2017年8月13日日曜日

戦争に翻弄される犬たち①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


米朝のトップ同士が、

『小学生のケンカかよ?!オッパイ飲みたいの~?』

と思わず言ってしまいたくなるようなセリフの応酬でヒートアップするなど、なんだかきな臭い空気が漂っていますね・・・

まさかとは思いますけれど、いつの時代も戦争って、ホント元をただすと、くっだらな~いことで簡単に始まってしまっていますから、ニュースを見るたびにブルーな気持ちになっています。

今回は、そうやってアホみたいな理由で人間が始めた戦争に駆り出された犬たちのお話をしようと思います。

はぁ・・・既に気が重い。
どうか、冷静沈着に、キタナイ言葉など使用せずにブログを書き続けられますように~・・・


【戦争に振り回され続けた犬たち】

人間の勝手で始めた戦争に犬たちは常に巻き込まれて犠牲になってきました。

この写真の子は”スタビー軍曹”といって、第一次世界大戦でもっとも活躍したアメリカの軍用犬です。

スタビー軍曹
勲章なんか美味しくもないし、欲しくないやい!


もともとは第26ヤンキー師団第102歩兵部隊のマスコット犬でしたが、途中から軍用犬になりました。

前線で毒ガス攻撃を受けた経験から、ガスに敏感になって、攻撃を察知して大騒ぎするために、それが味方への警報となったそうです。

また、負傷兵を発見することも得意で、ドイツ軍のスパイを発見し拿捕の役に立ったといいます。

スタビー軍曹は、17回もの戦闘に参加して2回の負傷を経験させられたそうです。


次の画像は、旧ソ連軍が戦闘に利用していた”対戦車犬”を描いたものです。

身体につけられているのは、自爆テロリストが身に着けているような爆薬と起爆装置です。




対戦車犬となった犬たちは、実際には相手の陣地に着く前に射殺されたり、爆音に怯えて自陣に戻ってきて味方の兵士もろとも爆発したりで、ほとんど役には立たなかったといいます。

そんなこと・・・ちょっと考えればわかりそうなものですが、戦争って本当に人間を大バカヤローにしてしまうんですね。

いや、大バカヤローだから戦争するのか・・・



【太平洋戦争時の日本の犬たち】

●軍用犬

『勝つために犬の特別攻撃隊を作つて 敵に体當り(体当り)させて立派な 忠犬にしてやりませう』




って・・・

はぁ?!バッカじゃないの?!ばーかばーか!

嗚呼…失礼しました。

こんなこと、当時言っていたらたちまち憲兵にしょっ引かれていたのでしょうね。

これは、お国への犬の献納を呼びかける回覧板に書かれていた内容です。

『忠犬にしてやりませう』

ってなんスか?!どのツラさげて、その上から目線?!

という感じですね。(メラメラメラ~)

当時の日本軍部は、今の北朝鮮さながらの現実離れした夢想家集団だったのですね。

もう、犬たちまで出征させて特攻させなくちゃーならない状態に陥った戦争になど、勝てるはずがないってことにも気づかないんですから・・・

おそらく、頭の中では小鳥が巣を作り、産卵と巣立ちをしていたんではと・・・
(耳の穴からの巣立ちとか・・・あーやだやだ)

すみません。コーフンしすぎてわたしが夢想家になってしまっていました。
反省反省・・・

ふぅ~~~ つづけます。

戦場に駆り出された犬たちの活躍は、しばしば当時の新聞で伝えられていました。

けれども実際には旧ソ連の軍用犬がそうだったように、成果と呼べるような活躍はなく、単に無駄死にしていたというのが真実のようです。

活躍してもいない軍用犬の活躍をしきりに報じた目的は2つ。

『勇敢に戦う犬たちと、戦場で犬を可愛がる心優しき兵士たち』

という美しいイメージ演出のためがひとつ。

『犬さえも勇敢に働くのに、ましてわれわれ人間はがんばらねば』

と、国民に思わせて士気を高揚させるため・・・というのがふたつめ。

(参考文献:『犬たちも戦争にいった 戦時下大阪の軍用犬』森田敏彦/日本機関紙出版センター)




そんな・・・そんなことのために?

『鬼畜米英』とか言ったのはどの口だぁ?!
当時の日本人が犬に行っていたことは、まさに鬼畜の所業じゃーないですか?!


太平洋戦争当時、多くの犬たちは、このバカバカしくも残酷な作戦のせいで無駄に戦地に散っていきました。


更に当時、戦地に連れて行かれなかった犬たちも、狂気じみたお国の政策に翻弄されるのです・・・


もう血圧の限界なのでつづきは次回にします。



<今日のPet Hotel 11!>

パーティくん「ボクは強いんだよ!」
マメくん「・・・ノーコメント」


パーティくん「お泊りなんか楽勝だよ!ウヒヒ♪」
マメくん「・・・ノーコメント」

ハナちゃん「ここだけの話、パーティくんたら
最初、怖くてチビりながら咬みつこうと・・・」

パーティくん「ここにいるんですけど?!」
ハナちゃん「・・・・寝たふり」

ププちゃん「見てみて~!飛ぶよ--!」

ヤッホーイ!たーのし~~♪

ハナちゃん「ここだけの話、ププちゃんたら
最初、ぜんぜんお散歩で歩かなくて・・・」

ププちゃん「え?ワタシが?なになに?」
ハナちゃん「ハッ・・・!!」

ププちゃん、すぐにお散歩大好きになって、
先頭きって歩いてたもんね~!
「ワタシはひとりで遊ぶ方が好きなんだもーん!」
お友達が苦手でナーバスになっていた風子ちゃん。
また遊びにおいで!
お友達がいっぱいできますように(^▽^)






2017年8月12日土曜日

行方不明のワンコの正しい探し方

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


今年の6月、イギリスで話題となった迷子のシュナウザー親子のお話です。


【ノーリードでお散歩中に・・・】

迷子になったのは、ハンプソン夫妻の愛犬で、チャーリー(7才)とテオ(15か月)といいます。
2匹は親子(父と息子)だそうです。

6月のある日、ハンプソン夫妻の21才のご子息(ジョンさん)が、いつものようにノーリードで2匹を散歩させていました。

2匹は普段から、家畜がいない時はノーリードで草地を自由に遊ばせてもらっていたそうです。

お散歩コースも慣れた道だったので、何も起きるはずはなかったのです。

ところが、その日は予想もしないことが起きました。

なんと!突然、辺りが深い霧に包まれて、ジョンさんは視界を失い、チャーリーとテオを見失ってしまったのです!


【必死の捜索】

慌てたジョンさんは、母親(ハンプソン夫人)に電話で事情を知らせました。

ハンプソン夫人は、すぐに家族や友人に連絡すると共に、フェイスブックやツイッターで多くの人に拡散してもらうように呼びかけました。

ハンプソン家の知人の中には山岳救助隊の人もいたので、彼らの協力も依頼しました。

必死の呼びかけの結果、120人以上もの地元の人たちがチャーリーとテオの捜索に乗り出してくれました

捜索には2機のドローンも駆使されました。

ハンプソン夫妻はテントを張って野営しながら、2匹の愛犬の名前を呼び続けました。

それでも・・・

必死の捜索活動の甲斐なく、チャーリーとテオは迷子になってから4日たっても見つかることはありませんでした


【入魂のバーベキュー!】

ハンプソン夫妻が、もうダメか。チャーリーとテオには二度と会えないのか・・・と諦めかけた時です。

ある方法を思いついて、夫妻は最後にダメ元でそれを試してみることにしました。

その方法とは・・・

チャーリーとテオの大好物、ソーセージを焼くこと!!

2匹は毎週日曜日の朝食に、大好きなソーセージをもらうことを楽しみにしていたそうです。

2匹を見失った場所の近くで、ハンプソン夫妻の最後の願いを込めたバーベキューが始まりました。

美味しそうな匂いが漂い始め・・・そして!!


【アッサリ生還♪(笑)】

4日間も行方不明だったチャーリーとテオは、ソーセージの匂いに引き寄せられるようにヒョッコリと姿を現したのです(アハアハ)

ハンプソン夫人は

「チャーリーとテオが現れたとき、はじめはわが目を疑い、まるで蜃気楼のように感じました。わたしはただ震えてしまって涙が止まらず動けなかったので、夫が丘に登ってチャーリーとテオを捕まえてくれるのを呆然と見つめていただけでした」

「息子のジョンは海軍で働いています。チャーリーとテオが見つかったことを船上のジョンに急いで電話で知らせると、船には大きな歓声があがりました」

と語っています。


【父の日旅行か?】

後日、ハンプソン一家は取材に答えて次のように語りました。

「2匹がいなくなった日は、ちょうと父の日だったんです。『チャーリーとテオは、実際の親子(父と息子)だから、きっとあの時2匹で父の日の小旅行に出かけていたんだよ』って、今では冗談を言えるようになりました」

「チャーリーもテオも、どこで何をしていたのか、何も教えてはくれません。旅の出来事は親子の秘密なんでしょうね」

そして最後に

「たくさんの方が協力してくださったことに、心の底から感謝しています。チャーリーとテオは、今では地域のちょっとした有名人になっちゃいました」


(出典:The Telegraph


いやあ・・・よかったですねぇ~!
笑い話にできるようなハッピーエンドになって・・・

本当に、シュナ親子は4日間も山の中でいったい何をしていたんでしょうね~。
楽しかったのかな?!

120人以上の人出と2機のドローンを使って丸4日間、夜を徹しての捜索・・・
それでも見つからなかった2匹の親子犬が、ソーセージの匂いでアッサリと帰ってきたなんて、思わず吹き出してしまいました。

んが!!

やっぱりわたしは言いたい!

いつもお話していることですが、

いざという時のためにリードは必要!絶対に!!

ってことですね。


それと・・・

まさかまさかの時のために、週一のご馳走(それも決まったメニューね)ってゆーのもアリなのかも?!(笑)

Pet Hotel 11!のHPトップからリンクを貼っている、保護犬団体のKDPさんでも、つい先日、敷地から脱走してしまったひなたちゃん(愛称ピッピ)を無事に保護したそうですが、その際に使用したのが、ひなたちゃんの大好物”からあげ”でした。

もしかすると、犬の捜索は、

①警察や保健所に連絡
②”大好物”での誘導作戦
③友人や知人に捜索協力を依頼

という順番がいいのかもしれませんね。


<今日のPet Hotel 11!>

最初は緊張でビクビク
触ろうとすると咬みついてきたパーティちゃん

慣れるととーっても甘えんぼさんでした。
夜は鳴かずに眠れるかな~?

片時もじっとしていない元気いっぱいのププちゃん

ボスとのボール遊びが気に入ったみたいです♪

マメくんは、どんなワンちゃんとも仲良くできます。
避妊していない女の子とは遊べないけどね・・・
他のワンちゃんが苦手な風子ちゃん。
だいぶ交流できるようになってきました。



ププちゃんの大接近にも耐えています(笑)

ねぇ~ん、だから撫でて撫でて~~!
(ハイハイ)

夜も雨かしら~~・・・
今日は早めにお散歩行った方がいいね!





2017年8月11日金曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている⑥(最終回)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のつづきです。

【アレルギーの過酷な現状】

Kちゃんのような、おりこうで可愛いワンちゃんが、どうしてこんなに辛い目に遭わなければならないのでしょう・・・

Kちゃんの飼い主さんのような、愛情あふれる優しい方が、どうしてこんなにも大変な目に遭わなければならないのでしょう・・・

Kちゃんや飼い主さんが、一体何をしたっていうんでしょう?!


アレルギーというのは、一歩間違えばアナフィラキシーショックによって命を脅かす恐れがある疾患です。

にもかかわらず、先進国の現代人にとって、あまりにもポピュラーになってしまったがために、また、普段は命の危険と隣り合わせではないという理由で、その大変さがあまり認識されていないように思います。

けれどもアレルギーは、日常生活そのものに24時間不快感がつきまとう、それはそれは辛い疾患です。

お世話をする親御さんや飼い主さんのご苦労も想像を超えています。


ワンちゃんのお話ではありませんが、
わたしの友人には、生まれつきアトピーの長女がいます。

まだその子が赤ちゃんだったころ、痒がってまったく寝付かない娘につきっきりだった彼女は、常に寝不足でした。

全身を掻きむしり、血だらけになるパジャマ・・・だから真夏でも娘の手に手袋をはめ、取れないように包帯でぐるぐる巻きにしたりしていました。

夕食の食材を買うだけで、何時間もかけて自然食品のお店を何件もハシゴしていました。

海水が効くと聞けば、毎日毎日海まで何往復もして、バスタブ一杯分の海水を搬送してきては、娘を入浴させていました。

そんなことを続けているうちに、友人はノイローゼ寸前になり、大変危険な状態に陥りました。

一時は娘を手にかけて自分も・・・

と本気で考えたこともあるそうです。

痒みで一日中ギャーギャーと泣き叫ぶ我が子に、寝不足も重なってつい声を荒げ、手を上げてしまった時も1度ならずあるそうです。

『完全に精神的におかしくなっていたよ。虐待寸前だったと思う・・・』

そのころを振り返って彼女はよく言っています。


出費だって、大変なものです。

■診察代・お薬代・通院費(頻繁に通院するため大きなコストです)
■食費(摂取可能な食べ物は流通量が少なく高価なことが多いです)
■ビタミン剤や栄養補助食品、対策グッズなど(効くといわれればなんでも試します)

羽が生えたようにお金はどんどん飛んでいきます。


更に、アレルギーの人やペット、その飼い主さんを一番苦しめるのは、その治療法が確立されていないということです。

先の見えない辛い日々・・・いつ出られるのかわからないトンネルの中にいるようなお気持ちでしょう。

Kちゃんの飼い主さんのメールを読んで、そんな日々を前向きに過ごされているお姿に、本当に頭が下がりました。


『へぇ~!〇〇もアレルギーなの?大変だねぇ~!』

などという一言では済まされない、アレルギー疾患が患者さんとご家族に与える過酷な現状がそこにはあるのです!



【それでも希望はある】

前回までの記事で、ここ近年アレルギーの人やワンちゃんが先進国で増え続けている理由について書いてきました。

理由が判ってきているのですから、生まれながらにアレルギー体質の子供や、アレルギーになりやすい体質の子供をこれ以上は増やさないための手がかりは掴めたも同然だと思います。
(それが実行に移されているという気配は残念ながら一向に感じませんが・・・)

少し希望がもてるお話ですね。

一方で、今現在、実際にアレルギーで苦しんでいる人やワンちゃんに確実に有効だと言われる治療方法はいまだ確立されていません。

ステロイド剤のような強い副作用や反動が出るお薬以外の方法で、辛さが軽減されるようになる日が一日も早く訪れることを祈ってやみません。

研究により、アレルギーと腸内細菌環境の関係性がここまでわかってきているのです。

腸内フローラの研究も日進月歩です。

今はまだ、わたしたち人類はアレルギーを克服できていませんが、きっと近い将来、アレルギーの子供やペット、ご家族や飼い主さんの過酷な負担を軽減する、良い治療法が見つかるはずだと信じています。



【人間の潜在能力をもっと信じよう】

くどいようですが、これだけは言いたい!

ここ数年の異常なくらいの清潔志向は、わたしにとって本当に気味が悪い以外の何物でもありません。

わたしが子供のころなどは、遠足でお弁当を食べる前には”オシボリ”で手を拭いていました。

さんざん泥んこ遊びをしたり、虫やカエルを触った手を、お母さんが水で濡らして絞ってケースに入れて持たせてくれた”オシボリ”でチャチャっ!と拭くだけ・・・

当然バイキンなんかやっつけられません。せいぜいドロ汚れが落ちて見た目がキレイな雰囲気になるくらいです。

なんなら”オシボリ”自体にむしろ雑菌がワンサカ繁殖していたかもしれません(笑)

その手でオニギリやサンドイッチを直接持って、モグモグ♪と食べていました。

たくさんの雑菌を日常的に少しずつ体に取り込んで、抵抗力をつけていっていたのです。


今はどうでしょう?

子供も大人も、いつでもアルコール除菌シートを持ち歩いて、事あるごとに拭いています。

テレビCMを見れば

除菌・消臭

の言葉がまるでわたしたちを強迫するかのように流れています。

通販番組では、わざわざ見せなくてもいいのに、お布団に潜んだダニの死骸や大腸菌なんかを顕微鏡で見せつけて恐怖を煽っています

そんなもの、見えようが見えまいが、いつでもどこでも、わたしたちの身近にウヨウヨいてあたりまえの雑菌や微生物たちなのに・・・

わたしたちはそういったものと仲良く暮らしてくることによって、強く健康な体を保ってきたのに・・・

どうかお願いです。

現在、除菌シートやスプレーを手放せないという方。

よーく考えてみて下さい。

わたしたちの身体には、元々体に危険を及ぼす細菌に立ち向かうための機能が備わっています。

皮膚には皮膚常在菌がいて、それが健全な状態であれば、放っておいても危険な菌と闘ってくれています

唾液だって同じです。体内に悪さをする菌が侵入しないようにたくさんの常在菌がいて、わたしたちを守っています

除菌ジョキン!99.9%ジョキーーン!!

などといって、やたらと除菌グッズやマウスウォッシュを使うたびに・・・
殺菌力や洗浄力の強い洗剤やボディソープやシャンプーを乱用するたびに・・・

わたしたちを守ってくれている皮膚や唾液にいる常在菌たちを、いちいち根こそぎ死滅させているんですよ!

そして、まったくのハゲ山になったようなアナタの皮膚や口の中に、空気中に漂っていたり、手すりや吊革にウヨウヨと蠢いている大腸菌だったり黄色ブドウ球菌だったり、インフルエンザウィルスだったりが

ラッキーーー♪ここ、空いてるよ♪

とばかりに群がってきている様子を想像してみてください。

もちろん、不潔にしておくべきだ・・・などと言っているのではありません。

日本人はとってもきれい好きな国民です。
それは美徳であり、素晴らしいことです。

わたしがお話しているのは、いきすぎた衛生状態の追及への警鐘です。


細菌やウイルスたちは、人間が作り出すワクチンや除菌剤に対抗して、どんどん進化し、形を変えて強くなっているのはご存じですよね?

それにひきかえ・・・

わたしたち人間は、逆にどんどん無防備に、ひ弱になっていくではないですか?!

いーーんですかっ?!
滅んじゃいますよ!!

商品が売れればそれでいいメーカーなんかに踊らされてはなりませぬ!(フンガッフッフ)


最後に・・・

わたしが子供たちを出産した助産院の助産婦さんんが言った言葉をご紹介しておきます。

『医療の進歩は確かに流産や死産という悲しい出来事を減らしたけどねぇ、

それによって人間は、本来は淘汰されるべき弱い個体を無理矢理世に送り出してしまっているのよねぇ。

そうやって医療の手を借りてやっと生き延びた子たちがまた子孫を増やしていくのは、常に強い個体を残していくという動物の進化論に反しているのよね・・・

結果的にそうやって産まれた子たちはずっと病や疾患と闘いながら、ずっと医療の助けを借りてしか生きていけない。

現代人は、目の前のしあわせを追い求めすぎて、長い目で見れば人類全体のしあわせをないがしろにしているような気がするのよねぇ・・・』


わたしは、本当にそうだなぁ・・・と感じました。

けれども、自分が1年近くもお腹の中で育ててきた我が子の命が危ないと言われたとき、

「帝王切開にすれば助かります」

「抗生物質を投与すれば救えます」

といった提案を断ることはできないとも思うのです。

わたしたちは、目の前で消えかけている愛する者の命を救う手段があれば、それにすがってしまう・・・当然ではないでしょうか。

医療の進歩と、自然の摂理のバランスを、わたしたちはどのようにして取っていけばいいんでしょうね。

みなさんは、どのように感じられましたか?



<今日のPet Hotel 11!>

他のワンちゃんに、どうしてもガルガルしちゃう
怖がり風子ちゃんは、まだ生後7か月。
だんだんに慣れていこうね~!

ボス「ねえねえマメくん、ボクたちすごくいいコンビだと思うんだ~」
マメくん「いやいやいやいや・・・それはどうかなぁ?」

7ヵ月になったばかりのププちゃんは天真爛漫。
「遊んで遊んで~」が止まりません(笑)

すっかり常連さんのハナちゃん。
「ワタシの別荘に知らない子がたくさんいる~」

雨でお庭に出られないので、少しイジけて
ペチャンコになっているメデタちゃん。
また遊びにおいでね~!

雨のやみ間に・・・
「今日は涼しいねぇ~」
「モグモグガリガリ・・・」
「きいてないか・・・」




2017年8月10日木曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


つづきです。


【Kちゃんのその後】

前回の記事に登場したKちゃんですが、後日飼い主さんから次のようなメールをいただきました。


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先日、Kを病院に連れて行きました。

やっぱりクッシング症候群に片足突っ込んだ状態と言われました…。

今まで、いろんな病院に連れて行き、色々やって、逆にややこしくしてしまっていたみたいなので、一度リセットの意味で、新しい病院で一からの治療をしてみる事にしました。

長期戦になりそうですが、Kの為ならえんやさこらさ。です。

的確なアドバイスありがとうございました。

しっかり見てて頂けて本当に良かったです。
安心な良いホテルを見つける事が出来て本当に良かったです。

ワガママ1人娘で、犬との関わりのない子で心配でしたが、Kもストレスフリーで良かったです。

色々な気遣いして頂き、ありがとうございました。

また宜しくお願いします。
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クッシング症候群になりかけて
お腹がパンパンになっているKちゃん
(Pet Hotel 11!滞在中の写真です)


そこで、Kちゃんの飼い主さんに

『アレルギーなどでステロイドを長期使用しているワンちゃんで、Kちゃんと似たような症状があるワンちゃんの飼い主さんにとって、クッシング症候群の可能性にいち早く気づくための有益な情報になると思うので、ブログにKちゃんのことを書かせていただけませんか?』

とお願いしたところ、以下の通り、快くご承諾いただきました。

本当にありがとうございます。

そして、わたしはKちゃんの飼い主さんからいただいた、愛情あふれるそのメールの内容に、目頭が熱くなってしまいました。


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ブログ、興味深く読ませて頂いてます。
どうぞ、Kの事も使って下さい。

Kのアレルギーが見つかってから、ネットで調べまくりました。
色々試し、どんどんドツボにはまりました…。

オリジナルフードを作って貰おうとアレルギー検査の結果を送ると、全てのアレルゲンを除いたフードは作れないと言われ…。

フードの保存料が良くない場合もあると聞けば、腸内環境を整えられるからと、生食の馬肉を一年間試してみたり…。 

皮膚のターンオーバーを助けて犬の食べれる野菜を与えたり…。

ハウスダスト、花粉もあるので、空気清浄機を追加したり、シャンプー嫌いなKをこまめに洗ったり。

痒みで、エリザベスカラーの生活をした時もありました。
プラスチックカラーが苦手なKの為に手作りでカラーを作ったりしました。

留守が長いので、ずっと見ててあげられない。

可哀想な事をしていますが、一番落ち着いたのが、薬を飲む事でした。

今回、一からアレルギーを見直して、Kが辛くないように、一番良い方法を見つけられる様にしてあげたいと思ってます。
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目頭が熱くなりました。

Kちゃんの飼い主さんは、こんなに大変な思いをされていても、本当に明るくて、可愛くてたまらないというように笑顔でKちゃんを見つめるのです。


現在、アレルギー治療中で、ステロイドを長くまたは大量にワンちゃんに処方されているという飼い主さんがいらっしゃいましたら、体調の変化をよく観察してあげてください。


胸がいっぱいなので、次回につづきます。


<今日のPet Hotel 11!>

ゆるキャラではありません。
またお泊りにきてくれたメデタちゃんです(笑)

セミを解体する”なつ”を「うわぁ・・・」
って見てるボス

”なつ”が解体し終わったセミをクンクンするボスを
「うわぁ・・・」って見てるマメくん

あれ?メデタちゃん、何かじってるの?

あ、迷子札!やられた~~(笑)
※うちに来た子はみんな万一に備えてコレ
つけてま~す

ボス「ダメじゃないか~~!」
メデタちゃん「すみまちぇーん」
可愛いからゆるしちゃう♪

ワーイワーイ!!

今日は涼しくって快適だよ~!

いいウンチも出ました~~!





2017年8月9日水曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


つづきです。


アレルギーのワンちゃんが増えている②では

赤ちゃんの時にあまりに清潔すぎる環境におかれて、様々な細菌に触れる機会が少ないと、アレルギー反応を引き起こすTh2優勢の状態が続いてしまうからアレルギーになりやすい。

という衛生仮説についてお話しました。


アレルギーのワンちゃんが増えている③では

アレルギーのある人の腸内には、そうでない人の腸内にたくさん生息している善玉菌の一種である乳酸菌が極端に少なく、逆に雑菌群が多く繁殖している。
帝王切開会陰切開出産時の抗生物質の使用人口ミルクなどの多用が、お母さんからの贈り物=大量の乳酸菌が赤ちゃんに届けられる機会をなくしているのではないか?

という腸内細菌環境とアレルギーの関連性についてのお話をしました。


【過ぎたるは及ばざるが如し】

これら2つのお話は、とってもよく似ていると思いませんか?

どちらも、健康や安全や苦痛の軽減を目指して、わたしたちのより快適な暮らしを実現しようとの思いで、医学・化学・薬学を発展させたはずなのに、それが予想もしない副作用をわたしたちの子孫の身体に引き起こしている・・・という、実に皮肉なお話です。

たしかに細菌は怖い。
でも無菌状態にすると細菌への抵抗力が育たず、弱い個体になってしまう。

たしかに分娩は痛みや危険を伴う。
でもその過程を安易にショートカットしたり、清潔を求めすぎて抗生物質を乱用すると、必要な乳酸菌が新生児に届かず、アレルギーになりやすい腸内環境の子供が生まれてしまう。

これって・・・どこかで見た構図のような・・・

あ、そうだそうだ!

火蟻(ヒアリ)vs 犬 その対策と朗報③

でお話したこととよく似ています。

たしかにヒアリは怖い。
でもヒアリを駆逐するためにベイト剤(毒エサ)を乱用すると、ヒアリの天敵になるはずの在来アリまでも死滅させてしまい、結果的に無防備な状態を作ってしまう。

ということですね。


何事もやりすぎは禁物。

過ぎたるは及ばざるが如しということではないでしょうか?



【ステロイド剤】

同様に、アレルギーに対して劇的効果があるステロイド剤についても、過ぎたるは及ばざるが如しと言わざるを得ない部分があります。

ステロイド剤とは、副腎から分泌されているステロイドホルモンを人工的に合成した薬です。

ステロイド剤には様々な作用がありますが、そのひとつは、リンパ球や抗体が働かないようにする免疫抑制・抗アレルギー作用です。

アレルギーというのは、免疫システムに異常が起こって、自分の成分を異物として攻撃したり、本来は危険性のない物質に対して過剰に反応してしまったりする異常過敏反応です。

ステロイド剤を使うことによって、免疫に関わるリンパ球の作用を抑えて、 リンパ球がつくり出す抗体の量を減少させるので、過剰反応が抑えられるというしくみですね。

ところが、都合よくアレルギー反応を起こすリンパ球(Th2)の作用だけを抑制してくれるわけではなく、Th2に対抗してくれるはずのTh1までも抑制してしまうのが困りものなんです。

それによって何が起こるかというと・・・

<いいこと>
■Th2の過剰反応によって起きていたアレルギー反応は封じ込められる

<困ったこと>
■細菌やウイルスに対する免疫や防御という役割を担っているTh1の作用まで壊滅状態となるため、それらに対する抵抗力が脆弱になって、無防備な状態を作ってしまう。

ステロイド剤は、原因の根本的な解決には役立たず、単に封じ込めているだけのため、使用をやめればたちまち症状が元に戻ってしまう(封じ込められていた分、急にやめれば爆発的に症状が出てしまう)

ステロイド剤という劇的な作用をもたらす薬のせいで、様々な副作用が現れる可能性がある。


同じですよねぇ・・・

衛生仮説のお話や、腸内細菌環境のお話、ヒアリのお話と・・・



【Kちゃんのアレルギー】

Pet Hotel 11!のお客様にKちゃんというワンちゃんがいます。

Kちゃんはひどいアレルギー体質です。

そのため、Kちゃんの被毛はところどころ抜けるというよりも皮膚ごとポロポロと剥離してしまっていて毛艶もなく、とても痛々しく見えます。

でも、そんなことが気にならないくらい柔和なお顔をした、たまらなく可愛い子なんです。

お散歩していても、たくさんの人に

『わあ!なんて可愛い子なの?!』

と言っていただきました♪

でも可哀相にKちゃんは、飼い主さんによると

『検査結果を見ると、食べられる食品はほとんどないんです 』

とのことでした。

ですから、なるべくアレルギー症状が出ないようなフードを選んで与え、獣医さんから処方されているお薬を根気よく続けることぐらいしかできないという状態でした。

治療の甲斐あって、Pet Hotel 11!にやってきたとき、Kちゃんのアレルギー症状による痒みと、それに伴うストレスからは解放されていて、お泊りしている間も、とても穏やかなおりこうさんでした。


【Kちゃんの気になる症状】

Kちゃんの滞在中、わたしたちには気になることがありました。

■Kちゃんのお腹がパンパンに膨らんでいて、お座りすると床にくっついてしまうほどだったこと。

■Kちゃんが他のワンちゃんと比べて異常ともいえるほどの量のお水を飲むこと。

■Kちゃんがお散歩の途中、ある時点からガクンと疲れるほど体力がないように見えたこと。

■Kちゃんが、暑くもなく、たいして運動もしていない時にもパンティング(ハアハア)をしていること。

■Kちゃんの食欲が異常なほどあって、自分のごはんを食べ終わっても他の子のごはんを歯を剥いて唸るほどに欲しがること。


そして、色々と調べたところ【クッシング症候群】という言葉に行き当たりました。


【クッシング症候群とは?】

別名を副腎皮質機能亢進症といって、ホルモンの病気です。

自然に生じる場合と、医原性クッシング症候群といって、主にステロイド剤の長期または多量使用によって引き起こされる場合があります。

悪化すると血栓症を起こして呼吸困難になったり、神経症状を起こしたり、突然死の原因になることもあるという怖い病気です。

その症状は、上でお話したKちゃんの症状ととてもよく似ていたんですね。

わたしたちは獣医師ではありませんので、Kちゃんの飼い主さんにそれを伝えるかどうか、とても迷いましたが、結果的にはお泊りの最終日、お迎えに来られた飼い主さんに

『思い過ごしだといいのですが、Kちゃんのお腹の張りなどについて獣医さんからクッシング症候群の可能性を指摘されたことはありませんか?』

と伺ってみました。すると

『いいえ?ありませんが・・・』


長くなるので続きは次回にします。




<今日のPet Hotel 11!>

ペットホテルの自由研究をするという可愛いお客様
マメくんと入れ替わりで本日お帰りです。
将来はPet Hotel 11!のスタッフかな~?
また遊びにおいでね(^▽^)/
すぐに他のワンたちと仲良くなったマメくん♪
暑いんですけど~
早くプールにお水入れてくらは~い
(ハイハイ)










2017年8月8日火曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

前回のブログのつづきです。


【お母さんから赤ちゃんへの贈り物】

■帝王切開と自然分娩

実は最近の研究で、帝王切開で産まれたこどもと自然分娩で産まれたこどもには、大きな違いがあることが判っています。

自然分娩で産まれた赤ちゃんの口や皮膚、腸内は、お母さんの膣常在菌で埋め尽くされています。

一方、帝王切開で産まれた赤ちゃんは、ブドウ球菌やコリネバクテリウム属菌といった、空気中によくいる細菌が優位になっているのです。

このことは、ベネズエラで行われた調査でも実証されています。

正常分娩で生まれた赤ちゃんには、お母さんの産道の細菌が定着していたのに対して、帝王切開で生まれた赤ちゃんに定着していたのは、赤ちゃんを取り上げた医師や看護師の皮膚常在菌だったという結果が出たんです。

これは、生物学的に本来予定していた種類とは違う細菌が赤ちゃんに定着してしまっている状態を作り出しています。


■母体の神秘

女性の身体は、妊娠していない期間は膣内を酸性に保って産道からの細菌感染を防いでいます。

妊娠すると、膣内は乳酸桿菌が圧倒的に優位になり、更に出産間際の妊娠後期になると、膣分泌液には大量のグリコーゲンを含むようになります。

このグリコーゲンは、乳酸を分泌する細菌たちの餌になるので、乳酸菌の増殖を手助けすることになります。

さあいよいよ出産・・・
赤ちゃんが産道を通っているまさにその時!
お母さんの身体で準備されていた細菌が赤ちゃんに移植されるんです。

赤ちゃんは、産まれたその瞬間から、すごいスピードで体に必要な細菌の定着を進めていくことができるんですね。

更に・・・

お母さんの身体は更に赤ちゃんのための変化を続けます。

乳頭の奥の方にビフィズス菌(ビフィドバクテリウム属)のコロニーを生成するのです。

そこを通って出てきた母乳を飲むことで、赤ちゃんは大量のビフィズス菌を取り込むことができるという仕組みです。

これが、その赤ちゃんの腸内環境を決定づける”腸内フローラ”の基礎となるのですね。

その上、母乳にはたくさんのオリゴ糖が含まれていますが、実は赤ちゃんはオリゴ糖を消化することができません

なんで赤ちゃんが消化できないオリゴ糖がそんなにたくさん入っているのかというと、オリゴ糖はビフィズス菌の大好物♪

そう、オリゴ糖は赤ちゃんの腸内環境を良くするビフィズス菌のエサだったんですね!


■アソコをチョキン!

最近では、赤ちゃんの出産時に会陰切開をするケースがほとんどです。

会陰切開とゆーのは、赤ちゃんの出口の皮膚が出産時に裂けてしまわないように、予めハサミでチョッキン♪してしまうことですね。(ンギャーーーッ!!)

裂けるよりは綺麗に切っておいた方が傷の治りが早くなるから・・・というのがその理由です。

けれども、本来の理想的な出産というのは、会陰切開をせずとも会陰が裂けたりしないように、根気よく長い時間かけて出産することなのです。

短時間では裂けてしまうけれど、長い時間かけて徐々に伸ばせば裂けないんです。

だって本来女性の身体は赤ちゃんを産めるようにできているんですからね。

ではなぜ、最近の出産のほとんどは会陰切開をしてしまうのでしょう?

それは、産婦さんが長く陣痛に耐えなくてもいいように短時間で出産させることがよいからだと言われていますが、産婦人科の知人によると、実はお医者さん側の都合もかなりあるといいます。

要するに、短時間でチャッチャと分娩を終えた方が回転率も上がるし、医師や看護師の拘束時間も短くなる・・・まあ儲かりまっせってことですかね・・・(-_-;)


■大事な贈り物が・・・

なんで急に会陰切開なんかのお話をしたかというと・・・

その会陰切開をする際に細菌感染を防ぐために抗生物質を使用するということが、赤ちゃんの腸内細菌に大ダメージを与えるからです。

ご存じのように抗生物質というのは細菌をやっつける物質です。

でも、都合よく悪玉菌だけをやっつけて、善玉菌は残してくれる抗生物質はありません。

そう・・・

産道の乳酸菌まで全滅なんです・・・( ノД`)

つまり、帝王切開で産道を通らずに産まれてきた赤ちゃんも、会陰切開などでお母さんの身体に抗生物質を投与された状態で産まれてきた赤ちゃんも、お母さんの産道から本来受け取るはずの大事な乳酸菌という贈り物を受け取りそこねてしまうというわけです。


■不自然な出産が増えている

帝王切開も会陰切開も、母体の安全を考えれば必要なことは当然あります。

ですから、それ自体がダメだというわけでは決してありません。

けれども問題は、必然性がない帝王切開や会陰切開が異常に増えているという現状なのです。

2015年にはWHO(世界保健機関)も、不適切な帝王切開率に警鐘を鳴らしています。

現在、先進国で行われている帝王切開のうち、本当に必要と思われるのは10~15%だというのですね。

本当は必要ない理由というのは例えば・・・

陣痛の痛みが怖いから麻酔してお腹切ってほしい・・・とか

縁起のいい日に産みたいから・・・とか

病院の空きベッドの都合で・・・とか

医師のゴルフの予定がある日は産ませない・・・とか

とかとかとかとか!!

そういうしょーーもない理由です(プンスカ!)


会陰切開が増えている理由は、上でお話したとおりですね・・・

また、出産前の検査で産婦の膣内の細菌検査が陽性だったりすると、現在では簡単に抗生物質を投与するともいいます。

タメイキ・・・

健康で強い生命を残すための出産という大事な場面で母体に起きている神秘的な変化には、何一つ無駄なことはないはずです。

なのに、その過程を安易にショートカットしてしまうことによって、現代人は赤ちゃんが本来受け取るべき乳酸菌に、どれだけ多大な影響を及ぼしているのでしょうか・・・


【腸内細菌環境とアレルギーの深い関係】

おいお庭番!あんたずっとアレルギーと無関係なお話ばかりしているぢゃ~ん!

とお感じかと思いますが、やっとやっと、腸内細菌環境とアレルギーの関係性についてお話しますね。


実は、生まれつきアレルギーやアトピー体質のこどもたちの便を検査した結果・・・

そうでないこどもたちの腸管内にはたくさん生息しているの善玉菌の一種である乳酸菌が極端に少なく、代わりに雑菌群が多く繁殖 しているということが判っているのです。

 つまり、アレルギーやアトピーのこどもたちは、生後間もなくから腸内環境のバランスに大きな乱れが生じているということです。

また、マウスを用いた動物実験では、乳酸菌を食べさせると気管支喘息の程度を軽くすることができたという報告もあります。

このように、お母さんの身体から受け取る乳酸菌は、アレルギーになりにくい腸内環境を作るために、大切な役割を果たしていることが判ってきているのですね。


【犬の場合は?】

あのさあ・・・

帝王切開とか抗生物質とか、ワンちゃんとは何の関係もないんじゃないの?

と思いますよね?

でも・・・

毎年、フィラリア予防でいただくお薬。

実は抗生物質の一種なんです。

フィラリアの幼虫は抗生物質が苦手なので、抗生物質を与えることでフィラリアが生きていけない環境を作るのですね。

でも・・・さきほどもお話したように、都合よくフィラリアの幼虫や悪玉菌だけを排除してくれる抗生物質はありませんから、当然たいせつな乳酸菌をも破滅に追いやってしまうんですね。


フィラリアはワンちゃんの命に関わる恐ろしい寄生虫ですから、予防は大事です。

フィラリア予防とワンちゃんの腸内環境を良好に保つということは、トレードオフの関係になっているとしたら、実に悩ましいとは思いませんか?



長くなってしまったので、つづきは次回にします。




<今日のPet Hotel 11!>


ボスとなつを連れて、油壷マリンパークに行ってきました♪
ワンちゃんをキャリーバッグに入れなくても入れる数少ない三浦市の水族館です!

わー!イルカさん 初めまして~!

上から見るとこーんな感じ~

カワウソさん 逃げてーーーーっ!!

涼しくて気持ちいい~♪

あっホラ!ペンギンさん、逃げてーーーっ!



2017年8月7日月曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

前回のブログのつづきです。


【衛生仮説】

■Th1 vs Th2 ふたつのリンパ球

衛生仮説とゆーのは、乳幼児期の衛生環境がアレルギーになりやすいかどうかを決めるのではないか?という仮説です。

私たちの体にはリンパ球という細胞があります。

この細胞は免疫機能を維持する上で、とっても大事な役割を担っています。

一口にリンパ球といっても、そこには様々な種類があるんですが・・・

衛生仮説で重視しているリンパ球は、次の2種類。

●Th1(Tヘルパー1)細胞
細菌やウイルスに対する免疫や防御という役割を担っています。

●Th2(Tヘルパー2)細胞
寄生虫に対する防御という役割を担っています。同時に、Th2が過剰になりすぎると、アレルギー反応を引き起こします

このふたつのリンパ球のバランスに着目したのが”衛生仮説”というものなんですね。



■バランスって大事~

私たちは生まれてくる時に、Th2細胞が優位の状態で生まれてきます。

Th1細胞は”インターフェロンガンマ”という物質を生産します。
この物質は、お母さんとお腹の胎児との間で拒絶反応を引き起こす可能性がるんです。

そんなことになっては大変なので、胎児の体は”インターフェロンガンマ”を生産するTh1細胞を抑え込んでおく必要があります。

だから胎児の体はTh1が抑え込まれた結果、Th2細胞が優勢な状態になっているわけですね。

よくできてるなぁ~!神秘的ですねぇ~・・・

お母さんのお腹から外界に出た赤ちゃんの体は、

『わわ!ここ(外界)には細菌やウイルスがかなりあるぞ!だから負けないようにTh1を増やして対抗しないと!!』

という風にTh1を増やすことを前提にした状態で産まれてくるのです。

Th1とTh2は、どちらかが突出して優位になりすぎても健康被害が出るという意味で、そのバランスがとれていることが非常に重要なのですね。

赤ちゃんは、生まれてからは様々な細菌やウイルスにさらされる(感染する)ことでTh1細胞の数や機能を高めていきます。

そのようにして、生後すぐはTh2に傾いていたバランスが修正されていくんです。

その結果、赤ちゃんの体は外界の細菌やウイルスにはTh1で対抗し、寄生虫にはTh2で対抗することができる状態になって、免疫系全体としてのバランスがとれるようになるというわけですね。


■清潔すぎると・・・

ところが、赤ちゃんがあまりに清潔すぎる環境で過ごして、細菌やウイルスにさらされる(感染を受ける)機会が少ないと、本来は生後徐々に成熟するはずのTh1細胞が育ってこないんです。

当然、いつまでたってもTh2が優位な状態がつづいてしまいますね。

Th2細胞は、寄生虫に対する防御という役割を担っていると同時に、あまりに優勢だとアレルギー反応を引き起こしてしまうリンパ細胞でしたね?

本来は、ある程度の細菌やウイルスがある環境を見越して動物の体に備わった自然の機能があるのに、あれれ?見込んでいた細菌やウイルスがないーー!?

・・・という状態が、体内でのTh1とTh2の均衡を乱してしまうから、自らの体を自らが破壊するような過敏なアレルギーという症状を生み出しているというのが”衛生仮説”なんですね。


■衛生仮説の研究

衛生仮説を提唱しているのは、イギリスのStrachanという研究チームです。

同チームは、1958年にイギリスで生まれた新生児1万7千人を対象とした追跡調査を実施して、何がアレルギーの発症に影響を及ぼすのか?ということを解析したのです。

その結果、兄や姉のいる子供や、生まれた時からペットがいる家庭の赤ちゃんほど、統計学的にアレルギーになりにくいということが判りました。

兄や姉、ペットがいる赤ちゃんの方が、細菌やウイルスに接する(感染する)機会が多い。

だからアレルギーになりにくいのでは?

という風に彼らは考えたのですね。

その後も、この衛生仮説を支持するような疫学的データや動物実験の結果も出てきたために、この仮説はおおむね支持されています。


■原因はひとつではない

衛生仮説はほぼ実証されつつあり、かなり有力な説です。でもだからといって、赤ちゃんの時の衛生環境だけがアレルギーの原因だとは言い切れないようです。

実際に、最近の研究では、Th1やTh2以外の細胞にも、アレルギーのなりやすさに影響を与えるリンパ球が存在することも判ってきています。

また、乳幼児期に細菌やウイルスに感染する機会が少ないという理由以外にもアレルギーになりやすくなる、いくつかの要因が挙げられています。

そのひとつが、腸内細菌環境です。


長くなるのでつづきは次回に~・・・


<今日のPet Hotel 11!>

自己主張が出てきたムギちゃん、
またお友達と遊びにおいでね~!

おっとり者のサクラちゃん、
おうちに帰ってもムギちゃんに負けるな~!

熟女の”にーに”ちゃん、日陰でポーズ♪
また遊びにおいでね~!

マロンくん、たくさんのお友達と遊んだね!

ボク、もう臆病なんかじゃないぞー!

犬が大好きな可愛いお客さんが来てくれました♪
夏休みの自由研究でワンコのことを書くんだって!