2017年5月30日火曜日

犬に話しかけるのは意味がない?②

前回、飼い主と愛犬の関係について、

A) 飼い主は群のリーダー、飼い犬は群の一員。主従関係が最重要だ。

B) 飼い主は親、飼い犬はこども。主従関係ではなく家族として接するべきだ。

というふたつの説を例に挙げて、わたしはそのどちらかに固執することなく、どちらからも”いいとこどり”することにしているというお話をしました。

で・・・やっと今回のタイトル「犬に話しかけるのは意味がない?」っていうお話です。

ここで言っている「話しかける」という意味は、『オテ』『オスワリ』『マテ』などのコマンドとは違って、犬に理解できるはずもない人間後で【言い聞かせる】とか【語り掛ける】という行為を指しています。

以前【犬は永遠の三歳児だ】とこのブログでも書きました。

じゃあ・・・!ってんで、本当に人間の三歳児にしつけをするように犬にしつけができるかというとそうは問屋が卸しません。

犬と、人間の三歳児は、行動パターンや感情抑制が十分でない部分、順応性が高い部分など、多くの共通点がありますが、絶対的な違いがあります。

それは、”人間語の”言語理解能力です。

例えば、人間のお母さんが、よからぬことをしている三歳児に対して、それをたしなめ、やめさせる場合、まずは大抵 優しい声で

「〇〇ちゃん、ダメよ~」

などと言いますね?

そして、それでも子供がよからぬ行為をやめようとしない場合、

「あれれ~?おかしいな。〇〇ちゃんはお耳がないのかな~?」

「〇〇ちゃんはいい子だから、ちゃーんとやめられるよね~?」

「コラっ!〇〇ちゃん?!ママ、ダメって言ってるでしょ!」

「〇〇ちゃん、ママホントに怒るわよ!」

「〇〇!!(もはや”ちゃん”は省略される)やめなさい!!!」

・・・というように、まあ段階を経て迫力がアップしていきます。

いきなり、三歳児がオシッコちびっちゃうような声で前置きもなく

「ダメッ!」と鬼の形相で凄んで見せたりするのは、子供がよほどの危険行為をしている場合くらいでしょう。

そこには、人間の三歳児には言葉の意味が理解できるという大前提がありますし、更にお母さんとしては子供に

●怒られるのが怖いからという理由でなく、ダメと言われたらやめられる子に・・・
●優しく言っている段階でやめておくべきだという判断力のある子に・・・

などといった期待があるでしょう。

けれども、犬にこんなことをしていたら、間違いなく犬は大混乱してしまいます。

例えば、オシッコシートをグチャグチャにしている飼い犬に対して、優しい声で

「ポチくん、ダメよ~」

「あれれ~?おかしいな。ポチくんはお耳がないのかな~?」

「ポチくんはいい子だから、ちゃーんとやめられるよね~?」

なーーんてやっている時・・・ポチくんは完璧に

「やったねっ!ママに褒められた~~♪」

と思ってしまうでしょう。

ところがどうしたことか、機嫌よく笑顔で褒めてくれていた飼い主さんが徐々に鬼のようにこわぁい顔をして、最後には

めちゃくちゃ怒鳴られる(゚Д゚;)

「へっ?!ママどうしたの?なんでそんなに怒っているの?」

下手をすれば、混乱どころか人間不信でございます。


長くなるのでつづきは次回にします。

くりんくん・モカちゃん・なつ
元飼い主さんが遊びにきてくれてまたまた同窓会
みんな本当に嬉しそう♪

3ワン共、元飼い主さんのそばを離れようとしません(^▽^)

ウリくんとボス、走る走るー!!

走って暑くなったら日陰でクールダウン・・・
「あれ?”なつ”お姉ちゃん走ってないのに・・・」