2017年6月14日水曜日

結局【天罰方式】はどうなんですか?①

【天罰方式】についての私見をまとめます。

効果については、絶大な効果がある場合もありますし、ない場合もあると思います。
ですから試してみる価値はあるかと思います。

ただし・・・【天罰方式】には、以下のような注意点(リスク)があります。

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●”天罰”はショッキングな”嫌子”のため、ワンちゃんが”天罰”を下している人に対して恐怖心や不信感を抱くようになる危険性がある。
(”天罰”を下しているのは飼い主さんだということは、いずれワンちゃんにバレるとわたしは考えています)

●ワンちゃんが問題行動を根本的にやめるのではなく、”天罰”を回避することを優先して、隠れて行為に及ぶようになる可能性がある。

●”天罰”を繰り返すうち、ワンちゃんが慣れて(マヒして)しまい、”天罰”そのものの有効性がなくなる可能性がある。

●”天罰”の効き目が感じられなくなった場合、飼い主さん側が与える”罰”がエスカレートしていくリスクがある。

●”天罰”がワンちゃんにとっての強いストレスとなり、他の問題行動を誘発する危険性がある。
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【天罰方式】をどうしてもやってみたいと思われるなら、これらの注意点(リスク)を飼い主さんが正しく理解した上で、愛犬の本当に困った問題行為の1つに限ってごく短い期間の少ない回数【天罰方式】を試してごらんになればいいかと思います。

【本当に困った問題1つに限る】というのは、当たり前ですが、

『〇〇をしたら怖い音がしたので、もうやめておこう』

というオペラント条件付けを狙っているのに、無駄吠えしても、ティッシュ祭りをしても、椅子の脚を齧っても、同じような”天罰”が与えられていれば、ワンちゃんは法則性を見出すことができず、ただただ恐怖と混乱を感じて萎縮するばかりで、条件付けそのものが失敗するからですね。

【ごく短い期間の少ない回数】としたのは、

●長期間にわたり何度も”天罰”を下すことにより、ワンちゃんに”慣れ”が生じて効果がなくなることを避けるため。

●ワンちゃんのストレスや、飼い主さんに対する不信感を増大させないため。

というふたつの理由があります。


そもそも【天罰方式】に限らず、”嫌子による条件付け”が効果をあげると言われているのは、さまざまな研究によって次のような場合だということが判っています。

●”嫌子”が最も効果的に働くのは、対象がその行動(問題行動)を初めて起こした際にただちに”嫌子”が与えられた時である。

●”嫌子”が有効となるのは、”嫌子”がたびたび与えられるのではなく、ごく稀に必要最小限で与えられる場合である。

要するに、

「うちの子、どうしても無駄吠えが直らなくて・・・」

といったような、習慣化してしまっている問題行動については、”天罰”という”嫌子”を与えるタイプのしつけは、あまり効果がないということになりますね。

とはいえ、【天罰方式】を実践した人からの、『実際に効果テキメンだった』という声も多く聞かれますので、無駄と決めつけるのは早すぎるとも感じています。

成功された方の体験談などをお聞かせいただければ大変ありがたいです。

また、偉い研究者の先生方による、さらなる研究結果を待ちたいところです。


あと1回だけ【天罰方式】のお話はつづきます。
(書き始めた時は、こんなに長くなる予定ではなかったんですが・・・(^-^;)

お庭で興奮して遊びすぎて、強制休憩中の
”じろべえ”くん たまらなくいい顔ですね♪

見学に来てくださったご一家のお子さんは
自分を犬だと思っているそうで、
ワンコたちに大人気(^▽^)
フレンチブルの”じろべえ”くんの激しい求愛に
少々迷惑そうなボストンテリアの”ニコ”くん
ウリくんは今日もダイナミックにジャーーンプ!!

”じろべえ”くんだって、ダイナミック・・・
いや、ほのぼのジャンプ(^-^;




2017年6月13日火曜日

【天罰方式】の注意すべき点(脱線)

前回、【天罰方式】を含む”嫌子による条件付け”の注意点として、

”嫌子を与えている側がエスカレートしてしまう”

という危険性について触れました。

お話の本筋からは少しそれますが、何故エスカレートしてしまうのか?という理由はとても興味深いものですので、ついでにお話ししておきますね。

”嫌子を与える”という言葉自体が少し耳馴染みがないもので解りづらいので、ここではあえて平坦に”罰を与える”という言葉に置き換えてご説明してみます。

前回までの例え話、磯野家の場合で考えていくと・・・

波平はカツオを条件付けしようとしていました。

けれども波平は、実は自分自身が見事にオペラント条件付けされていることに気づいていません。

え?あの波平が・・・?一体誰に・・・?

カツオか?!(←ちがいまーす)

波平は自分自身の経験によってオペラント条件付けされているのです。
これは【成功体験】という風にも言い換えることができます。

過去に波平は、カツオやワカメばかりでなく、サザエにも、会社の部下にも、彼らが望ましくない言動をした時に、叱責などの”罰を与えて”きたと想像できます。

そして、瞬間的に彼らの望ましくない行為をやめさせることに成功したことも何度もあるでしょう。

もしかしたら、
いきなり怒鳴られてビックリしてフリーズしただけかもしれない。
もっとひどく叱られるのがいやで、一時的に反省したフリをしただけかもしれない。
とにかくその場から逃げ出したくて、今やっていたイタズラなどを中断しただけかもしれない。

ともあれ波平にとっては、彼らが望ましくない行為をやめた理由などはどうでもよく、その時、自分の与えた罰によって彼らの”望ましくない行為が中断した”ということに達成感満足感を抱いたのですね。

「よしよし、ワシが叱ったら効果があったわい」

この波平の【成功体験】は、波平自身にとってのご褒美となります。

つまり、ご褒美をもらうという方法によるオペラント条件付け(好子による条件付け)に他ならないのですね。

この”好子による条件付け”は、罰を与えられるタイプの”嫌子による条件付け”などよりもずっと強力に条件付けされるという研究結果があり、中毒性すらあるのです。

競馬やパチンコといったギャンブル依存症は、1回も当たった経験がない人には起こりません。当然、毎回当たっているという人もいるはずがありません。

ギャンブルというのは、たまに当たるからこそ強化されていく”好子による条件付け”なのです。

10回の内9回はハズレた。でも10回目に当たった。来るぞ来るぞ!また来るぞ~♪

という期待感に突き動かされ、何度ハズレても損しても「次こそは・・・」と執念深く取り組んでしまうから、”好子による条件付け”は強力なのです。

自分が与えた”罰”が功を奏したという波平の【成功体験】も実はそれとまったく同じで、カツオを何回か叱ったうちの1回でもカツオが悪さをやめるというご褒美があれば十分なのです。

このように条件付けされている波平が、イタズラしているカツオを怒鳴ったにも関わらずイタズラをやめなかったような場合・・・
波平はまるで競馬にハズれた人のように「今度こそ今度こそは!」と、どんどん声を大きく、口調を厳しく・・・という風にエスカレートしていってしまうというわけですね。

そして遂に、波平がカツオに手を上げるに至り、その結果カツオが「ごめんなさい」と反省したような態度を取った場合・・・波平の

ワシが叱ると効果がある

という”好子による条件付け”はますます危険な形で強化されることとなります。
すなわち・・・

ワシが叱ると効果がある。殴ればもっと効果テキメンだ。

となってしまう危険性があるんですね。コワイですねぇ~~~!!

このことは、ワンちゃんのしつけに取り組んでいるすべての人、そして子育てや子供の教育、部下の育成などに関わっているすべての人に、ぜひ知っておいていただきたいことです。

ご自身の日ごろの行動を客観的に見て、ついつい他者に対して、とりわけ弱者に対して、相手を自分の意図したように動かしたいと考えた時に、高圧的な態度を取り勝ちだと感じる方は、ご自身が知らぬうちにオペラント条件付けされているのかもしれないということを、立ち止まって考える必要がありそうですね。

私自身、自戒の念も含めて、ちょっと余談になってしまいましたが、今回のお話をしてみました。

あーあ、脱線したまま1回分書いてしまった・・・
ここはどこだろう?

次回までにポイント切り替えしておきまーす(^-^;


「雨でつまんないなぁ~」

「つまんないよねぇ~~」

「つまんないつまんないつまんなーーーい!」
そうかい?こっちは君たちが羨ましい限りだよ(笑)












2017年6月12日月曜日

【天罰方式】の注意すべき点③

ひきつづき、【天罰方式】の注意点(リスク)について、磯野家の皆さんにご出演いただいてお話していきます。

●波平のご乱心 の巻

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カツオのテストの点数が上がってきたので、【天罰方式】がうまくいったかと波平が喜んでいた矢先、あろうことか、カツオによるテスト隠蔽行為が発覚し、フネは大変なショックを受けました。

帰宅後、ことの顛末を聞いた波平は当然激怒!

カツオが”天罰”を恐れるあまりテストを隠蔽したということは、”天罰”そのものには確かにカツオを怯えさせるのに十分な効き目があったということだ。
ならば、今後二度と答案用紙の隠蔽などしたくなくなるよう、特大の”天罰”を与えねばなるまい・・・

そう波平は考えました。

学校から戻るなり、サザエさんにさんざんお説教を聞かされ、

「後で父さんにたっぷり叱ってもらいますからねっ!!」

と言い渡されていたカツオは、波平に

「ちょっと来なさい!」

と呼ばれて、身をすくめながらおずおずと波平の待つ和室へと入っていきました。

その途端!!

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!

特大”天罰”です。

「ウヘェ~~~ッ!!」

不意を突かれてピョーーンッ!と飛び上がるカツオ・・・
けれどもカツオにだって言い分があったのです。
ここ最近の波平による【天罰方式】は、カツオに有無を言わせぬ恐怖を感じさせるもので、カツオの中には波平に対する不信感や反抗心が芽生えていました。

「なんだその不満そうな顔はっ?!」

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!

「ウヘェ~~~ッ!! だけど父さん・・・」

「口答えするのか?!おまえは自分が何をしたのか解っておるのかーっ?!」

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!

「ウヘェ~~~ッ!! ボクにだって言いたいことが・・・」

「まだ言うかーーーーっ?!おまえというヤツはぁーーーっ!!」

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!

「悪い点数を公開する必要はないと考えます!!」

「ふざけるなーーーっ!!」

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!

「タラちゃんが持っていたテストはボクと同姓同名の人のもので・・・」

「もっとマシな言い訳はできんのかーーーっ?!」

ドカーーーーーンバリバリーーッ!!


そんなことを繰り返すうち、カツオは自分が”天罰”に最初ほど恐怖を感じていないことに気づきました。

そう・・・慣れてしまったのです!!(←ココ大事)

波平が何度スイッチON!!して特大”天罰”を落とそうともヘッチャラになってしまったカツオは・・・カツオは・・・ワクチンが効かなくなった新型ウイルスのように進化したのです!!

こうなってしまうと、もはや波平の下す特大”天罰”など、進化形スーパーカツオにとってはBGMでしかないのです!

ふてくされた顔で波平を睨みつけるスーパーカツオに、”天罰スイッチ”をかなぐり捨てた波平が怒鳴ります。

「なんだその顔は?!タラちゃんまで巻き込んでからにー!!」

「母さんがどんなに悲しんでいるか、お前には解らんのかーっ?!」

それでもなお、スーパーカツオは平然と波平を睨みつけています。

そしてついに・・・

波平はカツオを平手ではたきます

それでも反抗的態度を改めないカツオ・・・

波平は更にカツオをグーパンチします

ますます反抗的なカツオ・・・

波平は床の間に飾ってあった日本刀を手に取ると、大きく振りかぶって・・・

「キャァァア!お父さーん、やめてやめてぇ~~~~!」

泣き叫ぶワカメの声でハッ!( ゚Д゚)と我に返りました。

(もうつづかない)
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いやぁ、大丈夫なんでしょうかねぇ 磯野家は・・・(アナタが勝手に作ったお話ですよ)

さてと、お解りいただけましたか?

【天罰方式】に限りませんが、【天罰方式】のような”嫌子による条件付け”

●”慣れ”が生じて効果がなくなってしまう
●嫌子を与えている側がエスカレートしてしまう

という危険性をもはらんでいるのですね。

子育てされたことがある方は、少なからず経験と自覚があるのではないでしょうか?

毎日毎日ガミガミクドクドお説教していると、子供がそのうち自分のお説教を右から左へ受け流すようになってしまっていることに気づいたりしませんか?

また、優しく言っても無視する子供に・・・

きつく言う

大声で言う

怒鳴る

叫ぶ

手が出る

・・・といったように自分自身が与える”嫌子”がエスカレートしていったという経験はありませんか?

実は、”嫌子による条件付け”は、大抵エスカレートする傾向にあることも、いくつかの研究結果で明らかになっているのです。


長くなるので続きは次回にします(磯野家のみなさんとは今日でお別れでーす)

キュートなテーゴくんですが、
時折見せる表情はこんなにもイケメンです❤

「モグラはいねーがぁ~~?!」
お庭番リーダー”なつ”の執拗な捜索
モグラさんも怖くて出るに出られないかと(^-^;

伏せをしているテーゴくんより
フツーに立っている”ボス”の方が平らなのが
悲しい・・・

昨夜、2日遅れのストロベリームーンを
三浦海岸から鑑賞することができました♪
水面に映る柔らかな月光が幻想的でした。



2017年6月11日日曜日

【天罰方式】の注意すべき点②

【天罰方式】(”嫌子による条件付け”)の注意すべき点を、磯野家の皆さんに(勝手に)ご出演いただきながら説明しています。

今日は

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●フネの落胆 の巻

何度言っても勉強せず、毎回テストで悪い点数を取って帰るカツオに対して、波平は【天罰方式】を実践していました。

波平がコッソリとスイッチON!!すると棚の上から何やら落ちてきて大きな音がし、カツオがビビりまくって空中浮遊する・・・

というシステムです。

波平の狙い通り、カツオは大層”天罰”に怯え、夜もうなされるほどでした。

マスオさんは

「おおお、お義父さん、カツオくん大丈夫でしょうか~?ちょっと可哀相じゃないですかねぇ~~?」

と心配しましたが、波平が

「いや!マスオくん、確かにちょっと可哀相だが、これでカツオも”天罰”怖さに勉強するようになるんじゃ。カツオの将来のためなんじゃよ!」

と言うので、マスオさんは黙るしかありません。

波平の期待通り、近頃カツオが持って帰るテストは、すべて70点以上になっていました。【天罰方式】が見事に成功したのです♪


とーころが・・・

ある日の昼下がり、フネとサザエさんが居間でお茶していると、縁側をタマが横切りました。
おや?口に何か咥えているようです(イヤ~な予感がしますね)

「あら?母さん、タマが何か咥えてるわ?まさか・・・伊佐坂先生の原稿じゃあないでしょうねぇ?」

とサザエさん

「おやまぁ!それは大変!サザエや、タマを追いかけておくれ!」

まかせて~~♪とサザエさんがタマを追いかけて行くと、そこはカツオとワカメの部屋でした。

タラちゃんがお絵描きして遊んでいます。

タラ 「あ、タマー!ダメでしゅよ。それはタラちゃんの大事でしゅ~~!」

サザエ「なぁんだ、タラちゃんのお絵描きだったのね~♪どれ~?何を書いたの?」

タラ 「あぁ!ダメでぇしゅ!見ちゃダメでしゅよ~~!」

タラちゃんのお絵描きを見たサザエさんの顔色が変わりました。

そうです。タラちゃんがお絵描きしていた紙というのは、カツオのテスト用紙だったのです!!(ホ~ラね~~~♪)

サザエ「タラちゃん?この画用紙はどこにあったの?」

タラ 「カツオ兄ちゃんの机の中でしゅ~。でもぜったいに内緒なんでしゅよ~」

サザエ「カーツーオーめーーッ!!タラちゃんまで巻き込んでぇえ~~!」

カツオの机の引き出しの奥からは、たくさんの酷い点数の答案用紙が出てきました。

カツオは、”天罰”を受けたくないあまりに、悪い点数のテストを波平に見せることなく、隠蔽するようになっていたのでした!!

その衝撃的事実を知ったフネは、

「か、買い物にでも行って来ようかね・・・」

と震え声で言ったが早いか、割烹着を脱ぎ捨て、財布も忘れて家の外へと飛び出してゆくのでした。その目には光るものがありました・・・

「か・・・かあさーーーーんっ!!」


つづく(←やかましい)
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お解りでしょうか?(解りにくいっつーの)

”嫌子による条件付け”は、

〇〇すると怖い目に遭うから、もう〇〇をやめておこう

ではなく、

〇〇すると怖い目に遭うけど、〇〇はやめられない。だから見つからないように〇〇しよう。

という結果を導き出すことが多いのです。

カツオの場合は、”天罰”を回避する方法は、テストで良い点を取ることだと本人が解っています。
けれどもカツオにとっては、勉強してテストで良い点を取るよりも、悪い点数のテストを隠蔽する方が”天罰”を回避する近道だったのですね。

罰を受ける側がワンちゃんの場合はカツオよりも更に難しいのです。

何故なら、ワンちゃんは飼い主さんが望んでいる”正解”が解らないことが多いからです。

「ママがいる時にティッシュ祭りをすると怖いことが起きるけど、お留守番中にティッシュ祭りをしても怖いことは起きない。つまり、お留守番中にティッシュ祭りをどんどんしろってことなんだな?」

というような、人間が想像もしないような”独自の正解”を導き出してしまうことだってあるのです。

何よりも、ワンちゃんが最優先するのは

『どうすれば、恐ろしい”天罰”を回避できるか』

その一点だけです。

実際、お留守番中に限って悪さをするワンちゃんはたくさんいますし、証拠を隠蔽するワンちゃんもいますね。

今回、波平がやらかした失敗は、

『どうすれば良い点が取れるようになるか?』

ということをカツオに教え、カツオがやる気を出すように導くことをしないで、ただただ、悪い点数を取って帰ったカツオを罰することだけをしたという点です。

ところで、フネさんは大丈夫でしょうか・・・・実に心配です(←だまらっしゃい)


さぁて、次回はいよいよ最終回『波平のご乱心』でーす(フンガッフッフ♪)


今日からお泊りのハバニーズのテーゴくん♪
ママは心配そうだったけど大丈夫かな~?

ゆっくりゆっくりお散歩するエルモくん 17歳
ごはんをモリモリ食べてくれました。
元気で長生きするんだよ~!

エルモくんの域に達するにはまだ11年もある”ボス”
お庭にポッカリと空いた、モグラさんが掘った穴
”なつ”隊長は当然 ガン見!!
モグラさん逃げてぇ~~!(^-^;


2017年6月10日土曜日

【天罰方式】の注意すべき点①

ひきつづき【天罰方式】についてお話していきます。

くりかえし申し上げますが、わたしは【天罰方式】に大賛成でも大反対でもありません。
【天罰方式】によるしつけが、一定の成果を出しているという事実もあります。
ワンちゃんによっては、また、しつけたい事柄の種類によっては、試してみる価値もあるかと思っています。

けれども、わたし自身は【天罰方式】を採用していないとご説明してきました。
それにはいくつかの理由がありますが、これからお話する【天罰方式】の注意点(リスクと呼んでもいいかもしれません)もその理由のひとつです。

【天罰方式】はどうですか?①
でお話した通り【天罰方式】は”叱らないしつけ”という位置づけになっています。
確かに、飼い主さん自身が叱ることはしないという点においては”叱らないしつけ”だと思います。

一方、
【天罰方式】はどうですか?②
に書いたように、【天罰方式】だろうが【飼い主さんによる罰】であろうが、”オペラント条件付け”という考え方においては”嫌子による条件付け”という点で同じことになります。

”嫌子による条件付け”というのは、

『〇〇をすると怖い目(イヤな目)に遭うから、二度と〇〇をしないでおこう』

とワンちゃんが覚えてくれることを狙ったものです。

それに対して、”好子による条件付け”というものがあります。

『〇〇をするとイイことがあるから、どんどんしよう』

ということです。

怖いことやイヤなことを”嫌子” 嬉しいことやイイことを”好子”というのですね。


【天罰方式】は、突然大きな音がして、ワンちゃんがドキーンッ!とするような”嫌子”を与えるのですから、飼い主さんが直接手を下していないとはいえ、ワンちゃんにとって相当厳しい(恐ろしい)”天罰”を受けることになります。

この、”嫌子による条件付け”そのものに、注意すべき点がいくつかあることが、様々な研究によってわかってきているのです。

それでは、具体的な注意点(リスク)について、磯野家を例にしてお話していきましょう(←はぁ?)

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●カツオ、人間不信 の巻

カツオは浮かない顔で学校から帰ってきました。
今日、先生から返されたテストが35点だったのです。

『父さんにまたガッツリお説教されるんだろうなぁ・・・イヤだなぁ・・・』

波平が帰宅したので、サザエさんに促されたカツオはテストを持って波平の待つ部屋にビクビクしながら入っていきました。

いつものようにお説教されるかと思いきや、今日の波平はいつもと違っていました。
波平もカツオの成績の悪さには業を煮やしていたのです。
何度お説教しても一向に勉強しようとしないカツオに対して、しつけの方針変換をしたのです。

カツオがテストを波平に見せた瞬間、波平はカツオに気づかれないように背中の後ろに隠し持っていたスイッチをON!!

するとその瞬間、部屋の棚の上から何かが突然落ちて、けたたましい音を立てました。

本能的にカツオは身の危険を感じて、正座したままピョーンッ!!と飛び上がりました。
いわゆる”空中浮遊”というやつですね。
心臓はバクバク、冷や汗タラタラ・・・
けれども波平は涼しい顔をしているだけです。

『もう下がってよろしい』

波平に言われたカツオは、ワケが解らず、ただただ先ほどの出来事に怯えてドキドキしたまま部屋を後にしました。
ワカメも心配そうに見守っています( ノД`)

それから暫くの間、カツオがテストで悪い点を取るたびにソレは繰り返されました。

さすがのカツオも、どうやら自分がテストで悪い点を取って帰るとあの恐ろしい音が鳴り響くことは理解できました。

いい点を取れば済むことなのは解っていても、だからといって、なかなか勉強を頑張る気にはなれません。

そればかりか・・・

カツオの中には波平に対する不信感のようなものがフツフツと湧いてきたのでした。

『父さん、一体どういうつもりなんだよ?!あんなことして・・・心臓に悪いよ!父さんなんか嫌いだ!!』

(つづく)
---------

お解りいただけたでしょうか?

つまり”嫌子による条件付け”には、

”嫌子”を与えている者を怯えるようになる
(または、憎悪するようになる・嫌うようになるなどにも置き換えられます)

というリスクがあります。

だからこそ【天罰方式】は、決して飼い主さんが”天罰”を下していることがワンちゃんにバレないように行うことが大切だと言われているのですね。

けれどもわたしは、バレないはずがないと思っているのことは
【天罰方式】はどうですか?⑤
に記した通りです。


長くなったので次回につづきます(フンガッフッフ♪)

この可愛らしさにして13歳という
驚異の美魔男(ビマオ)、あずきくん
いつもの”なつ”&”ボス”

あずきくんと”ボス” 仲良く遊べました♪

17才!穏やかでとっても可愛いエルモくんです(^▽^)

2ワンで合計30歳!おじいちゃん犬まだまだ元気です♪


2017年6月9日金曜日

【天罰方式】はどうですか?⑥

【天罰方式】をわたしが採用していない理由について、ひきつづきお話していきます。
今日は

④【天罰方式】の効果は?

についてです。

このテーマを取り上げたきっかけとなった、お客様からの

「【天罰方式】はどうですか?」

というご質問に、わたしがお答えした通りです。つまり

「一定の効果はあるかもしれませんし、試してみる価値はあるかと思います」

常々お話しているように、しつけに正解も不正解もありません。
(もちろん、しつけと称した虐待は当然のことながら論外で、そもそもしつけではありませんけれど・・・)

【天罰方式】によって、飼い主さんが望む通りの条件付けができて、ワンちゃんが

『〇〇をすると怖い目に遭うから、二度と〇〇をしないでおこう』

となってくれたら、それはもちろん大成功です。

要するに、そのワンちゃんに【天罰方式】がピタリとハマり、うまくいけばごくごく短期間で、狙った問題行動をさせなくすることができるかもしれません。

ただし・・・

【天罰方式】には、いくつかデメリットや注意点があります。
もしも、ワンちゃんに【天罰方式】を試してみようとお考えの場合、それを十分に理解した上で行う必要があります。

そこで、次回からは【天罰方式】のデメリットと注意点についてお話していきたいと思います。

ということで、来週は・・・

①カツオ、人間不信

②フネの落胆

③波平のご乱心

の3本で~~す!(フンガッフッフ♪)←ウソですウソです


ビビリすぎて
【天罰方式】には絶対に向いていない”ボス”

別な意味でやはり
【天罰方式】には絶対に向いていない”なつ”


2017年6月8日木曜日

【天罰方式】はどうですか?⑤

わたしが【天罰方式】を採用していない理由のつづきです。

③”天罰”を下していたのが飼い主さんだとバレたら信頼関係がゆらぐ?

という設問に対してのわたしの答えは”Yes”
更に言えば、バレないはずがないと思っていると前回の記事で書きました。

ワンちゃんは、さまざまな条件を結び付けて覚えています。
だからこそ”オペラント条件付け”が成立して、


〇〇をやったら大きな音がしてビックリした



もうあの怖い音を聴きたくないから〇〇をするのをやめておこう


という【天罰方式】が成立するのですね?

だとしたら・・・

ママがいる時に〇〇をやったら大きな音がしてビックリした。
でも、ママがおでかけしている時に〇〇をやっても大きな音はしなかった♪



ママがおでかけしているお留守番の時だけ〇〇をしようっと♪

という結びつき方だってするはずだとは思いませんか?

『そんな複雑なことまでワンちゃんには解らないでしょ~?!』

とお思いのアナタ、犬にペロペロされてもいいですが、犬を舐めてはいけません。

実際に犬のしつけに、次のようなことを行って成功した事例があります。

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デボラは小さな犬を1匹飼っているが、家の外に出しても外で走り回って気晴らししたりせず、中に入れて欲しそうに決まってドアのところで吠えたりクンクン鳴いたりしていた。

そこでデボラはボール紙の表は白、裏は黒に塗ったものをドアの外側のノブにかけておいた。

黒が出ているときは、どんなに吠えても決してドアは開けてやらない。
白が出ているときは、鳴けば中に入れてやる。

するとその犬は、黒が出ているときは吠えないことをすぐに学習した。
(吠えても無駄だと知ったからです)

デボラは適当な時間がたって、中に入れてもいいと思ったときだけ、ドアをほんの少し開けてボール紙を白に裏返して一旦ドアを閉める。
そして犬が鳴いたらドアを開けて中に入れてやるようにしている。
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おわかりでしょうか?

〇〇をすると△△だ 

ということだけでなく、

□□のときに〇〇をすると△△だ

ということを、ワンちゃんがきちんと理解しているということになりますね?

デボラは見事、ワンちゃんに吠えずにお庭で遊んで欲しい間はずっと、黒い札さえ出しておけばいいようにしたのですね!
ワンちゃんにも飼い主さんにも無駄なストレスがかからない、素晴らしい方法だと思いませんか?

そういうわけで【天罰方式】をワンちゃんにやった結果

ママがおでかけしているお留守番の時だけ〇〇をしようっと♪

という風にワンちゃんがなってしまった場合はどうなるでしょう・・・

以前は何度言っても直らなかった”悪さ”__例えば”ティッシュ祭り”や”ゴミ箱祭り”がスッカリおさまって喜んでいたところ、ある日お買い物から戻ってみたら”大感謝祭”みたいな状態になっていることを想像してみてください。

さて、そのとき飼い主さんのアナタにはワンちゃんを叱る資格はあるのでしょうか?
(どのみち、犯行現場を押えない限り、叱ることにはなんの意味もありませんが)

アナタのワンちゃんは、複雑な条件付けをちゃーんと理解している大変賢いワンちゃんということになりますし、何よりアナタに条件付けされたことはキッチリと正確に守っていることになるのです。

ワンちゃんにしてみれば叱られるどころか、うんと褒められて当然のことをしているだけになりますよね?(タメイキ)


さて、お話を元に戻すと、ワンちゃんはママまたは家族の誰かが家にいない時には絶対に”天罰”がくだらないということをすぐに見抜いてしまいます。

つまりバレます!

バレる前提であるなら、なぜ『バレたら信頼関係がゆらぐ』などというのか・・・?

わたしの考えはこうです。

以前、【犬に話しかけるのは意味がない?⑤】にも書きましたが、ワンちゃんは態度をジっと観察して、飼い主さんの気持ちや考えていることなどを感じとる鋭い洞察力があります。

ワンちゃんが、飼い主さんの手によって下されていると判っている”天罰”に関して、飼い主さん側はバレていないと信じ込んで・・・またはバレませんように・・・と祈りながら”天罰”を下している様は、

なんかわかんないけど あやしすぎる!!

どーーも信用ならない!!

コソコソなにたくらんでる?!

という風にワンちゃんに受け止められてしまうのに十分ではないでしょうか?
ですから、そういった意味で信頼関係がゆらいでしまうだろうとわたしは考えているのです。

つまり、正確な言い方をすれば

『バレてもバレなくても、コソコソ”天罰”を与えていること自体が信頼関係に影響する』

という風にわたしは思っているわけです。


長くなるので続きはまた次回にします。

ちなみに・・・前述のデボラのしつけに関するお話が載っている本は
「うまくやるための強化の原理」カレン・プライア著
です。



はいはい、好きなだけ遊ぶといい。
たとえ雨上がりの泥んこお庭であっても・・・( ノД`)

女帝”なつ”が珍しくしおらし気に
かわいらしく撮れましたん♪