わたしはあります。そして・・・本日、お預かりしているワイヤーフォックステリアのテリーくんに、その悲劇は起きました。
朝ごはんにカリカリフードをあげた後、超長期お預かり犬”ボス”と”なつ”にいつもあげている砂肝の干物をテリーくんにもあげました。
テリーくんは砂肝がとても気に入ったらしく、嬉しそうに熱中してカミカミカミカミ・・・
が!少しするとフガフガ言っておかしな噛み方になってきました。
砂肝や豚耳の干物や海苔などは、上あごや奥歯に運悪くくっついてしまうことがあるのですね・・・
「あららら、もしかして、くっついちゃったのかな~?」
と、横で様子を見ていたところ、簡単には取れないらしく、テリーくんはどうにも気持ち悪いといった感じで前脚でお口の横を掻きはじめました。
人間なら迷わず自分の指をお口に突っ込んで取ることができますが、ワンちゃんにはそんなことはできません。
可哀相なテリーくんは、前脚の爪で歯茎を引っ掻いてしまったようで、ほんの少しではありますが出血してしまいました。
わたしは急いで引っ掻くのをやめさせてお口をアーンして覗き込みました。
案の定、上あごにピッタリと砂肝が張り付き、しかもご丁寧に奥歯が砂肝に貫通している”ピン留め状態”でした。
ここまでガッチリ張り付いていては、とても自然に取れないと判断し、いやがって暴れるテリーくんをなだめながら、口の中に指を突っ込んで無事に砂肝を取り出すことができました。
OPEN時に、
「あまり使う機会がないことを祈りつつ、念のため・・・」
と購入しておいた牛革製のセーフティグローブが初めて役に立ちました!
ちなみに、砂肝が取れた後のテリーくんは
「あ~~びっくりした~!」
といった様子でお水をガブガブ飲み、それから、あんな目に遭ったというのに、わたしが取り出して手に持っていた砂肝を
「ねえそれ、ちょうだいヨ!」
と言いたげに見つめるのでした。
イヤイヤイヤイヤ、もうやめておこうね(笑)
するとそこへ、黒い小さいヤツ(女帝”なつ”です)がやってきて
「だったら、ワタシが食べてあげるからよこしなさい!」
と・・・
あげるかーーーーいっ!!
コトの顛末は念のため飼い主さんにはご報告させていただきました。
「歯の間にはよく挟まるので心配いらないと思います」
とのお返事をいただきました。
出血も少量ですぐ止まりましたし、その後テリーくんもピンピンして遊んでおり、わたしたちもホっとしました。
一般のご家庭では、セーフティグローブなどというシロモノはあまり必要ないかと思いますが、色々なワンちゃんがやってくるペットホテルやトリミングサロンなどでは常備しているところが多いようです。
普段から歯磨きをいやがってさせない子や、興奮して平常心を失うとご家族にも歯を剥くようなワンちゃんがいるご家庭では、今回のケースのようなことも想定し、いざというときのためにひとつ用意しておいてもいいかもしれませんね。
木陰のアイアンベンチはひんやりしてみんな大好き! テリーくん、砂肝とれてよかったねぇ(;'∀') |
プールでじっと脚を冷やす”ボス” 「はぁ~~キモチイイ~~♪」 |
テリーくんのお口から取り出した砂肝・・・ なんでワタシにくれなかったのぉ~~~?( ;∀;) |