2017年5月22日月曜日

ワンちゃんの【心の安全基地】①

昨日のブログに登場したミニチュアダックス熟女の”Cちゃん”ですが、夜も静かにネンネすることができました!
夜中に何度か起きてゴソゴソしていたものの

「たのむ!吠えないで~!」

というわたしたちの念力が通じたのか、朝までまったく鳴かずにおりこうにしていてくれました。
”Cちゃん”、よく頑張ったね。また遊びにおいでね(^▽^)


さて、昨日の記事の中で

『やっぱり人間の子供とワンちゃんってすごく似ていますね!』

と書きましたが、今日はそんなお話です。

わたしは大学のころ、”乳幼児心理学”や”発達心理学”といった勉強をしていました。
そこで、人間が産まれてから母親や周囲の人と、どのようにして愛着関係を築き、心理的に安定した状態を育んでいくのか・・・といったようなことを学んできたわけです。

犬がずっと昔から人間の最も古い友人であり続けているのは、多くの共通点があるからではないか・・・ということは以前にも書きました。

犬も人間も共に群で(仲間と一緒に)暮らしています。
そのために、喜怒哀楽の感情が豊かで、それを互いに鋭い洞察力で観察しながら関係を維持していく能力に長けています。
そして、母子の愛着形成や子育て(しつけ)、兄弟との関係についても大変似ている点が多いと感じています。

ということは、知能レベルや行動パターンが3~4歳の子供と同程度と言われている犬について考える時、”乳幼児心理学”や”発達心理学”で学んだことが犬にも応用できるかもしれないと仮説をたてて色々調べてみた結果・・・ビンゴ!そういう研究結果がちゃんとありました。

人間の子供の場合、遅くとも1才半くらいまでには母親との愛着が形成されます。(1才半くらいが愛着形成の臨界期といわれているからです)

要するに

『お母さん大好き!』

・・・というまぁ、絆ができあがるってことですね。

その愛着形成という大前提があって、次の段階にすすめます。

それは発達心理学者メアリー・エインスワースによって【安全基地】という言葉で表現されました。

愛着対象(一般的には母親)との絆ができ、安定した愛着が形成されていると、母親は子供にとっての【安全基地】という役割が果たせるようになります。

子供は母親という【安全基地】があることではじめて、安心して母親から離れ、それ以外の外の世界へ冒険をしようという意欲をもつことができるのです。

ですから、子供は1才半を過ぎた頃から母親といることに安心感をもつだけでなく、母親がそばにいなくても段々と安心していられるようになって、お留守番ができるようになったり、行動範囲が広がってきたりします。

そういった中で、もしもストレスや不安や恐さを感じたときには母親のもとに戻って手を繋いでもらったり抱っこしてもらったりして安全を確認して、あらためて安心します。

そんなことを繰り返しているうちに、子供は

『怖いことやいやなことがあっても、お母さんのところに戻れば大丈夫なんだから、もっと冒険してみよう』

という具合になり、3才頃になると母親を【安全基地】のホームベースにしながら、それと並行して他の愛着対象(例えば、お友だちや先生、ぬいぐるみやバスタオルの時もあります)や【安全基地】を見つけて、ますます世界を広げていきます。

それによって、子供は自分自身の能力を発見したり成長させることができるようになるのですね。

ところが逆に、母親との愛着形成(絆)が不安定で、【安全基地】として母親が機能していないときは、子どもは安心して行動や活動が出来なくなります。
その場合、他のものに興味や好奇心があったとしても、無関心になったり消極的になりやすくなります。


さて、犬の場合はどうでしょう?

長くなるので続きは次回にします。

どうみても猫なんですが・・・(^-^;
れっきとした犬です。チワックスです。

おりこうにネンネできたね!
”Cちゃん”、また遊びにきてね~(^▽^)/

あーーあ・・・プールで遊びすぎました~
すみませんすみません。でもやめられません・・・