前回ブログのつづきです。
【納得いかないこと】
ペットホテルにお泊りしたワンちゃんの中に疥癬の子がいたことで、その対応と対策に追われていたお話をしましたが・・・
今回の件で、わたしが
「そりゃないぜ~~~!!」
と感じたことを2点ほどグチらせてください。
●獣医さんへの「そりゃないぜ」
前回ブログでもお話したとおり、今回 疥癬になってしまったワンちゃんは、PetHotel11!にお泊りに来る数日前に、獣医さんによる健康チェックを受けていました。
その際、ワンちゃんに痒がる様子があり 皮膚の炎症が見られることも獣医さんは確認していたそうです。
けれども、それに対する獣医さんの所見は
「そのうちよくなるからね!」
だったそうです・・・(-_-;)
健康チェックをしたことと、獣医さんのそのような所見を伺えば、飼い主さんもわたしたちも、それ以上何を疑うことがありましょーか?!
もちろん、そのワンちゃんはワクチン接種もキチンとしていました。
前にもお話しましたが、疥癬は獣医さんでも発見されにくい病気ですから、仕方なかったと言ってしまえばそれまでです。
けれども今回、当該ワンちゃんがあまりにも痒がっているため、健康チェックをした病院とは別な獣医さんで念の為診ていただいたところ、獣医さんはすぐに疥癬の可能性を疑って検査してくれたのです。
そして、次のように仰っていました。
「この様子を見て、まず疥癬を疑わない獣医なんているの?思いっきり典型的な症状なんだけどな・・・」
えええーー?!マジすか?!
そりゃないぜ、最初の獣医さ~ん!
たのむよ~~(TдT)
・・・と、そんな気持ちになりました。
●製薬会社への「そりゃないぜ」
もうひとつ、獣医さんにお薬をいただいた際に伺ったお話は、実に残念に感じるお話でした。
◇ちゃんとノミ・ダニ予防していたのに・・・
今回、疥癬になってしまった子は、感染症予防のワクチンや健康チェックと共に、ノミ・ダニ・フィラリア予防もキチンとしていました。
具体的には、ネクスガードスペクトラというお薬を、先月の中旬以降に服用していました。
ネクスガードスペクトラは、ノミ・ダニ・フィラリア・おなかの虫(回虫など)といった寄生虫予防が1錠でおよそ1ヶ月間できるものです。
現在最もポピュラーなお薬なのではないでしょうか。
ちなみに、我が家の愛犬チャコも、超長期お預かり犬のボス&ナツも、ネクスガードスペクトラを毎月決まった日に飲んでいます。
ところが、ネクスガードスペクトラが効く「ダニ」というのは、草むらに潜んでいて犬の体にくっつき、表皮にへばりついて吸血して卵を生む「マダニ」のことです。
つまり、疥癬を引き起こす「ヒゼンダニ」には効かないんですね・・・
ま・・・まぎらわし~~~~~い!!
今回の件をお電話でお知らせした飼い主さんたちのほとんどが、
「疥癬というのは、ヒゼンダニという小さなダニが原因のカユカユ病で・・・」
とわたしがお話すると、
「ああ、ウチの子なら大丈夫です。ネクスガードを毎月飲んでいますから♪」
とおっしゃいました。
フツー そう思いまさぁーね~~?!
◇両方に効くお薬は存在しない
獣医さんに今回お話を伺って、わたしも初めて知ったのですが、
マダニとヒゼンダニの両方に効くお薬は今のところ日本国内にはないそうです。
犬用の主なお薬の効果をまとめると、以下のようになります。
------------------
<ノミだけ予防>
アドバンテージプラス
<ノミ・マダニ予防>
フロントライン
コンフォティス
サーチフェクト
デュオライン
デュオライン・デュオカラーL・プレベンティック
フォートレオン
フラベクト錠
<フィラリア、回虫などのお腹の虫予防>
パナメクチンチュアブルP
カルドメックチュアブルP
ミルベマイシンA
モキシハートタブKS
<ノミ・フィラリア・回虫などおなかの虫予防>
システック P1 P2
<ノミ・マダニ・フィラリア、回虫などのおなかの虫予防>
ネクスガードスペクトラ
パノラミス
<ノミ・ヒゼンダニ・フィラリア、回虫などのおなかの虫予防>
アドボケート
レボリューション
------------------
※お薬の表記によって色々な書き方がされていますが、
フィラリア=糸状虫
ヒゼンダニ=ミミダニ
と思っていて大丈夫です。
今回 疥癬になってしまった子は、ネクスガードを服用していただけだったので、ヒゼンダニに対しては無防備だったということになります。
そこで、疥癬と判明してただちに駆虫のためのお薬を投与することになるのですが・・・
ヒゼンダニに効くお薬とネクスガードスペクトラは、効くダニの種類が違うだけで、その他の成分は丸かぶりなのがわかりますね?!
そのため、たまたま前回のネクスガードスペクトラ服用日から1ヶ月経ったころに疥癬になってしまった場合はいいけれど、そうでなければノミ・フィラリア予防の成分は過剰摂取にならざるを得ません(TдT)
けっして弱いお薬ではありませんから、できればワンちゃんの体への負担を最小限にしたいところですが、他に選択肢がないんですね・・・
獣医さんによると、ほんとうの意味でのオールインワン・・・つまり、
ノミ・マダニ・ヒゼンダニ・フィラリアなどのお腹の虫
に効くお薬を作ることは、技術的には可能なことが判っているにもかかわらず、製薬会社の権利などの問題で販売されていないのだそーです。
以前、混合ワクチンについての記事でもお話しましたが・・・
本当に犬の体のことを考えたワクチンやお薬を、製薬会社は販売する気がねーのかよぅっ?!٩(๑`^´๑)۶
「その予防接種、本当に必要ですか?⑧(混合ワクチンmenuの不思議)」
もうひとつ・・・製薬会社のサイトではなく販売店の広告などには、効果のあるダニの種類が明記されていないことがほとんどです。
例えば、レボリューションというお薬を売っているある広告には、
「ノミ・ダニ・フィラリア予防がこれひとつで!!」
などという文句が踊っていて、ヒゼンダニにしか効かないはずなのに、イラストには明らかにどー見ても
「コレ、マダニだろっ?!」
ってゆー絵が描いてあったりするんですヨ・・・
JARO(日本広告審査機構)に言いつけてやろーか・・・って思うくらい悪質だと思いました。
人間の薬だったら、とっくに訴えられているような広告ぢゃ~~ん?!
製薬会社にしても販売業者にしても、いかに売り手側は儲けることばっかり考えて、犬たちのことを本当に考えてくれていないかがよーくわかりますねぇ~!
そんな金の亡者の思うツボにならずに愛犬をしっかりと守っていくためには、わたしたち飼い主自身が、広告や宣伝を鵜呑みにすることなく、ちゃんとお勉強しなくっちゃいけないってことです。
今回の件は、そう滅多に起きるようなことではありませんから、あまり神経質になりすぎる必要はないかと思いますが、少なくともわたしにとっては、とてもいい勉強になりました。
みなさんも、頭の片隅にでも入れておいてくださいね~~!
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪ |
Aくんはだいぶすれ違う人に怯えなくなったよ! |
今日はじめてお泊りのKちゃん ナーバスさんだけど大丈夫そうだね♪ |
Mくんはちゃんとご挨拶するけど、自分と 遊ばなそうな子は誘いません |
Sくん「こんにちはーー♪ボクね、キミのこと 気に入っちゃった!!」 |
|
としおとS太くん 一緒に遊ぶにはちょうどいいサイズ同士だね! |
ちょっとだけワンプロもできたよ! 誰かがワンプロを始めると必ず行司をするのは Rちゃん(笑) |
Mくんがとしおを誘うと、チャコが間に入って・・・ 「ちょっと!?ウチのとしおは赤ちゃんなんだから 優しくしてよね!!」 Mくん「あ・・・はい・・・」 |
S太くん「でも・・・きっと次に会うことがあったら としおはもうボクよりずーっと大きくなってるんだろうな」 そのとおりだね(^_^;) |
いつだって無言でズイズイーっと 「撫でてアピール」してくるGくん(笑) |
おっきな子同士で、なにを相談してるのかなぁ~? |
Sくん、とにかくKちゃんにベッタリです(^_^;) |
Rちゃん「ちょっとSくん、いい加減にしなさいよね!」 |
Kちゃん「う・・・狭い・・・」 モテモテだね・・・(^_^;) |
若くて体力が有り余っているふたり 砂浜の次は・・・ |
お山の畑に・・・ お散歩もスペシャルメニューでたーっぷり! |
ワーイワーイ♪ |
ダイコン、美味しそうに育ってるね~♪ |
兄貴分のGくんと離れてのお散歩にも慣れてきたんだよ! すごいでしょ?! |
おお・・・犬がたかってる・・・ どんだけいい匂いがするんだろ? |
Kちゃんのお散歩するころにはもう薄暗くなってきたよ! 日が短くなってきたねぇ~~ |
Kちゃん、意外に引っ張りが強いから、 次の機会に直そうか? Kちゃん「え・・・・汗」 |
大きくて優しいGくんは、相変わらず 小さい子に大人気♪ |
としおは・・・目に見えて大きくなってきました。 チャコはのんびりお昼寝しているところをとしおに ジャマされても許してあげるんだよ~ |
コラ、としお!!チャコが許してくれるからって 調子に乗ってんじゃないよ! としお「え?なんでぇ~~?」 |
もうすっかり馴染みすぎ・・・(^_^;) |
としお・・・新しい飼い主さんが見つからなかったら・・・ ウチの子になるかい? |
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