前回のブログに引き続き、大型犬の寿命がなぜ小型犬よりも短いのか?ということについてお話していきます。
【心臓への負担】
実は、大型犬も小型犬も心臓の大きさや強さに、そこまで差がないことがわかっています。
心臓の大きさに大差がないということは、大型犬は体の割に心臓が小さくて、小型犬は体の割に心臓が大きいってことになりますね。
同じ大きさのポンプ(心臓)で全身に血液を循環させるためには、大きい体のほうがより心臓にかかる負担が大きくなるのは当然ですね。
もちろん、新鮮な酸素を全身に行きわたらせることも小型犬に比べてできにくいため、細胞が酸欠状態に陥りやすいそうです。
そうなれば当然、細胞の老化も早まるということですね。
これが、大型犬が小型犬に比べて寿命が短い理由のひとつではないかと考えられています。
【命のともしび】
更にもうひとつ、別な理由を研究によって導き出した人たちがいます。
ドイツの名門、ゲッティンゲン大学の研究チームです。
彼らは74種類・5万匹ものワンちゃんのデータベースに基づいて分析を行いました。
すごいですねぇ~! ”ごまんびき” ですってよ~~!!
「ナナナナ~ ナナナナ~ 万引き5万匹~♪」(by ジョイマン)
みたいな~・・・(まことにスイマメ~ン!)
その結果判ったことは・・・
「大型犬は小型犬よりも早いペースで年をとるから、年若くして亡くなる」
ということです。
大型犬も小型犬も同じ犬ですね?
大型犬は、生まれてから成犬の体格になるまでには、小型犬よりも長い期間が必要です。
でも、だからといって、成犬の体格になるまでに、小型犬に比べて何年もの時間をかけるほどではありませんね。
つまり、大型犬は小型犬に比べて、成犬の体格になる過程ですごいスピードで成長している!
ということです。
この、急激に体が大きくなる過程で大きな負担がかかるのですね。
犬の体重がおよそ2㎏増えるごとに1か月ほどの余命が消費されるという研究結果もあります。
要するに、小さく生まれて大きく育つ大型犬は、成犬の体格になるまでの成長率の大きさゆえに、その時期に”命のともしび”の多くを燃やしてしまっているということらしいのです。
犬の研究ではありませんが、ノルウェー科学技術大学の研究チームが、スズメを用いた研究を行ったところ、
体の大きなスズメは”テロメア”が短い
ということが判ったそうです。
なんだ?その”テロメア”って~?
”テロメア”とゆーのは、細胞の染色体の端っこにある化学物質です。
この”テロメア”は、細胞が分裂するたびに少しずつ数が減って短くなっていくんです。
テロメアが非常に短くなるってことは、細胞分裂の終わり・・・すなわち命の終わりを意味するのですね。
まさに、この”テロメア”こそ、”命のともしび”を灯すロウソクみたいなものなんです。
自分の体をより大きな体格に成長させるとゆーことは、細胞がよりたくさん分裂しなければなりません。
その結果、”テロメア”というロウソクはより速く溶けていく・・・
という予測ができるということです。
大型犬は、成犬になる時には既にたくさんの”命のともしび”を消耗しているということですね。
それが解ってしまうとつい、大型犬に
『そんなに大きくならなくてもいいんだよ~!』
と言ってあげたくなりますが、それもおかしなお話か~・・・
犬の老化についての研究は、日々進歩しているので、この先更に寿命が延びるとも言われています。
けれども、個人的には闇雲に寿命を延ばすことよりも、限られた天寿を、いかに幸せに充実したものにしてあげられるか?ってことを考えてあげたいです。
【まてよ?ってことは人間も・・・?】
って、思いましたよね?ね!?
つまり、同種の動物においては、体が大きい方が体が小さいよりも短命だとすると・・・
大きな体格の人は、小さい人よりも短命なのかい?
というギモンです。
もう完全に余談に突入してますのであまり詳しくは掘り下げませんが、さまざまな研究により、確かにそういう傾向があるようです。
つまり、長寿の人はおおむね低身長ということです。
また、長寿に適している身長というものがあるようです。(男性の場合168㎝くらいだそう)
そして、女性の方が男性よりも寿命が長いのは、同じ民族の男性と女性を比べて、女性の体格の方が男性よりも平均して小さいことも関係しているとか・・・
なるほどなるほど。ナットク感があります。
だって、常々不思議だったんです。
女性は出産~授乳をした場合、自分の命を削るようにして子供に栄養を提供し、体力も消耗していそうなのに、なんで長生きなのかなぁ・・・と。
【日野原先生の場合】
余談の余談なんですがー(←いい加減にしなさいよ)
つい先日、105歳でお亡くなりになる直前まで現役で聖路加国際病院名誉院長をお勤めになっていた日野原重明さんは、理想的な健康長寿でしたよね?
日野原先生は、移動中も居眠りしたりせず、常に勉強されていて、100歳を超えてからも意欲的に公演活動をこなされ、更に夜遅くまで原稿の執筆もなさるという多忙な毎日を送っておられた超人的な方でした。
100歳になられた時にインタビューに答えてその健康の秘訣を、先生はこのように語っておられました。
『私は30歳のときに身長が168㎝で体重が62㎏でした。今は身長は160㎝になっていますから、体重は60から62㎏くらいでちょうどバランスがとれています。それを維持するために、年齢ごとに食事の摂取カロリーを決めてきました。 成人男子が1日に必要とするのは2000キロカロリーですが、100歳の私は1日1300キロカロリーと決めています』
アナタはやはり168㎝だったのですね日野原センセーー!!
ご冥福をお祈りするとともに、多くをわたしたちに教えて下さったことに、心からお礼を申し上げます。
【オランダ人のなぞ】
がしかし・・・
余談が長くなるのはイヤなのですが、ここでまたわたしのギモンがフツフツと湧いてきてしまいました。(湧かすな湧かすなー!)
あ・・・オランダ人はデカいぞ。
じゃあオランダ人の平均寿命は短いってことになるはずだよね?
ところ~が!!
国別平均寿命ランキングを調べてみたところ、なんとオランダは14位!
オランダ人男性に至っては、なんとトップ10入り!
(ちなみにオランダ人女性は20位)
ええええ?!なんでなんで?教えておじーさーん!
残念ながら、”アルムおんじ”は教えてくれませんでした。
(根拠となる信頼できる資料を探せなかったんですね)
でもまあ、そもそも人間の本来の寿命は30年程度なのですから、”おまけ”の50年くらいに関しては、生物学的な問題というよりも、生活習慣や気候といった外的要因によるものが大きいってことなのでしょうね。
オランダは気候もいいし、チューリップも綺麗だしな・・・
いずれにせよ、わたしの相方(お庭番♂)は図体が大きいので、大きなオランダ人が長生きしているという事実は、わたしたちにとっては朗報であります♪
三浦だって気候がいいし、スイカもダイコンも美味しいしな・・・
<今日のPet Hotel 11!>
大きくて優しいMAX と 小さくて狂暴ななつ |
はのんちゃん&デュークのオクラホマミキサー |
平和な午後で~す~~ |
ボクだって、じっとしてることもできるんだよ |
あは!たのし~い! |
誰か見学にきたぞ!ワーイワーイ♪ |
デュークくんとサクラちゃん(はぁと) |
エヘヘヘ! ムギくんはマロンくんと仲良くなったよ! |
プー軍団♪気が合うんだもんね~! |
負けずにイングリッシュコッカー軍団! |
「きゃー!なつちゃん、セミこわくないの~?」 「怖くないわよ!いたぶると面白いのよ!」 はのんちゃん、なつにドン引き・・・ |
あ~あ・・・可哀相なセミさん・・・(合掌) |
小春ちゃん、よく頑張ったね~! また遊びにおいでね♪ |
あ~あ・・・微笑ましくていい写真なのに・・・ 後ろにウ〇チしてるボスが・・・(-_-;) |