら言う!
------------------
バカみたいですか? ははは・・・(;'∀')
いやいや、大真面目なんですよわたしは!
たくさんの飼い主さんがそういう面倒くさいことを言うようになれば、獣医さんだってちょっとは考えると思うんですよ。
そーして、ほぼ毎日のように診療時間が終わったころにやってくる製薬会社の営業マンとの会話において
センセ『なあ、最近こういうリクエストが多いんだけど、キミんとこの会社には〇〇単体のワクチンはないわけ?ボクの肌感覚としては、かなりの需要があるぜ~~!』
営業マン『ホントでやんすかっ?!じゃあ早速次の営業会議にかけてみるッス~!』
みたいなことが起こらないとも限らないじゃーないですか。
小さなことからコツコツと・・・(by 西川きよし)
【現時点で飼い主さんができる対策】はまだ次回につづきます。
<今日のPet Hotel 11!>
ボクとくまタンで遊んでくださーーーーい!! 早くはやくぅー!遊んでったら遊んでーーー!! |
あっ・・・・ こういう風に遊ぶんじゃあなくて~~~~・・・ |
そうじゃなくってぇえええ!! |
なつ「こうでしょ?!ガルルル~~~!」 ボス「そういうんでもなくって~~~泣」 |