2017年9月26日火曜日

【メキシコ大地震】救われた犬と救った犬

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


今月(2017年9月19日)にメキシコ中心部を襲ったマグニチュード7.1の大地震。

メキシコ政府によると、死者は少なくとも325人にのぼる大惨事となりました。

9月19日は、32年前にやはりメキシコで大地震(マグニチュード8.0)が発生して、メキシコシティを中心に1万人もの死者を出した日だったんですね・・・

そのため、9月19日は過去の震災を忘れぬようにとの記念日になっていて、多くの住民は防災訓練に参加していたようです。

同じ日付に同じ場所で大震災が起きるなんて・・・皮肉すぎる偶然ですね。

亡くなった方やご遺族に、心から哀悼の意を表したいと思います。


【絶望の中、救出された小さな命】


メキシコ政府の要請に基づいて21日に現地入りしたおよそ70名の日本の救援チームは、メキシコ市内で行方不明者の捜索に当たっていました。

震災発生から3日が過ぎたころから、発見されるのは遺体ばかりとなり、人々が絶望しかけていた時、日本の救援チームによって、ひとつの小さな命が救い出されました。

倒壊してペチャンコになった建物の中から慎重に引っ張り出され、命を取り留めたのは1匹のシュナウザーでした。



小さな命の救出によって、絶望しかけていた人々の顔に明るい笑顔が戻りました。

このワンちゃんが、その後飼い主さんと再会できたか・・・情報を見つけることはできませんでしたが、せっかく助かった命です。

どうか幸せな犬生をすごせますように・・・


日本の救援チームは25日、すべての活動を終え、整列して地震の犠牲者に黙祷を捧げたのち、現地を後にしました。


日本の自衛隊も、世界中の軍隊も、こういう人道支援だけをしていればいい時代がくればいいですねぇ・・・

人が人を殺す訓練なんて・・・そのために犬たちを使うなんて・・・

やめっちまえーーー!!


ちなみに、日本の救助チームの中に、レスキュードッグもいましたヨ!


ワンちゃんが足に怪我をしないように、ハーネスで救助隊に抱えあげられていますね。

ありがとう。お疲れさま!


(参考記事:daily mail



【多くの人命を救ったワンちゃん】


次は、救われたワンちゃんではなく、同じくメキシコの震災で、逆にたくさんの人々を助け出し、大活躍したワンちゃんが話題を呼んでいるというお話。

7才のラブラドールの女の子 フリーダです。


カワイイですね♪

フリーダはフィリピン マニラの海軍救援隊に所属する軍用犬です。

カスタムメイドの犬用ゴーグルとブーツをつけたフリーダは、倒壊した学校の下敷きになっている11名の子供たちを発見し、救出につなげてくれました。

優れた嗅覚を持つ彼女は、今回のメキシコ大地震だけではなく、2015年に起きたグアテマラの地滑りや、2013年に起きたメキシコシティのガス爆発などの現場でも人命救助に尽力して、今までに救った命は少なくとも50名以上に上ると言われています。

フリーダのハンドラー、アラウズ氏は

「フリーダは特別な犬です。彼女と一緒に仕事をすることは、わたしのプライドの源泉です。」

と誇らしげに語っています。

現在7才のフリーダは、嗅覚が衰えて仕事ができなくなるまであと1年ほどだと言われていて、引退後は現在のハンドラーのアラウズ氏と一緒に暮らすことになっているそうです。

危険な場所での活動ばかりのフリーダ。

どうかアラウズさんとの平穏で楽しい生活のために、残りの任務期間も無事に乗り越えてほしいものですね。


(参考:CBS NEWS



【そうだけどー・・・】


フリーダの活躍は本当に素晴らしいし、フリーダを賞賛することになんの異論もありません。

でも、ちょっとだけ気になったことがあります。

一部のメディアで、フリーダの活躍を賞賛するために、他の国の軍用犬(メキシコ、アメリカ、チリ、ベルギー、日本など)を引き合いに出して、

『他の国の軍隊も救助犬を連れてきたが、その犬たちはフリーダの足元にも及ばない』

・・・というような伝え方をしているんです。


ワンちゃん好きとしては、そういう記事を読むと

『ちーがーうーだーろーーーーッ!!』(←しつこい?)

と言いたくなっちゃいます。

そもそも、軍用犬などの使役犬は、人間の一方的な都合で人間のために働かせているわけですよ。

働いていただいているわけですよ!!

とりわけ、軍用犬は危険な任務をさせられていて、負傷したり死亡したりという例だって少なくありません。

それなのにさぁ・・・

フリーダは確かにすごいよ?すごいけどー・・・

他の犬がまるでヘッポコみたいな言い方はやめてくれませんかぁ~!?(ブゥブゥ)


実際、どちらかというと犬ではなく、犬を訓練したり現場でハンドリングしている人間の技量の差や・・・

捜索している現場の差(多くの人が埋まっている現場かどうか)だって関係してるんではないの~?

と・・・


感動的なよいお話にチョコっと水を差してしまってごめんなさ~い。


たくさんの人を救い出したワンちゃんたち、

ありがとう。おつかれさまでした(^▽^)/


ひとりも救出することができなかったワンちゃんたち、

危険な場所で、わたしたち人間のために頑張ってくれてありがとう。

おつかれさまでした(^▽^)/


みんな、とーーってもおりこうさんだよ~~~!!



<今日のPet Hotel 11!>


まだ1才にもならない海くんは、元気いっぱいの
ヤンチャ坊主くん♪「あそぼあそぼっ!!」

同じくヤンチャ坊主の常連、ウリくんと
いっぱい遊べるかな~・・・って思ったんですが

ウリくん「コワイよぅ~~!乗っからないでぇ~」

わあわあ!追いかけてくるなー!!

こわいこわいぃ~~~!!
って、どうも小さい子たちが本気で怖がってしまうので
仕方なく別々にお庭で遊ばせることになりました。
何度か一緒に遊ぶうちに仲良くなれるよ!
また来月、楽しみにしてるんねー 海くん(^▽^)

お部屋でまったりすごす15歳のハッピーくんは
平和そのもの~(笑)