これからワンちゃんを家族に迎えたいと考えている方には、ぜひ【生体販売】しているお店から買うという選択肢以外の方法をご提案しています。
その理由は、↓の過去記事をごらんください。
【生体販売】の問題点(まとめ)
【生体販売】で買わないと子犬が売れ残ってかわいそう!?
前回までは、ブリーダーさんから直接子犬を買う時に気を付けたい点などをお話してきました。
今回は、保護犬を家族として迎えたいと考えておられる方、または、いつか保護犬をひきとって家族にしてあげたいと思っていらっしゃる方にお読みいただきたいお話です。
厳密に言えば、保健所や動物愛護センターに収容されて、命の期限が迫っている犬たちは『保護されている』とは言い難いです。
けれども、ここではそういう犬も便宜上”保護犬”として書かせていただきますね。
<保護犬を引き取る前に>
まず、どんな生き物を飼う場合も同じですが、家族として迎え入れたら、最後まで責任を持って面倒を見るという覚悟をもってください。
保護犬の場合は特に、既に辛い目に遭っていた子や、大好きな飼い主さんとの別れを経験している子がほとんどです。
そういう悲しい経験をしてきた子たちを、二度と辛い目に遭わせてはならないという覚悟が必要です。
そういう意味で、少なくとも以下の点は確認しておきましょう。
●ご自身の年齢と保護犬の年齢やサイズ
ワンちゃんよりあなたが先に逝ってしまうことがないように気を付けるのは当然ですね。
それだけではなく、ワンちゃんが元気なうちは、ご自身も元気でいてお散歩につれて行ってあげられなくては困ります。
また、ワンちゃんが怪我や病気、加齢によって動けなくなった時、抱きかかえたり寝返りをさせてあげたりできる体力も残っている年齢でなければいけません。
特に大きなワンちゃんを引き取る時には、何年も先のそういったことをよ~く想像してみる必要があります。
●住宅事情
意外と多いようです。ペット不可の住宅なのに犬や猫を引き取る方が・・・
結果的に大家さんや近隣ともめて、飼育放棄してしまうのは、あまりにペットが可哀相です。無責任です。
●家族の理解
保護犬の中には、過去の辛い経験や怖い体験から、なかなか人間に心を開かない子もいます。
家族全員が協力して保護犬に配慮してあげられることや、保護犬と根気よくつきあっていく覚悟を持っていることが必要です。
家族の反対を押し切って保護犬を引き取っても、後々もめ事の原因になります。
それは、犬にとってもご家族にとっても大変不幸なことです。
そうならないために、保護犬を引き取る前に、家族全員でよく話し合っておくことが、とても大切です。
結果として、実際には保護犬を引き取らなかったとしても、そういったことを想定して家族会議をするには、ある程度、犬のことを調べたり、保護犬の実情について情報収集することになるでしょう。
ですから、保護犬について話し合うことそれ自体が、ご家族にとって非常に意義のあることではないかと思います。
●先住のペットへの配慮
犬や猫を既に飼っている場合、新しく引き取る子との相性によっては、そのどちらかが、または両方がストレスを抱えてしまうという悲しい結果を招く可能性もあります。
先住ペットがいる場合は特に慎重に、トライアル制度がある保護団体に相談することをお勧めします。
●保護団体をよく知ろう
ブリーダー選びの注意点でもお話しましたが、保護犬を譲り受ける愛護団体(個人の場合もあります)も、しっかりと見極めて下さい。
特に、保護犬の問題行動や、マイナスの情報について、きちんとあなたに伝えてくれるかには注意を払ってください。
本当の意味で、保護した犬たちが新しい飼い主さんの元で終生しあわせに暮らせるようにと考えている保護団体であれば、あなたが
『こんなはずじゃあなかった・・・こんなこと聞いてないヨ!』
と、飼育を放棄せざるを得ない事態は絶対に避けたいと考えているはずですから、悪い情報も包み隠さず教えてくれるはずなのです。
当然、あなたが終生飼養できるか?を確認するために、あなたに対するチェックも厳しくなるでしょう。
本当に残念なことに、行政からの補助金や助成金、心優しい人からの献金目当てのいい加減なインチキ保護団体も、中には存在しているのです。
いかにも【悪い人】が悪いことをしているならまだしも、【いい人】の顔をして、たくさんの善意の人の心を踏みにじるようなことをしている団体や人は、まったくもって許せませんね!
わたしは時々、そういう人たちを、どうやって懲らしめてやろーか?!
ということを想像してハアハアしてしまいます。
そんなときの自分の顔は、とんでもなくホラーなんだろうなぁ・・・
んがっ!!そのような不毛な想像をしても、何も改善いたしません(トーゼンです)
結局は、そういった羊の仮面を被った鬼たちが私腹を肥やせないように、わたしたちが賢くなって、見極める目を持つしかないのですね。
保護犬を引き取る際の、一番多い動機は『可哀相だから』『命の期限が迫っていると知って、いてもたってもいられなくなって』 というような感情的なものです。
それは”やさしさ”です。
大変すばらしいことです。
間違いない(byサンドウィッチマン)
ぜひ、そのように思う人がひとりでも増えて、1匹でも多くの保護犬たちに家族が見つかることを願います。
けれども、絶対に一時の感情だけで、保護犬の引き取りを決定しないでいただきたいのです。
長くなったので次回に続きます。
”ボス”が何を待っているかというと・・・ |
水しぶき |
パクパクする遊びに夢中すぎ(笑) |
ハナちゃん、”ボス”に呆れずまた来てね~! |