わたしの母などはそのいい例で、愛犬のミニチュアダックス”ボス”が道端で落ちているものを拾い食いした時、大変優し~い声で
「あら~ダメよボス~。アーン、ペ!しなさい。ホラ何食べてるの?ダメでしょ?ア~ン、ペは?・・・・・・・あ~あ、食べちゃった・・・まったくも~~何度言ってもダメなんだからボスはぁ~~・・・」
と、こうです(タメイキ)
わたしに言わせれば
「まったくも~~何度言ってもダメなんだからお母さんはぁ~~・・・」
なのですよ。何がダメかっていうと・・・
●まず、喋りすぎ
センテンスが長いっ!
ゴチャゴチャ言ったって通じませんからねぇ・・・
●声色が優しすぎ
ボスじゃなくても、日本語の解らない外国人が聞いたって褒めているとしか思えません。
●それでいて、ダメなのはボスの方だと思っている
ボスがまるでダメ犬のようで可哀相です。ボスはホントは頭がいいんだいっ!
まとめると、
『犬にとって解りにくい。いや、解るわけない』
大抵の場合、
「うちの子はアホ犬だから・・・」
と仰っている飼い主さんの多くはこのパターンではないかと思っています。
そんなことを繰り返していると、何度言っても悪さをやめない飼い犬に対して、飼い主さんのイライラやストレスが積もってきます。
当然、ワンちゃん側だって、猫なで声で褒められていると思ったらいきなり目を三角にして怒鳴られたりして、やっぱりイライラやストレスが積もってきます。
ストレスの溜まったワンちゃんは反抗的になったり、混乱して余計にしょーもないことをしたりと、悪循環になること請け合いです。
そして、この状態が進行していくと
「もう!この子はバカ犬だから捨てちゃいましょ!」
なんてことも、ウソのようで実際にたくさん起きているんですね・・・
バカ人間は殺処分になったりしないんですけどねぇ~・・・酷いですねぇ・・・
さて、
「それではやっぱり、犬に話しかけることは意味がないのね?」
と訊かれれば、わたしはハッキリと「NO」と答えます。
犬に話しかけることは、絶対に無駄ではない!とわたしは信じていますし、感じています。
ちょっと矛盾してますね。
でも、きっとご納得いただける、とてもシンプルなことなんです。
長くなるので続きはまた次回にします。
この写真だと、ものすごく思慮深げに見えるけど・・・ 実はボールとごはんのことしか考えてない”ボス” |
この写真だと、ちょっとアブない変態っぽいけど・・・ 実は周りに気を配って色々考えている”なつ” |