【Happy Birthday to doggy !】
●Gくん11才のお誕生日♪
現在、PetHotel11!でお預かりしているグレイハウンドのGくんは、本日11月18日に11才のお誕生日を迎えました。
グレイハウンドの平均寿命は10才~12才くらいと言われているので、立派なおじいちゃんです。
お顔はだいぶ白い毛が目立つようになっているGくんですが、他のワンちゃんたちと一緒に1日2回のお散歩にでかけるのを何よりも楽しみにしています。
1日のほとんどを、クッションやお布団の上に体を横たえて過ごすGくんが、
「お散歩に行くよ!」
と声をかけると、カワイイお目々をキラキラさせてドッコイショっと立ち上がり、
「ねえ早く行こうよ!」
とリードをつけやすいように長い首を差し出します。
その様子の可愛らしいことったら!!!
ホンキを出すと時速なんと70キロくらいで走れちゃう犬種のグレイハウンドは、走るための体を持っているので本能的な欲求のひとつに”走りたい”があります。
大きな体を細く長い脚で支えているので、ご多分に漏れず犬種の宿命ともいわれる”変形性関節症”を抱えているGくんですが、それでもお散歩に連れ出すと
「ねえ、走りたいよ!走っていい?!」
とわたしにせがみます。
連れている犬たちのポジションや、前方30メートルほどの状況を確認し、行けそうだと判断すると
「よぅし!走ってイイよ~~~~~!!」
そう言ってお散歩中必ず1回は一緒に走ってあげるようにしています。
ただ、その際のわたしの姿は”一緒に走っている”というよりもGくんに引っ張られて必死で追いすがっているという感じのはず・・・(-_-;)
幸い、スタミナはさほどないのとGくんがおじいちゃんだという理由で、1回に走る距離はごく短距離なので助かっています♪
●愛犬のBirthdayは誰のため?
今日は愛犬のお誕生日・・・
飼い主さんがバースデイケーキやプレゼントを用意し、お部屋を飾り付けて愛犬に王冠をかぶせるなどしてロウソクを立てたバースデイケーキの前に愛犬を座らせてパチリ♪
なんて風景は、今では珍しくなくなりましたね。
一昔前は、そんなことをしている飼い主がいたら
「何考えてるんだ?!」
などと言われたものですが、時代と共に常識は変わっていくんですねぇ~。
あたりまえのことですが、犬たちは自分の誕生日を覚えちゃいません。
ですから、お誕生日のパーティーは、言ってみればイベント好きな人間のためのイベントです。
「●●ちゃんのお誕生日に、どこそこ(ブランド名)の首輪を買ってあげたの!」
なんてことで満たされるのは愛犬の気持ちではなく、間違いなく飼い主側の購買欲だってことは、言わなくてもわかりますよね?(^_^;)
実は、わたしは犬がこんなにも好きなクセして、愛犬のお誕生日にケーキを用意したことやプレゼントをあげたことは1度もないんです。
こんなことをウッカリ言うと、愛犬家の皆様からは
「んまぁ!なんて薄情なんでしょっ?!あんなペットホテルにウチの子を預けるのはやめましょ!!」
・・・な~んて思われてしまうのかもしれません(^o^;)
けれども それを覚悟で、どうしても愛犬家のみなさんにお伝えしたいことがあるんです。
●愛犬のために・・・
愛犬のお誕生日をお祝いすることを否定する気はまったくありません。
人間のお誕生日を祝う風習と同じように、家族の一員であるワンちゃんが元気でまたお誕生日を迎えられたことを祝って、愛情を確認することはとってもステキなことですね♪
愛犬のお誕生日を祝うというイベントのために、普段はバラバラの家族が久々に一同に会してワンちゃんを囲んであげれば、大好きなご家族全員が揃っていることにきっとワンちゃんはとっても喜んでくれることでしょう!
お誕生日ケーキは、ワンちゃんにとって必ずしも美味しいものではないかもしれませんが、食べ物をもらえること自体がとっても嬉しいワンちゃんにとっては、もちろんテンションが上がる出来事に違いはありません。
また、ヘンテコな王冠や三角帽子をかぶせられることは大迷惑ですが、みんなが自分に注目してくれ、飼い主さん一家がみんなとてもうれしそうな笑顔でいてくれることで、ワンちゃんにとってサイコーにハッピーなひとときとなることでしょう。
でもね・・・
ワンちゃんのお誕生日は、ケーキを前に着飾ったワンちゃんの記念写真を撮影するための日ではないのは、言うまでもありませんね。
●残念バースデイエピソード
全国のワンちゃんから「お誕生日の残念な”あるある”エピソード」が寄せられていますのでご紹介しましょう(←うそ。でも実際によくある事例です)
「すごく窮屈で、ジャラジャラとイヤな音がするお洋服を無理やり着せられたんだ・・・
イヤだって言ってもやめてくれないから飼い主さんに噛み付いたら、死ぬほど叱られちゃいました。
逆ギレだと思いまーす!」
「大きなケーキを買ってもらって、嬉しくて夢中で全部食べたら次の日お腹を壊しちゃってサイアクだったんです!」
「なんだかヤケにテンションの高い飼い主さんが、カメラを構えて長い時間ジっとするように言うんだけど、もういい加減待ちきれなくてケーキを食べたら、ものすごい剣幕で怒られたんですよ・・・
もうあんな誕生日はこりごりです」
「いつもは自分のハウスで寝ているんですけど、お誕生日の夜に飼い主さんが『今夜は特別よ♪』って言ってベッドに入れてくれたんです。
なのに、次の日にボクがベッドに上がったらマジギレされて・・・ウチの飼い主さん、ちょっと情緒不安定なんじゃないかと心配になりました」
心当たりのある飼い主さんはいらっしゃいませんか?
●気をつけたいこと
◇お衣装
基本的に犬はお洋服を着せられるのが好きではありません。
いえ、お洋服を着せられて喜ぶワンちゃんもいるのですが、それはお洋服を着るのが嬉しいのではなくて、お洋服を愛犬に着せて嬉しそうに目を細めて「カワイイカワイイ」と飼い主さんが言ってくれるのが嬉しいんです。
ですから、もしも愛犬がイヤがっているのなら、それがどんなに高いお洋服であっても、無理やり着させるのはやめてあげてください。
ヘタをすると愛犬との信頼関係が一瞬にして崩れることになりますよ。
◇ケーキ
ふだん食べ慣れない素材が入っているバースデイケーキには、もしかするとワンちゃんのアレルギー食材が入っているかもしれません。
また、愛犬の喜ぶ顔が見たくてつい丸ごとあげたくなりますが、内容・量 共に愛犬にとって本当に安全かどうかをよく考えてあげてください。
本当は、少量を取り分けて食べさせ、翌日愛犬の様子を見て大丈夫そうなら残りをあげるくらいが理想です。
◇撮影会
長くジっとさせられ、動いたら叱られちゃう撮影会は、ワンちゃんにとってひとつも楽しくないことはおわかりですよね?
もちろん、カワイイ愛犬のベストショットを写真に収めたい気持ちはわかります。
どうかできるだけ手短に、そしてもし思うような写真が撮れなくても愛犬を叱らないであげてください。
◇今日だけ特別
お誕生日だからト・ク・ベ・ツ♪
というのは人間が好きなことです。
けれども、犬は「イイこと」はたった1回で覚えてしまうものです。
お誕生日にいつもは食べさせていない上等のお肉をあげたのを機に、翌日から今まで美味しそうに食べていたドッグフードに見向きもしなくなり、それからずっとフードボヘミアンになってしまった・・・という飼い主さんもいます。
いつもは愛犬に禁止していることをその日だけ許してしまったことで、ルールに対する愛犬の混乱が起き、やけに自分の権利を主張して言うことをきかなくなってしまった・・・ということも有り得ます。
お誕生日に限らず、基本的に
「今日だけ特別」
は、愛犬には通用しないと心得ておいた方がいいでしょう。
●GくんへのBirthdayプレゼントは・・・
お誕生日を前にした昨夜、わたしはGくんに話しかけながらたくさんたくさん体を撫でてあげていました。
そうしたところ、Gくんの右の腰辺りに、左側にはないシコリを発見したのです。
今日になってさっそく飼い主さんにお許しをいただき、獣医さんにGくんを連れて行ったところ、結果的にそのシコリは心配する必要のないものでした。
ε-(´∀`*)ホッ
でも、せっかく獣医さんに行ったので、他にも健康上気になる点はないか調べていただきました。
「11才にしては、後ろ脚の筋肉も張りがあるし、体重も適正体重よりほんの少しオーバー気味くらいだよ。
寿命に近い年齢の子は、ちょっとしたことですぐに体重がガタンと落ち込むこともあるから、まあこの程度のオーバーはむしろベストじゃないかな!
ただ、慢性的な関節症があるから、コレ以上は肥らないように気をつけてね。
オマエ、元気で長生きしろよ~~!!」
獣医さんにそうお墨付きをいただきました(*^_^*)
これが、Gくんのお誕生日にわたしたちがしてあげたことのすべてです(笑)
あとはごく普通の日常に、いつもとおんなじ食べ慣れたゴハン。
走るのが大好きなGくんだけど 関節も心配なので、お誕生日だからっていつもより余計に走らせることもなく・・・いつも通りに短距離を1~2本走らせるだけ・・・
でも、Gくんはとっても穏やかな顔で、きっと幸せなんじゃないかな~~ってわたしには見えました。
みなさんも、年に一度、愛犬のお誕生日に健康診断に連れて行ってあげるっていうプレゼントはいかがですか?
「ああ、可愛かったこの子ももうシニアの仲間入りだねぇ・・・そろそろ消化器に負担をかけないシニアフードにしてあげようかねぇ」
とか
「膵臓の数値があまりよくないんだって。
お父さん、もうケンタッキーを分けてあげたりしちゃダメよ!!」
とか、そんなことを飼い主さんが考えて、少しでも愛犬が健康で長生きできるように生活習慣を見直してあげること・・・
それは、大好きな飼い主さんと少しでも長く過ごしたいワンちゃんにとって、何よりのプレゼントになるのではないでしょーか?
獣医さん嫌いなワンちゃんたちからは
「はぁ~?!ナニソレ!!そんなのサイアクだよーう!!」
ってブーイングが聞こえてきそうですけれどねえ(^_^;)
<今日のPetHotel11!>
Gくん、11才になりました!! |
Eくん「Gくん、おめでとう♪」 Gくん「ありがとう」 |
コラー としお! お散歩中はチャコにじゃれるなーー! |
ボスとナツは飼い主とお散歩♪ |
Eくん「お庭遊び大好きーー!」 |
チャコ「としお、好きなだけ枝を囓りなさい」 まーたヘンなこと教えてる・・・(-_-;) |
Gくんが獣医さんのところへ行くとき・・・ 弟分のAくんは不安でいっぱいの風情で見送ります。 ダイジョーブ、すぐに帰ってくるからね! |
としお「Gくんがいない間に・・・」 |
としお「Gくんがこぼしていた朝ごはんを なんとしても食べてやるぅ~!」 ガンバレ~~~(笑) |
Eくん「あ、帰ってきたみたいだよ!」 (ボールを離さないか!!) |
わーーい、Gくんおかえり~~~~!! |
としお「ボスさん、またボクとワンプロ してくださ~~~い!」 ボス「やーーだね!: |
としお「そんなこと言わずに・・・ソレい!」 ボス「やめてぇ~~~~」 完全にボスの方が腰が引けちゃってますね(^_^;) |
午後のお散歩♪ |
三浦海岸は現在、たくあん作りに欠かせない 干し大根がハマに並びます Eくん、食べちゃダメだよ~! |
としお・・・チャコをまたぐのは やーめーなーさーーーい!! |
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