最初にお断りしておきますが、今日は、少しゾっとするようなお話をします。
いえ、ちゃんと読んでいただけたら怖いお話ではないんですが・・・
何か食べたり飲んだりしながらお読みになるのはちょっとやめておいた方がいいかもしれません。
それから、高血圧の方、心臓の弱い方、貧血気味の方、本日あまり体調がすぐれない方も・・・
【亡くなった飼い主を食べる犬】
●自殺した飼い主の顔を・・・
ドイツ、ベルリンに住む31歳の男性は、実家の裏庭にある、物置を改装した小屋で、愛犬のジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていました。
ある晩、近所の人は男性が住む小屋の方から銃声がするのを聞きました。
それから45分後に、近所の人と男性の母親は、男性が拳銃で自分の口を打ち抜いて亡くなっているのを発見しました。
男性の手にはワルサー拳銃、テーブルの上には遺書が残されていました。
状況から見て、明らかに事件性のない自殺だったのですが・・・
問題は、男性の遺体の状態でした。
男性の顔と首の大半はなくなっていて、傷の縁にはシェパードの歯型がついていたのです。
そして、床にはドッグフードの入ったお皿が置かれていました。
男性の愛犬シェパードは、特に興奮するでもなく、ごく落ち着いた様子で警察官の指示にもちゃんと反応したそうです。
保護施設に連れられて行く途中、シェパードは飼い主の体の組織を吐き出しました。
その中には、ひと目で飼い主のヒゲだとわかる毛の生えた皮膚が含まれていたといいます。
シェパードは、自殺した飼い主の顔と首を食べてしまったんですね・・・
●ちーがーうーだーろーー!
上記のお話は、決してスティーブン・キングの小説などではありません。
実際にドイツで起きた事件について、法医学者が学術誌「Forensic Science International」に投稿したものです。
このお話を読んで、愛犬家の皆さんはどんな風に感じましたか?
怖い とか 気持ち悪い とかはさておいて・・・(さておくのが難しいくらいにショッキングな映像を想像しちゃうんですけどね)
『どうしてそんなことを・・・?』
と感じた方が多いのではないでしょうか?
豊田真由子さまなんかだと
『ちーがーうーだーろーー!』
ってシェパードくんにお説するはず・・・
人間の感覚、特にわたしたち日本人の感覚では、映画『おくりびと』の世界にもあるように、遺体になってもなお、故人をできるだけ美しい状態に保ってあげたいという心理が働きますよね?
とりわけ顔は・・・
現在は自民党所属の参議院議員、三原じゅん子さまだって、かつてツッパリキャラ全開だったころに、ケンカのお作法として次のように仰っていました。
『顔はやめなっ!』
そうなんだよ~ 顔はダメなんだよ~!
だって顔は、その人の尊厳やアイデンティティーを象徴するものとして見てしまうのが人間だもの・・・
そういう感覚からは、愛犬が最愛の飼い主の顔を食べてしまうという行為は、とてつもなく残虐でショッキングゥ~なことです。
それはもう・・・何をどう説明されよーが
生理的にムリっ!!
てなもんですね(ハァハァ・・・)
ですからもしも、上記の自殺男性が発見された時に、シェパードがまさに飼い主男性の顔を食べているところだったりしたら・・・
踏み込んだ近所の人や母親は、おそらく狂ったようにシェパードを男性から引き離して、ひどく叱ったのではないかと思うんです。
もし踏み込んでいたのが警官なら、あるいはシェパードを射殺したかもしれないと想像します。
●飼い主を食べる理由を学術的に探る
ただ、いくらショッキングだからといって、いつまでもハアハアばかりしてもいられません。
ワンちゃんが大すきなわたしとしては、生前の飼い主と強い絆や信頼関係で結ばれていた愛犬が、どうしてそんなひどいことをするんだろう?
という理由を知りたいと思いますから・・・
ワンちゃんの両肩をつかんで揺さぶったところで犬たちはお話してくれませんから、多くの事例から推察するしかありません。
ありがたいことに、ナショナルジオグラフィックでは、科学捜査関連の学術誌で報告されている数十件の事例に加えて、屋内で起こった63件ほどの事例に関する研究から、亡くなった飼い主を食べる犬の謎に迫ってくれています。
●お腹が空いていたから?
犬はオオカミの子孫で雑食です。
ですから当然、飼い主が亡くなって、そこに食べるものが何もなかったら、迷わず飼い主の肉を食べて生き延びようとするでしょう。
・・・と、心理学者のスタンリー・コーレン氏は言います。
ナットクナットク。
そりゃそーだろーね。
人間同士だって、遭難して仲間を食べたというお話はありますからね(ハアハア)
もちろん、いくつかのケースでは明らかに犬は生き残るために飼い主を食べていたようです。
2007年に報告されている事例では、チャウチャウとラブラドールのMIX犬が、飼い主の遺体を食べることによっておよそ1か月間生き延びていたそうです。
けれども、最初にお話しした自殺男性の事例を思い出してください。
男性が発見されたのは自殺してからわずか45分後です。
しかも床にはドッグフードの入ったお皿がありました。
つまり、空腹が理由ではなかったということになりますよね?
シェパードは、飼い主が亡くなってすぐにその顔を食べ始めたということになります・・・(ハアハア)
「本来は行儀のよいペットが、空腹でもないのに、なぜそれほどすぐに飼い主の死骸を食べようとするのか、その理由は考察に値する」
科学捜査官のマーカス・ロスチャイルド氏の論文にはそのように書かれています。
ワシもそう思う~~~~!
※ちょいちょい茶化しているのは、決してふざけているのではありません。自らを奮い立たせているのですからご理解ください。
2015年に研究対象となったケースのうち24パーセントが、体の一部を食べられた死骸が発見されるまでに1日も経っていなかったそうです。
さらに、そのうち一部のケースでは、最初の事例と同様に、犬のすぐ近くには簡単に食べられる食料があったといいます。
・・・ってことはつまり、そのぅ・・・
実は他のエサそっちのけで食べたいほど、飼い主の遺体が美味しいからってことなのー?!
『違うって言って・・・お願いよポチ~~!!』
安心してください。
ナショナルジオグラフィックによると、どうもそういうことではないようなんですね。
長くなるので、つづきはまた次回にします。
<今日のPet Hotel 11!>
早く雨あがらないかなぁ~・・・ ブランちゃん、綺麗なお目めねぇ~! |
コっちゃん「あ、ボクのことはどうぞ気にせずに~・・・」 |
ヤマトおじいちゃん、雨がやむ前にお帰りだったね。 とってもおりこうにお留守番できました! また遊びにおいでね~(^▽^)/ |
イヤッホーーッ!!雨やんだどーーーー♪ |
コっちゃんもだいぶ他のワンちゃんの近くに行けるように なりました♪ |
お散歩大好き♪海も山もいくらでも歩けちゃうんだ~! |
海サイコーッ!!お散歩サイコーッ! |