2004年の作品ですから、今から10年以上前のアルゼンチン映画です。
わたしは昨日、はじめてこの作品を観ました。
これからご覧になる方のために内容にはあまり触れませんが、犬好きの方、ワンちゃんの飼い主さんにはぜひとも観ていただきたいです!
(お子さんと一緒に観ても大丈夫系(^▽^)/)
まず、主役のBOMBONが可愛い!
ドゴ・アルヘンティーノというアルゼンチン原産の純血種として唯一認められている犬種です。
別名はドゴ・アルベンティーノ、アルゼンチン・ドゴ、アルゼンティニアン・マスティフといって、最強の闘犬といわれています。
(闘犬として育種されましたが、実際には狩猟犬や護衛犬として活躍しています)
イギリスでは『人に危害を加える恐れのある危険犬種』として指定されていますし、その強さから『白い熊』の異名もあります。
映画の中では、その攻撃的な一面も垣間見ることができますが、それ以上にとにかくカワイイ~!
犬種によって特徴がぜんぜん違っても、しぐさや表情、目の奥にある愛嬌などは共通ですよね?
映画の中では、最強の闘犬ドゴ・アルヘンティーノもやっぱりワンちゃんだなぁ~!と感じる部分がたくさんあって、ブサカワ具合にキュンキュンしてしまいます♪
しつけや飼育にかなりの注意が必要な犬だけに、日本であまり見かけることは多くないでしょうから(わたし自身、ドゴ・アルヘンティーノの実物にお目にかかったことはありません)一見の価値ありですよ!
明日をも知れぬ貧しい生活をしている、アルゼンチンの中年オジサンと、その相棒BOMBONが主役。そしてそれぞれがとても厳しい現実に直面しています。
ですから、綺麗ごとは一切なし!
ワンちゃんが主役の映画に多い、感動ストーリーではありません。
それを期待して観るとガッカリかもしれません。
なんの不自由もない生活をしている人から見たら、許しがたいような【現実】・・・具体的にいうと、賞金目当てのドッグショーだったりブリーディングのお話もキッチリ描かれています。
そういったことから、この映画が嫌い!と言う人もたくさんいるようですが、本当に犬と人間のこれからの関わり方を考えるに当たって、その現実を見ておく必要はある!と思います。
自分が食べるごはんの心配をしなくていいような恵まれた立場にいるわたしたちが語る【動物愛護】は、この映画に出てくる人々から見たら
『パンがなければケーキを食べればいいのに・・・』
と、貧困にあえぐ庶民に言い放ったマリー・アントワネットの言葉と同じような綺麗ごとにしか聞こえないのかもしれないとも感じました。
とはいえ・・・映画全体のゆったりしたテンポや色彩、アルゼンチン独特の景色の美しさと、それに合った音楽、そして何よりBOMBONの愛嬌によって、全体的には”ほのぼの”という映画になっています。
『君たち、これを観てしっかり考えたまえよ!』
といった押しつけがましいお説教じみたところは全くありません。
オチについては、最も言ってはならない部分なので絶対に触れませんが・・・
わたしたちから観て、それはハッピーエンドではないのかもしれない。
けれど少なくとも、主人公のオジサンとBOMBONにとってはハッピーエンドでした。
とだけ申し上げておきます。
ちなみに・・・主人公の冴えないオジサンがBOMBONに負けず劣らずカワイイ(笑)
なんでこんなオッサンをカワイイと感じるのだろう?・・・と不思議な感覚でした。
観終わってから気づいたのですが、オジサンのなんとも言えない表情、醸し出す”味”、そして、来るものを全てを受け入れちゃう従順すぎるところが、ワンちゃんそのもの!
あ~・・なるほど、だからか!!(笑)
グレートくん、とっても楽しかったよ!ありがとう♪ また来てね~(^▽^)/ |
GWもおしまい。いつもと変わらぬ静かな三浦海岸・・・ と思いきや、沖合にボンヤリ見えるのは・・・ |
空母 ロナルド・レーガンやないか~~~い!! |