前々回ブログのつづきです。
【日本でアニマルウェルフェアの畜産は無理なのか?】
●日本でアニマルウェルフェアを実現することの難しさ
そもそも、日本で畜産に適した気候の場所はそう多くはありません。
”畜産”と聞いてまっさきにわたしたちがイメージするのは、スイスとかデンマークとか北海道といった場所ですね?
そうなんです。
畜産には、基本的に涼しい土地が向いているんです。
ただでさえ国土が狭く平地が少ない島国の日本では、野原に家畜を放し飼いにしておける土地が少ないことはおわかりでしょう。
その中で更に畜産に適した涼しい気候の場所となると、かなり限られてしまうのですね。
ですから、バタリーケージを用いた養鶏や ストールを用いた養豚のような、狭いスペースで効率的に畜産を行えるシステムがほとんどの畜産農家で採用されているんです。
グローバルGAPの要件を満たすような牧畜が日本の畜産農家に求められれば、広大な土地で牛や豚を放し飼いにしたり、鶏を平飼いにする方式を採用しなくてはなりませんから、畜産農家の多くが生き残れなくなるかもしれませんね・・・
そうなれば、国産の食肉や卵の生産量が激減し、とんでもない高値になるでしょう。
更に、畜産農家に打撃を与えるのが海外からの輸入畜産物です。
今でも信じられないほどの安価で輸入肉がスーパーに並んでいることを見てもわかるように、更に国産肉が値上がりすれば、価格競争に破れた国内畜産農家は更に激減してしまうことになるでしょう。
そうして、国産肉は本当に一部のセレブの口にしか入らない物になってしまうかもしれませんね。
国産肉の輸出をしたい日本としては、グローバルGAPの基準を満たせずに欧米諸国への国産肉の輸出がままならないばかりでなく、国内における畜産農家の生き残りすら危ぶまれる状態になりそうです・・・(-_-;)
今後、消費者のアニマルウェルフェアへの意識が高まって、多少高くてもアニマルウェルフェアの畜産物を購入する人が増えてきたとしましょう。
実際にアニマルウェルフェアに配慮して生産された輸入肉が国産肉よりもうーんと安いならば、どうしてもそちらを選んで買ってしまいますよねぇ?
じゃあいっそ、畜産物はもう輸入に頼ることにして国内生産は諦めますか?
昔のように、日本の気候風土に合った生産物だけを食べる食生活に戻しましょうか?
それもひとつの選択肢でしょう。
でも、諦めるのはまだ早いってわたしは思っています。
●アニマルウェルフェアについての考える余地
アニマルウェルフェアって一体なんだろう?
という原点に立ち返って考えてみましょう。
ポイントは、家畜が生きている間、健康で快適で幸せな、その動物らしい生活を送れるように配慮することですね。
ここでちょっと、想像してみてください。
ドラえもんの「もしもボックス」を使ってみましょう。
「もしも人間よりも知能が高いニンニンという生物がいて、人間を家畜にしていたら~~~・・・」
わたしたち人間はニンニンの家畜となりました。
ニンニンはわたしたちにこう言いました。
「ヨシヨシ、カワイイなぁ~♪
いつの日か、お前を食べるまで幸せな暮らしを保証するよ!」
ゾっとしますね・・・
でもまあ、泣いてたって仕方ありません。
わたしたち人間はニンニンに生存競争で負けてしまったんですからね。
せめて「その日」が来るまで生まれてきた喜びを謳歌したいじゃあありませんか?
ニンニンは更にこう言いました。
「どんな暮らしがしたい?次のみっつのうちから選んでね!
①広い広~~い土地で、自由きままに暮らす。
仲間内の争いや暑さ寒さ、病気の恐れなんかは多少高くなるけど、とにかく自由があるよ!
②キミたち人間ひとりがやっと入れる、身動きもままならないような狭い檻で暮らす。
かなり不自由だけど、檻はいつも快適な温湿度だし、仲間にちょっかいを出されたり、エサの奪い合いになったりすることはないよ。
それに、感染症にかかる恐れもほぼないんだ。
③ちょっとだけ手狭だけど、身動きができる程度の快適で清潔な個室があって、外に出たければ自由に出ることもできる暮らし。
ちょうど①と②の中間ってかんじの暮らしだね!
さ、どれがいい?」
わたしは間違いなく③を選ぶと思います。
そうなんです。
実は、アニマルウェルフェアでしきりに言われている「その動物らしさ」や「自由」は、いかにも家畜にとって最高の環境のようでいて、そうとも限らない可能性があるんです。
わたしたちが飼っている犬だってそうですよね?
例えば、
「ペットに自由を!!」
なーんて言って、もしもご家庭で飼われている愛犬たちを一斉に野山に放ったとしたら、野犬となって生き延びられる子は全体の何%くらいいるんでしょう?
事実、野生の動物や野良犬は就寝中も常に外敵に襲われる危険と隣り合わせの生活で、過酷な暑さや寒さに晒され、栄養状態も悪く、病気や感染症にかかりやすいため、人間に飼われている動物よりも一般に寿命がとても短く、寿命を全うできる可能性は大変少ないんです。
もちろん、それが本来の動物の生き方であり、それこそがその動物の幸せだという考え方もあります。
でも、そもそも食肉用の家畜に野生動物が負うのと同じようなリスクやストレスは必要なのでしょうか・・・
●知恵と工夫
日本は畜産にあまり適していないと言われながら、日本の畜産物の品質はとても高いですよね?
現に、わたしたちのほとんどは
「国産のお肉を使用したメニュー」
に目がありません。
その理由は、まず第一に「美味しい」からですね?
そしておそらく、国産肉に対する「安全性への信頼」が高いからでしょう。
こういった点は、日本の畜産がアニマルウェルフェアに配慮した方法にシフトしていったとしても、ぜひ維持してほしいと感じている人が多いのではないでしょうか?
ケージやストールを用いた日本の畜産は、動物たちが整然と区画に入れられて管理されており、建物内は適温に調整されているため、かえって動物の健康管理に適しており、個体同士のケンカや病気のリスクが低減するのだという説もあります。
なるほどなるほど・・・
悪いことばかりではないようですね。
・動物をケージやストールに閉じ込めて管理する畜産は、動物にとって「自由がない」という精神的なストレスが高い代わりに、安全で病気になりにくいという意味で、肉体的なストレスは少ない。
・逆に、動物を放牧や平飼いにする畜産は、動物にとってケンカや感染症で傷ついたり健康を害するリスクが高い代わりに、自由度が高く精神的なストレスは低い。
そんな風に考えることができないでしょうか?
だったら両方の”いいとこ取り”ができればいいんじゃな~~い?
わたしたち日本人は、欧米人から見たら悲惨と思われそうな狭い住居で暮らしているにも関わらず、知恵と工夫で快適性を追求するのが得意なはずです。
「うっそ~?!こんなところにも収納が~~~?!」
みたいな住宅が人気ですし、
「おおーっ!!こんな細長い土地に戸建てが建ってるやんけー!?」
みたいな住宅もありますね?(建物探訪 けっこう好きな番組だったりする)
スパリゾートハワイアンズ(元”常磐ハワイアンセンター”)なんてもう、福島県に常夏のハワイを「アロハーー♪」って再現しちゃってるんですよ?!
現在の国産肉の味と安全性を保ちながら、アニマルウェルフェアをしっかりと実現した畜産方法を、日本人はゼッタイに実現できるハズです!
わたしは、このピンチをチャンスに変えれば畜産業界で日本が大躍進する可能性すら感じているんですー!
次回はそんな、ちょっと夢が広がるお話です。
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪ 仲良しだねぇ~(笑) |
としおが憧れている大きな大きなGくん |
いつになったらGくんぐらい大きくなれるかなぁ~・・・ |
だーいすき チュッ♪ |
AくんとNちゃんはまた・・・ 「よーし、やるかぁ~~♪」 |
それを見ていたGくん |
うーん・・・ボクもワンプロしたいなぁ・・・ |
カプ♪ Nちゃん「おわっ?!」 Aくん「おおお!!」 |
Nちゃんと”としお”がワンプロしていても・・・ |
やっぱりGくんはウズウズして・・・ |
カプッ♪ Nちゃん「うわっ!!」 |
Nちゃん「ちょっとぉおお~~~!?」 GくんはNちゃんが大好きなんです~(笑) |
としお「あの・・・チャコさ~ん」 |
「うーんうーん・・・登れませ~~ん」 |
としお「チャコさんのところに行きたいんです!」 チャコ「としおにはまだ早いの!」 |
としお「いやですぅ~ チャコさーん!!」 |
コラコラとしお、だからってチャコを 引きずりおろそうとするのは やーめーなーさーーーーい(-_-;) |
まったく・・・やりたい放題だな(笑) チャコもよく許してあげてるねぇ~ 痛くないのかな・・・(^_^;) |
Nちゃん「ボスくん、ボールちょうだい!」 ボス「やだ!」 |
「ちょうだいったら~!」 「ゼッタイやだ!」 |
Nちゃん「ボーースく~~~~ん♪」 ボス「やだったらやだつ!!」 Nちゃんはボールがほしいのではありません。 ボスをからかって遊んでいるだけです(笑) |
「ん?なんか用ですか?」 「ん?なんか用ですか?」 シンクロしてるぅ~~~~(笑) |
としおが・・・ Nちゃんに「オリャッ!!」ってしたり・・・ |
チャコに「ソリャッ!!」てしたりしては・・・ |
Aくんのおうちに隠れておちょくるという 遊びを繰り返していたところ・・・ |
チャコ&Nちゃん「ンニャローー!!」 としお「え・・・」 |
チャコがとしおに説教しています(笑) |
チャコ「わかったの?!」 としお「はぁ~~い・・・」 |
ごめんなさぁ~~~い |
午後の海岸さんぽ♪ すっかり顔つきが穏やかになってきたAくん 自信がついてきたんだねぇ~! よく頑張った!!(拍手) |
Jくんもいいお顔♪ |
Aちゃん「わたしもよ~~」 うんうん、そうだねモチロンだよ!(*^_^*) |
Nちゃん「わたしは?」 Nちゃん、愚問よ愚問!!(笑) |
お散歩直前にやってきたTくんと一緒にお散歩~♪ |
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