2019年7月8日月曜日

チャコの変化と検査結果④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。


【犯人はアレルギー?!】


●多飲多尿はつづく?


多飲多尿と元気のなさを主訴として検査を受けた愛犬チャコ。

検査結果は


①クッシング症候群の疑い

②低アルブミン血症


のふたつを示す数値でした。

獣医さんは今回、クッシング症候群の疑いの方をまずは無視して、低アルブミン血症の改善を最優先にするという治療方針を立ててくださいました。

一般に、”クッシング症候群といえば多飲多尿”というくらい、多飲多尿は典型的なクッシング症候群の症状です。

逆に、低アルブミン血症で多飲多尿になるという情報はあまり聞いたことがありません。

ですから、低アルブミン血症の治療を急がねばならない必要は理解したものの、異常な多飲多尿への対処は後回しか・・・とちょっぴり落胆していました。


ところが、先生のお話によると、意外と低アルブミン状態が改善することで多飲多尿も治ってしまう可能性があるということでした。

一体どういうカラクリなのでしょう?!



●アルブミンが運ぶもの


前回の記事で、アルブミンは血液中にあるたんぱく質の一種で、様々な栄養やお薬の成分などを全身に送り届ける運び屋の役割を担っているとお話しましたね。

実は・・・低アルブミン血症と診断されたこのアルブミンが血液に乗って運んでくれるものに”水”も含まれているんです。


つまり・・・チャコの多飲多尿の原因はもしかすると、飲んでも飲んでも水が全身に行き渡らず、ジャージャーと透明なオシッコになって排出されてしまっている状態かもしれないって推理を獣医さんはしたワケです。

なるほどなるほど・・・チャコが飲んだお水をしっかり運んでくれるアルブミンが血中に増えてくれるようになれば、確かにお水をガブガブ飲む必要が減るかもしれませんね!


ちょっと期待が出てきました♪



●低アルブミン血症の原因はアレルギー?


低アルブミン血症を治すため、獣医さんが提案下さったのは食事療法でした。

食欲があり、ゴハンをモリモリ食べているにも関わらず低アルブミン血症となっているのは、フードからたんぱく質を吸収できていないということです。



そこで、獣医さんはまず食物アレルギーを疑うべきだとおっしゃいました。

チャコは典型的な食物アレルギーの症状・・・つまり下痢や嘔吐や皮膚疾患などを一切発現していませんでした。

ですから、アレルギーと言われてもまったくピンとこなかったのですが、食物アレルギーが引き起こす症状は下痢や嘔吐だけではなく、”取り込まない”ということもあるのだと今回初めて伺いました。

言ってみれば、身体が激しく拒否することはないけれど、シレ~っと食べた栄養を無視するってことですね(-_-;)


わたしたちはチャコの多飲多尿を見て初めて異常を感じ取りましたが、言われてみれば確かに思い当たる症状がありました。

それまで わたしたちが気に留めていなかったチャコの症状・・・多飲多尿以外の症状の一つ目は


多便!! 


チャコは快便にもほどがある!ってくらいに毎日たっぷりウンチをしていました。

あのウンチの中に大切なたんぱく質があったのね・・・!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン


ふたつ目の症状は


多食!!


ものすごい食欲で、むさぼるようにゴハンを食べているにも関わらず、お庭では草や土や木もガジガジやっていつもモグモグしているチャコなのでした(;'∀')

あれは、チャコが食い意地の張った女の子だったワケではなく、食っても食っても栄養が足りていないことからくる飢餓感が原因だったのねーー!!


みっつ目の症状は


フニャフニャの肉質と体重減少


たくさんおさんぽしているにも関わらず、我が家にやってきた時から一向に筋肉がつかず、抱き上げるとまるで詰め物が足りないぬいぐるみのようにダヨ~~ンとしているチャコの肉質の原因は、たんぱく質がちゃんと取り込めていなかったからかもしれません。

更に、ここ半月くらいは痩せてきたのが気になってごはんの量を増やしたにも関わらず、お肉がついてきている感じが見られませんでした。
(ぜんぶウンチになっちゃうからね~~)


ごめんねチャコ・・・気づいてあげられなくて( ノД`)



●もしかして・・・


それから、今回Σ(゚□゚;)ハッとしたことがあります。

実はチャコは以前2回ほど痙攣発作を起こしたことがありました。

回数や頻度が少ないために投薬の必要はないと言われ、発作を起こした日時や状況をメモしていたのですが、おそらく”てんかん”だと思っていました。

けれども、低アルブミン血症の症状のひとつに”痙攣”があるのです。

チャコが栄養をちゃんと取り込めるようになって低アルブミン状態が改善したら、あるいは痙攣発作が起きなくなるのではないか・・・そんな淡い期待も頭をもたげてきた楽天家のわたしたちなのです。



●食事療法


・・・というワケで現在チャコは食事療法に取り組んでおります。

アレルギーの原因として疑っているチキンを含まないフードに切り替えて2週間様子を見ます。

2週間経ったらふたたび精密検査をしていただき、アルブミン値に変化があるかを見ます。

幸い、食欲は相変わらず旺盛で、下痢も嘔吐もしていないので、身体にあっていればチャコの身体はたんぱく質を吸収してくれるはずなのですが・・・

ちなみに、チャコの飲水量はまだまだ多め(多尿状態)ながら、最初に受診した時ほど大量にお水を飲んではいません。

心なしか、元気もちょっぴり出てきたような・・・・



●信頼できる獣医さんの存在


食事療法を2週間続けたにも関わらず、もしアルブミン値が改善していなかった場合、獣医さんと相談してまた治療方針を変更する必要が出てくるでしょう。

けれども、検査結果を見てすぐにお薬を出すのではなく、まずは食生活などの生活習慣の見直しを提案いただけたことにとても感謝しています。

もちろん、多飲多尿に早期に気づいたことによって、チャコの健康状態が大急ぎで投薬治療をするほどの状態にまではなっていなかったということもあるでしょう。

けれども、今回のようにふたつの矛盾した数値を示した検査結果を受けて、とりあえずどちらか一方を改善するための投薬治療にすぐに取り掛かってしまうことは、一歩間違えればもう一方の疾患を急激に進行させてしまうリスクがあるんですね。

もし、そうなれば原因の特定はすぐにできるかもしれませんが、チャコの身体にかかる負担も相当大きなものになってしまうでしょう。

人間だって、咳が出るからといってすぐに咳止めを飲む人もいますが、まずは加湿器を使ってみたりうがいをしてみたりと、お薬に頼る前にできることをしてみて、それでも効果がなければ「ああ、風邪かもしれないな・・・」とお薬を飲む人の方が多いのではないでしょうか?

獣医さんの中には、お薬をバラまくようにやたらとたくさん出すところもあるようですが、飼い主さんの懐が寒くなるだけでなく(獣医さんの懐はポッカポカ♪)たくさんのお薬はワンちゃんの肝臓にだって大きな負担を強いることになります。

PetHotel11!にお泊りするワンちゃんでも、お薬を飲んでいる子はゴハンと一緒に持参いただくのですが、たまに よ~く見ないとどこを怪我しているかわからないほど小さなかすり傷に対して、ビックリするくらいたくさんの抗生物質と塗り薬を持ってこられる飼い主さんがいらっしゃいます。

もちろん、飼い主さんは獣医さんに処方された通りにしているだけです。

それでもわたしは、つい心の中で


「このやり方で獣医師はどんだけ儲けてるのだろう・・・獣医のくせに犬の身体の負担よりも金儲けが大事なんかーいっ?!」


と悔しく感じてしまうこともあるんです。

※ほとんどの獣医さんは動物好きないい獣医さんだと信じております。



今回、あらためて感じたのは、信頼できる獣医さんとの関係を築いておくことの大切さです。

先生には普段からお世話になっていて、チャコの今までの健康状態や疾患が改善した経緯などすべて知ってくださっています。

動物の健康や命に対する考え方もわたしたちととても近く、何よりどんな小さなことや疑問も、なんでも信頼して相談できる心強い存在です。


そのため、先生の今回の診断結果の分析を、わたしたちはとても納得して受け入れることができましたし、食事療法の結果がもし芳しくなくても、それは次のステップに進むために必要なことだったと感じることができます。



もちろん、食事療法だけでチャコが元気になってくれるに越したことはありません。

毎日、祈るような気持ちでごはんをモグモグ食べるチャコの様子を見守っているわたしたちです。









<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ
Kくん、気分が乗るとトコトコよく歩きます♪


でも、動かないとなると
ペチャンコになってぜーーったいに
動きません(笑)


Aちゃんは動きたくないんじゃなくて
カイカイしてるだけ~♪


ウリだよ~~~~~~ん!!


今忙しいよ~~~~ん♪


としお「ウリさん、走るの速すぎですよ!」
ウリくん「としおがノロすぎるんだよ~」


としおにしつこく遊ぼうって言われて
1度は断ったAちゃん・・・
ウリくんととしおが楽しそうに遊ぶのを見て
うらやましくなっちゃったみたい(笑)


ウリくん「あ!見ない顔だね。よろしくね~~」
としお「ウリさんは優しいから大丈夫ですよ~」
Kくん「うう・・・こわいよう」

みんな優しいんだけどね・・・(;^ω^)
Kくんは他のワンちゃんと遊ぶのに
慣れていないだけなの


Kくん「わぁ・・・どうしてみんな
ボクのそばに寄ってくるんだろう?」


Kくん「早くアッチへ行ってくれないかなぁ」


みんなが遊ぶ場所にKくんが佇んでいるんだよ
(;'∀')


ウリくん&チャコ「Kくんがアッチへ
逃げちゃえばいいんだよ」


だって・・・体がカチコチになって
動けないんだもんね~

(ホッ♪やっとみんないなくなった)


日帰りで遊びに来てくれたRお兄ちゃんと


R弟くん


ピッカピカのカッコイイ首輪で登場だねっ!!


「へへん!気づいた~~~?」


ウリくん「あのぅ・・・お庭の
ドロドロがだいぶ平気みたいだよ~」

確かに!!もう田んぼじゃないね!
よし、開放しよう♪


「なんだか・・・ものすごく雑草が
元気に伸びてるよ~~~」

ホントだねぇ~!
すさまじい勢いでのびるんだよ(-_-;)


Aちゃんの飼い主さんがお迎えにきて・・・
みんなとお別れだよ


大好きなAちゃんの後ろ姿を
しばらく見送っていたとしお


わっかりやすく寂しがっております!!(笑)


ナツ「としお、元気だしてっ!」


R弟くん「あれあれ?Kくんのシッポって
どこにいっちゃったの~?」

放っておいてあげて(;^ω^)


としお・・・元気だせって~~~!!


R弟くん「新入りくんのわりに
ちゃっかりクッションに座ってるなんて
けっこう肝が据わってるんじゃない?」


「ちがいますよ~~~」


「ここから動けなくなっちゃっただけですよ~~」


全身脱力状態でクタンクタンのチャコ

ウリくん「チャコちゃ~ん、
元気になってね~~~」


午後のおさんぽ♪
やっぱり雨が降っていないおさんぽはいいね!
















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