2017年7月13日木曜日

近所で実際に起きた咬傷事故のお話

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

この前、同じ町内のKさん(男性)が、三浦海岸で犬に咬まれました。

Kさんは、とてもいい人で、犬や猫が大すきです。

Pet Hotel 11!でワンちゃんたちをお散歩させていると、しゃがんで目尻を下げてヨシヨシと撫でて下さるような方です。


その日、Kさんは海沿いの駐車場に立って、ビーチで遊ぶ人たちや海を眺めていたそうです。

ビーチには、愛犬(チワワ)を遊ばせている人がいました。

小さなチワワは、ノーリードの状態で、ビーチをチョコマカと歩いていたそうです。

Kさんが「かわいいなぁ」と思いながらその子を眺めていたところ、チワワがまっすぐ近づいてきて、いきなりガブリと咬まれたというのです!!

Kさんは、知り合いではない人のペットに自分から近づいて触ったりするような人ではありません。

ただ、そこに立って見ていただけ

なのです!

「え?!それで?その後どうしたんですか?」

当然、わたしたちは尋ねました。すると・・・

「いやあ、小さい犬だったし、たいしたことはないだろうと、特にどうすることもなかったよ」

「え?!じゃあ飼い主さんは、そのことを知らないのですか?」

「ああ、特に言ってないからねぇ。でも、その傷が予想外に酷いことになっちゃってね(苦笑)えらい目に遭ったよ」

「えええええーーーっ?!」

このエピソードだけでも、Kさんの”よい人ぶり”は十分にお解りいただけたかと思いますが・・・


今日は、この事例を踏まえて、ふたつの大事なことをお伝えしたいと思います。


①犬に咬まれたら、どんなに軽度の傷でも必ず病院にかかりましょう

グルーミングされている、いないに関わらず、犬の口にはたくさんの細菌がいます。
危険な感染症を起こさせるような細菌がいる場合もありますから、甘くみていると、後々菌が神経や脳にまで回り、命に関わるようなことになる場合だってあるのです。

そこまで深刻な事態にならなかったとしても、犬に咬まれた傷というのは、細菌感染のせいで、非常に治りにくいことが多いです。

万が一、咬まれてしまった場合は、自己判断で絆創膏をペタっと貼っておくようなことはせず、速やかに止血をして、流水で傷口を洗い流した上で消毒し、できるだけ早く病院へ行って下さい。

もしも止血ができないほどの流血がある時は、迷わず救急車を呼ぶべきです。

そして、後々、大変な治療費が発生するケースに発展する可能性もあるのですから、飼い主さんが目撃していなかった場合は、キチンと事実を伝えて、できれば病院に付き添ってもらった方がいいでしょう。

どうしても付き添えないと言われた場合でも、少なくとも飼い主さんの連絡先を確認しておくべきです。

可能であれば、近くに第三者がいたら、証人になってもらうなどしてもいいかと思います。

あまり考えたくない事態ですが、無責任な飼い主さんが、後でしらばっくれるようなことがないようにですね・・・(いやぁねぇ~、そんな愛犬家・・・)


②ノーリードはもうダメ!!ぜったい!!

以前、ビーチや広々とした公園で、飼い犬をノーリードで遊ばせることは、ごくフツーのことだった時代がありました。

亡くなったわたしの父も、その昔、愛犬”リンダ”(ビーグル)を、ノーリードでお散歩させていました。

ご近所の方が、ノーリードで父に寄り添うように歩くリンダの姿を見て、『とても羨ましいから、ウチの犬もそんなふうにお散歩できるように特訓しているんだ』と仰ったりもしていました。

よくお散歩につれて行っていたビーチ(実家近くの海岸で、三浦海岸ではありません)では、周りに人が少ない時は、お散歩仲間たちと一緒に、ノーリードで波打ち際を走らせたりと、実にのびのびと遊ばせていました。

それはそれは、愛犬家にとっても犬たちにとっても幸せなひとときで、理想ともいえる光景だったのです。

けれども・・・現在の一般常識では、ノーリードは✖という風潮になっています。

恐らく、悲しい事故が何例もあった結果の、悲劇を繰り返さないためのマナーの進化があったのでしょう。


実際に、わたしの父とリンダも、その当時、一度ビーチではぐれてしまったことがあったそうです。
(わたしはそのことをずっと後になって知りました)

どんなに呼んでも探してもリンダを見つけることができなくなった父は、途方に暮れて家に帰ってきたそうです。
(当時はまだ携帯などない時代でした)

真っ青になって母に『リンダが・・・リンダが・・・!』と言う父に、母は

『え?なあに?リンダならもうとっくに帰ってきてるけど?』

・・・・ははは

まあ、結果オーライだったから『ははは』なんて言っていますが、リンダが車に轢かれたり、パニックになって人様に噛みついたりせずに、ケロリと家まで戻っていたのは、今となっては奇跡としか思えないようなことです。

その当時の父と同様に、ノーリードでお散歩させたり、遊ばせている飼い主さんはみな、

『この子は大丈夫。絶対にそばを離れたりしないし、人を咬んだりするような子じゃないから。』

と思っておいででしょう。

その通りなのだと思います。そうでなければノーリードになんかしませんよね?

でも、100回大丈夫だったとしても、101回目に事故を起こせばアウトなのです。

以前【ロングリードの危険性について】という記事でも書きましたが、飼い犬の行動は、いかなる場合でもすべて飼い主さんの責任です。

花火や爆竹といった突然の聞き慣れない物音に、愛犬が驚いてパニックになり、制止を振り切って一目散に車道に飛び出してしまうかもしれません。

止める間もなく走り寄ってきた小さな子供にビックリ仰天して、防衛本能から子供に咬みついてしまうかもしれません。

ですから、正しくは

『この子は今まではたまたま大丈夫だった。絶対にそばを離れたりしなかったし、人を咬んだりすることはなかった。』

ということになるのです。



実際、Kさんに咬み付いたチワワの飼い主さんだって、自分の愛犬がまさか、ただ立っているだけの他人様に唐突に嚙みついたりするなんて、夢にも思っていなかったでしょう。

だからこそ、ノーリードで遊ばせていたわけですね。

咬傷事故を起こして、それも相手に大怪我を負わせてしまったり、最悪の場合、相手を死亡させてしまったりした時、ほぼその飼い主さんの全員が

『こんなことをするような子ではないんです。本当におだやかで、絶対に咬みついたりしない子なのに一体どうして・・・?!』

とおっしゃるそうです。


愛犬が重大な事故を起こしてしまえば、

一生かけても償えないほどの賠償義務を背負うことになるかもしれません。

愛犬が危険だとみなされて、保健所などに収容されてしまうかもしれません。


愛犬がパニックになって車道に飛び出したりすれば、

あなたの目の前で愛犬は車に轢かれて命を落とすことになるかもしれません。

突然飛び出してきた犬に驚いたドライバーが事故を起こしてしまうかもしれません。



ついさっきまで、のびのびとノーリードで愛犬を遊ばせていた、サイコーにハッピーだったあなたの人生は、その一瞬でズンドコ人生に激変してしまうのです!!

犬は、身の危険を感じると本能的に”咬む生き物”です。
犬は、パニックに陥ると、飼い主さんの声も耳に入りません。

そのことを忘れずに、ノーリードが許可されているドッグランなどのエリア以外では、絶対にリードを外さないでいただきたいと思います。


それにしても・・・Kさんを咬んだチワワの飼い主さんは、Kさんが何もおっしゃらなかったため、その事件を知ることさえなく、今もどこかで件のチワワちゃんをノーリードで遊ばせているかもしれないのですね・・・

どうか、小さな子供に大けがを負わせたりしませんように・・・




見学にきてくれたマロンくん
「鼻、出てるよ~」

「完全に浮いてるよ~」

”なつ”さん、どうみても猫だよ~