2017年8月22日火曜日

お散歩中、他のワンちゃんに吠える③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のブログで、

●お散歩中に他のワンちゃんに吠える子を、どうやって制止するか?

●制止したけど吠えてしまった時はどうするか?

というお話をしました。

その際、ポイントとなるのはリードの引き方なのですが、

チョンッ とか クイッ とか グンッ とか ガンッ とか言われてもサーッパリ解りませーん』

という方のために(大半の方が解りませんよ)そのコツを一生懸命書いてみたいと思います。



【リードを引く時のコツ】



<大前提>


●リードは短く

引っ張りグセがあるワンちゃんや、他のワンちゃんに吠えてしまうワンちゃんのような、好き勝手に振る舞うワンちゃんに関しては特に、まずはその自由度をリードで制限してしまいます。

リードが長ければ長いほど、飼い主さんはワンちゃんを制御しにくくなりますから、飼い主さんを中心にして、半径1mほどの円の範囲内にワンちゃんが常にいるくらいの長さに調節してください。

ワンちゃんがおりこうにお散歩できるようになったら、リードをもう少し長くして自由度を増しても大丈夫ですが、おりこうに歩くワンちゃんは、そもそも飼い主さんのすぐそばを歩きますから、結局長いリードは必要ないんですよ(笑)


●リード以外は何も手に持たない

以前にもお話したことですが、トレーニングする時は、お散歩バッグやカメラ、スマホなどを手に持たないようにしましょう。

ななめ掛けバッグやウエストポーチを利用するといいでしょう。


<基本姿勢>


歩いている時も止まっている時も、この基本姿勢がとーっても大事です。

なんてことないんですけどね・・・でも大事なの~

まず、利き手でリードを短く持ちます。そして・・・

リードを持った手は自分の身体の真横!(ここが大事大事)

気を抜くとつい、手をブラブラ振ってしまう人は、リードを握った手をご自分の腰骨につけたまま歩いて下さい。
肘は軽く曲げた状態になるはずです。
(ちょーっと偉そうな感じで歩くことになりますね)

ワンちゃんが引っ張ると、リードがピンと張りますよね?

でも、リードを握ったアナタの手は腰骨にピッタリくっついていますから、引っ張られてリードがピンと張った瞬間に腕を伸ばせばリードは一瞬たるむんです。

伝わってますか~?(不安だわぁ・・・)

もし、最初から腕を前方(ワンちゃんがいる方)に伸ばしてしまっていると、ワンちゃんに引っ張られてリードがピンと張ってしまった場合、焦って歩くスピードを上げて、自分からワンちゃんに歩み寄らないとリードをたるませることができません。

アナタはリーダーです。
小走りでワンちゃんを

『あ~れ~ま~ちゃ~れ~~~!』

と追いかける侍女のようなマネをしてはなりませぬ。

お散歩の歩調を決めるのは常にリーダーたる飼い主さんだということをワンちゃんにも理解してもらいましょう。


<じゃ、いよいよリードの引き方>


今回は、お散歩中に他のワンちゃんに吠えてしまうのを制止するやり方ですが、そういう時のワンちゃんって、必ずグイグイ引っ張って、前脚が浮いちゃう感じになりますよね?

ですから、このやり方は引っ張りグセのあるワンちゃんと共通ということになります。

では、いきますね~~


ワンちゃんが他のワンちゃんに吠え付こうとしてダッ!と前に出ると・・・

リードがピン!と張ります。

その瞬間、間髪入れずに腰に当てていた手をワンちゃんの進行方向に伸ばしてリードをたるませ・・・

素早く自分の身体の横まで振り下ろします

ちょうど、床を鞭でピシリッ!!と叩く感じで、肩は動かさずに肘と手首のスナップを効かせてください。

そーすると、ワンちゃんのチョーカー(首輪)とリードを繋いでいる金具が

チャッ!!

と鳴りますね?鳴るんですったら~
・・・鳴らない場合は残念ながら間違っていま~す( ノД`)

それと同時に忘れずに言うのが、「NO!」を意味するコマンドです。

あらやだ、私ってば、こんな低い声出たかしら~ん?

って思うくらいの押し殺した声で、威厳たっぷりに冷たく言い放ってください。

ウッカリその瞬間を、お隣のご主人が見ていたら「ヒッ!!」ってなっちゃうような声ですよ~!


その瞬間、ワンちゃんは、

--------
◇「NO!」っていう飼い主さんの威厳たっぷりの命令

◇チャッ!!というするどい金具の音

◇首に一瞬感じる衝撃
--------

を感じて

( ゚д゚)ハッ!

となり、一瞬、思考も行動も停止してしまうんです。

それによって、今自分がしようとしていたこと・・・例えば、他のワンちゃんに吠え付いてやろうとしていたことを一瞬忘れてひるむわけですね。

チョンッ とか クイッ とか グンッ とか ガンッ とか言っていたのは、スナップの効かせ具合の違いによるものです。

あまり強くやりすぎると、当然ワンちゃんの頸椎が心配ですから、衝撃はしっかりあるけど頸椎には優しい程度は飼い主さんが判断してください。

大事なのは、強さではなくて素早さとスナップです。


<実践してみよう!>


上記の基本姿勢でワンちゃん連れの勇者(アナタ)はダンジョン(?)を歩いています。


前方に大きな犬が現れた!!(←スライムでもOK)ワンちゃんが吠えそうだ!


勇者(アナタ)はリードを短く持ち、リードをチョンッとやって威厳たっぷりに「NO!」と唱えた!


しかしワンちゃんは吠えてしまった!


勇者(アナタ)は更にリードをガンツ!とやって威厳たっぷりに「NO!」と言った!


ワンちゃんが黙った!!


大きな犬は行ってしまった!!(トゥルリ~~ン♪)


ワンちゃんの経験値が上がった!!(テレレテッテッテ~~~♪)



【たいせつなことは・・・】


リードを素早く引いたとき、ワンちゃんが

( ゚д゚)ハッ!

としているかどうか、しっかり見てください。

上手にできていれば、ワンちゃんは( ゚д゚)ハッ!としてアナタの顔を振り返るでしょう。

そうしたら、真剣な顔で「ダメだ」という意思を更に伝えてください。

そして・・・

見事、ワンちゃんが他の犬に吠えずにいられたら・・・もうおわかりですよね?

そうです。

もう他人さまに見られたら

『気がふれたか?!』

って思われちゃうくらいの勢いで、ワンちゃんを褒めて褒めて褒めまくってください♪



・・・一生懸命に書いてみましたが、やっぱりどうも伝わりづらい感じがするので、もしやってみてお解りにならない方は、どうぞ個別にご質問ください。

お近くの方は、電話でアポを取っていただいた上で、ワンちゃんと一緒にお越しくだされば、直接レクチャーさせていただきま~す!

たま~にいらっしゃるのですが、突然のご訪問は、なにぶん自宅ですので、どうかご遠慮願います(;'∀')



<今日のPet Hotel 11!>

今日もウリくんは絶好調!
咥えているのは カメたんです。

ボス「アウッ!!」

ウリくん「キャハハハハーー!!」
ボス「笑うなよ~~」



”なつ”はクーラーの効いたお部屋から
出てこようとしないので・・・

日影はそんなに暑くないよ~
って、クーファンごと外に出してみた。
”なつ”「ん?!」

プーさんだ プーさんだ!!(笑)



お昼寝姿をガラスごしにコッソリ撮影しようと
したのですけど・・・気づかれた(;'∀')