2019年7月7日日曜日

チャコの変化と検査結果③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。








前回ブログのつづきです。


【多飲多尿の原因を突き止めろ!】


●検査結果(概要)


チャコの検査結果が出たのは木曜日(2019年7月4日)でした。

残念ながら検査結果を聞きに行く時間が取れず、まずはお電話で簡単な概要だけ伺いました。


先生「数値だけ見るとクッシング(症候群)の可能性も捨てきれないけれど、それよりも血中アルブミン濃度が低いことの方が気になるから、まずはこの低アルブミン血症の状態を改善するのがいいと思う。

まあ、来た時に詳しく説明するけれど、とりあえず簡単に言っちゃうと一種のアレルギーを疑って、今食べているフードの主原料(タンパク質)を他の物に変えて様子を見たいと思う」


「オケーーーイッ!!お安い御用でいっ!!」


ってことで、木曜日のお夕飯から早速フードの主原料をチェンジしました。

それまでチャコが食べていたフードのたんぱく主原料は七面鳥と鶏とダックでしたので、鳥さん以外のたんぱく質のフードにしたということです。

幸い、チキンアレルギーの超長期お預かり犬ボスが食べていたフードはラム肉が主原料だったで、チャコもそっちに乗り換えさせたというわけです。


残念ながら、翌日も診療時間内に検査結果の詳細を聞きに行く時間が取れず、詳細を聴くことができたのは昨日(2019年7月6日)になってからでした。



●うれしい変化


フードを切り替えた翌日・・・チャコは相変わらず多飲多尿でした。

ところが、そのまた翌日の朝のことです。

チャコの飲水量が減ったんですっ!

わたしたちは多飲多尿に気づいた時から毎日、チャコの飲水量を測っていました。

専用の個室に就寝前に用意した400CCのお水を、チャコは翌朝の朝食後にはすべて飲み干してしまっていたんです。

チャコは体重が4㎏ちょっとですから、24Hの飲水量が400CCを超えると明らかに異常なのですが、その量をたった半日で飲み干してしまっていたことになります(-_-;)

それが、チキン抜きのフードにしてから回数にして3回食べた翌朝には、朝食後まだ飲み切っていない状態でした!!


すごいっ!!

らーめん つけめん 効果てきめ~~~~ん♪(←嬉しくてアホに・・・)


どういうカラクリで飲水量がたったの2日で減ったのかは解らなかったものの、その結果に気を良くしたわたしは、鼻息も荒くチャコを小脇に抱えて昨日 獣医さんの元へ検査結果の詳細を聞きに行ってまいりました。



●喜ぶのは早かった


◇あやしい2つの数値


まず、気になる数値は以下の2つあるということでした。


①コルチゾールポストが高い。

②血中アルブミン値が低い。


犬が多飲多尿になった場合、まっさきに疑うのはクッシング症候群という病気です。

多飲多尿の症状を示す病気に中で一番ポピュラーな病気がクッシング症候群だからです。


クッシング症候群(甲状腺機能亢進症)についての詳しい説明は長くなるのでここでは省きます。

興味のある方は調べてみてください。



◇クッシングの投薬治療はまだ開始しない


クッシング症候群だと、上記①のようにコルチゾールポストが高くなります。

具体的には2.0を超えるとクッシング症候群と診断されることが多いのですが、チャコの場合この数値は1.8でした。

これでもかなり高い数値です。

クッシング症候群の判定は結構難しくて、時に検査で擬陽性の結果が出ることもあるので、この結果から先生は


「とりあえずクッシング症候群の可能性も捨てきれないって感じかな」


という風に説明してくださいました。

クッシング症候群だと判定しなかった理由がもうひとつあります。

それは、クッシング症候群だと高い数値を示す別な項目・・・ALPがむしろ低い数値を出していたことです。



◇低アルブミン血症


一方、クッシング症候群かどうかはまだグレーという判定だったものの、明らかに改善の必要がある症状として 上記②の”低アルブミン血症”を示す数値が出ていました。

いずれにしても、この状態は改善しなくちゃアカーン!ってことだけは明確でした。

低アルブミン血症について簡単にご説明しておきます。


アルブミンってゆーのは血液の中にあるたんぱく質の一種で、磁石みたいに色んなモノをくっつけて全身に届けてくれる”運び屋”みたいな働きをしてくれているんです。

栄養だったりお薬の成分だったりを血管という道路を使ってアラヨッ♪って必要なところに届けてくれる大事な役割を担ってくれているんですね~~!

(ありがとうアルブミーン!!)

ところが、現在のチャコの血液の中には、この運び屋アルブミンがめちゃくちゃ人手不足になっていることが判明したんです。


本来、フードから摂取したたんぱく質を小腸でしっかり吸収していれば、このようにアルブミンが激減することはありません。

ところが、たんぱく質が豊富なフードを食べても食べても、小腸が


「こんなもんいるかーーーっ!!(ポイッ)」


って拒否しちゃっている可能性があるってゆーんですね~~!!

もしも、チャコの多飲多尿の原因がクッシング症候群だったとしても、投薬治療をしたところでその成分を届けてくれる運び屋が人手不足なのですから意味がありません。

そもそも、クッシング症候群に対して処方するお薬は、低アルブミン血症を改善する働きとは相反する働きをしてしまうお薬なんです!

栄養不足のチャコにそんなお薬を処方することはできない・・・

そのため、クッシング症候群の疑いはまだぬぐえないものの、今回はクッシング症候群に対する投薬は見送り、まずは低アルブミン血症の改善に取り組むこととなりました。




ちなみに・・・たった2日フードをチェンジしただけでチャコの飲水量が減ったことについては、どうやらぬか喜びだったようです(-_-;)


先生「そんなに早く結果は出ないよ(笑)

フード変えてからチャコ、あんまりウンチしてないんじゃない?」


お庭番「あ・・・!!」


言われてみれば、オシッコのことばかり考えていてあまり意識していませんでしたが、製糞機かよっ?!ってくらいウンチしていた(1日に4~5回)チャコが、フードを変えてからウンチの回数が極端に減っていました。


先生「水分っていうのはウンチにも含まれているからね。

下痢はしていなくても、アホみたいにウンチしていたのが激減すれば、ウンチに取られていた水分は温存されることになるから、その分多少飲水量が減っても不思議はないんだよ」


おおーーーーー!!名探偵コナンかっ?!(感心しつつもちょっとガッカリ)




さて・・・わたしはここから更に先生の名推理に感心させられることになるのですが、残念ながら時間切れでーす(;^ω^)

つづきは次回のブログでお話させてください。

(ぜひお読みいただきたい内容です)





<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ
小雨?降ってない降ってない!

(↑本当は降ってる)


他のワンちゃんとはあんまり関わらない
Bちゃんだけど
ごはんも快食、快便、快眠で
余裕のトライアルだったよ♪


「ねえ~~、どうしてここ閉めちゃうの~?」

今から面談の子が来るからだよ!


面談にきてくれたRくん

「犬がいっぱいいるなぁ~~♪」
わりと余裕しゃくしゃくです(⌒∇⌒)


面談を待つ間
としお・・・またやってるよ(笑)


Rくんと一緒に面談にきてくれたMくん

「ボクは石で~~す!」


飼い主さんのお子さんに
「ホラ、お友達と遊んだら?」って言われて
チーーーン・・・(笑)


としお「あれ?さては石じゃないですね~?」

としお・・・当たり前でしょ(;^ω^)


今日は見学が2件
2件目の見学の間、Aちゃんとナツは
一緒にお話を聴いていてくれたよ♪


Aちゃん「仲良くしましょうね~♪」
Kくん「う・・・ボク大きな子 苦手~~」


ボスとチャコはひとつのクッションに
ギュウギュウ詰め(-_-;)


としお「チャコさん、大丈夫ですか?
ボスさんに押しつぶされていないですか~?」


ボス「失礼なっ!!ボクはチャコを
守ってるんだよ!!」


としお「じゃあボクも安心してクッションで
くつろぐです~♪」

はみだしてるからくつろげないよねえ?!
(;´Д`)


面談からそのまま1泊トライアルのKくん

「ねえ?この子たち、どうしてこんなに脚が短いの?」

シィーーーー!それを言わないであげてーー
(;・∀・)


他のワンちゃん苦手なKくん

・・・トイレで過ごすことに決めたのね
(;'∀')


夕方のお散歩
自分より大きな子に近づいてほしくなくて
必死で逃げようとするKくん

Aちゃん「そんなに嫌わなくてもいいじゃない~?」


なんとか頑張っておさんぽできたね!
よく頑張りました(拍手)

Kくん「えっへん、ボクすごいでしょ?!」

うん、ゴイゴイスーーー♪




















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