Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: ワンワンダックスくんの2泊目

【要求吠え】が止まらないワンワンダックスくんの経過報告です。

1泊目は一晩中ワンワン鳴いていたダックスくん。
明けて翌日、雨だったため、朝のお散歩は小雨になったタイミングで短めに。
その後は午前中いっぱい、わたしたち人間の姿が見えない間は常にワンワンしていました。
午後になって、ワンワンは断続的になってきた・・・

というところまで書きました。

午後は、泣きやんだタイミングに「今だっ！」と、行って褒めて撫でてあげようとすると・・・
あーあ、鳴き始めた～～～・・・ということが何度かあり、わたしはさながら徒競走のスタートラインで構えているような状態。

それでも、少し長めに鳴きやんでいるタイミングで、1回だけですが「それぃっ！」とナデナデしに行くことができました。

その時はもう、他のワンちゃんたちだって大喜びで群がってきますから、ワチャワチャとした混乱の中になってしまうのですけれど・・・（笑）

混乱のナデナデの後、ありがたいことに雨があがり、キッチリと時間をかけて夕方のお散歩をさせてあげることができました♪

お散歩中は、昨日も書いたようにとてもおりこうによく歩きます。
元々排泄をお外でしない子なので、寄り道したがって引っ張ることもなく、かといって歩くのを嫌がることもなく、わたしたちが止まれば止まる。歩けば歩く。早歩きにもちゃんとついてくる・・・
優秀～～～～！！
ですから、お散歩中は褒めて褒めて褒めまくります。

褒めてあげることができるのは、こちらも本当に嬉しいんですね(^▽^)

ダックスくんも、ちょっぴり誇らしげに

「エヘヘ～～、そうでしょ。ボク、上手でしょ～～」

とでも言いたげな顔で見上げてくれます。たまらなくカワイイんですね❤

そして・・・
お散歩から戻ってからの時間、ダックスくんは激変します！！

人間の姿が見えなくなってもまったく鳴かない！
昨夜も寝ていないので、お散歩に行ってさすがに疲れたのか、用意してあげたスペースに自分から入って、他のワンちゃんと同じようにひと眠りしながらごはんを静かに待っています。

ごはんの時間になると、昨日は口にしなかったごはんもペロリと平らげ、素直に自分のケージに入っていきます。

驚いたことに、そこから朝までダックスくんは一切鳴かなかったのです！！

なんということでしょう～～！（某ビフォア・アフターの声で）
人がいなくなると威張って呼びつけ、一晩中ワンワン行っていたダックスくんが・・・
自分のケージで朝までスヤスヤとおとなしく眠っているではないですか～！！♪

犬と接していると、こういうことがよくあります。

「相当手ごわいぞ。何日かかるかわからないぞ・・・」

と思っていたような子が、あるきっかけ、またはある時点を境に、まるで憑き物が落ちたかのように激変する瞬間。あるんですよね～～。

もちろん、その逆もあるのですが(^-^;

たぶん、ワンちゃんにとっても、

「なんで怒られてるんだろう・・・わっかんないなぁ～～」

というところから、

「はっはぁ～ん、もしかしてこういうこと？」

という過程を経て、何度か試すようにわざとやってみたりして・・・

「あー！そういうことね！なーんだ、それならそうと早く言ってよねー！」

というような感じではないかと・・・
（ずっと言ってるんだけどねコッチは）

まるで難しいジェスチャーゲームをやっていて、相手に伝わった時の

「そうそう！そうよ！それなのよーーっ！わかってくれてありがとー！」
「いやいや！伝え方が上手かったからよ～！わかってスッキリした。ありがと～！」

というような感動がそこにはあります。

犬はとっても賢く、観察力や洞察力は人間など太刀打ちできないほど優れています。
そして、性格や個性、好みなどはバラバラ。
ですから、

【こうすれば絶対にどの犬もこうなる！】

というような安直なセオリーはないんです。
その子の様子をよぅ～く観察しながら、今のやり方をもう少し根気よく続けるのか、それとも今の方法では『伝えているつもりでも伝わっていない』のか？を、五感を研ぎ澄まして観察し、判断していく必要があります。

難しい～～無理！と思ってしまえばそれまでですが、人間の子供だって同じですよね？
その子に合ったやり方があって、正解なんてない・・・

そういったことをひとつひとつ乗り越えてジェスチャーゲームをクリアしていくことで、ワンちゃんとの絆も理解も深まっていくのだと思います。

ワンちゃんを飼っているのにしつけを諦めてしまうのは、そういう最大の楽しみや醍醐味を捨ててしまっているようで、実にもったいないですね。

ワンワンダックスくんのその後は引き続きご報告いたいます(^▽^)/