前回ブログのつづきです。
【わたし自身の食肉に対する考え③】
あくまでもわたし個人の考え方で、決して「コレが正解」というものではありません。
●「罪悪感」すら感じない「罪悪感」
前々回のブログでもお話したように、人間は他の動物よりもディフェンスもオフェンスも弱いという致命的に不利な体をしている代わりに、ずば抜けた知能を持ってこの地球上で生き抜いてきました。
その一方で、豊かな感受性と道徳心を持つことによって、自分たちの行いに「罪悪感」というブレーキがかかる仕組みになっています。
前からお話しているように、わたしは「食肉」そのものは人間の食習慣、食文化としてまったく問題ないと思っています。
更に、なにも他の動物と同じ様に、現代人も体を張って危険を冒し、野山に狩に出るべきだなどとも考えていません。
ひ弱な体の人間が動物の「家畜化」を実現したことは、それはそれで人間が生き延びるために知恵をしぼった末に編み出した手段だったと思うからです。
つまりわたしは、「食肉」も「家畜化」もそれ自体に問題があるとは考えていません。
わたしが最も問題と感じているのは、人間が自分たちが動物にしていることを直視するのをやめてしまったことです。
リスクを冒さずして動物の肉を得ていることへの罪悪感
可愛がって育てた動物を殺す時に感じる罪悪感や苦しみや哀しみ
こういったものの一切から目を背けて、その結果、命を「いただく」ことに対する
「感謝の気持ち」
を失って、平然と人間のために犠牲となった動物の肉を無駄に捨てまくっていることです。
自分たちの口に入る動物たちの肉が、どういった形で生産され、加工されているのかを
「野蛮だ」とか「不謹慎だ」と言って見ないようにしていること・・・
それは、人間がせっかく持ち合わせている”罪悪感”というストッパー機能を完全にOFFしていることに他ならないと思います。
どんな動物でも「生きたい」「死にたくない」と思って懸命に生きています。
その命をいただくのですから、わたしたち人間も それなりの代償を払わなければやはり健全とは言えないのではないでしょうか・・・
●フェアな食肉の形を考えてみよう
アニマルウェルフェアの食肉に対する考え方は次のようなものでしたね。
『食肉用に家畜となっている動物たちにも、快適な住環境とその動物らしい幸せな生活を』
殺される宿命を背負って生まれてきた家畜に夢を持たせるかのような、一見、ものすごくナンセンスな考え方に思えるかもしれませんが、それを実現することには大きな意義があります。
◇品質の向上
衛生的で快適な環境で、動物本来の暮らしができている動物はストレスが少なく心身ともに健康です。
感染症や病気の発生率も減り、結果的に人間の口に入る際に安全な食材となるでしょう。
◇廃棄率の減少
食肉加工段階で廃棄される肉の多くは病気にかかっている部分を切り落とすことによって発生します。
家畜がもともと健康体であれば、加工時点で無駄に捨てる部分は大幅に削減されることになります。
◇価格が跳ね上がる
食肉の価格が高くなるのは消費者にとっては辛いことですが、現実を知ると今の安すぎる価格に疑問を感じるはずです。
アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方はヨーロッパで始まり、今やアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに定着しつつあり、具体的な法律や規制制度が出来上がっています。
たとえば、養鶏施設におけるバタリーケージの禁止や養豚施設におけるストール使用の禁止などと共に、個体1頭(1羽)あたりの飼育面積といった飼育環境の基準値が細かく決められています。
※バタリーケージ、ストールについては以下の画像を参照ください。
それに対して日本の畜産の現状はアニマルウェルフェアとは遠くかけ離れています。
たとえば養鶏場・・・日本の養鶏場のおよそ9割がニワトリの飼育環境としてバタリーケージと呼ばれる設備を採用しています。
バタリーケージというのは、金属製のケージを縦横に連結して狭い空間でたくさんのニワトリを効率よく管理できるシステムです。
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バタリーケージで合理的に飼育されるコッコたち |
養豚に関しても、母豚をストールと呼ばれる拘束具のような狭い囲いに閉じ込める方式を採用している養豚場が、やはり9割を占めるのが日本の現状です。
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ストールに入れられている豚さんたち |
こんな風にギュウギュウ詰めにされて、自由に動き回ることもできない動物の心身が健康であるはずがないと思いませんか・・・(-_-;)
でも、安く大量に消費者に卵やお肉を届けるには最適ってワケです。
もし、日本の畜産農家がヨーロッパと同じ様にアニマルウェルフェアを義務付けられた場合、卵の価格は10個入りのパックが500~600円くらいに、お肉の価格は現在の2~3倍くらいになるだろうと言われています。
理由は簡単ですね。
ギュウギュウ詰めの飼育をやめて、広大な敷地でニワトリを平飼いにしたり、牛や豚を広々とした牧草地で放牧しなくてはなりませんから、畜産農家が今と同じ生産料を維持するには、新たに土地を買って設備を整えなくてはなりません。
また、卵を拾うにしても、家畜同士のケンカを予防するにしても、夜になって全員を集めて小屋に入れるにしても、大変な手間と時間と人件費がかかることになりますね。
それが商品価格に乗っかるので、当然消費者が買う時の価格は跳ね上がります。
広大な土地を手に入れられない畜産農家は、仕方なく今の敷地で飼えるだけの頭数に減らさなくてはならなくなり、生活が成り立たなくなってしまうかもしれませんから、やっぱり商品価格を値上げするしかなくなってしまいます。
みなさんは、例えば今よりも卵の値段が5倍くらいになったり、お肉の値段が2~3倍になってもいいと思えますか?
わたしは、「それでいいのだ」と思っていますのだ。
もしかすると、お肉を食べられる日がうんと減って、お肉は特別な時にしか食べられないご馳走になってしまうかもしれませんが、そうなったらきっと、お肉を残したり捨てたりする人は減るでしょうねぇ!
「どうせ食肉用に殺される運命なのだから、快適な環境やストレスフリーの生活を与えたってしょうがないじゃないか?!」
っていう考え方は、やっぱり違うと思います。
畜産は、安定的に獲物を確保できるシステムではありますが、屠殺される個体を1回1回”狩っている”のだと考えれば、それまでの時間はやはり、その子(個)らしくのびのびと生きる権利を与えられるべきだという風に思えてきませんか?
このお話はもう少しつづきますが、長くなるのでまた次回に・・・
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ 「タマタマや~ ああタマタマや~ タマタマや~」 としお、タマタマちゃんと別れの一句 |
Gくん&Aくん「ガンバレ!ボクたちも通った道だ!」 としお「はい、がんばります」 |
Bくん「Kくんもタマタマバイバイしたの?」 Kくん「あれ~?おかしいなぁ・・・ない~?」 ・・・ってかやめなさーーい(-_-;) |
Jくん「KくんもTくんもBくんも白いから まるでボクが薄ら汚れているみたいに見えて なんかイヤだなぁ・・・」 |
Aちゃん「Jのごはんをワタシが食べてあげるの、 ダメなんだって・・・親切でやってるのになぁ~」 親切かぁ~?(^_^;) |
Jくん「ボクがゆっくり食べていると、Aちゃんが 手伝ってくれるんだ。 おかげですぐにお腹が空いちゃうんだよ」 あたりまえだー! |
なんだなんだ?誰か来たのかな? |
おてんばNちゃん登場でーーーす!! |
Nちゃん「みんなー、コンニチハ~~~♪」 |
みんな「あ、こんにちは。ヨロシク・・・」 Nちゃん「さ、遊ぶわよーーー!」 挨拶なんかしてらんないってくらい 張り切って遊び始めるNちゃん(笑) |
Nちゃん「ホラホラーー!みんなおいで~~~♪」 |
でも、Nちゃんのパワフルオーラに触発されて 老犬Gくんがなんと・・・ |
Nちゃんと追いかけっこを始めたんだヨ!! |
そして華麗なジャーーーンプ!! まさに、Nちゃんマジック(笑) |
ナツはヘンな咳をしていると思ったら 気管虚脱と診断されちゃいました。 チワワ病だねぇ・・・(^_^;) |
チャコは”としお”が朝からいないので ずーっと元気がありません。 心配しなくて大丈夫だよ。帰ってくるからねー! |
午後のおさんぽ♪ Jくん、寒くない? |
Jくん「うんっ♪」 そりゃーよかった(笑) |
Bくんもお洋服着るの忘れてきちゃったけど大丈夫? Bくん「へっちゃらー!いっぱい歩くから♪」 Aくん「ボクには訊かないのー?」 訊かないよん(笑) |
としお「ただいまですー。ボク、お腹空きました~~」 |
チャコのお下がりのパラボラアンテナを 進呈されて嬉しそうな”としお”(←ホントか?) 無事に去勢手術とICチップ挿入を終えました! ケロリとして元気いっぱい(*^_^*) よく頑張った!エライッ!!! |
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