2018年11月15日木曜日

対立する2つの流派①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。






だーいぶ間が空いてしまいましたが・・・

11月2日のブログにつづき、動物愛護の問題について真剣に考えていきたいと思います。



【2つの流派】


●動物愛護家同士のバトル


先日


「動物愛護」って言われるとちょっと身構えちゃうワケ


という記事でもお話したように、「動物愛護団体」や「動物愛護家」といった人たちの間でしばしばバトルを繰り広げているのを目にすることがあります。

動物愛護なんてものにまったく関心がない人から見れば、


「同じ様に動物を愛している者同士が、なんであんなに罵り合ってんだぁ~?」


と感じる摩訶不思議な光景ではないでしょーか・・・(^_^;)


この罵り合いの原因はたくさんありますが・・・


そのひとつとして「もっとも大きな2つの主義の違い」について、まずは頭に入れておいていただきたいと思います。

まあ「動物愛護」の2大流派みたいな感じと考えていただいていいかと思います。


ひとつは「アニマルウェルフェア」という考え方

もうひとつは「アニマルライツ」という考え方です。


2つの流派は、共に「動物愛護」を掲げていますが、主張内容が大きく異なるために、互いに正当性を主張してしばしばぶつかり合っているというワケですね。


これから、2つの流派の考え方の違いについてお話していきますが、わかり易くお話するためにとってもとっても要約したお話をしますのでそのスジの方からの


「厳密にはココがちがーーーうっ!!」


みたいなツッコミはどうかおよしになっていただければ幸いです。



◇アニマルウェルフェア


アニマルウェルフェアは直訳すると「動物の福祉」となります。

・・・って言ったってピンと来る人なんかいませんよねぇ~?(笑)

アニマルウェルフェア派の人々が主張しているのは次のようなことです。


人間は生きていくために動物や魚の肉を食べるし、医学や科学などといった学術的な進歩のために動物を利用させてもらうこともあるけれど、だからといって動物をモノのように扱い、動物に痛みや苦しみを味わわせていいということにはならない。

利用させてもらう動物たちや、やむを得ず殺さなくてはならない動物にも、同じ生き物として人道的な扱いをする必要がある。

たとえば畜産動物を狭い環境にギュウギュウ詰めにしたり、実験動物の痛みに配慮しない方法を用いた実験を行ったり、動物の殺処分に安楽死以外の方法を用いることは絶対にやめるべきである。


・・・という考え方です。

その原則として挙げられているのが、次の5つの自由というものです。


・飢餓と渇きからの自由

 その生き物に適したエサと新鮮な水を与えるということです。


・苦痛、傷害又は疾病からの自由

 実験動物、食肉となる動物、ペットなどの区別なく、人間の管理下にある間はその苦痛を和らげ、必要な医療措置を講じてあげるなどするということです。


・恐怖及び苦悩からの自由

 動物実験の際や屠殺の際、またペットのしつけの際に、不必要な恐怖やストレスを動物に与えることがないよう配慮するということです。


・物理的、熱の不快さからの自由

 飼養(管理)環境につき、温度管理や寝床の材質などは、動物の特性に合った快適なものにしてあげる必要があるということです。


・正常な行動ができる自由

個々の動物が、その生態に合った正常な行動ができるような飼養(管理)施設を用意してあげなくてはならないということです。



これを見ると、アニマルウェルフェアという考え方は、


人間が動物を利用させてもらうことは当然ある


という前提に立っていることがわかります。

人間が自分たちのために利用させてもらう動物たちに対して、最低限これらの自由を確保してあげなくてはならないという考え方ですね。



◇アニマルライツ


アニマルライツを直訳すると「動物の権利」ということになります。

アニマルライツ派の人々が主張しているのは次のようなことです。


問題は「動物がどう扱われるか」ではない。

そもそも動物は人間に利用されたり搾取されるために生まれてきたのではない。

彼らは尊重すべき自意識を持つ知覚のある存在である。

だから、人間が地球の覇者のように振る舞い、動物たちを人間の利益のために商品化するあらゆる制度を廃止すべきだ。

人間は動物の肉を食べなくても生きていけるのだから、人間はビーガニズム(完全菜食主義)を道徳的な基本線とすべきである。




同じように 動物愛護団体 や 動物愛護家 と名乗っていても、上記2つの流派は考え方が全く異なることがお解りいただけたでしょうか。


2つの流派の違いを端的に表している言葉があります。

昨年死去したアニマルライツ派の哲学者、トム・レーガン氏の言葉です。


「アニマルライツを唱える者たちは、『檻をなくす』ために運動し、一方、アニマルウェルフェア主義者たちは、『檻をもっと大きくする』ために運動をする」




なんとなく、動物愛護を唱える人同士がしょっちゅうアチコチで口喧嘩をしている理由が見えてきましたか?


このお話はもう少しつづきますが、みなさんの考え方はどちらの主義に近いかを考えながらお読みくださいね。





<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪

文句なしの秋晴れ!

Gくんとボスはまだ眠いのかな?

Gくん「いいえ!そんなことはありませんっ!!」
ボス「そーで~~~~~~す」
(-_-;)

Kくん、ちゃんといる~?
Kくん「はぁい!いまーす!」

としおは?
「はい、ヒョッコリはん♪」

としお「ボク、なんだか歯がムズムズするんです」

「こうしてガジガジすると気持ちいいんですよー♪」

ガジガジガジガジ・・・

ガジガジ・・・「あ・・・ウリくん、こんにちは」

「あの・・・ウリくん、ジっと見すぎですよぅ 汗」

ウリくん「はじめまして、ウリだよ~~~~ん♪」
Kくん「来るなっ!!」

Kくん「アッチへ行けーーーーーっ!!」

Kくん「ヘンっ!言ってやったぜ!」
ウリくん「ボクはただ挨拶しようと思っただけなのに・・・」

Kくんは、ちょっと犬見知りが激しいんだよ(^_^;)

だいぶたくましくなったとしおは、
ウリくんやボスとおいかけっこ

キャッキャッ♪

まてまてーーー♪

まてまてーーーーーー・・・・って・・・

としお「ウリくん 速すぎですぅ~~・・・」
ウリくん「まだまだ負けないよ~ん♪」

ナツ「ウリくん、少しは手加減してあげなさいよ!」
ウリくん「いやで~~~~す!」

としお「ボス兄さんがステキな木の枝を
拾ってきてくれました♪」

としお「こうやって仲良くガジガジしていたかったのに・・・」

としお「あ、ボス兄さん どうして怒ってるんですか~?
引っ張らないでくださーい」
ボス「フザけんなー!ボクんだー!」

ココにも手加減しない男子がいたよ(-_-;)





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