2018年10月31日水曜日

「動物愛護」って言われるとちょっと身構えちゃうワケ

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




【矛盾と胡散臭さと押し付けがましさ】


●犬好きのアナタでさえ・・・


このブログをお読みくださっている方の多くは犬好きさんなのだと思っています。

(違ったらビックリ~!!)

そういう犬好きさんたちは、殺処分や動物虐待といった問題について、


「まったく聞いたこともないヨ!」


ということは少ないかもしれません。

テレビのニュースやネットなどで、そうした話題が流れていると、


「ほんとうにねぇ・・・可哀想に・・・もしもあれがウチの〇〇ちゃんだったらと考えると胸が痛くなるわ~」


という風に思われる方は多いのではないでしょうか。


けれども、そんな犬好きの人でさえ「動物愛護」と聞くと「とってもいいことだね!」と感じる人もいる一方で、ある種の苦手意識を抱く人も少なくないように思いますが、みなさんはどうでしょうか?


今日はその理由について少し考えてみたいと思います。



●動物愛護ってなに?


「愛護」っていうのは「可愛がって庇護する(かばう)こと」という意味です。

動物を可愛がり、かばうことが「動物愛護」なのですね。

ただ、一口に「動物愛護」と言ってもその考え方は多岐にわたっています。

「動物」に何を含めるか?というスタート地点からして食い違っているんですからね。


「自分たちの最も身近なペットである犬と猫が愛護対象だ」


と考える人、


「見た目が可愛くて人間になつく動物が対象だ」


と考える人、


「哺乳類すべてが対象だ」


と考える人


「鳥や虫や魚などを含めてすべての動物が対象だ」


と考える人など、さまざまです。

対象が違えばその理想とするところも違いますから、意見が噛み合うことは難しいでしょう。


実社会やネット上などで、たびたび


「オマエの意見は間違っている!」

「アナタの意見こそ、ニセモノの愛護だ!」


などと、いずれも「動物愛護」を唱える人同士で罵り合っているのをときどき目にしますが、本来「動物愛護」という概念そのものにひとつの決まった形があるわけではないというのがよくわかりますね。

いずれにしても、わたし個人としては上記のような罵り合いを見るにつけ、とてもイヤな気持ちになることだけは確かです。

「動物愛護」を語る人には少なくとも優しい心の持ち主であってほしいという理想を抱いてしまうのはわたしだけでしょうか・・・



●過激な人々


とても皮肉なことに、「動物愛護」に対する人々の拒否反応の大きな原因となってしまっているのは、他ならぬ一部の動物保護団体や動物保護活動家の人々による過激な言動のように思っています。

・・・というのは、何を隠そうわたし自身、自分の中に「動物愛護」と声高に話す人に対して、無意識に身構えているなという意識があるからです。

そしてその原因はやはり、わたしの中に強く印象付けられている、ごく一部の動物愛護団体や動物愛護活動家の人々の過激で粗暴で極端な言動だと感じているからです。

例を上げれば枚挙の暇(いとま)がありませんが、多くの日本人が見聞きしたことがある例としては、シーシェパードという愛護団体が日本の小さな漁村(太地町)の漁師さんたちに行った過激な妨害活動がありますね。

世界的に有名なのはALF(動物解放戦線 Animal Liberation Front)ですね。

ALFはアメリカとイギリスではテロ組織として認定されている動物愛護団体です。

食肉や毛皮産業、動物実験、動物園、サーカス、水族館など、人間による一切の動物の利用に反対しているALFは、自分たちの信じる理想を実現するために、いかなる手段も辞さない過激集団とされていて、数多くの破壊活動や傷害事件、誘拐事件などを起こしています。

動物には優しいけれど、意見の異なる人間には優しくないんですね・・・

彼らの論理では、人間は十分に優遇されているので優しくする必要はないということのようですが・・・



●矛盾


「動物愛護」という言葉が、たとえば小学校の教室に貼ってあったとしたら、そこに拒否反応を示す人はそう多くないでしょう。

そこからイメージするのは


「命ある小さき動物たちを大切にしましょうね~」


という”優しい心”を育む微笑ましい授業風景でしょう。

けれども、成長した小学生たちは大人になるにつれて、人間社会が抱えている多くの「動物愛護」とは程遠い矛盾点にイヤでも気づくことになります。

その矛盾点を挙げるだけでブログ数回分にもなってしまいそうなので、ここでは控えますが、たとえば・・・


◇犬や猫やハトなどを殺せば「動物虐待」と罰せられるのに、牛や豚や鳥は殺して食べてもいいのは何故?

魚の踊り食いなんて、魚から見たら地獄絵図では・・・(;´Д`)


とか・・・


◇ペットを飼っている多くの人が「動物愛護」を口にするけれど、そもそも首輪を着けられたりカゴに入れられたりして自由を奪っていること自体が虐待なんじゃーないの?


とか・・・


◇動物解放戦線のような考え方をしている人たちは、例えばライオンなどの肉食動物が小動物を捕らえて食べるのを見たら、そのライオンを罰しに行くんだろーか?


とかとか・・・


それらの矛盾点について深く考えていくと頭痛がしてきて今後の自分の身の振り方がよくわからなくなってしまったりするんですね・・・(-_-;)


その、正解が見えづらい自己矛盾に直面させられる”苦行”というのも、「動物愛護」に多くの人が拒否反応を示すひとつの要因ではないかと思っています。



●胡散臭さ


「動物愛護」に対して人々が抱く拒否反応のひとつに、「動物愛護」を熱心に訴える団体や活動家に対する不信感のようなものがあると感じています。

先にお話したALFのような過激で破壊的な行動をしているような人々とはまた違って、「動物愛護」という人間の良心に訴えかけるような美しい言葉を並べて寄付金を募っておきながら、実際には動物を狭い部屋に押し込めて虐待している人や、単なる寄付金詐欺を働く人の存在は、胡散臭いだけでなくもはや犯罪ですし・・・

動物愛護をしていると言いつつ、実際には動物に依存して自らの存在価値を確認しているように見えてしまう人もいますね。

(ハトに餌やりをして地域に糞害をもたらしているような人とか・・・)

本当の意味での「動物愛護」を真剣に考えている人たちからも、


「頼むから動物愛護を語らないでくれ~い!」


と言われてしまいそうな人たちの存在です(-_-;)


もうひとつ、犬や猫の殺処分を行っている行政施設が「動物愛護センター」と名付けられていることも、もしかすると「動物愛護?・・・な~んか誤魔化されているようで”胡散臭い”」という印象を人々に与える一因になっているかもしれませんね・・・とても残念なことです。



●押し付けがましさ


もう一つ、「動物愛護」が人々から敬遠されてしまう原因として考えられるのが「押し付けがましさ」です。

「動物愛護」は善悪でいうと絶対的に”善”なのだから、そうしない人はみーんな”悪”なのである!!

という正義感から、非常に感情的になって意見の異なる人を批難したり、時には人格を否定するような強い言葉で罵倒したりしているのを見かけますが、残念ながら感情的になればなるほど、訴えたいことそのものは人々の耳に届くことはなく、その人の傍若無人さや横暴さだけが目立ってしまうことになるのではないでしょうか・・・



お話ししてきたように、「動物愛護」って言うと多くの人がその話題すら避けるようになってしまっているのには、そうならざるを得ない理由があると思っています。

でもだからといって、犬をこよなく愛するわたしたちが「動物愛護」についてまったく考えないのもどうかと思います。

わたしたち人間が抱える多くの矛盾点も含めて、今回はザックリと「動物愛護」について語るのではなく、なるべく具体的にひとつひとつの問題と言われている事柄について考えていきたいと思います。

多くのことに、わたし自身、答えを見いだせていないことばかりです。

でも、過激な活動をすることよりも、本当はこういった問題についてひとりひとりが自分なりによく考え、答えが見つからないながらも模索しようとすることの方が、真の動物愛護の精神に近いのではないかと考えています。


ということで、次回以降のブログでご一緒に考えていただければ幸いです~






<今日のPetHotel11!>

予報では「文句なしの晴れ」って言ってたけど
三浦海岸は雲が多め・・・

でも元気に歩けばそれほど寒くないね♪

Bくん「ボクね、お散歩すっごく上手だって
褒められたんだよ~」
うん、本当に上手になったよ(拍手)

Aくん「今ね、ボスが目ヤニ取ってもらってるから
ちょっとまってね」
ハイハイ(笑)

Mくん・・・キミが海の方に行きたがったから
連れてきてあげたのに・・・
Mくん「ヤダヤダっ!波コワイ~~~!」

Mくん「遊歩道に帰る!!」
ハイハイ(笑)

Bくん「ボクは最初っから波打ち際なんかに
行きたくないって思ってたんだよ」

Aくん「え・・・なんで~?
楽しいのにぃ~~・・・」
なにげに波打ち際が好きなAくん

Mくん「・・・ったくもー・・・
誰だ?波打ち際の方に行きたがったヤツわ?!」

・・・キミだ!!(^_^;)

お庭遊び
キャッホーーーイ♪
Bくんはわかりやすいけど、Aくん、これでも
テンションMAXです(笑)

何して遊ぼうかな~~~?

とりあえず走り回る・・・
実は普段なかなか自由に走り回るって
ことはできないからね~~

ボクたちは、走り回るよりも
ヌクヌクお昼寝している方がいいでーす!

・・・それは構わないけどさ、
キミたちがヌクヌクしているのはAくんの
クッションだからね(-_-;)

キャーーーー!ゾンビがゾンビが・・・

ナツ「ふんっ!」(←動じず)

ゾンビの目の前でウンチをしてみせるナツ様

ゾンビ「ウヌヌ・・・なんとゆー屈辱!無念だーー!」

ゾンビには動じないけれど、ネコには
アホみたいな大騒ぎ・・・
騒ぎすぎて写真がブレブレだよ(-_-;)

Mくんは今日お帰り♪
よく頑張ったね!また遊びにおいでね~(^o^)

Mくん「うん、来てあげてもいよー♪」






0 件のコメント:

コメントを投稿