2017年8月6日日曜日

アレルギーのワンちゃんが増えている①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


今日はまた一段と暑かったですね~!

ワンちゃんたちも、お庭の日陰で短時間遊んでは、すぐにクーラーの効いたお部屋に強制収容するといった感じでした。

遊んだ後は、よく疲れるので、冷たい床にお腹をつけて、まさに死んだようにお昼寝してくれます。

その姿がたまらなく可愛いんですよね~♪

写真を撮ったり突っついたりしたいのですが、せっかくの平安を乱すようなことはしたくありませんのでガマンガマン・・・(笑)



【アレルギーのワンちゃんが増えている】

さて、ここ最近、ワンちゃんも人間もアレルギーがとっても増えていると思いませんか?

お預かりするワンちゃんでも

『アレルギーなので、持参したフード以外はNG。拾い食いにも注意してください!』

と飼い主さんが仰るケースが増えています。

もはや、

『うちの子、アレルギーで・・・』

ときいても

『あらまぁ、可哀相にねぇ・・・』

とはなっても

『ええっ?!アレルギーっ?!犬が?!ホントにーっ?!』

・・・ってなったりはしませんよね?

そのくらい、いつの間にかアレルギーのワンちゃんは、ごく当たり前の存在になってしまったのですね・・・


【何故アレルギーになるワンちゃんは増えているの?】

アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす物質)になり得るものは、人間も犬もほぼ共通していて、

花粉・タンパク質・乳製品・豆製品・ハウスダスト などなど・・・

挙げればキリがありません。

でも、それらの物質はずっと以前からあったのに、昔に比べて明らかにアレルギーを持ったワンちゃんが、こうも増えているのは何故なのでしょう?

アレルギーの研究は、ワンちゃんに関するものよりも人間に関するものの方がうんと多いので、ここからは人間のアレルギーが増えている原因について、現時点で判っていることをお話していくことにします。

きっと、そこからワンちゃんのアレルギーが増えている理由にも通じる何かが見いだせるように思います。


アレルギーの人が増えている原因として、言われていることは いくつかあります。

●食生活の変化
食生活が欧米化し、肉中心となったことで、アレルゲンとなるたんぱく質の摂取量が増えたということです。
また、肥満によって自律神経のうちの副交感系神経が優位になりることで、IgE抗体の量が増えて、アレルギーが悪化する傾向にあるという説もあります。

●環境汚染
ディーゼル車の排気ガスや、ダイオキシンなどといった環境ホルモンは、体にアレルゲンが入ってきたとき、免疫反応を強くする触媒のような働きをすると言われています。

●ストレスの増加
ストレスを感じると交感神経が優位に働き、アドレナリンが多く作られます。
このアドレナリンが、アレルギー反応を引き起こす細胞を活性化させるので、結果としてアレルギー体質になりやすいと言われています。

●アレルゲンの増加
アレルギーを起こすアレルゲン自体の量が増加したことも、原因のひとつと考えられています。

特に”おすぎとダニー”(←お笑いコンビではありません)

<おすぎ=スギ花粉>
スギ花粉は、2040年には現在よりも25%増加すると言われているそうです!

スギ花粉が増えた原因でよく言われているのが、舗装された道路ですね。

土に落ちた花粉は積もってそのうち土にかえっていくけれど、都市化によって舗装された道路に落ちた花粉は、いつまでも空気中を飛散することによって、動物が吸い込む確率が高くなるというものです。


<ダニー=ダニ>
人間の住環境がよくなったことは、皮肉なことにダニーたちにとっても天国になってしまったようです。

30年前に比べて家の中のダニは3倍になったといいます。

断熱材が、天井や壁、床に入った気密性の高い家は、空調の効率もよく、常に快適空間♪

人間やペットだけでなく、ダニーたちにとっても快適そのものってわけですねぇ~。

書いているだけで痒くなってきたぞう ~・・・( ノД`)


●衛生仮説
●腸内細菌環境
このふたつについては、後で詳しくお話しますね。


【アレルギーは先進国で増えている】

花粉症、喘息、食物アレルギーといったアレルギー性疾患が増加傾向にあるのは、先進国のお話です。

いわゆる発展途上国では、アレルギー性疾患はそれほど増えていないんです。

この違いを説明する仮説のひとつが、先に挙げた”衛生仮説”と呼ばれている説ですが・・・


長くなるので次回につづきます。


<今日のPet Hotel 11!>

ムギで~す!

サクラで~す!

ふたり合わせて・・・
ムギとサクラで~~す!
ん?後ろに誰かいるぞ?!

セミいないかなぁ~~
またイジメて遊びたいなあ~
(コワッ!)


”なつ”姐さん!ボクもセミ探してあげるよ!

夕方になってやってきてくれた、にいにいちゃん♪
熟女の魅力で男子の熱い視線を浴びています。

にいにいちゃん・・・美人だなぁ・・・(ウットリ)




2017年8月5日土曜日

落ちこぼれワンコが手にした名誉ある天職

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


以前、オーストラリアのクイーンズランド州で、ヒアリ探知犬が大活躍しているというお話をご紹介をしました。(コチラ)

そのクイーンズランド州で、いま最も有名な犬、ガヴェル(Gavel)くんのお話です。


【期待の新星Gavel!】

Gavelくんは、警察犬の候補生でした。

警察犬訓練学校へ入学した当初、地元警察のプレスリリースによれば

『Gavelは何世代にも及ぶ正当な血統を有するジャーマンシェパードである。この血統があれば、彼は16ヶ月で犯罪者を追跡し捕まえるようになるだろう。クイーンズランド犬隊の誇り高きメンバーとして!』

と、将来を嘱望されている鳴り物入りの新人警察犬候補生だったんです。


ところが・・・・そうはなりませんでした。




Gavelくんは、

『警察犬として、最前線で活躍するための資質に欠けている』

という理由で、屈辱的な”警察犬失格”の烙印を押され、訓練生をドロップアウトしちゃいました。

素晴らしい血統のジャーマンシェパードGavelくんの、何が一体ダメだったんでしょう?


【人懐っこすぎ】

Gavelくんは、警察犬として決定的な欠陥を持っていました。

あまりにもフレンドリーで人懐っこすぎたのです。

犯罪者を追い詰めることよりも、人に遊んでもらうことが大好きで、すぐに”おなかナデナデ”されようとする子だったのです。(笑)



Gavelくんが、名誉あるクイーンズランド州警察犬としてのベストを脱いだのは、今年の2月のことでした。

失業です・・・




【起死回生!】

里親として生後6か月の時から公邸でGavelくんを育てていたクイーンズランド州総督は、期待外れというレッテルを貼られた彼を見捨てたりはしませんでした。

逆に、Gavelくんの人懐っこすぎるという個性を活かした、Gavelくんにしかできない任務を与えることにしたのです!

Gavelくんに与えられた新しい肩書は”Vice-Regal Dog”

『副総督犬』って感じでしょーか?(笑)

彼のために新しく作られた役職です。



お仕事内容は、クイーンズランド州総督の公邸で、ゲストやツアーの観光客を迎え入れたり、州総督と一緒に様々なセレモニーに参加するというものです。

警察犬訓練生時代に、人に対して危害を加えることがない、いや、できないというお墨付きをもらっているGavelくんですから、安心して大切なゲストをおもてなしさせることができるのですね~♪


【愛犬の特性を活かす】

このニュースは、現在の仕事で成果を上げられない人や、思うような評価が得られていない人たちに おおいに勇気を与えるお話だとして、世界中に広まり、Gavelくんは大人気となりました。

Gavelくんの現在の役職は、当初目指していた州警察犬よりもうんと上の階級になるのですからね。



カッコイイベストを着せてもらっているGavelくん


けれども、わたしはこのニュースを少し違った気持ちで見ました。

当のGavelくんは、もちろん役職や階級、名誉といったことに関心などあるはずがありません。

ただ、警察犬になるよりは、自分自身の特性を存分に活かすことができる今のお仕事を与えてもらって、Gavelくんは幸せにちがいありません。


ショーに出そうと買ってきた犬なのに・・・

レース犬にしたかったのに・・・

猟犬にと思っていたんだけど・・・

闘犬向きだと思っていたんだが・・・

朝起きたら新聞を取ってきてくれる犬に憧れていたのに・・・


などといったように、飼い犬が、飼い主さんが期待していた資質をまったく持ち合わせていなかった時、それを理由に責任を放棄する飼い主さんが数多くいる中、Gavelくんが水を得た魚のように、立派に州総督公邸のホストを務めているというニュースは、ホッコリと心を温めてくれるような、素敵なニュースではありませんか♪


わたしたちも犬と接する時に、自分の思い通りにいかないことを嘆いてばかりいるのではなく、その犬の特性を逆手にとって活かすという柔軟性を求められているのかもしれませんね。

(出典:BBC NEWS
(記事内の画像はすべてクイーンズランド州総督のインスタグラムより)


余談ですが、Gavelくんの名前のGavelっていうのは、裁判官が『カンカン!静粛に!!』とかやっている、あの木槌のことだそうですよ。



<今日のPet Hotel 11!>

甘えん坊すぎてお泊りは無理ってママに言われたけど
ワタシ、ちゃーんとおりこうにできたのよ!

入るべきか入らないべきか・・・

入るべきか入らないべきか・・・

うーん・・・お洋服濡らしちゃって怒られないかなぁ

え?!デュークくん!飲んじゃダメだよ!

シンクロナイズドスイミングなら任せて~!

そんなことより・・・
撫でて撫でて撫でて~~~~~~!!!
(ハイハイ)






2017年8月4日金曜日

大型犬の寿命は小型犬よりなぜ短い?②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

前回のブログに引き続き、大型犬の寿命がなぜ小型犬よりも短いのか?ということについてお話していきます。


【心臓への負担】

実は、大型犬も小型犬も心臓の大きさや強さに、そこまで差がないことがわかっています。

心臓の大きさに大差がないということは、大型犬は体の割に心臓が小さくて、小型犬は体の割に心臓が大きいってことになりますね。

同じ大きさのポンプ(心臓)で全身に血液を循環させるためには、大きい体のほうがより心臓にかかる負担が大きくなるのは当然ですね。

もちろん、新鮮な酸素を全身に行きわたらせることも小型犬に比べてできにくいため、細胞が酸欠状態に陥りやすいそうです。

そうなれば当然、細胞の老化も早まるということですね。

これが、大型犬が小型犬に比べて寿命が短い理由のひとつではないかと考えられています。


【命のともしび】

更にもうひとつ、別な理由を研究によって導き出した人たちがいます。

ドイツの名門、ゲッティンゲン大学の研究チームです。

彼らは74種類・5万匹ものワンちゃんのデータベースに基づいて分析を行いました。

すごいですねぇ~! ”ごまんびき” ですってよ~~!!

「ナナナナ~ ナナナナ~ 万引き5万匹~♪」(by ジョイマン)

みたいな~・・・(まことにスイマメ~ン!)


その結果判ったことは・・・

「大型犬は小型犬よりも早いペースで年をとるから、年若くして亡くなる」

ということです。

大型犬も小型犬も同じ犬ですね?

大型犬は、生まれてから成犬の体格になるまでには、小型犬よりも長い期間が必要です。
でも、だからといって、成犬の体格になるまでに、小型犬に比べて何年もの時間をかけるほどではありませんね。

つまり、大型犬は小型犬に比べて、成犬の体格になる過程ですごいスピードで成長している!

ということです。

この、急激に体が大きくなる過程で大きな負担がかかるのですね。

犬の体重がおよそ2㎏増えるごとに1か月ほどの余命が消費されるという研究結果もあります。

要するに、小さく生まれて大きく育つ大型犬は、成犬の体格になるまでの成長率の大きさゆえに、その時期に”命のともしび”の多くを燃やしてしまっているということらしいのです。

犬の研究ではありませんが、ノルウェー科学技術大学の研究チームが、スズメを用いた研究を行ったところ、

体の大きなスズメは”テロメア”が短い

ということが判ったそうです。

なんだ?その”テロメア”って~?

”テロメア”とゆーのは、細胞の染色体の端っこにある化学物質です。
この”テロメア”は、細胞が分裂するたびに少しずつ数が減って短くなっていくんです。
テロメアが非常に短くなるってことは、細胞分裂の終わり・・・すなわち命の終わりを意味するのですね。

まさに、この”テロメア”こそ、”命のともしび”を灯すロウソクみたいなものなんです。

自分の体をより大きな体格に成長させるとゆーことは、細胞がよりたくさん分裂しなければなりません。

その結果、”テロメア”というロウソクはより速く溶けていく・・・

という予測ができるということです。

大型犬は、成犬になる時には既にたくさんの”命のともしび”を消耗しているということですね。

それが解ってしまうとつい、大型犬に

『そんなに大きくならなくてもいいんだよ~!』

と言ってあげたくなりますが、それもおかしなお話か~・・・

犬の老化についての研究は、日々進歩しているので、この先更に寿命が延びるとも言われています。

けれども、個人的には闇雲に寿命を延ばすことよりも、限られた天寿を、いかに幸せに充実したものにしてあげられるか?ってことを考えてあげたいです。


【まてよ?ってことは人間も・・・?】

って、思いましたよね?ね!?

つまり、同種の動物においては、体が大きい方が体が小さいよりも短命だとすると・・・

大きな体格の人は、小さい人よりも短命なのかい?

というギモンです。

もう完全に余談に突入してますのであまり詳しくは掘り下げませんが、さまざまな研究により、確かにそういう傾向があるようです。

つまり、長寿の人はおおむね低身長ということです。

また、長寿に適している身長というものがあるようです。(男性の場合168㎝くらいだそう)

そして、女性の方が男性よりも寿命が長いのは、同じ民族の男性と女性を比べて、女性の体格の方が男性よりも平均して小さいことも関係しているとか・・・

なるほどなるほど。ナットク感があります。

だって、常々不思議だったんです。

女性は出産~授乳をした場合、自分の命を削るようにして子供に栄養を提供し、体力も消耗していそうなのに、なんで長生きなのかなぁ・・・と。


【日野原先生の場合】

余談の余談なんですがー(←いい加減にしなさいよ)

つい先日、105歳でお亡くなりになる直前まで現役で聖路加国際病院名誉院長をお勤めになっていた日野原重明さんは、理想的な健康長寿でしたよね?

日野原先生は、移動中も居眠りしたりせず、常に勉強されていて、100歳を超えてからも意欲的に公演活動をこなされ、更に夜遅くまで原稿の執筆もなさるという多忙な毎日を送っておられた超人的な方でした。

100歳になられた時にインタビューに答えてその健康の秘訣を、先生はこのように語っておられました。

『私は30歳のときに身長が168㎝で体重が62㎏でした。今は身長は160㎝になっていますから、体重は60から62㎏くらいでちょうどバランスがとれています。それを維持するために、年齢ごとに食事の摂取カロリーを決めてきました。 成人男子が1日に必要とするのは2000キロカロリーですが、100歳の私は1日1300キロカロリーと決めています』

アナタはやはり168㎝だったのですね日野原センセーー!!

ご冥福をお祈りするとともに、多くをわたしたちに教えて下さったことに、心からお礼を申し上げます。


【オランダ人のなぞ】

がしかし・・・

余談が長くなるのはイヤなのですが、ここでまたわたしのギモンがフツフツと湧いてきてしまいました。(湧かすな湧かすなー!)

あ・・・オランダ人はデカいぞ。
じゃあオランダ人の平均寿命は短いってことになるはずだよね?

ところ~が!!

国別平均寿命ランキングを調べてみたところ、なんとオランダは14位
オランダ人男性に至っては、なんとトップ10入り!
(ちなみにオランダ人女性は20位)

ええええ?!なんでなんで?教えておじーさーん!

残念ながら、”アルムおんじ”は教えてくれませんでした。
(根拠となる信頼できる資料を探せなかったんですね)

でもまあ、そもそも人間の本来の寿命は30年程度なのですから、”おまけ”の50年くらいに関しては、生物学的な問題というよりも、生活習慣や気候といった外的要因によるものが大きいってことなのでしょうね。

オランダは気候もいいし、チューリップも綺麗だしな・・・


いずれにせよ、わたしの相方(お庭番♂)は図体が大きいので、大きなオランダ人が長生きしているという事実は、わたしたちにとっては朗報であります♪

三浦だって気候がいいし、スイカもダイコンも美味しいしな・・・



<今日のPet Hotel 11!>

大きくて優しいMAX と 小さくて狂暴ななつ

はのんちゃん&デュークのオクラホマミキサー

平和な午後で~す~~

ボクだって、じっとしてることもできるんだよ

あは!たのし~い!

誰か見学にきたぞ!ワーイワーイ♪

デュークくんとサクラちゃん(はぁと) 

エヘヘヘ!
ムギくんはマロンくんと仲良くなったよ!

プー軍団♪気が合うんだもんね~!

負けずにイングリッシュコッカー軍団!

「きゃー!なつちゃん、セミこわくないの~?」
「怖くないわよ!いたぶると面白いのよ!」
はのんちゃん、なつにドン引き・・・

あ~あ・・・可哀相なセミさん・・・(合掌)

小春ちゃん、よく頑張ったね~!
また遊びにおいでね♪

あ~あ・・・微笑ましくていい写真なのに・・・
後ろにウ〇チしてるボスが・・・(-_-;)


2017年8月3日木曜日

大型犬の寿命は小型犬よりなぜ短い?①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

今日はワンちゃんの寿命についてのお話です。


【一般的に体の大きな動物の方が小さな動物よりも長寿】

動物の寿命について、こんなお話をきいたことがありませんか?

体の大きな動物の方が、小さな動物よりも寿命が長い

その理由としてよく言われているのが心拍数。

動物が一生で打つ心拍数は決まっていて20億~25億回

体の小さな動物ほど1分間の心拍数が多く、体の大きな動物ほど少ない。

だから、体の小さな動物は20億~25億回の総心拍数に到達するのが早いため、寿命も短くなる。

・・・ってことです。

例えば

ゾウの寿命は70~100年で、心拍数はおよそ30拍/1分

ネズミの寿命は2~3年で、心拍数はおよそ600拍/1分

実際に計算してみると20~25億回にはならないのですが、心拍数というのはご存じのとおり一定ではないし、健康状態自体が生息している環境に左右されるから単純には比較できないんでしょう。

ともあれ、心拍数と寿命の関係は、さまざまな哺乳類を調べた結果、確かに反比例の関係にあることは判っています。


【人間は例外中の例外】

余談になりますが、人間の場合、この法則にのっとって考えると、本来の寿命は30年あまりになるようです!

15歳くらいで子孫を残して、その子供が子孫を残せるくらいの年齢に到達するころに天寿を全うする・・・

という感じです。(シンプルでいいかも)

そのため、縄文時代の人間の寿命は本当に30年程度だったという研究結果もあるそうです。

でも、実際の人間の平均寿命は75~80年って・・・

オイ人間!長生きしすぎじゃな~い?!

これは、衣食住などの生活環境が良好なことや、医療の進歩の賜物なんですね。

それにしても・・・人間ってやつはヌクヌクした環境で、50年もの”おまけ”の時間を生きているんですね。

本来の寿命の倍以上も生きてるから、若い世代に負担のかかる高齢化社会問題が出てきていると考えると、なんだかホント、人間って自然に逆らっている生き物ですねぇ(笑)


【犬の平均寿命に関する疑問】

ワンちゃんの平均寿命は、一般的に13~14歳で、

大型犬 : 10歳程度
小型犬 : 15歳程度

となっています。

飼い犬の寿命は、人間と同様に生活環境の向上と医療の進歩によって、どんどん延びてきていますね。

ありゃりゃ?!でもなんで大型犬の方が寿命が短いの?体の大きな方が寿命が長いんでなかった?

そういうギモンが湧いてきませんか?


湧いてきたところで、長くなるので次回につづきます。



<今日のPet Hotel 11!>

ん~・・・雑草サラダバーってサイコー♪
”なつ”がサラダを食べているそのころ・・・

他の子の物はよく見える
小春ちゃん「あ!なにそれ、いいなぁ~!」
マロンくん「あ˝・・・ヤバイ!」

ど・・・どうぞ~・・・

どーも~♪ どれどれ~?

フムフム・・・

ボス「あ!いいものみっけ♪」

小春ちゃん「あ!なにそれ、いいなぁ~!
ボス「あ˝・・・ヤバイ!」

小春ちゃんたら・・・(クスクス)






2017年8月2日水曜日

鹿と犬と人間と・・・

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

3日ほど前のニュースです。

鹿天国の奈良で、天然記念物の鹿に対して、捕獲のためのワナ使用が初めて許可されたという内容です。


【神の使い(神鹿)は天然記念物】

奈良公園の周辺など奈良市内の鹿は神の使い神鹿(しんろく)と言われ、ずっと昔から大切に保護されてきました。

昭和32年には、「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定されています。

奈良に行ったことがある方はご存じかと思いますが、奈良市内では、鹿公園に限らず、フツーに交差点を鹿がパカパカ歩き回ったり、おみやげ物屋さんの軒先をプラプラとウィンドウショッピングしていたりするんですね。(←観光客からのエサをおねだりしているだけ)

そう、奈良公園の鹿たちは、誰かに飼われていて、行動範囲が制限されているというわけではなく、ああ見えてれっきとした”野生の鹿”なんです。

フリーですよ。フリーの野良鹿!!

そのため、信号を理解していない鹿さんたちが自由気ままに道路に飛び出したり、時には車道に座り込んでいたりするわけで・・・

奈良では鹿さんが交通事故の被害に遭う件数が年間150件もあるんです!(そのうち100件弱は悲しい死亡事故)


【1200頭の”神の使い”がやりたい放題】

そんな鹿天国の奈良では、頭数が増えすぎた鹿が奈良県郊外を中心に畑の農作物を食い荒らす深刻な被害が増加して、これまた随分前から問題となっていました。

奈良には、奈良市内だけで1200頭以上の鹿が生息しているそうです。

鹿は、植物という植物を片っ端から食べてしまう、実に食欲旺盛な生き物で、鹿の群がいると小さな山はたちまちハゲ山になってしまうともいわれているくらいです。

ですから、鹿を大切に保護しているのは奈良くらいで、他の地域では一般に鹿は”害獣”と呼ばれているわけです。

そのため、鹿が、奈良市近郊の農作物に与える被害額は年間60億円にものぼるといわれています。

大変ですねぇ、奈良の農家の方は・・・三浦に引っ越してくればいいのに・・・


農家のみならず、一般家庭のプランターの植物も、”神の使い”にかかればただのサラダバー・・・フン害も相当のものです。


【一度は駆除を検討したものの・・・】

そんな深刻な被害状況を受けて、5年ほど前に、鹿の駆除も含めた対策を検討しようというお話になりました。

ところが、まだ検討段階で、そのお話はたちまちつぶれました。

なぜなら『検討に入る』というニュースが流れたとたん、奈良県庁の電話がパンクするほどのクレーム電話が殺到し、通常業務に支障をきたしたからです。

中には県外からの

「自分の住んでいる地域では鹿は害獣として駆除されてしまうが、奈良だけは保護してくれると思っていたのにー!」

というような電話もあったといいます。


【今回は駆除ではなくて捕獲のみ?】

そういった経緯もあって、『鹿を保護しろ!』という人々と、『食害をなんとかしてくれ!』という人々との板挟みになった奈良県の担当職員さんたちは鹿ノイローゼ寸前だったのでしょう(←勝手な憶測です)

このたび遂に、初の対策に乗り出したというわけです。

その具体的な内容は・・・

●2017年7月31日より、奈良市郊外で特に被害の多い6か所に箱形のワナを仕掛けて鹿を捕獲する。

●来年3月までに最大120頭のシカを捕獲してその後逃がしたい。

というものです。

『その後逃がしたい』ってことですが、その後っていうのがいつか?は不明です。

なんとなく・・・前回のクレーム電話殺到の経験から、この内容にするのが精いっぱいで、その後のことはまた後回し・・・

という感じがします。


保護団体の人に対しては

『後で逃がしますから~』

農家の方たちには

『ちゃんと捕獲しますから~』

ってね・・・

鹿の管理を担当する奈良県奈良公園室は、

「奈良公園は鹿と共存する世界でもまれな地域であり、今後も守っていきたい。ただ、郊外では捕獲は農家が長年、願っていたことであり、やむをえない」

とコメントしています。

確かにね・・・


【ちゃんと考えた方がよいのでは・・・】

板挟みに苦しむ行政職員さんたちの気持ちは解ります。

それに、神鹿とか天然記念物ということを除いても、野生の鹿が市街地で人間とごく当たり前に共生しているという風景そのものは素晴らしいと思います。

海外からの旅行者にとっても、それが大きな魅力となっていて、莫大な観光収入を県にもたらしているのも事実でしょう。

だけど・・・

天然記念物として保護した時点で、このような事態になることは想像できなかったんかい?

というギモンが湧いてしまいます。

極端に保護するということは、自然淘汰の法則が働かない状態となり、もはや純粋な”野生”とは呼べません。

”生き物”に対して人間の手が少しでも加えられ、”自然”ではない状態にしてしまったら、最後まで責任を持ってきちんと管理していくしかないのではないでしょうか。

保護しすぎて天敵のいない環境・・・そこで増えすぎた鹿を、今度は殺処分するとなれば、人間のエゴでしかありません。

なんとか、たとえば避妊などの措置をして増えすぎない工夫をすることはできないものでしょうか?


今回のニュースを、わたしは犬たちの問題とオーバーラップさせて見てしまいました。

パピーミルで子犬が無制限に生み増やされて流通されることを全く規制せずに、一方でたくさんの犬たちを結局は殺処分しているのと同じ問題が、ここにあるような気がするのですが、みなさんはどう思われますか?


今回の内容とはまったく関係ありませんが、野生の鹿と犬の動画をひとつご紹介します。

子連れの鹿が、たまたま通りかかったボーダーコリーらしきワンちゃんに襲い掛かるという、かなりショッキングなものです。

鹿の方も子供を守ろうと必死だったのでしょう。
飼い主さんも成すすべなく悲鳴をあげています。

奈良では、こういったことは起きていないのでしょうか・・・

と思って調べたら、やっぱりあるみたいです。

特に夏前のシーズンに犬連れで奈良公園をお散歩していて襲われるケースが。

子連れの親鹿(←パっと見”親馬鹿”に見えるけど”親シカ”ね)が警戒しているので、地元の人は犬連れでは近づかないそうです。

とにもかくにも、

リードはやっぱり大事!!

と改めて思いました。





<今日のPet Hotel 11!>

初めてお泊りにきてくれた、こわがりチコくん

最初は小春ちゃんを怖がっていたマロンくんも
こんなに仲良くなったよ

ね?大丈夫だよ。だから一緒に遊ぼ~!
チコくん・・・そこは小春ちゃんのおうち!


チコにおうち盗られたーーー!!

だからオヤツくださ~い!
なんでやねんっ?!

そーだそーだ!撫でてくださ~い!
だからなんでやねんっ?!





2017年8月1日火曜日

犬のやきもち②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

前回のブログにひきつづき、犬のやきもち(嫉妬)について、2014年にカリフォルニア大学サンディエゴ校の心理学者クリスティン・ハリス(Christine Harris)氏のチームが行った実験についてです。


【自分と近いものに嫉妬を感じる】

方法としては、生後6カ月の人間の赤ちゃんを対象とした嫉妬の実験方法を応用しました。

対象となった犬は36匹。
犬種はボストンテリア、ヨークシャーテリア、チワワ、パグ、MIXなど。
実験場所は、それぞれの犬たちが飼われている家庭。

飼い主さんが愛犬を無視した状態で、以下のことをした時の犬の行動をビデオ撮影します。

・犬のぬいぐるみ(クンクン鳴いたり、吠えたり、シッポを振ったりする本物そっくりのもの)を撫でたり優しく話しかけたりする。

・ハロウィンのカボチャに似たバケツを撫でたり優しく話しかけたりする。

・飛び出す絵本を撫でたり優しく話しかけたりする。


犬のぬいぐるみをなでたり優しく話しかけたりしている飼い主を押したり触ったりしたイヌは78%に上りました。

飼い主が同じことをカボチャ型のバケツにしたときに取り乱したのは42%

飛び出す絵本を読んでいるのを気にしたの犬は22%にとどまりました。


特筆すべきは、3分の1近い犬が、飼い主と犬のぬいぐるみとの間に割って入ろうとして、25%がぬいぐるみに噛みついたことです。

ちなみに、バケツ絵本に噛みついた子は1匹だけでした。
(ずいぶん嫉妬深いのね~・・・)

更に、86%の犬が、本物の犬にするのと同じようにぬいぐるみのお尻のにおいをかいだのです!(可愛いですね クスクス)

ハリス氏は、

「犬とそっくりのよそ者を本物の脅威と見なしたようだ」

と推測しています。

当然、ぬいぐるみは本物そっくりではあったものの、明らかに動きも本物の犬とは違いますし、においもないはずですから、この結果は実験者にとっても意外なものだったようです。

この実験結果から、犬が自分の”ライバル”を見定めていることがわかります。

自分の”ライバル”だと思った場合、犬は懸命になって飼い主と”ライバル”との関係を断とうとするのです。


【自分に近い者に嫉妬するのは人間と同じ】

京都大学大学院医学研究科の高橋准教授は、次のようなシナリオを使って、人間の妬みの感情を研究しました。

<被験者>
■主人公(男) 学業は平均的男子大学生、野球部で補欠、貧乏で寮暮らし、恋人なし
■一郎 学業優秀、野球部でエース投手、経済的に豊か、女子学生にモテる
■花子 学業優秀、ソフトボール部でエース投手、経済的に豊か、男子学生からモテる
■並子 学業は平均的、ソフトボール部で補欠、男子から人気なし

この場合、主人公一郎を最も妬ましく思い、次に花子を妬ましく思いました。
並子に対しては妬む理由がないため無関心でした。
”ライバル”とみなしていない上に、自分にとっての脅威とは感じていないんですね。

並子・・・・(もらい泣き)

主人公一郎を最も妬ましいと感じたのは、男子・学生・野球部といった、自分に近い要素が多い、最も似ている存在だったことによるわけです。

逆に、アラブの大富豪に対して、本気でギリギリと嫉妬心を燃やす人は少ないでしょうし、自分より足が速いからといってチーターにライバル心を燃やす人も少ないですよね。

ビバリーヒルズの豪邸の芝生が青いと「ステキ・・・♪」
でも、隣の芝生が青いのは「チックショー!」ってことです。


【犬の嫉妬と人間の嫉妬の違い】

ハリス氏は

「人間と犬は多くの点で異なる。例えば犬が悪さをした後、人間のように罪悪について思い悩むかは疑わしい。また人間は他者の心変わりの意味や、関係が続くかどうかを考え『自分は退屈なのか、魅力がないのか』『もう関係が終わってしまうのか』とあらゆる問いを自分に投げかける」

と語っています。

「人間と犬に種を超えて共通するのはむしろ、慕っている相手とよそ者との触れ合いをやめさせ、関心を取り戻す行動を起こしたいという衝動

で、

「大切な人をライバルに取られたという判断は、こうした衝動を起こすのに十分なのだろう」

としています。

(出典:PLOS ONE


ハリスさんの言っていることをわたしなりに解釈するとこうです。

人間なら、たとえば恋人が他の異性と仲良くしている場面で嫉妬するとき、その胸中は

①恋人を奪おうとする他の異性(脅威と感じている対象)への憎しみ
②恋人の関心を自分よりひいている他の異性への妬み
③自分以外の異性にデレデレしている恋人への怒り(時には憎しみ)
④恋人にとっての圧倒的1位にいられない自分へのいらだちや猛省

みたいなものが複雑に絡み合っている・・・

一方犬たちにあるのは、上記の①と②だけということではないかと感じたのですが、どうでしょう?

①は、犬にとって、飼い主さんの愛を一身に受けている立ち位置を脅かす存在への攻撃ですから、群で暮らす、序列を気にする動物としてはごく単純で本能的なものです。

②は、前々回のブログに書いた実験で判ったとおり、犬には不平等に対する高い感受性があります。
ですから、”飼い主さんから可愛がられる”というご褒美をもらっている別な犬への妬みが起きることも、元来、犬に備わっている感受性によるものです。

けれども、自分以外の犬を可愛がっている飼い主さんへの怒りや憎しみだったり、こうなってしまったことの原因を自分自身の中に探すといった、複雑で、ある意味ひねくれた心の動きや思考は、犬にはないということではないでしょうか。


【人間って面倒くさい】

人間も犬も、群(集団)で協力しあって生きていくというのは共通です。
その群の中では、常に他者と自分を比較して、自分のポジションを気にしていなくてはなりません。

野生動物であれば、群でのポジションを失うことは、下手をすれば獲物にありつくことすらできず、生命にかかわるかもしれないのです。

だから、人間や犬にとって、本能的に群の中での自分の存在意義を高め、ポジションを維持しなくては・・・という焦りにも似た感情は、生来的に切っても切れないものなのでしょう。

確かに、前述の①と②は、犬にも人間にも本能的に備わっている感情によるものですが、③と④は、本能というよりもむしろ人間が頭で考えた理屈が入っているように思えます。

『けしからーん!わたしと愛を誓ったはずの恋人が、わたし以外の異性にデレデレすべきではない!不誠実よ!不潔よ!この嘘つきトンチキ野郎ーー!』

とか

『わたしを裏切らないと誓っていた恋人が他の異性に目移りしているのは、私自身に何か問題があるのかしらん?
最近ちょっと太ったから?それとも最近つまらない冗談に笑ってあげてないから?それともそれとも・・・』

とかいったことは、

『とられちゃうー!ヤダー!』

だとか

『ずる~~い!やめて~~!』

だとかいったストレートな犬の感情よりもずっと理屈っぽいですものね。


前回のブログ

”不公平感”や、”やきもち”による悔しさは、社会的協調を高いレベルまで発達させた人間ならではの複雑なもので、少し前までは人間以外の動物にはないと考えられていました。

と書きました。

けれども実際には、”やきもち”という感情は、人間さまが考えているよりずっと原始的な感情で、群で生活する動物には本能的に備わっているものだということが判ったわけです。

人間はよく、嫉妬心を感じている自分を恥じたり、嫉妬心を理性でコントロールできない人を批判したりします。

でも、もしかすると、恥じるべきは”嫉妬心”そのものではなくて、”やきもち”に、上記の③や④のような七面倒くさい屁理屈を合体させて、シンプルなことをややこしくしてしまっていることかもしれないと感じました。

だいたい、

『嫉妬心という複雑かつ高度な感情は、人間以外には存在し得ないに違いない』

とか言っていた時点で、

『なーにブっこいてんだいっ!嫉妬心なんかボクらにもあるよ!人間なんてそんなに偉かぁ~ないよ!ただ面倒くさいだけじゃ~ん!』

って、犬たちに鼻で笑われちゃってるかもしれませんね。

ひねくれた変化球ではなく、直球で嫉妬を表現する犬たちの可愛げがあれば、人間関係はもっとスッキリといくのかもしれません。

人間も少し、犬たちを見習った方がいいのかもしれませんね。




<今日のPet Hotel 11!>

朝から暑い暑い!早くおうちに帰ろう~!

ハナちゃん、畑のお散歩大好きヨ♪

スタッッッフ~~~!!
雑草生えてるわよーーー!

しょーがない、ワタシが食べておいてあげるわよ!
小春ちゃん!お水を下に置くまで待ってください!
「無理です。待てません!」

ルルたん(はぁと)ぼく、マロンだよ!
ねえねえ、ハナた~ん(はぁと)
マロンくん、ワタシゃ~お婆ちゃんよ。

ボスは男の子だしなぁ・・・
チェッ 可愛いルルたんが帰っちゃった・・・