2017年3月14日火曜日

犬は忘れない

今日は、昨日の『ワンコをお散歩に連れて行って』の続きを書くつもりでしたが、とても素敵なことがあったので、予定を変更したいと思います。

よく、長めの宿泊をして下さったワンちゃんの飼い主さんが

「もう、私のことなんか忘れちゃったんじゃあないかしら~?」

と仰います。

安心してください。ワンちゃんはぜーーーったいに飼い主さんのことを忘れたりはしません!!

以前も書きましたが、私たちが現在、実家の母から超長期預かりしているチワックスの”なつ”は、3年前に他の飼い主さんが、どうしても飼うことができなくなったために、私の母がひきとりました。

元の飼い主さんは、”なつ”と”モカ”ちゃん、”くりん”くんという3匹のワンコを飼っていらっしゃいました。
大変な愛犬家、更に動物愛護家でいらして、ワンちゃんたちをこよなく愛しておられましたが、ご家庭の事情から泣く泣く手放さざるを得ないことになり、必死で里親探しをされていました。
ご縁があって、仲介者の方よりそのお話を伺った母は1匹ならなんとか引き受けられると、引き取る決心をしました。
そして、その他の子もなんとか救いたいと、ご近所の犬好きさんに必死に事情をお話して回りました。
その結果、”モカちゃん”を気に入って「引取りたい」と手を挙げて下さる方がいました。

元々、母は「私はどの子でもいい。最後に残った子を引き取る」と言っていました。
飼い主さんは、1匹は当面は手元に置くとのことでしたので、”モカちゃん”の引き取り手が見つかったので、残ったのが”なつ”でした。

飼い主さんが手元に残した一番最初からいたチワワ”くりんくん”については、その後どうなったか私たちにはわかりませんでした。
けれども、犬を飼えない状況になられていたことは伺っていたので、ことあるごとに

「”くりんくん”どうしたかねぇ・・・?どこかに引き取られたのかしら?幸せにしているといいけれど・・・」

と、よく母と話していました。

それが、ペットホテルをOPENして、はじめてFacebookなるものを始めてみて、少し経ったころ・・・

なんと、その元飼い主さんらしき方と偶然にも繋がったのです!!
お互いに連絡先も知らず、直接お顔を合わせたことも電話やメールでお話をしたことすらなかった私たちがです。

いくら犬を飼っているという共通点があっても、まさかこんな風に繋がるなんて・・・世間は狭いというか、神様のいたずらと言うべきか・・・
しかも、車で15分ほどの距離にお住まいだということも判明しました。

元の飼い主さんが最後まで手元に残した”くりんくん”は、ご実家でお母さまと暮らしていて、毎日会いに行ってらっしゃるとのことでした。

我が家は”モカちゃん”とは交流があり、時折、Pet Hotel 11!にも遊びにきてくれていますので、本日ちょうど”モカちゃん”が日帰りステイに来てくれる機会に3兄妹の同窓会ができればと思い、現在の”モカちゃん”の飼い主さんに相談したところ、快く承諾をいただくことができました。

その結果、元飼い主さんにお声がけして、本日、兄妹が3年ぶりに再会を果たすことができました。

前夜の昨日、寝る前に”なつ”に

「明日ね、”くりんくん”と”モカちゃん”が遊びに来るよ」

と話しかけた時の”なつ”の反応は驚くべきものでした。

普段、寝る前の私の愛をこめた挨拶に、わりとクールな対応をするツンデレチワックス”なつ”・・・大抵は、ごはんの残り香を惜しむように、私の言葉を聞こえないフリして床のシートを舐めナメしている彼女ですが・・・
その時は、目を見開いてジっとこちらを見つめ、顔をグっと突き出してきたのです。

そして、実現した本日の再会・・・
3ワンズは、それはそれは大喜びしました。
元飼い主さんの膝をみんなで奪い合い、顔をペロペロ舐めて・・・

見ている私は胸が熱くなりました。

3年の月日・・・”なつ”は既に、元の飼い主さんのところにいた期間よりも、母に引き取られてからの方が少し長いくらいです。
それでも、元飼い主さんがやってきてくれたことに、あんなにも喜び、ちぎれんばかりに尻尾を振って甘えていた”なつ”・・・

ワンコは絶対に可愛がってくれた人のことを忘れたりはしません。
もちろん、仲良く暮らしていた他のワンコのことも・・・

改めて、犬の情の深さ、健気さを感じ、ヒトと犬の深い結びつきの歴史の理由を見た気がした本日でした。

とても幸せな気持ちになる、よい1日でした。
ありがとうございました。

再会を果たした3兄妹
モカちゃんのシャンプーが気になって仕方ない”はのんちゃん”

左から
はのんちゃん・なつ・モカちゃん・デュークくん
あ、後ろにねぼけた”ボス”もいたか(笑)

入りきれないほど狭い空間が大好きなMAXくん
(はみ出してる・・・・(笑))


お散歩大好き~♪




2017年3月13日月曜日

ワンコをお散歩に連れ行って!!①

わたしたちのペットホテルでワンちゃんをお預かりする時、飼い主さんに普段の様子やワンちゃんの特性、好き嫌いなどについて様々な質問をします。
お散歩についても

「お散歩は好きですか?」
「普段、1日に何回、どのくらいの時間お散歩していますか?」
「雨の日のお散歩はどうしていますか?」

などという質問をさせていただいています。

そうすると、たまに

「この子はお散歩が嫌いなので、排泄のために家の前にちょっと出すくらいです。」

「お散歩が苦手なようなので、抱っこで公園に連れて行って帰ってくる感じです。」

「歩きたがらないので途中から抱っこで歩くかバギーに乗せて外の空気を吸わせています。」

「そもそもペットショップで買う時に店員さんからほとんどお散歩が必要ない犬種だと聞き、それが購入の決め手だったので室内で放しておくことで運動量は十分です。」

という内容のお話をされる飼い主さんがいらっしゃいます。

本当にお散歩が嫌いなワンちゃんはいるんでしょうか?
私は、お散歩そのものが嫌いなワンちゃんはいないと思っています。
(あくまで個人の見解ですのでご了承ください)

お散歩が嫌いではないのにお散歩に行きたがらない・・・または少し歩くとボイコットする・・・
それには理由があるはずです。

考えられることをいくつか挙げてみましょう。

● 老齢だったり、健康上の問題(足や腰が痛いなど)があって歩くのが苦痛

● 以前、お散歩中に怖い目に遭ったことがトラウマになっている

● 雑踏や車の音、お散歩中に出会う他のワンちゃんが苦手

● 小さい頃からお散歩をほとんどしていないために肉球や足腰の筋肉が弱い

● 首輪とリードを付けられる状態が好きではない

● お散歩の途中でボイコットすると必ず飼い主さんに抱っこしてもらえると覚えている

パっと思いつく理由はざっとこんな感じでしょうか・・・

いずれにせよ、飼い主さんが
「うちの子はお散歩が嫌い(苦手)なんです。」
「お散歩の必要ない犬種なんです。」
と仰って、実際にあまりお散歩させていないワンちゃんは、ちょっと困ったことになります。

例えば、無駄吠えだったり、分離不安だったり、社会性がなく、他の人や犬に過剰に反応するなどの問題行動を起こしやすい・・・といったこと以外にも、ちょっとした問題があります。
次回はそういったことを書いていきます。


※今回のテーマはお散歩ですから、高齢犬や健康上問題を抱えたワンちゃんについては除外して考えていただきたいと思います。



ハルちゃん、今日無事にママの元にお帰りです。

また遊びに来てね~!!




2017年3月12日日曜日

ワンコの災害対策(ハウスの重要性)

昨日は3・11からちょうど6年目でしたね。

以下の記事は、以前『ハウスしてますか?』というタイトルでこのブログに書いたものです。
けれども、明日くるかもしれない災害に備えて、ぜひ多くの飼い主さんに知っていただきたい内容なので、再度UPさせていただきます。

家具の転倒対策や、犬用の防災バッグ(フード・水・防寒具・排泄シートなど)の準備と合わせてぜひご検討ください。

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ハウスしてますか?
なんだか「セコムしてますか?」みたいになっちゃいましたけど・・・
お宅のワンちゃんは”ハウス”してますか?

ワンちゃんの有事対策で、この”ハウス”はとーっても大事なんです。

飼い主さんの中には、
「ハウス(ケージ)に閉じ込めるのは可哀相だから、うちにはハウスは置いてません」
という方も意外とたくさんいらっしゃいます。

まず 可哀相ってことについてですが、犬という動物は、元々暗くて狭い穴ぐらで眠る習性があるので、狭いところが嫌いということはないんですね。
むしろ、我が家のワンたちのように、宅急便が届いた後のダンボールをうっかり放置していると、
進んでその中に嬉しそうに体を丸めて入ってしまう・・・そういうおまぬけ可愛いワンちゃんは結構いるはずです。

捨て犬ではありません。グレムリンでもありません。
ダンボール箱があれば頼みもしないのに入るモカちゃん

ダンボール箱を奪い合うので仕方なくスーパーで調達する始末
女帝”なつ”はなぜか”モカちゃん”には一番気に入った箱を譲ります

ではなぜ、”ハウス”がとーっても大事かというと・・・
万一の災害時、一家揃って避難所に行くことになったとします。
道路がふさがれて、車で移動できない場合はどうしましょう?
そもそも車のないご家庭はどうしましょう?
なになに?いつものようにリードを付けてトコトコっと歩かせるってー?
ブッブー♪ダメです。それではいけません。
避難所のほとんどは、ワンちゃんと人間のスペースは完全に分けられています。
衛生的な理由と、避難している人の中には、ワンちゃんが苦手な人もいるからです。
そして、ワンちゃんは大抵、屋外か、ワンちゃん専用のお部屋で、ケージに入れられて過ごすことになります。
ワンちゃんに普段から持ち運びできるタイプのバリケンネルやケージを与え”ハウス大好き犬”になっているワンちゃんの避難所生活でのストレスは、ハウスに慣れていないワンちゃんに比べて大きく軽減されます。

有事以外にも、おうちの中でワンワン吠えすぎて困るというワンちゃんの中には、ハウスがないことが原因で吠えている子もけっこういるんですよ。
犬は縄張り意識がとても強いのはご存知ですよね?
ハウスがあれば
「自分の縄張りはこのハウスだ」
と考えますから、縄張りの見張りはさほど大変ではありません。
でも、ハウスがないと・・・人間の住宅すべてが自分の縄張り=守らなくちゃならない場所ってことになって、ちょっとした物音にもいつも神経をとがらせ、家中を見回っているため、とってもストレスがたまってしまうんです。

もちろん、ハウスは安心できる場所でなくてはなりませんから、
ハウスでごはんをあげる
ハウスでおやつをあげる
ハウスでナデナデしてあげる
ハウスで寝るようにしてあげる
というのはOKです。というかむしろとても良いです。

でも、いけないことをしてハウスに閉じ込める・・・これはいけません。
お仕置き部屋だと犬がイメージしてしまうってことは、ハウスは牢屋と一緒ということになってしまいます。
牢屋に自ら入りたがったり、牢屋で心からくつろげますか?ってことですね。

愛犬にはぜひスイートハウスを!!

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「ねーねー早くお腹なでてよ~う」
”ハルちゃん”必殺のおねだりポーズ
明日はママと一緒におうちに帰れるね♪


2017年3月11日土曜日

悲劇を繰り返さないために・・・

祖父母の家に預けられていた生後10ヵ月の女の赤ちゃんが、飼い犬のゴールデンレトリバーに咬まれて亡くなった悲しい事件のニュースは、愛犬家にとっては大きな衝撃でしたね。

今日は、昨日のつづき。
子供と犬を対面させる際に気を付けるべきことを書いてみたいと思います。

先の事件の例を見てもわかるように、どんなにおとなしくて従順な犬であっても、
【絶対に大丈夫】
と高を括ることは大変危険なことです。
万が一があった時にいくら後悔してもしきれませんから、十分に注意する必要があります。

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●普段からリーダー(飼い主さん)の指示に従うようキチンとしつけておく

当然のことですが、小さいお客様がみえる時になって、いきなりおりこうにさせるのは無理です。興奮しやすい子などは子供相手に限らず不慮の事故を起こす可能性が高いので、普段から飼い主さんの指示で落ち着けるようにしておくことが大切です。


●赤ちゃんを家に連れてくる時には、事前に匂いに慣れさせる

可愛い赤ちゃんでも、犬にとっては見たこともない変わった侵入者=脅威です。あらかじめ赤ちゃんの匂いのついたタオルなどを使って、犬にその匂いを知らせておくことで、本犬さんが初めての匂いに不意を突かれ混乱するということがなくなります。
ここで注意しなくてはならないことがあります。
赤ちゃんの匂いのついたタオルなどは、犬に与えたり犬の鼻先に持って行ったりしないようにすることです。
鼻先に近づけることで、犬が
「この匂いのものは自分の玩具かな?」とか
「この匂いがするものには遠慮なく接近していいんだな」
と考えてしまうことは危険です。
具体的なやりかたとしては例えば・・・
部屋の端にタオルを置いて、反対側の端にリードを引いた状態で犬を待機させます。
それから少しずつ犬をタオルに近づけていきますが、タオルに触れるほど近づけることはしません。
飼い主さんが「犬を赤ちゃんにこれ以上近づかせたくない」と思う距離。
それより近くには行かせないようにしましょう。
犬の嗅覚はとても優れているので、同じ空間の中にタオルがあるだけで十分に赤ちゃんの匂いを認識することができます。

●赤ちゃんがやってくる時には、飼い犬を家から出す

なにも赤ちゃんの滞在中は外飼いにしろというのではありません。
お散歩に連れ出している間に赤ちゃんが家に入っている状態を作るということです。
例えば、ママがお散歩に連れ出している間にパパが赤ちゃんを迎え、抱っこしている。そこにワンちゃんが帰ってくる・・・パパは赤ちゃんがリーダー(飼い主さん)側に属していて、ワンちゃんの好きにすることはできないのだと態度で示します。

ご存じのように、犬はテリトリー意識が大変強い生き物です。自分のテリトリーに侵入者がやってくる状況は、ファーストインプレッションとして最悪なのです。

それから、赤ちゃんと犬との初対面の時に、飼い主さんがピリピリと神経質になっていたり、早く仲良くさせようと高いテンションで興奮気味にしていることもよくありません。
ピリピリも興奮も、犬に「これはただごとではない」と感じさせ、警戒心を強めてしまいます。
一番大事なのは、飼い主さんが落ち着いて、しかし威厳のある態度を取ること。
それによって、愛犬に
「これは危険な存在ではない。でも私たちの大切なものだ。お前の好きにすることは絶対にならないぞ」
ということを態度と目線でキチっと伝えきることです。

言うまでもなく、先述のタオル同様に、いきなり赤ちゃんを抱っこして犬に近づくことは絶対にやめるべきです。
犬の世界では、上のものは下のものに自分から近づいたりしません。
犬がいきなり近づいてくることも制止してください。
興奮気味の場合は特に絶対に近づけてはいけません。
犬が従順で落ち着いた態度になった時だけ、段階を経て少しずつ赤ちゃんに近づいてくるのを許して様子をみましょう。


●一瞬でも目を離す時は、赤ちゃんの部屋に犬を近づけない

24時間、片時も離れず赤ちゃんを見ていることはできません。トイレにも行くしごはんの支度もある・・・その一瞬で一生の後悔をすることがないよう、目を離す時や、赤ちゃんがネンネしている時には犬をとにかく赤ちゃんのところに行かせないようにします。
注意するだけではなく、物理的にドアやケージなどを利用して明確にエリアを区切る方が安心ですね。
赤ちゃんは、ふいに予想外の声や音を出したり予想もつかない動きをします。犬にとっては、見慣れないおかしなヤツが威嚇してきたと思うこともあるのです。
そばで見ていた時に大丈夫そうだったからといって、犬が赤ちゃんに近づける状態でその場を離れることは絶対にしないでいただきたいと思います。


●お散歩やごはんなど、赤ちゃんにかまけて手を抜かない

ご存じのとおり、犬は(特に可愛がられている犬は)大変嫉妬深いです。
ご家族が赤ちゃんばかりに夢中になっていると、嫉妬して赤ちゃんを快く思いません。
そんな、本犬さんとしてはおもしろくない状態で、お散歩が少なかったりごはんの時間を忘れられたり、ちっとも甘えさせてもらえないなんてことになれば・・・
もうお解りですね。ワンちゃんはストレスが溜まってイライラと攻撃的になってしまいます。
特にお散歩については、いつも以上にたっぷりさせてあげて、余計なエネルギーを全て放出させるように心がけてください。
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お子さんのいる家庭で犬を飼うことは、親御さんが気を付けて事故が起きないようにしてさえあげれば、お子さんにとってもワンちゃんにとっても、とてもよいしつけと勉強になる、素晴らしいことです。

赤ちゃんの時はとにかく犬から守る。
犬には赤ちゃんが家族の一員で、絶対に傷つけてはならない存在だと教える。
お子さんが大きくなってきたら、犬と触れ合う時のやっていいことといけないことを教える。
更にお子さんが大きくなったら、命の大切さや世話の大切さを教え、一緒に考える。

以上のことを心にとめて、お子さんとワンちゃんの世界を豊かなものにしてあげたいものです。


それにしても・・・
そもそも犬を飼うにあたって、犬の特性や危険性などの正しい知識を持つ機会を与えられない人や、命を預るのだという自覚や責任感が薄い人でも、極端なはなし、会社帰りに酔っぱらった勢いでペットショップで家電でも買うように手軽に犬が買えてしまうという日本の現状は、やはり間違っていると言わざるを得ません。

経済がよくなればそれでいいのかーーーっ?!責任者でてこーーーいっ!!

なんとかならないものでしょうか・・・(ニントモカントモ ← 古すぎて通じないですよ)


初めてお預かりのパピヨン”チョコちゃん”
すっかり我が物顔のチワワ”ハルちゃん”
女帝だけど”ハルちゃん”には優しい”なつ”
女の子トリオは海を眺めます。
”ボス”は海より砂浜に落ちているものに興味があるみたい(^-^;

お馬さんもきたよ~♪



2017年3月10日金曜日

飼い犬に噛まれて赤ちゃんが・・・

ご存じのお方も多いかと思いますが、昨日の夕方、東京都八王子市の一般家庭内で、飼い犬が生後10ヵ月の女の赤ちゃんの頭を咬み、死亡させるという大変ショッキングな事件がありました。

事件があった場所は、赤ちゃんの母親の実家。祖父母の家に預けられている時のことです。
これまでもしばしば母親の実家には訪れていて、今回が赤ちゃんと飼い犬との初対面ではありませんでした。
ところが、ハイハイをはじめたばかりの赤ちゃんが、リビングで祖父母と3人で遊んでいたところ、室内で放し飼いにされていた犬が突然咬み付いたということです。

咬み付いたのは、ゴールデンレトリバー 4歳のオスで、体重約37キロ。
まだ柔らかい赤ちゃんの頭は、ひとたまりもなかったでしょう・・・
そして、一瞬のその出来事に、気の毒なおじいちゃんとおばあちゃんは何もすることはできなかったのでしょう・・・

赤ちゃんの祖父母は警察に「吠えたり咬んだりしない、臆病でおとなしい犬だった」と説明しているそうです。

赤ちゃん、赤ちゃんのお母さん、そして可愛い孫を預かっていたおじいちゃん・おばあちゃん、そして家族同然に暮らしていたゴールデンレトリバー・・・
全員が、とりわけ責任を痛感されているであろうおじいちゃん・おばあちゃんがお気の毒でたまりません。

このような悲しい事件が起きてしまい、この先どのようにお気持ちを整理されるのだろうと考えると、胸が締め付けられる思いです。

つい先日の記事にも書いたように、ゴールデンレトリバーは最も人間の役に立つ使役犬として活躍している犬種です。
つまり、それだけおだやかで従順な犬種といわれています。
そして、とても頭のいい犬種でもあります。

確かに、犬種ごとの特色というのはあります。
けれども、『日本人は全員、几帳面で手先が器用』ってわけではないのと同様に、同じ犬種でも、まったくその犬種の特徴にあてまらない個性をもつワンちゃんもいます。

そしてやはり、私たちが絶対に忘れてはならないこと・・・それは、

【家族の一員であっても、犬は人間ではない。動物である】

という大前提です。
それから、

【犬が本気になったら、人間の大人でさえ噛み殺してしまうことができる】

ということ。

このふたつの現実には、かなり抵抗を覚える愛犬家さんが多いと思いますが、これは犬を飼う者としては常に頭に入れておかねばならない、とても大切なことです。

「愛犬の考えていることは手に取るように解っている」

と仰る飼い主さんでも、愛犬が吠えたり、何かを訴えるように見つめてきたり、普段と変わった行動をした時には

「なんでこんなことしてるんだろうなぁ~?どういう気持ちなの?何が言いたいの?」

と思うことはありませんか?

人間と犬は、同じ瞬間に同じ場所にいても、音の聞こえ方、見える景色、臭いの感じ方など、残念ながらたくさんの違いがあります。
まして、快-不快だったり、怖いと感じること、行動習慣や他者との距離の取り方やコミュニケーションの取り方などに至っては、まったく違います。

愛犬の全てを理解してあげたいと思うことは大変素晴らしいことですが、全てを理解したつもりになることは、非常に危険なことだといつも自分に言い聞かせておく必要があると私は思っています。
全てを解り合えないからこそ、お互いに理解しようと懸命にコミュニケーションをとり続ける・・・それが犬を飼うことの醍醐味でもあります。


事件のお話に戻ります。
この事件を起こしたゴールデンは「臆病な犬」だったと赤ちゃんの祖父母が語っています。

最近では、YouTubeなどの動画サイトで、犬が赤ちゃんをとても上手にあやしたり、まるで母親のように世話をする微笑ましく感動的な様子をたくさん見ることができます。
事実、赤ちゃんの扱いがとても上手な犬は数多くいます。

けれども、すべての犬がそうではないということを忘れないでいただきたいと思います。
この事件同様に、飼い犬が赤ちゃんや子供を襲って怪我をさせたり死亡させる例というのもまた、動画には出回りませんが、現実に起きているのです。

特に、臆病な犬、しかも大型犬を放し飼いにしている家に、か弱い赤ちゃんを連れてくることは大変危険な行為です。

人間に慣れ、きちんと躾をされた飼い犬は、縄張りや主従関係を主張するために攻撃態勢になることはあっても、本気咬みをすることはほとんどありません。
本気咬みをしてしまうケースの多くは、

『恐怖や驚きによって我を失って咬む』または、『運動不足などにより過度にストレスがたまっていて行き場のないエネルギーが放出される形で咬む』

という、いわゆる”我を失った状態”で起こります。

つまり、臆病な犬やストレスが溜まった犬というのは、実は最も注意が必要な犬だということです。

長くなったので明日に続きます。


「撮影なんかいいから早くおさんぽ行こうよぅ~」
「ハイハイ」

おさんぽ後、ハルちゃんはおりこうにアンヨを拭いてもらっています


2017年3月9日木曜日

安楽死という選択


以前、『老犬介護の悩ましい問題』というタイトルで、老犬の延命治療について考えました。

今日は更に踏み込んで、安楽死について考えてみたいと思います。

【安楽死はありか?なしか?】

この問いに即座に答えられる人はいるのでしょうか?


少なくともわたしは「う~~~ん・・・」と考え込んでしまい、即答することはできません。

昨日、兵庫県警のお手柄警察犬 グライフくんのお話をしましたが、次の動画もアメリカの警察犬のお話です。
ご覧になったことがある方も多いかと思いますが、ぜひご覧いただきたいと思います。


『152人を逮捕した警察犬が最後の敬礼をうけ安楽死に…』



わたしたちは、この動画に限らず、人やペットの安楽死について話し合う時はいつも、堂々巡りをし、そして結局結論は出せずに終わってしまいます。

倫理的な観点から考えると、

『そもそも生物の生死を、自分自身の生命維持(栄養の摂取や危険回避など)以外の目的で左右する権利はないのではないか?』

という風に感じてしまいます。

けれども、生き物は自由であるべきだ・・・という観点からみると、

『もう苦しむのはいやだ。どのみち近い将来亡くなるのであれば、さんざん苦しんだ後、ひとりぼっちで真夜中に亡くなるよりも、たくさんの愛する人々をに囲まれ、別れを告げて眠るように安らかに死を迎えたい』

という選択はありのような気もします。

一方、そういった意思表示をできないペット(ここでは犬に限定して考えます)については、実際に本犬さんが何を望んでいるかはわかりません。
飼い主さんの判断になります。

苦しそうにあえいでいる姿を見れば

「もう楽にしてあげたい」

と思うでしょう。

けれども、その苦しみの合間に、懸命に飼い主さんにシッポを振ろうとしたり、ご主人の帰宅時には、必死で起き上がろうともがく姿を見れば、

「この子は生きようとしている。それを奪うことはとてもできない」

と感じるでしょう。


安楽死についても、老犬の延命措置と同様に、選択肢があるからこその苦悩がありますね・・・


答えは見つからなくとも、こういったことが現実に起きていることを私たちは知っています。
知っているのであれば、他人事と思うことなく、近しい人と意見を交わし、話し合うこと・・・それはとても大切なことだと思います。

みなさんは、安楽死という選択について、どう思われますか?

ボス「ハルちゃんは”なつ”と違って優しいなぁ❤」
ハルちゃん「イヤン!”なつオバサン”に怒られるわよ♪」
なつ「だぁ~~れがオバサンだってぇ~~~~?!」
ハル「ヒィィィ!すみませんオネエサンっ!!」












2017年3月8日水曜日

警察犬のお手柄ニュース

先月半ば、姫路市の13才の男の子が行方不明になり、「子供が帰ってこない」とお母さんが捜索願を出しました。

すぐにお巡りさんたちが捜索。深夜に兵庫県警の警察犬2匹が出動しました。
そのうちの1匹=グライフ号は、靴下に残った男児の臭いを頼りに、なんと捜索開始からおよそ10分で、神社の境内で寝袋にくるまって眠っている男の子を発見したといいます!

ご家族による感謝が大きかったため、グライフ号は表彰されることになって、署員約75人が集まる朝礼の場でお手柄を讃えられました。
男性指導員は「たくさん褒めてあげたい」と目を細めたそうです。

この寒空の下、運が悪ければ凍え死んでしまったかもしれない男の子を、グライフ号が見事に救ったのですね!!
本当にいっぱい褒めてあげて~~~~と思いました。

このように人間のために役に立つ仕事をする訓練を受けた犬を使役犬といいます。
今日は、グライフくん(グライフ号って呼び方はなんだかあまり好きではないのでこう呼ばせていただきます)のような警察犬についてご紹介したいと思います。

「警察犬」には、各都道府県の警察が直接飼育・訓練している「直轄警察犬」と、一般の人が飼育・訓練して、審査にで合格した「嘱託警察犬」がいます。
現在、日本ではおよそ150頭の「直轄警察犬」とおよそ1300頭の「嘱託警察犬」が活躍しています

日本警察犬協会が指定している「警察犬」の犬種は7種類

【ジャーマン・シェパード】
1880年代にドイツ山岳地方にいた牧羊犬を、軍用犬として開発した犬種です。
現在、様々な国において、「警察犬」として一番たくさん採用されています。

【ドーベルマン 】
1870年代、ドイツのカール・ルイス・ドーベルマンという人が、ロットワイラー、ジャーマン・ピンシャー、ワイマラナー、イングリッシュ・グレイハウンド、マンチェスター・テリアを交配させて生まれた犬種です。
“犬のサラブレット”と呼ばれていて、多くの国が主に軍用犬や警察犬として採用しています。

【エアデール・テリア】
1800年代に、英国のヨークシャーで、労働者たちがオールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリアとオッター・ハウンドを交配させた犬種です。
“テリアの王様”といわれていて、イギリスやカナダで昔から軍用犬や警察犬として活躍しています。

【コリー 】
英国のスコットランド地方が原産の犬種です。
ある年代以上の方々は、『コリーといえば”名犬ラッシー”』が頭に浮かぶことでしょう。日本では、1958年に「警察犬」に指定されました。

【ボクサー】
1850年代に、ドイツやオランダで狩猟犬として活躍していたブレンバイサーという犬種に、他の地方の犬を交配させた犬種といわれています。

【ラブラドール・レトリバー】
カナダのニューファンドランド島が原産といわれている犬種です。もともと狩猟犬の中でも、獲物を回収(リトリーブ Retrieveする犬)でした。
今では補助犬や警察犬などの使役犬として、世界中で最も活躍している犬種です。
日本では1984年から警察犬に指定されています。

【ゴールデン・レトリバー】
19世紀後半の英国で、フラットコーテッド・レトリバーとトゥイード・ウォーター・スパニエル(今はもう絶滅してしまった犬種)を交配した犬種です。ラブラドール・レトリバーと同じように、もとは獲物を回収する狩猟犬でした。今では補助犬や警察犬として活躍中です。日本では1992年から警察犬に指定されています。

嘱託警察犬の中には、上記の指定犬種以外の犬もいます。

小型犬の警察犬は、あまり想像がつかないかもしれませんが、日本ではじめて警察犬として認められた小型犬は、ミニチュア・シュナウザーでした。
そのほかにも、ロングコート・チワワや柴犬も、嘱託警察犬として登録されています。

古くから使役犬として私たち人間の役にたってきた犬種は、そもそも

お仕事が大好き!

という特徴があります。いえ、お仕事が大好き!というよりもむしろ、お仕事しないとストレスがたまる・・・と言った方がいいかもしれません。

ですから、レトリバーなどの犬種の飼い主さんは、

「私たちのために使うなんて、この子が可哀相!」

などと考えずに、ぜひたくさんお仕事させてあげて下さい。
実際にお仕事でなくても、ボールなどを投げて取ってこさせる遊びなどでもいいんですよ。


なぜ”ハルちゃん”がこんなにハデハデな恰好をしているかというと・・・
寒がりの”ハルちゃん”に”なつ”のダウンを貸してあげたのですが、ブカブカですぐに前脚が抜けてしまうため、マナーバンドをお腹に巻いてみたら、うまい具合いったからで~す!
おまけに暖かそう♪
マナーバンドじゃないのよ!腹巻なのよっ!

”ハルちゃん”は海岸が気に入ったみたいですが・・・

海はちょっと怖いので波打ち際には近づきたくない。
一方、”ボス”はこの寒いのに海にガンガンいきたいタイプ。
そのボスをすごい勢いで叱っているのが女帝”なつ”様