前々回ブログのつづきです。
【ケージの中の子はどう感じているか】
●Mちゃんのその後
日中や寝る前にどうしてもウンチをせず、未明にウンチをしてお部屋や自分の身体をウンチまみれにしてしまっていたMちゃんを、ケージに入れずに就寝させることにした2晩目・・・
また夜中の3時半ごろにMちゃんはワンワン吠え始めました。
この日も日中も寝る前にもウンチをしてくれなかったMちゃんなので、ウンチをしたいはずなんです。
「ウンチだっ!ウンチにちがいないっ!!」
いずれにしても深夜のワンワンはご近所迷惑なので急いで行くと、Mちゃんは自分がさっきまで寝ていたクッションの上に大量にオシッコをしてしまっていました。
日中はトイレットシートにちゃんとオシッコできていたのにどうして~?!
Mちゃんはケージに入っていませんから、トイレが2箇所ある広いお部屋で、気に入ったクッションの上に寝ている状態だったんです。
あえてその広いお部屋の中で、よりによって他のワンちゃんなら絶対にしたがらない場所・・・自分が寝床にしていたクッションの上にオシッコをしてしまっていたのがなぜなのでしょう?
さらに、Mちゃんはその後も嬉しそうにシッポを振ってわたしの足元に寄ってきますが、待てど暮らせど一向にウンチをしません。
懐中電灯を持ってガレージやお庭に出しますが結果は同じ・・・
自分の寝床に排泄しなくていいようにとケージから出して就寝させたのに、結局広いお部屋でも自分の寝床に狙い撃ちで排泄してしまうのなら同じことですね(^_^;)
きっと、わたしが寝静まってから改めてウンチをしてしまうのだろうと思いましたが、それなら広いお部屋のアチコチをウンチまみれにしてしまうより限定されたケージ内の方がありがたい・・・というのが正直な気持ちでしたので、その後はまたMちゃんをケージの寝床に入れて寝かせました。
そして・・・やっぱり予想していた通り、翌朝ワンちゃんたちを起こしに行くと、Mちゃんの寝床もMちゃんもウンチまみれになっていました(T_T)
Mちゃんだって、自分の寝床がオシッコやウンチで汚れるのはイヤでしょうに、なぜこんなミステリアスな行動をするんだろう?
その謎は、飼い主さんから伺ったお話から少しだけ手がかりが掴めた感じがしたのですが、わたしたちの推理が当たっているかは今後のMちゃんを注意深く見てみないと判りません。
このお話はまた別な機会にでもお話させていただければと思います。
●ケージでグッスリ眠れる子たち
さて、なんとビックリ!!お話の本題はココからなんです(え、うそマジで~?!)
何度もお話しているように、PetHotel11!では日中はワンちゃんたちをケージに入れることなく自由に遊んでもらっていますが、夜はそれぞれの個室(ケージ)で就寝してもらっています。
そんな中、今まで様々な理由からケージの外で就寝した子は3頭いましたね。
■保護犬で、ケージに閉じ込められることにトラウマを抱えているらしいGくん。
■ケージは平気だけど寝相が悪すぎてケージの壁に当たる音がうるさいのでケージの外で寝てもらうことにしたSくん。
■ケージの中で排泄し、毎朝ウンチまみれになってしまうMちゃん
逆に言えば、この3頭以外の子はみんなケージで朝までグッスリ眠れたということです。
多くの飼い主さんが、
「ケージに入り慣れていないからきっと大騒ぎしてご迷惑をおかけするかもしれません」
と心配されますが、そんなことはないってことなんですね。
もちろん、1日中ケージから出してもらえなかったり、長時間閉じ込められていると鳴いたり吠えたり暴れだす子はいるかもしれませんね。
また、日中十分にお散歩してもらえてなかったり、遊んでもらえていなかったりしてエネルギーが有り余っている子もまた、夜ケージでおとなしく眠ることができないかもしれません。
けれども、日中に心身ともに十分に満たされて心地よい疲労感に包まれている状態であれば、自分の巣穴のようなケージにこもってグッスリ眠るのは、ワンちゃんたちにとっても快適だということです。
●「可哀想」の固定概念
わたしたち人間は、どうしても
ケージ = 閉じ込められる = 可哀想!!
という先入観を持ってしまいがちです。
実は、
”日中はケージレスでのびのび、夜は個室で安心してグッスリ”
というやり方が理論上犬たちにとって一番いいと信じてこの方法を取ってきたわたしたちでさえ、頭の片隅にその先入観がつい最近まであったのだと自覚させられました。
日々、お預かりしたワンちゃんがケージの中で爆睡しているのを目にしながら、その先入観を捨てきれずにいた自分たちに驚きましたが、それこそが わたしたち人間がケージに対して拒否反応を根強く持っているという証(あかし)なのでしょう。
自分たちの中にある先入観に気づかせてくれたのは、他でもない”寝床でウンチをしてしまうMちゃん”の存在でした。
●見物している子たち
Mちゃんをケージに入れないことにした晩・・・
みんながそれぞれのケージに入って寝る体勢に入るとき、Mちゃんだけがケージに入らず自由に床をウロチョロでき、好きなクッションを選んで眠ることができる状態にありました。
ケージの中の子たちからはMちゃんが自由にしている様子が見えていますから、
「あれ?Mちゃんだけお部屋に入らないの?どうして~?」
と思っていたかもしれませんね。
けれども、そのことでワンワン文句を言う子は誰もいませんでした。
そればかりか、Mちゃんがウロウロしているのを横目に、それぞれが好きな体勢でグーグー眠ってしまうのです。
・・・と、ココまではGくんやKくんの時と同じでした。
Mちゃんの場合、更に未明にワンワン吠えたため、わたしたちがワンちゃんたちの寝ているお部屋に行く・・・という点がその他の2頭の時と違っていました。
当然、わたしがお部屋に入って電気をパチっ!と点けるので、全員が目を覚まします。
他のワンちゃんたちが見守る中、Mちゃんのオシッコの掃除をしたり、Mちゃんに
「ウンチしようよ~~」
などと声をかけたり、そればかりかMちゃんだけを連れて懐中電灯を手にお庭に出たりするのをすべて他のワンちゃんたちはケージの中からじぃ~~~~~っと見物しています。
Mちゃんが自由にしているだけならまだしも、わたしが行ってMちゃんだけにかまう様子を見ていたら、他のワンちゃんたちも当然
「ずるい~~!!出して出して~~~!!」
と吠え始めるかもしれないと思ってしまっていたのです。
ところが・・・
そのようなことは1度もありませんでした!!
他の子たちは、一連のMちゃんとわたしのやり取りを眠たそうな顔でながめるだけで、中には途中で飽きてまた眠ってしまう子までいたのですっ!!
この経験から、わたしたちは改めて
”犬をケージに入れること=可哀想” という固定概念は間違いだと確信しました。
そして、それが理屈で解っていたはずのわたしたち自身でさえ、頭のどこかで『他の犬たちはケージの外にいる子を羨ましく感じるのではないか』と思いこんでいたことにも気付かされました。
Mちゃんのおかげで、わたしたち現在のやり方・・・つまり、日中はワンちゃんたちを自由にのびのびと遊ばせ、夜は自分だけの個室を用意してグッスリ眠らせてあげるという方法は間違っていないのだなと実感することができました。
もちろん、中には日中もケージに入っていたい子もいれば、夜もケージには入りたくない子もいます。
一番怖いのは、
「どんな犬も広い空間で自由にしている方が居心地がいいに決まっている!」
というような決めつけを人間側がしてしまうことだと思っています。
犬たちは本質的にケージそのものが嫌いなのではなく、
・ケージに長い時間閉じ込められて自由を奪われ続けてしまうこと。
・お仕置きなどのイヤな思い出と結びついてしまっているケージに入れられること。
・ストレス発散や十分な運動が出来ずエネルギーが有り余っている状態で閉じ込められること。
こうしたことが嫌いだということだと思っています。
今後も できる限り柔軟に、その子に合ったやり方を、固定概念に囚われたり周囲のワンちゃんに気兼ねしたりすることなく選択してあげればいいのだと再認識しています。
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
久々におひさまの光を感じられる
お散歩になったよ(^o^)
ウリだよ~~~~~~~ん!
晴れたから遊びにきてあげたよ~ん♪
ウリくん「チャコちゃん、元気がないんだって?」
チャコ「う~ん・・・そうかも~・・・」
早く検査結果が出るといいねぇ
トライアルで1泊するCくん
ベンチの下の安全地帯から
みんなの様子を観察中♪
ウリくん「あ♪」
Cくん「う・・・」
ウリくん「はじめましてだね!一緒にあそぼ♪」
ウリくん「おーーい」
Cくん「どうぞお構いなく~」
ウリくん「そんなこと言わずに遊ぼうよ~~!」
ウリくん「もしかして・・・Cくんって
恥ずかしがり屋さんなの?」
Cくん「やっと気づいてくれたの~?」
としお「そーなんですよ!ボクもずーっと
誘っているですよ(クンクン♪)」
ウリくん「へぇ~~そーなんだ~?(クンクン♪)」
もうやめてあげて~~~(;・∀・)
ウリくん「Bくん、もう帰っちゃうんだって?」
Bくん「うん!また会えるといいね」
きっと会えるよ~~~(^o^)
Bくん、とってもおりこうだったね!
またお泊りに来るの楽しみに待ってるよ!
見学に来てくれたMちゃん
とってもおだやかな可愛い女の子でした♪
としおはもうお話聞いているのに
飽きちゃったかな?(^_^;)
一緒にお庭やガレージで追いかけっこ
して、今日はもうバイバイだよ!
としお「もう帰っちゃうですか~?」
今度お泊りに来てくれるから
その時いっぱい遊ぼうねー!
Cくん・・・
トイレでくつろぐのがお気に入りの様子(笑)
そこにいるとみんながオシッコできないよー
さりげなく無視・・・(笑)
チャコはやっぱり元気がありません
ボス、チャコのマクラになってあげてね!
ボス「まかしといてっ!!」
Aちゃんがお泊りに来てくれたよ!
ママとお別れしたくなくてイヤイヤしてたけど・・・
中に入っちゃうともう”テヘペロ♪”
甘え上手なAちゃんです(*^_^*)
としお「Aさ~~~~ん♪
会えてうれしいです~~~」
Aちゃん「わかったわかった(汗)」
Aちゃん「へぇ~、としおは今このお部屋で
寝ているの?」
としお「そうですよ~~!
よかったらボクのお部屋で一緒に寝ても
いいですよ~♪」
それは無理だよ(-_-;)
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