前回までのお話を踏まえて、恐ろしい感染症から愛犬を守りながら、過剰なワクチン接種によるリスクや負担を最低限にするために、具体的にどうすればいいか?
ということを考えていきたいと思います。
でもその前に・・・
中には
『そもそもワクチン接種ってホントにそんなにリスクがあるの?ウチの子は毎年受けてて何の問題もないけど・・・?』
と思われる飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
そのあたりのことについて、本当はシリーズの最初でお話すべきでした~・・・(ウッカリウッカリ)
そこで今日は、あらためて、そもそもワクチン接種のリスクって具体的になんなの?というお話をしたいと思います。
とても興味深いお話なので、ぜひ最後までお読みくださーい!
【ワクチン接種の副作用・リスク】
●アナフィラキシーショック
最も恐ろしく、命に関わる副作用がアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックというのは、外来抗原に対する過剰な免疫応答によって、全身に重篤な症状が出てしまうことです。
自分の軍隊を【免疫軍】、接種するワクチンを外敵である【抗原軍】とすると・・・
ある日突然、【免疫軍】陣地に2~3人の【抗原軍】の歩兵が侵入してきます。
『やや!何ヤツ?!デアエデアエーーイ!!』
・・・とか言って、2~3人の敵兵を相応の【免疫軍】兵士が迎え撃ち、それによって【抗原軍】に対する【免疫軍】の経験値が上がった(テレレレッテッテッテ~~~♪)
・・・コレが正常な戦術です。
ところが、侵入者に過剰反応した【免疫軍】兵士たちが、たった2~3人の敵兵に対して
『あ、バカ・・・よせ!!』
と仲間が制止するのも聞かずに、自陣内で大量の爆弾を使用する・・・
といったクルクルパーな暴挙に出たらどうなるでしょう?
トーゼン、敵兵のみならず自陣を焼野原に、味方兵をこんがり丸焼きにして全滅してしまうことになりますね?
それが動物の体内で起きれば、それはすなわち
自殺行為
になるわけです。
これが、アナフィラキシーショックですね。
◇マメマメ知識◇
------------------------------- ワクチン接種によるアナフィラキシーショックは、通常わりとすぐに症状が現れますから、接種後30分程度は病院にとどまって様子を見ましょう。更に帰宅してからも24時間くらいは安静にさせて容態の変化を観察し、おかしいと思ったらすぐさま病院へ連れて行くようにしましょう。
アナフィラキシーショックを起こしても、対処が早ければ助かる可能性があるからです。
気の利いた動物病院なんかだと、ワクチン接種後はお会計で呼ばれるのが遅かったりするみたいですね。
きっと
『30分は院内にいてくださいね~』
っていくら言っても生返事をして言うことをきかない飼い主さんが多いんでしょう(-_-;)
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●その他の副作用やリスク
アナフィラキシーショック以外の副作用として、
甲状腺機異常、アレルギー性皮膚炎、外耳炎、膀胱炎、関節炎、てんかん、ガン
などの事例があると言われています。
●共通項は”自己免疫疾患”?
わたしが特に注目したのは、アレルギー性皮膚炎です。
先日、【アレルギーのワンちゃんが増えている】という記事をシリーズで書きましたが、Pet Hotel 11!にやってくるワンちゃんにも、何かしらのアレルギーだというワンちゃんが複数いるからです。
アレルギーのワンちゃんたちの助けになることは何かないかしらん・・・
そう思って調べてみると、上記に挙げた
甲状腺機異常、アレルギー性皮膚炎、外耳炎、膀胱炎、関節炎、てんかん、ガン
といったワクチン副作用の例は、いずれも自己免疫疾患が原因となって起こり得る病気だということが判りました。
もちろん、それ以外の原因でこれらの病気になる可能性もあります。
けれども、少なくともワクチン接種の副作用として起きた疾患については、自己免疫疾患だと考えるのが自然ではないでしょうか?
つまり、こういった副作用はみな、アナフィラキシーショックと同じように、ワクチンという【抗原軍】に対して、ワンちゃん自身の【免疫軍】が暴走することによって引き起こされているってことです。
【免疫軍】が、自陣で大量破壊兵器を使えばアナフィラキシーショック
【免疫軍】が、自陣の一部で手榴弾を使えば、その他 副作用の諸症状
ということですね。
つまり、原因はみな同じ
【免疫軍】の暴走
で、暴走した味方兵が自陣のどの部分をどの程度攻撃するかによって現れる症状が異なるだけ・・・ってことです。
もし、そうだとしたら、多くのワンちゃんたちが苦しめられている
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、繰り返す外耳炎、てんかん
といった症状は、ワンちゃんの健康を願って毎年受けさせているワクチン接種がその原因かもしれないと疑ってみる価値はありそうです。
原因が判れば、それを取り除くか軽減することでワンちゃんが楽になるんですもの♪
そこで、わたしは更に調べてみました。
すると、福岡にあるエンゼルペットクリニックという動物病院のホームページに、大変興味深い記述を発見しました。
同クリニックの院長 名越譲治さんは、WSAVA ワクチネーションガイドラインに沿って、かつては毎年接種していたワクチンを3年毎に方針転換した獣医さんです。
以下に一部抜粋します。
●エンゼルペットクリニック院長コラムからの抜粋
以前、毎年春にワクチンを注射していたころは梅雨時になると皮膚病にかかる犬が多数いました。
これは暑くてじめじめした季節のせいだと思っていました。
ところが3年毎の接種に切り替えた次の年の春はほとんどの犬にワクチンを打たなかったのですが、梅雨時の皮膚病が激減したのです。
それだけではなく外耳炎やアレルギーなど比較的夏に出やすい病気も同じように減少しました。
また、癌にかかった犬の病歴を調べるとほとんどの犬が毎年ワクチンを受けていました。そして、アレルギーやアトピー性皮膚炎の犬の多くが毎年のワクチンを中止することで自然に治癒していきました。
(引用:エンゼルペットクリニックホームページ)
※抜粋部分以外も、大変興味深い内容が書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
【ワクチン接種は必要最低限に!】
エンゼルペットクリニック院長の言葉を信じるか信じないかはアナタ次第ですが、わたしは信じます。
だって、獣医さんが書いているんですよ!
獣医さんは、ワクチン接種が毎年の方が儲かりますし、なんだったらワクチンが原因となって具合が悪くなるワンちゃんがいっぱいいれば、ガッポガッポなんですもん。(←いや、言い方・・・)
その獣医さんが、たくさんのワンちゃんやネコちゃんにワクチン接種をしてきたご経験と、その子たちのカルテデータの分析結果から、こういう風におっしゃっているんです。
なんでわざわざ収入減になるよーなウソをすき好んでつく必要がある~~?
ワクチン接種は必要最低限にすべき。
とわたしが多くの飼い主さんに知っていただきたい理由が、お解りいただけたでしょうか・・・
よろしければ、たくさんの方にこのことをシェアしていただきたいと思います。
(お庭番に許可をお求めいただく必要はございません)
長くなってしまいまいた。
次回こそ、具体的にわたしたちが取るべき行動や対策について考えていきま~す!
ホントにホントで~す!
<今日のPet Hotel 11!>
推定13才くらいの元保護犬MAXくん。 お気に入りのハンバーガーのおもちゃを頭に乗せられ・・・ 「やめてよ~~う!」 |
最近すごく疲れやすいMAXくんは、 お外に行きたがるけれど、短い時間にしようね~。 とっても嬉しそう♪ |
ハイ!休憩~!満足してくれたかな? |
わあわあ!”なつ”を食べないで~~! |
「何バカなこと言ってるのさ~~」 「ハイ・・・ゴメンなさ~い」 |