前回のブログで【生体販売】の問題点についてお話しました。
今、動物愛護運動や、動物保護活動をしている人たちが、しきりに
『ペットショップで犬や猫を買わないで!!』
と言っているのは、
●国に【生体販売】を禁止する法令づくりを提言しているが、なかなか実現しない。
●その背景には、ペット業界(ペットショップやペットフードメーカー)の強い反対がある。
●【生体販売】でペットが売れつづければ、『一定の需要がある』とみなされるため、【生体販売】の根絶は難しい。
●また、ペットショップは【生体販売】によって”儲け”が出れば、ますます強く【生体販売】の禁止法令に反対する。
●だから、ペットショップで【生体販売】をしても売れない。誰も買わない・・・という状況を作ってしまえば、事態が好転していくのではないか?
という考え方に基づくものです。
本来は、行政が人道的、道徳的な観点から法整備に取り組んでくれれば、それが一番早いのですが、残念ながら我が国は、そういった観念が、いまだ後れているんですねぇ。
『うつくしい国、ニッポン』
なんじゃないんか~~~~いっ?!
ペットショップの【生体販売】で子犬を買う人がいなくなれば、業者は【生体販売】では儲からないから
『アホらし!やーめた!』
となるでしょう。
ここで、よく言われている、悩ましい問題が出てきます。
『でも、ペットショップに既に並んでいる子犬たちは、誰も買わなければ、結局は悲惨な運命をたどるのでしょう?だったらせめて、その子たちの命を救ってあげる意味でも、やっぱりペットショップで子犬を買ってあげなくては・・・』
ということですね。
確かにそのとおりです。
けれども、日本中のペットショップで、今も、そしてこれからも、どんどんどんどん補充されていく、”在庫”としての子犬たちを、すべて引き受けて、健全な環境で育ててあげることは、誰にもできません。
現在のシステムで【生体販売】を続けていく限り、可哀相な子犬たちは後を絶たないことになるわけですから・・・
ですから、【生体販売】のペットショップで子犬を買わないという選択は、
ベストじゃあないけど、ベターなんだ。
ということになります。
わたしたち人間は、目の前にいる子犬が悲惨な目に遭うときけば、当然、感情移入して救いたくなります。
その反面、自分から見えないところで、名前をつけてもらえることも、可愛がってもらえることもなく、まるでゴミのように捨てられていく小さな子犬たちのことを忘れがちです。
けれども、見えようが見えまいが、ひとつひとつの命の重さは等しく、たいへん重いもののはずです。
悲惨な犬たちの数は、今のままでは増え続けるばかりだということを、冷静に考えていくべきではないでしょうか。
【生体販売】での不買運動を展開している人たちの多くは、売れ残った子犬(子猫)はもちろん、飼い主が責任を放棄した成犬(成猫)の保護活動と里親探しに、日々奔走し、涙ぐましい努力をして、悲惨な現状をその目で見ている人たちです。
そういった人たちが、『【生体販売】でペットを買わないで』と言っているのは、決して目の前の子犬を見捨ててもいいと思っているからではありません。
現に、売れ残った子犬については、そういった人たちが必死で保護してくださっているのですからね。
『事件は現場で起きているんだ!!』
ですから、現場で必死で頑張っておられる人たちをリスペクトして、せめてその活動の助けになることこそすれ、決して邪魔はしないようにしたいものです。
さて・・・
『犬を飼いたいと思っているんだけど、ペットショップで買わない方がいいなら、一体どこで買えばいいの?』
ということになるかと思いますが・・・
これは、
ペットの【生体販売】を禁止している国で、人々がどのようにしてペットを入手しているか?
ということが参考になるかと思います。
具体的には、次の3つ。
●良心的なブリーダーさんから直接買う
●保護犬を引き取る
●知人から引き取る
3つ目はともかく、最初の2つについては、色々と不安のある方も多いでしょう。
そこで、次回からは
『良心的なブリーダーさんの見分け方』
『保護犬を引き取るのは大変なんじゃない?』
ということについて、お話してみたいと思います。
モモナちゃんの、この仕草!かわいすぎます♪ |
”ボス” ながっ!! |
台風が近づいてきています。 「今夜は荒れそうねぇ~」 |