Pet Hotel 11!は原則として日中はノーケージでワンちゃんをお預かりしています。
そのため、狂犬病ワクチンはもちろんのこと、ジステンパー・パルボウィルスなどの感染症ワクチン未接種のワンちゃんについては、お預かりをお断りしています。
(厳密には、それ以外にもお預かりできないワンちゃんはいますので、詳しくはホームページの規約をご覧ください)
でも、このワクチン接種については、とっても悩ましい問題があるのです。
【本当に1年ごとのワクチン接種が必要?】
●日本のワクチン接種の現状
◇狂犬病のワクチン
これは法律で義務付けられています。
必ず1年に1回接種しなくてはならないとされていますから、日本国内に住んでいるワンちゃんの飼い主さんは、法令順守という意味で接種しなくてはなりません。
狂犬病の予防接種については、以前
狂犬病の予防接種について①
狂犬病の予防接種について②
でお話しましたので、そちらをご覧ください。
ですから、Pet Hotel 11!でも、現状は必ず狂犬病のワクチン接種を1年以内に受けていることを確認させていただいた上でお預かりしています。
◇狂犬病以外の感染症のワクチン
狂犬病以外の感染症については、ワクチン接種が法律で義務付けられているわけではありません。
けれども感染症の中には、他のワンちゃんはもちろん、人にも感染するリスクが高いものがあります。
そして、命の危険に直結する感染症もあるので、獣医さんではワクチン接種を奨励していますね?
よく3種とか5種とか、多いものだと11種といった名前をきくと思います。
それは、色々な感染症にきくワクチンの、いってみれば”詰め合わせセット”みたいなものです。
”詰め合わせセット”のことを”混合ワクチン”って呼んでいるんですね。
◇コアワクチン と ノンコアワクチン
この混合ワクチンの中でも
犬ジステンパーウイルス(CDV)
犬アデノウイルス(CAV)
犬パルボウイルス(CPV)
これらの感染症に対するワクチンは、
全ての飼い主さんに受けておいてほしいコアワクチン
に指定されています。
逆に、ここに含まれていない感染症のワクチンは、住環境や暮らしている地域によって、その必要性が分かれるので、ノンコアワクチンとされています。
ご自分のワンちゃんに、一体どのノンコアワクチンが必要で不要なのか?
については、信頼できる獣医さんによく相談してみて下さい。
コアワクチンとノンコアワクチンは、まあ言ってみれば、必修科目と選択科目というようなものだってことですね。
◇ワクチン接種の間隔は?
狂犬病ワクチンは、法律で1年毎の接種が義務付けられていますよね。
では、それ以外の感染症ワクチンは、どのくらいの間隔で接種するのでしょう?
現在、日本では原則、狂犬病以外の感染症ワクチンについても、1年に1度の接種というのが主流です。
ですから、Pet Hotel 11!のようなペットホテルや、ワンちゃんを同伴できるホテル、ドッグランや、その他のワンちゃんと一緒に入れる施設においては、1年以内のワクチン接種証明の提示を求められるケースがほとんどでしょう。
現状、Pet Hotel 11!でも そのようにしています。
その理由は・・・
まあ簡単に言ってしまえば、他の施設に倣っているわけです。
とてつもなく頭の悪そうな、根拠のない理由だと思われるでしょうか・・・思われるでしょうねぇ・・・
けれども
『これが、この国のスタンダードだよ』
というものがある時に、そこから外れたことをするというのは、個人であれば簡単ですが、お店ともなると、そう簡単なことではないのですよ。
だって、もし万が一、お預かりしている大切なワンちゃんたちに、感染症が広がってしまったりした場合・・・
原則に従っていたにも関わらず、不幸にも感染してしまった
というのと、
原則を無視した結果、ホラ見たことか~!感染しやがったぜーい!バーカバーカ(←言い過ぎなんじゃあ・・・)
というのでは大きな大きな大違いだからです。
お店、潰れちゃいますからね・・・
でもでもそもそも・・・
本当にこの1年に1度の接種という間隔は適当なんでしょーか?
ということについて、ちょっと考えてみたいと思っています。
長くなるので、次回に続きます。
<今日のPet Hotel 11!>
今日お泊りのモナちゃん とっても甘えん坊さんです(o^―^o) |
どれどれ~?クンクン♪ |
ワタシ、おりこうにお留守番してまーす! |