前回ブログのつづきです。
【争いで得をする者は?】
●両者の共通点
動物愛護の、しばしば対立している2つの異なる主義についてお話してきました。
いずれの主義であっても
「どうにかしなくてはいけない・・・!」
と考えている課題には共通のこともあります。
たとえば、わたしたちにとって最も身近な犬について・・・
命ある動物でありながら資本主義の消費活動や経済活動の中に組み込まれ、人間の身勝手で量産と殺処分を繰り返されている犬たちの置かれた現状を
「とても看過できない問題だ」
と感じているのは、アニマルウェルフェア主義の人もアニマルライツ主義の人も同じです。
そのため、殺処分をなくすことに関して両者は次のような似通った活動をしています。
・愛護センターから殺処分対象の犬を引き出す”保護活動”
・新しい飼い主さんに繋げるための”譲渡活動”
・業者や飼い主に問題意識を持ち、命の尊厳について考えてもらうための啓蒙活動
・簡単に命を遺棄する心無い人を減らすための法制度づくりを行政に訴える活動
●ゆずれぬ主義は犬の命より重い?
似たような活動をしているにも関わらず、両者が目指している最終的な動物愛護の理想形が大きく異なっているために、既に解決策がわかっているような「犬の殺処分問題」ひとつとて、両者が一丸となって取り組めずにいるのですね・・・
実際、それぞれの団体は この問題に関して行政に、細則や”てにをは”が違う程度の似たような法改正案を提言し、各団体(個人)がバラバラに署名を集めるなどしています。
全部の声や署名を合わせたら大きなムーブメントになって世論を動かせそうなのですけれど、なかなか法改正が前に進まないのには そういった理由もあるんですねぇ・・・(-_-;)
さて、両者が互いに罵り合い、言い争っている間に”漁夫の利”を得るのは一体誰でしょう?
はい、もちろん悪徳ブリーダー業や悪質なペット流通でガッポガッポ稼いでいる人たちですね。
※漁夫の利:二者が争っている間に第三者が何の苦労もなく利益をかっさらって行くこと。
●漁夫の利を得ている者たち
悪徳ブリーダーとは、母犬や生まれてくる子犬の健康のことなど微塵も考えていないような繁殖業者(生産者)です。
どんどん子犬を産ませて売れば それだけ儲かるのですから、繁殖犬にされた母犬は休む間もなく体がボロボロになるまで狭くて不衛生な犬舎に閉じ込められたまま、繁殖マシーンのように出産を繰り返させられます。
そんな心身ともに不健康な母犬から生まれた子犬は、将来的に様々な問題を発現する可能性が高いのを知りながら、悪徳ブリーダーは そういったことが明るみに出る前に、できるだけ早い時期に子犬を売り逃げます。
流通に乗せられないような・・・つまり「売れない子」は闇から闇へと葬られ、いわゆる「殺処分頭数」にすら計上されてはいませんから、わたしたちには一体何匹のそういった子犬が知らないところで生まれて間もなく処分されているのかすら判りはしません。
悪徳ブリーダーにとって、お金にならない命などゴミと同じなのですね・・・
悪質な流通業者(オークション業者やペットショップなど)も、子犬の心身の健康や、将来しあわせな犬生をまっとうできるかなど気にもとめません。
彼らの頭の中にあるのは、できるだけ月齢が低いうちに消費者に子犬を売りさばき、在庫の回転数を上げることです。
彼らにとって厄介なのは、子犬が命ある生き物で、しかもどんどん成長してしまうことです。
生き物を在庫に抱えている期間は、長くなればなるほどエサ代や人件費などの経費がかさみます。
その上、売れ残った子犬をいつまでも置いておけば、売れ筋の新しい子犬を入荷することすらできなくなります。
可愛い盛りを過ぎた子犬は、ペットショップにとってはもはや原価割れするほど値引きしても売れない、ただの金食い虫に過ぎないのですね・・・
●いつまでも争っていておくれ
現在、各愛護団体が異口同音に「八週令規制」を求める運動を活発に展開していますが、彼らがひとつにまとまることなく、互いに悪口を言い合っている光景を、漁夫の利を得ている悪徳ブリーダーや悪質流通業者は、さぞ喜んで
「ずーーっと言い争っていておくれ~~~♪」
とニヤニヤしながら見ていることでしょう。
※「八週令規制」とは、子犬の健全な心身の発育のために、子犬を八週令までは母犬や兄弟犬から引き離して流通ラインに乗せることを禁じる法規制のことで、欧米諸国ではもはや常識ですが、日本では数年前から”前向きに検討”されているにも関わらず業界団体の反対によって一向に前に進んでいません。
繁殖業者や流通業者が八週令規制に強く反対する理由をまとめると以下のようになります。
・可愛い盛りの幼体の方が高く早く売れるから。
(日本人は特に幼い子犬を好む傾向にあるそうです)
・パピーミル(子犬工場)のような劣悪な環境で生まれた子犬に、健康上の問題や問題行動が発現する前に売り逃げたいから。
さてさて・・・わたしたちは悪徳ブリーダーや悪徳流通業者だけを責めることができるのでしょーか?
やけに幼齢の子犬や子猫を欲しがるペットロリコン的な日本における消費者の意識もまた、ご本人が知らないうちに不幸な命を増やすことに加担しているとも言えますね。
そして・・・何より皮肉なことに、必死で不幸な命を減らそうとしている動物愛護団体や動物愛護家たちの内輪揉めが、悪徳業者を儲けさせているとは・・・
●どっちだっていいかもしれないけど・・・
ちょっと余談ですが、一般の人々にとって、アニマルウェルフェアとアニマルライツの2つの主義主張の違いは、ハッキリ言って
どーーだっていいさ~~~!!
ってことかもしれません。
けれども例えば、
「大好きな動物のために何かしたいけれど、現実には普段の生活が忙しくて何もできないから、せめて頑張ってくれている愛護団体に少しでも寄付という形で支援をしようっと!」
などと考えている人は、どうせならご自身の考え方と近い団体を応援したいと思うのではないでしょうか?
そういう観点から、その愛護団体が一体どういう主義主張を掲げているのか?を知っておくことも必要なことです。
もちろん、そもそも動物愛護などまったくしていないようなインチキ団体に資金提供することがあってはなりません。
でも、そうではなくて れっきとした動物愛護団体であっても、その主義主張があまりにも過激で
「動物を傷つけるヤツ(人間)は殺したって構わないんだ!」
みたいな恐ろしいことを堂々と言っている危険思想の集団だった・・・という場合だってありますからね~(-_-;)
みなさんのブタさん貯金箱の中の大切なお金は、なるべくみなさんご自身のご意向に近い活動をしている団体や活動家さんのところへ行くようにしてあげてくださいね~~!!
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪ すばらしい朝焼け! |
Aくんは兄貴分のGくんのことを とっても頼りにしていて・・・ |
お庭でのオシッコもGくんが一緒じゃないと 出ないんだよ(笑) |
でも、最近はとしおとワンプロしたり、 他の犬たちとも遊ぶようになってきたの♪ |
Aくん「そんなことより、ボスはまた枝食べてるし ナツはまた虫を弄んでますけど~?」 あ・・・放っておいていいよ(-_-;) |
Eくんをお迎えに行った帰りにそのまま海へ |
だって海があんまり綺麗だったから♪ |
オシッコもウンチも出たし、海も堪能したから そろそろ行こうか! |
Eくん「キミがとしおくん?はじめまし・・・・」 としお・・・初対面の目上の犬の顔を押さえるのは やめなさーーい(-_-;) |
ナツ「お?!綱引き?ワタシ行司してあげるっ!!」 |
のこったのこった!! |
ナツ「赤ちゃん相手にボスのこの余裕のない顔・・・ としおは冷静そのもの・・・ はい、としおの勝ちぃ~~~♪」 |
ボス「なんだよぅ?!ボクの方が強いんだぞ!」 |
ボス「ボクはこんなコブタに負けたり・・・ コラー!人の話を聞けよぅ!!」 |
としお「なんですか?」 ボス「お・・・やんのかやんのかーー?!」 (ナツがちょっと心配そうに見ています) |
ボス「上等じゃないか、やってやろーじゃ・・・」 チャコ「まあまあまあまあ・・・・」 |
チャコ「ホラ、わたしに免じて・・・ね?!」 ホンキになっちゃうボスをチャコが 絶妙なタイミングで止めてくれたのに・・・ |
としお「あの、ボス兄さん・・・ 言っておきますけど、ボクはコブタじゃありませんよ」 ボス「うぬぬぬ・・・・」 |
としお「わかりましたか?」 |
ボス「んもーーー許さんっ!!!」 |
そして、勝負は一瞬でつきましたとさ。 ボス・・・どんだけ必死な顔してんのさ~(^_^;) |
シッポなんかすっかり丸まっちゃって・・・ |
そして・・・赤ちゃんのとしおに対して この表情(完全降伏のポーズと顔) ボス「ごめんなさい。もうコブタなんて言いません」 としお「はい、許してあげまーす」 |
としお「Gくんは大きくて優しくてカッコいいなぁ~♪」 |
としお「ボク、Gくんみたいになりたいです~(はぁと)」 Gくん「ガンバレ!!」 |
午後のお散歩 |
Aくんは子供が大の苦手。 ちょうど下校途中の子供の集団とすれ違うので シッポがタラリ~~ン(^_^;) |
「海岸さんぽの後、お兄ちゃんたちと一緒に お山の畑にも連れてきてもらいました」 |
海もサイコーだけどお山も捨てがたいよね~~♪ 三浦は今、大根・カブ・ほうれん草・ルッコラなどが 最盛期です! |
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