2018年11月30日金曜日

食肉について考える(最終回)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。






前回ブログのつづきです。


【残酷な人間のテーゼ】


●食肉の問題は結論ありきではない


動物愛護の観点から食肉の問題についてお話してきました。

わたし自身は現状、


・食肉はアリ。

・食肉を大量に腐らせたり廃棄したりするくらいなら動物を殺すべきではない。

・家畜にも快適で幸せな生活を送らせるアニマルウェルエファ(動物福祉)は絶対に必要。

・欧米に比してアニマルウェルフェアが致命的に遅れている日本の畜産はピンチ!
東京オリンピックを契機に、ぜひ我が国でもアニマルウェルフェアが常識になってほしいー!


という考え方をしています。

あくまで現時点のわたしの考えで、今後変化していくかもしれませんが・・・



この問題に関して考えたり議論したりするときに陥りやすいのは、


「食肉はアリかナシか?」


という部分のみを焦点にした意見の対立です。

けれどもわたしは、食肉の問題をこの論点で括って「結論ありき」の議論をすることは、どちらの考え方の人にとっても良い結果を生まないと思っています。


食の問題も、動物や植物を含めた自然環境との付き合い方も、近視眼的にその場の感情で論じるべき問題ではなく、後世の子孫たちのことを考えて、もっと長期的な視野を持ち、冷静に議論しなくてはならないと感じているからです。


シリーズ最終回の今回は、今わたしたちひとりひとりがすべきことはなんだろう?

ということを考えてみたいと思います。



●趣味が悪い?


食肉用の動物たちが屠殺されるシーンがテレビで放映されたり、ネットに公開されたりすると必ず


「趣味が悪い」

「不謹慎だ」

「わざわざそんなモン見せるな!」

「残酷すぎる!」


といったクレームが寄せられるそうですが、わたしたちがいただく動物の肉が、どのようにして解体され加工されているのかを正しく知ることの一体どこが「趣味が悪い」のでしょうか?

牧場に行楽に行き、牧草を喰む牛さんや羊さんを「カワイイ♪」と眺めたりエサやり体験をした後で、そのウシさんや羊さんの目の前でバーベキューやらジンギスカンやらを「美味しい♪」と平然と食べられる人たちが、このようなことを言うのは相当矛盾しているとは思いませんか?

仲間の目の前でその肉を食らう・・・これ以上趣味の悪い行為があるでしょーか
(^_^;)


お魚を一尾買ってきて、キッチンでウロコを取り、頭を落とし、内臓を出して血を洗い流し、三枚におろし、中骨を抜いて切り身にする作業を子供たちが眺めた後で、家族揃って美味しくお刺身をいただくのと同じ様に、食肉が解体され加工される作業も人間は直視すべきだとは思いませんか?


これは「趣味の悪いこと」などではなく「事実」です「現実」です。

現実から目を背けて、感情的に結論を急いでもまともな議論にはなりませんね。



●議論のスタート地点


今の先進国の人々の大半は、まだ食肉の問題を議論するスタート地点にも立っていないように思います。


”現状や事実や中身を正しく知ること”


これは、問題を考えるための最低限の材料であるはずですね。


ちょっと余談ですが・・・

現在、国会で最大のテーマとなっているいわゆる「移民法」に関して、面白い現象が起きています。

従来「移民受入れに反対」していた政権与党側が、経団連の強い要請を受けて「移民を受け入れるための法案」を強行に通そうとしています。

それに対して、どちらかといえば平素から「移民の受入れに賛成」の立場を取っていた野党が猛反発しているという、なんともシニカルな状況ですね(笑)

こんなことが起きている原因こそ”現状や事実や中身”がまったく提示されていないからです。

国のあり方が大きく変化するような法律を作るのに、


・既に国内で働いている外国人労働者の現状(労働条件や人権などの実態)はどうなっているの?

・どのくらいの期間、どのくらいの人数の外国人労働者を、どんな方法で募集して受入れるの?

・将来、労働力が余ったらどうするの?


みたいなことが


「法案が通ってからウチらでイイ感じに考えとくから、とりあえず賛成してチョ♪」


って感じでまったく示されないので、


「そんなんで何をどう議論しろってんだーい?!議論の前提条件を整えて、真面目に議論させんかー!!」


って野党の人たちは怒ってるんですね。

当然だと思います。

ちゃんと検討したり議論したりできる状態にしてほしいものです。



ですから食肉の問題を議論する前に、まずはわたしたちが全員、自分たちの口に入る動物たちの命がどのように生き、命を絶たれ、どのような過程を経て食卓に上っているのかを正しく受け止めること・・・それが絶対に必要なんだと思っています。



●ネネツ族のこと


みなさんは、ネネツ族という民族の名前を聞いたことがありますか?

ロシア極北地域の先住民で、モンゴロイドなのでエスキモーや日本人とおんなじ顔をした、とても親近感のわく外見をした人々です。


ネネツ族の子供(日本人かよ?!)
着ている民族衣装は”パーカー”といって
あの”パーカー”の語源なんですって~!

※元画像はwikipediaより


極寒の地で暮らすネネツ族は、”トナカイの肉を生で食べる”という食文化を有しています。

日本人も生魚や生肉を食べますね(生肉は規制されてしまいましたが)

顔だけでなく食文化も少し似ているのはきっと、ルーツが同じなんでしょう。


ネネツ族はトナカイの民と呼ばれています。


トナカイを飼育し

トナカイに乗り

トナカイの骨で様々な道具を作り

トナカイの肉や内臓を食べ(生だったり調理したり)

トナカイの革で衣服を作り

トナカイのフンを燃料に使用します。


子供のころからトナカイと共に暮らしているネネツ族の人々は、トナカイをとても愛しています。

その愛するトナカイの肉をいただく時には、ネネツ族は血の一滴すら大地に流さないように丁寧にトナカイを解体し、自分たちのために命を捧げてくれたトナカイをひとつも無駄にしないのだといいます。


トナカイが苦しまないように気絶させて素早く止めを刺すところも、

丁寧に毛皮を剥ぐところも、

血管を傷つけないように気をつけながらお腹を割いて内蔵をひとつひとつ取り出すところも、

子どもたちもちゃんと見て、その方法を学んでいきます。


子供のころから背中に乗せてもらった大好きなトナカイが目の前で解体される様子をしっかりと見つめる子どもたちは、むろんその肉を残したり捨てたりすることができるはずがありませんね。

感謝と共に、自分の栄養となって生き続けるトナカイとの思い出に思いを馳せるのでしょう。


わたしは、これが本来の食肉のあるべき姿だと思っています。


現代を生きるわたしたちは、動物の解体を身近に見る機会はほとんどないばかりか、タブーのように避け続けています。

それは、自分たちを残酷だと思いたくない心情から来るのかもしれませんが、わたしたちは他の動物と同様に、生き物を殺して食べる残酷な生き物です。

その真実を子供のころからキチンと直視し、自覚できるような「食育」が絶対に必要だと思います。

その上ではじめて


「さあ、アナタは食肉はアリだと思いますか?ナシですか?」


というお話がまともに議論できるようになる気がしていますし、その選択は尊重されるべきだと思います。



食育の参考になりそうな作品をいくつかご紹介しておきます。

この機会にお子さんと一緒にご覧ください。

そしてジックリと考え、話し合ってみていただけたら嬉しいです。



 























<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪

みんなとっても上手におさんぽできました(*^_^*)

Gくんも元気いっぱい!
もう心配いらないねー♪

としお「海って大好きです♪」

としお「ウンチしても気持ちイイし♪」

としお「チャコさんの下をくぐるのも楽しいんです♪」

チャコ「やーめーてー!海とカンケーないでしょ?!」

Cくん「でも、他の子の下をくぐるのって・・・
チャコちゃんがいつもやってることだよね?」
チャコ「えええーーー?!ワタシそんなことしてる?」

してるしてる(-_-;)

来たよ~ん、ウリだよ~~~~~~ん♪
ラッシャーーーイ(*^_^*)

ウリくん「としおー、またガジガジしてるの?
そんなことより一緒に走ろうよ~!」

としお「ウリくん、Nちゃんにちゃんとご挨拶
しましたか?」
ウリくん「え・・・?」

としお「Nちゃんはボクのワンプロの先生なんですよ!
ちゃーんと挨拶してくださーーい!」
ウリくん「え?え?なんで~~~~?!」

ウリくん「走るのだったらボク、Nちゃんにだって
負けないのに~~~!」

このふたり・・・本当に暴走族並でーーす(^_^;)

ボールキャッチに夢中なCくん
顎が外れそうな大きなお口で見事にキャーーッチ!

Cくん「あー失敗した~~~~」

さっそうと現れたNちゃんにボールを
インターセプトされちゃいました!

Nちゃんがボールを保持すると
奪うのは至難の業だよーー(笑)

Cくんととしおは必死でNちゃんを
追いかけます

マテマテーーーー!!

ベンチに乗って小さい子たちをオチョクるNちゃん
「ホラホラ、ここまでオイデ~~~♪」

としお「ずるいですよ!!」

としお「ボールくださーーい」
Nちゃん「自分でとれば~~?」

ところが・・・としおが諦めてもCくんは・・・
執念で待ち構えていました!!

Nちゃんが調子に乗ってボールを見せびらかしているうちに・・・

コロコロ~~~ンってうっかり落っことしちゃいました!!

Cくん「今だっ!!!」
見事にゲット~~~♪
「待つ」ってダイジなのね~~~~

ナツは今日も高いところからみんなが遊ぶのを
見守っていまーーす(お疲れ様でした!)

甘えん坊男子たち

ありゃ・・・ボス、どうした?

ボス「チャコ・・・完全にボクの上に乗っかるの
やめてくれないかなぁ?」
チャコ「なんで?」

ボス「なんで?って・・・ソリャ重たいからさ~」
チャコ「なんで?」

ボス「なんでって・・・ソリャ、チャコが乗っかってるからさ」
チャコ「ZZZZZ・・・・・」

チャコ、寝ちゃったね、ボス(^_^;)
ボス「うん・・・じゃあまあしょうがないか~」

やさしいね、ボス、大好きだよ♪

Gくんも可愛すぎる顔でお昼寝・・・
どんな夢を見ているのかな~~~?

午後のおさんぽ♪
ナツは気管虚脱と診断されて、新しくハーネスを
買ってもらったんだよ!!

ウリくん、いいウンチ出た?
ウリくん「もちろんだよ!!」
ウリくんママ、今日もいっぱい汚れちゃって
ごめんなさ~~~い(^_^;)

Cくん、Gくんのオシリ、しっかり嗅げたかなー?(笑)

お?あれはもしや・・・・?!

やっぱり!!お馬さんだーーー♪♪♪

かぁ~~っこイイ~~~~♪





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