行方不明のペットと懸賞金にまつわるお話のつづきです。
【懸賞金を懸けたけど・・・】
こちらは4年前のアメリカのニュース。
残念ながら大変悲しい結末を迎えてしまったお話です。
俳優のシルベスター・スタローンが、行方不明になった愛犬フィービーに1万ドルの懸賞金を懸け、電話番号を明記したポスターを何枚も貼って捜索を呼びかけました。
けれども、スタローンの自宅があるロサンゼルスのベル・エア地区にはコヨーテが多く生息していて、ここで行方不明になった犬はまず生きて帰れないのではないかと言われていました。
そして・・・
周囲の悪い予感は的中し、スタローンの愛犬フィービーは、数日後にコヨーテに食い散らかされたと思われる、無残な死骸となって発見されてしまいました。
そこは、スタローン家の敷地内だったそうです・・・
(出典:dayly mail)
【一縷の望み】
家族同然の愛犬がいなくなれば、あらゆる手を使って探し出したいという飼い主さんの気持ちはよく解ります。
ただ単に『情報をください』というポスターを貼っても反応がなさそうだと感じて、懸賞金を懸けるのでしょう。
でも実際にニュースを見ていると、懸賞金と行方不明のペットが見つかる確率には、あまり相関関係はないように思えます。
ちょっと前に、動物園からいなくなった亀さんが、懸賞金を懸けたとたんに見つかったニュースもありましたが・・・(;'∀')
日本でも、2011年からずーっと
『行方不明当時10才だったダックスに懸賞金1000万円を懸けています。拡散してください』
という旨の書き込みがネット上のあちらこちらの掲示板(ジャンル問わず)で見かけますが、未だに見つかっていないようですね・・・
この情報に関しては、わたし自身が真偽のジャッジができないため、あえてここで詳細を書くことは控えさせていただきます。
インターネットをお使いの愛犬家の方は、目にされたことがあるという方も多いでしょうね。
【懸賞金の落とし穴】
あまりに高額の懸賞金には思わぬ犯罪を招く危険性があると指摘する声もあります。
実際に中国では2015年に、愛犬を盗まれた女性が、犯人の要求に応じて1万元(およそ16万円)で愛犬を買い戻したという事件も起きているそうです。
いわゆる身代金誘拐ですね。
たとえば・・・
お金持ちの家からペットを誘拐し、懸賞金が懸けられたら発見者を装って名乗り出るという自作自演。
こういうことだって起きるかもしれませんよね?
だいたい、愛犬に多額の懸賞金を懸けているということだけでも、
『ははぁ~~ん、あの家は金持ちなんだな?!』
と世間に思わせてしまって、それ自体がリスクになりかねません。
愛するペットを行方不明にしてしまった罪悪感と喪失感で冷静さを失って、危険な目に遭われないように、よくよく考えて行動していただきたいと思います。
【懸賞金がダメなら探偵は?】
懸賞金と同様に、いわゆる便利屋さんや探偵といった業者に高額の報酬を支払って愛犬探しを依頼する飼い主さんもいます。
ただ・・・残念ながら、人の弱みに付け込むタチの悪い業者が多いのが現実のようです。
本当に探してくれているのかもわからないまま、業者への支払金額だけが膨らんでいってしまい、捜索を打ち切ろうとすると
『かなり有力情報を掴んでいて、あと少しで見つかりそうなのに残念ですね』
といった期待を煽るようなことを言われて打ち切れない・・・
更にある程度経つと今度は
『今諦めたら、今までかけてきたお金を全てドブに捨てたようなものになる』
との思いから、打ち切るタイミングを逃してズルズルと借金を重ねてでも捜索を続ける・・・
といったお話もあるようです。
特に、動物相手の捜索について
『90%以上の確率で捜索します!』
というような謳い文句を掲げている業者は、冷静に考えて、ちょっと怪しいですよね(;'∀')
ただ、ペットが行方不明になった時は、冷静さを失っているために多くの飼い主さんがひっかかってしまうのでしょう。
ペットを失った悲しみに加えて、悪徳業者に騙されてスッカラカンになってしまうなんて、あまりにも悲しすぎます・・・( ノД`)
【一番たいせつなこと】
あたりまえのことですが、愛犬は行方不明にしない!
そのための対策を十分に取っておくということが大切ですね!
懸賞金や探偵費用にお金をかけることができるのでしたら、予防措置の方にぜひその予算を回しましょう。
マイクロチップや迷子札(鑑札でも)といった対策はしてありますか?
首輪のサイズは合っていますか?
ダイエットして痩せたのに、前と同じサイズのまま使っていませんか?
首輪やリードはボロボロになっていませんか?
金具は緩んでいませんか?
お庭に出したままコンビニなどにお買い物に行ったりしていませんか?
使っている首輪やリードの太さや強度は、ご自分の愛犬に適したものですか?
可愛さ重視で、やたらと華奢なものを使ってはいませんかー?!
そして、こういった物理的な対策はもちろん大切ですが、もし万が一 愛犬が行方不明になってしまった時に、とっても心強い味方をご紹介します。
それは・・・
地域の、日ごろからお付き合いのある人たちです!
飼い主さんと愛犬を、よーく知っていてくれるご近所さんは、アナタの愛犬が行方不明になったと聞けばきっと、
手分けして探してくれるでしょう。
他のご近所さんにも声をかけてくれるでしょう。
一緒にビラを配ったり貼ったりしてくれるでしょう。
インターネットで呼びかけてくれる人もいるでしょう。
そういう人たちがいれば、アナタ自身は愛犬がふらりと帰って来た時のために安心して自宅で待っていることだってできるかもしれません。
アナタの隣人はきっと、1円の見返りも求めずに、落ち込んだアナタに寄り添って一緒に心配してくれるでしょう。
もしかすると、愛犬の行方不明対策で一番たいせつなのは、日頃から飼い主さんご自身が、周囲の人々との関係をいかに丁寧に築いているか?
ってことなのかもしれません。
<今日のPet Hotel 11!>
あら?ボス・・・何舐めてるの? |
なつも舐めてる・・・何にもないのに??? |
あ!そういえば、ゆうべココでサンマ焼いたんでした(笑) |
ママに「お散歩行くよ~」って言われて 喜んでやってきたネオくん♪ |
「明日、日帰りで預かって欲しいの」って言いに来たママ でも急に「やっぱり今日このままお泊りさせちゃおっかな」 ってことになって・・ 「アレ?どこ行くの?ママー!」 |
「ねえちょっと?!どーゆーこと?!」 はははは・・・(;'∀') 笑ってごまかすお庭番 |
「しまった・・・!騙されたみたいデス・・・」 落ち込んだのも束の間、 おやつをもらってご機嫌になりました(^▽^) |