前回ブログのつづきです。
【犬から学ぶしつけ①】
●新入りにあるまじき行動
”としお”に1匹ずつ引き合わせ、一通りメインのメンバーとの挨拶が済んだところで、犬たちがいる空間にとしおを入れました。
すると・・・”としお”は迷うことなくナツたちがいたクッションの上へまっしぐら!
そしてクッションに上がると、パピーらしい可愛らしい動作で体をくねらせ、匂いをつけ始めました。
成犬の新入りには決して許されない行動です。
新入りが群から認められる前にそのような振る舞いをすれば女帝=ナツをはじめ、他の犬たちから一斉ガルガルの洗礼を受けるはずです。
新入りはもっと遠慮がちに
「おじゃましまぁ~す・・・あのぉ・・・この辺なら居させてもらって構わないでしょーかぁ~?」
という態度で部屋の隅っこ(いわゆる下座ってヤツ)に位置取りするのが犬たちのルールだからです。
群の掟を犬たちに遵守させることについては厳しいナツですが、幼犬や老犬には優しいことを知っていたわたしたちは心配はしていませんでした。
けれども”としお”のこの行動にナツがどのような反応を示すのかとても興味がありました。
もしかすると、教育という観点からあえて
「新入りはそんなことしちゃダメ!マナー違反よ!」
と叱るのかもしれないと思っていました。
ところが・・・
●ナツ母さん
クッションに乗った”としお”の元にサッと寄っていったのはチャコ(推定5~6才)
とナツ(7才)、ふたりの中年オバサン犬でした。
ふたりは、”としお”を叱るどころか、競うように”としお”を”あやし”はじめたではあ~りませんか?!
”としお”に自分のお腹を見せ、
「大丈夫、オバチャンたち、怖くないよ~~~♪」
と”としお”に示し、一緒にじゃれてやります。
特にナツは、ここ最近は年齢のせいもあってか、そんな風にハシャぐ仕草を滅多にしなくなっていたのですが、明らかにテンションが上がってキャピキャピと”としお”の相手をしてやっています。
アレですよアレ!
街中で小さい赤ちゃんを見つけた時のオバチャンが少女のような1オクターブ高い声になって
「あらまぁ~~~!かぁわいいのわねぇ~~~♪
そーら、”いないいな~い・・・バァーーッ!!”ウフフフ♪
ホラホラ笑ったわぁ~~♪
かぁわいいいいい~~~~~♪」
ってな感じにキャピっちゃうノリじゃなかろーかと・・・
まさになりふり構わず”としお”をあやす女帝=ナツの様子に、驚きと共に感動を覚えました。
きっと、子供を産んでいたらナツはいいお母さんになっていたのだろうなぁ・・・なんて目頭が熱くなったりして・・・(笑)
↑※黒いチワックスが女帝=ナツです
それから少し経つと、”としお”は疲れたのかクッションの上でスヤスヤと眠り始めたのですが(←天使!) ナツは”としお”が眠るクッションのすぐ横に「フセ」の状態で寄り添っていました。
あの女帝=ナツが・・・新入りのワンちゃんをクッションで眠らせ、自分はその傍らの硬い床の上に直にフセているなどあり得ないことです!(ワナワナ・・・)
おそらく、”としお”はまだ犬の世界のマナーを教えるべき時期には達していないというのがナツの判断だったのではないかと思いました。
人間でも、幼いこどもにはマナーや礼儀よりも元気に遊びながらいろいろな経験を積むことを求めるのと同じなのですね。
他の犬たちも、ひと目で”としお”がパピーだということを理解したからか、女帝=ナツの様子を見たからか、新入りにあるまじき行動を取った”としお”に厳しく接する犬はいませんでした。
●ナツの変化
”としお”がやって来た次の日、ナツはもう昨日のように”としお”とじゃれ合うことはまったくといっていいほどなくなりました。
わたしたちは、
「今日もまたナツやチャコは”としお”といっぱい遊んであげるのかなぁ~?」
なんてワクワクしていたので、ちょっぴり期待はずれだったのですが、よーく観察していると、ナツの意図が見えてきたのです。
”としお”への関心が薄れたかのようにクッションでグ~タラするナツやチャコが相手をしてくれないので、”としお”は遊び相手がいなくなっちゃうな~・・・と思っていると・・・
”としお”の遊び相手になってくれたのは、体の小さい2才のトイプーMくんです。
体格も年齢も、この日いたメンバーの中では”としお”に一番近いのがMくんでした。
他の子も”としお”には興味津々で、時おり”としお”にちょっかいを出すのですが、”としお”は年齢が高く体が自分より一回り体格のいい子とは進んで遊ぼうとはしませんでした。
さて・・・昨夜とは打って変わって”としお”と遊んでやらなくなったナツは、もう”としお”に興味がなくなってしまったのでしょうか?
いえいえ、その逆にナツはまるで母親のように”としお”が遊ぶ様子や他の犬と関わる様子をずーーーーっと気にして見ているのでした。
昨日の午後のことです。
大きめのトイプーの女の子Lちゃん(2才)が、しきりに”としお”にちょっかいを出し始めました。
Lちゃんは普段あまり他の犬と交流せず、犬と遊ぶよりも人間に甘えることを常に考えているような子です。
つまり、犬としての社会性が決して高いとは言えないタイプのお姉ちゃんなんですね(^_^;)
そんなLちゃんですから、いつもは自分から他の犬に絡んでいったりすることはあまりないのですが、突然現れて奔放に振る舞い、女帝ナツからも一目置かれている”としお”のことが気になってしょうがなかったのでしょう。
突然”としお”に吠えつき始めました。
その様子は、”としお”と遊びたいという風にも見える一方で、”としお”が応じようとすると慌てて飛び退いてみたりと、どうやら
「なんなのコイツ・・・?」
と、まるで珍しい生き物への興味から”としお”の出方を確認したがっているように見えました。
社会性があまり高いとはいえない体格のいいお姉ちゃんからの”ちょっかい”は、”としお”にとっては迷惑以外のなにものでもなかったようで、”としお”はイヤそうに逃げ回っていました。
さて、そんな様子を見たナツはいったいどうしたと思いますか?
長くなるので、つづきはまた次回にお話しまーす(^o^)
<今日のPetHotel11!>
今日からお散歩の練習だよ! |
どう?上手でしょ? |
Aくん「ボクが教えてあげてるんだ!」 ありがとね~(*^_^*) |
楽しいね~♪ |
ナツ&チャコ「土のところ入れないね~~! 入りたいね~!」 雨でグチャグチャだからダーメ! |
としお「チャコねえちゃん、遊んで~」 チャコ「いいよ~」 |
としお「トウッ!」 チャオ「あいたっ!」 |
チャコ「ほらほら、もっとおいで~!」 |
としお「おりゃーっ!」 チャコ「・・・ざーんしーん!」 |
チャコ&としお「ねえねえ、ボスも一緒に 遊ぼうよぅ~~」 ボス「やーだよ~、ボクはボール遊びで忙しいんだ」 |
としお「ねえねえ、なにしてるの~?」 |
ボス「ボール探してるの!こどもにはまだ早い!」 ・・・なんでやねーーん(-_-;) |
チャコ、木の枝をカリカリするの、 としおに教えないで!! チャコ「え・・・なんで?」 |
「色々学ばせてもらってまーす」 いらんこと学ばなくていいからね(-_-;) |
としお「なになに?なにしてるの~?」 M弟くん「あ・・・また枝をかじってる・・・」 |
としお「ねえったらねぇ~~~~!!」 |
ボス「ねえったらぁ~~~」 ボスまでやめなさーい! こどもか?!(-_-;) |
ボス「だって・・・ボクだけあの丸い 土のところに登れないんだもーーん」 そか・・・短足だもんな(^_^;) |
ちょっと前までカワイイこどもだったEちゃんが すっかりお姉ちゃんらしくなって としおにも優しく接してくれています |
Iくん「ダメだじょ!!」 |
Iくん「Eちゃんはボクのお姉ちゃんなんだから 取ったらダメなんだじょ~~~!」 |
Iくん「お姉ちゃん、お姉ちゃ~~ん」 Eちゃん「はいはい、なぁに?」 |
ナツ「お、ここにも子守チームが・・・」 |
Iくん「よぅーし!お姉ちゃんの オチリの匂いを嗅いで・・・・」 |
Iくん「これで勇気リンリンだーっ!! 行ってきまーーーす!」 Eちゃん「なんだそりゃ?」 |
Aくん「お・・・楽しんでるかい? 遊んであげようか?」 |
としお「いえ・・・いいです」 (ちょっとコワイ) |
Aくん「Lちゃん・・・ボクって怖そうに見える?」 Lちゃん「ぜーーんぜん!!」 |
Lちゃん・・・お顔がつぶれちゃうよ(^_^;) |
Lちゃん「いいの~~~~」 |
Lちゃん、おりこうに頑張ったね! またお泊りにおいでね~(*^_^*) |
M弟くんのスケボー ふつうはこんな風に、動くとすぐ 降りちゃうんだけど・・・ |
Mお姉ちゃんったらスゴイんだよ!! 「平然~~~~~~」 |
おおおおーーーーーー!! 景色眺めてる~~~(喝采) |
ナツ「よしよし、みんな平和に仲良く楽しんでるわねー」 ナツ、今日もおつかれさま(*^_^*) |
0 件のコメント:
コメントを投稿