引き続き、万一愛犬が他の人に咬みついてしまった時に飼い主さんが取るべき行動についてお話していきますが・・・
ここでイキナリ寄り道を~・・・
とゆーのも、前回の記事を読んでくださった方から、こんなご質問を頂いたからです。
【愛犬の隔離 と 病院立ち合い 両立キビシー問題】
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徒歩圏内だけど、家から少し距離のあるところで愛犬が誰かを噛んでしまった。
すぐ病院に行く必要があるけれど愛犬連れではタクシーも救急車も乗れない。
何よりも被害者と同乗は…
でも、愛犬を家に連れて帰るには30分以上かかる…そんな場合ってどうしたらいいのかな?
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イイ!ものすごくイイーーッ!!ご質問ですね(←ショッカーかよ)
何がイイって、実際にご自身がそのような状況に置かれたことを想像しておられるところがです。
だって実際、『負傷者の救護』『愛犬の隔離(再発防止の安全対策)』のどっちが優先?って訊かれたら
『どっちもでーーす!』
ですよね?
いつも、自宅周りをチョロっとお散歩させているだけの人ならば問題はないかもしれないけれど、愛犬のためにたっぷりロングコースでお散歩している飼い主さんほど、この状況は身悶えするほど悩ましいはずなんです。
【シュミレーションの重要性】
防犯対策や防災対策と同様に、どんな予防措置も100%ではありません。
けれども、色々なシチュエーションを想定して、できる限りの対策をしておくことは、リスクの可能性を下げるという意味においてはとっても意味のある危機対策です。
たとえば、前回のお話を読んで・・・
『負傷した被害者を病院に連れて行く必要性かぁ・・・ワタシ、お散歩によく1円も持たずに出かけちゃうけど、お散歩バッグにある程度のお金を入れておかないとダメね~』
ってことに気づかれた方もいらっしゃるでしょう。
『ひどい怪我なら救急車かぁ・・・ワタシ、よく携帯持たずにお散歩行っちゃうけど、今日から忘れないようにしよーっと』
って考えた方もいらっしゃるでしょう。
こうやって色々なことを想像して、日常生活やたのしいお散歩に支障のない程度に、ひとつでも多く対策をしたりシュミレーションしておくこと・・・
コレが何よりもだいじだいじなんですねぇ~。
では、具体的に考えていきましょう。
【押さえておきたいポイント】
ご質問をいただいたケースは、一見するとまるで殿様が一休さんに出す”お題”のように難解ですね。
ただ、人として最優先すべき事柄だけを考えると、意外とシンプルだったりします。
最優先する事柄とはつまり・・・
『被害者(怪我人)の救護』 と 『愛犬の隔離』
この2つですね?
そうすると、このどちらに先に着手するか?は、被害者の怪我の程度によるってことになります。
◆ひどい傷だった場合
このケースで最優先すべきは『被害者(怪我人)の救護』です。
◆軽症だった場合
被害者は普通に喋れるし歩ける。流血がダクダクという感じでもない。
という時ですね。
このケースで最優先すべきは『愛犬の隔離』つまり再発防止策です。
実にシンプルですね。
このシンプルな問題を難解にしているのは
『もしも被害者が悪意ある人で、後からアナタの対応の悪さを訴えたり、被害を過大に偽ったりすることにより、法外な慰謝料や治療費を請求してきたら大変だ!!』
↑コレコレ、コレですよね?
それを避けるためには、ぜひとも被害者と『病院に同行したい』
ということです。
つまり、問題を複雑化しているのは
①『被害者(怪我人)の救護』
①『愛犬の隔離という再発防止策』
③『アナタは病院にぜひとも同行したい』
の”三つ巴(みつどもえ)”だという点・・・
コレを整理しましょう。
最初のふたつは共に最優先ですから、①と①になっていますね?
最初のふたつは共に最優先ですから、①と①になっていますね?
要するに、アナタが取るべき行動の中で、③は ①や① の二の次ってことです。(余計わかりにくいかしら~?)
そこんとこは、人として絶対に忘れてはなりませーん!
ではそれを踏まえて、
お庭番的『わたしならこうする』を具体的にシュミレーションしてみます。
お庭番的『わたしならこうする』を具体的にシュミレーションしてみます。
【事故後の行動シュミレーション】
●被害者にひどい傷を負わせてしまった場合・・・
すぐに救急車と警察の出動を要請して双方に状況を説明する。
到着を待つ間、止血などの応急処置をできる限りして、もし訊けるようなら相手の氏名と連絡先を確認する。
到着を待つ間、止血などの応急処置をできる限りして、もし訊けるようなら相手の氏名と連絡先を確認する。
救急隊員には搬送先の病院を知らせてくれるよう依頼して自分の連絡先を告げる。
もしも『個人情報ウンヌンカンヌン・・・』とか言って教えてくれないなら、せめて救急車のナンバーと隊員の氏名を確認。
余裕があれば、集まって来た野次馬さんたちの数人に声をかけ、目撃証言をしてくれるという人がいれば、連絡先を交換しておく。
警察による聴取が済んだら、興奮した愛犬を自宅に連れ帰る。
この行動によって
◆自分は逃げも隠れもしません。
◆できうる限りの誠意のある対応を取りました。
◆被害者の怪我の程度はこのくらいです。
ということを救急隊員や警察を含む、多くの目撃者に証明してもらうことができますね。
後になって、被害者が悪意ある過大申告などをしてくることを抑止することができるでしょう。
●被害者の傷が軽症だった場合・・・
愛犬を被害者に近づけることは、二次被害の誘発に繋がるので、愛犬を近くの頑丈な鉄柱などに繋留して目を離さないようにします。
被害者に謝罪し、感染症のリスクと早急な医療機関受診の必要性を説明。
また、被害者が余計な不安を感じないで済むように、アナタの犬が狂犬病の予防接種を受けている旨を伝えてあげます。
また、被害者が余計な不安を感じないで済むように、アナタの犬が狂犬病の予防接種を受けている旨を伝えてあげます。
医療機関への足代や医療費は自分が負担するので、病院に同行させて欲しいが、そのためには犬を自宅に置いてこなくてはならないということを被害者に説明。
同時に、犬が『咬みつき事故』を起こした時は、その大小にかかわらず飼い主として正確な事故状況を届け出る義務があることを被害者に伝え、警察を呼ばせてもらう。
警察の到着を待つ間に、近所にかかりつけの医療機関があるかを被害者に尋ねておく。
(持病などがある方もいるため、勝手に医療機関を指定しないでね~)
今後の補償についても誠実に対応したい旨を告げ、被害者と連絡先を交換しておく。
(お互いに携帯を持っている場合は、自分の番号を伝えてその場でかけてもらうと確実~)
到着した警察による聴取を終えたら・・・
かかりつけ医が『ある』と言われた場合はそこへ、『ない』と言われた場合は自分が知っている病院なりその場で調べた病院なりに行ってもらう。
そして、いずれの場合も目と鼻の先の病院でない限りは、例え歩いて行ける病院でもタクシーを呼んで、運転手さんに事情と行き先を伝えて名刺をもらい、車両ナンバーとタクシー会社、現在時刻を控えておきましょう。
『後からすぐ追いかけますので、診察が終わってもどうか待っていて下さい』
と伝えておくのも忘れずに・・・
被害者にひどい傷を負わせてしまったケースと同様に、周囲に目撃者がいれば素早く声をかけ、後々証言してもらえるよう依頼して、連絡先を交換しておければなおいいですね。
その後、興奮した愛犬を自宅に連れ帰り、被害者の待つ病院へ行く。
この行動によって
◆自分は逃げも隠れもしません。
◆できうる限りの誠意のある対応を取っていきます。
ということを被害者に示すと共に、警察官やタクシー運転手、目撃者にも証明してもらうことができますね。
更に、
◆事故直後の被害者の様子や怪我の程度はこのくらいでした。
ということを、警察の聴取によってシッカリと記録に残すことができます。
そして、追いかけて行った病院に万が一被害者が来ていないことが判ったときは、タクシー会社に連絡して何時ごろどこで降ろしたか?などを確認して、その結果を警察に追加報告しておきます。
そして、追いかけて行った病院に万が一被害者が来ていないことが判ったときは、タクシー会社に連絡して何時ごろどこで降ろしたか?などを確認して、その結果を警察に追加報告しておきます。
どうでしょーか?
実際『病院に同行したい』理由は、被害者に対する誠意を示すのはもちろん、被害者からの不当な要求から自分自身を守るという目的もあります。
ですから、どうしても『病院に同行する』が果たせない時には『自分自身を守る』という目的を果たすために、その時点でできる限りの策を講じる以外にないんですね。
一番怖いのは、アナタが必死で引き留めても、被害者が『大丈夫』とか『急いでいる』と言って、連絡先の交換も警察への連絡も拒否した場合です。
そういった場合、わたしだったら・・・
『では、届け出の義務があるので傷を負わせた箇所の写真だけでも撮らせて欲しい』
と申し出るかと思いますが、それすら断られたら・・・
『この人・・・ヤバイかも・・・』
と、生唾ゴックンしちゃうかもしれません。
ただ、そうやって結局なんの手も打つことができず、その場にボーゼンと取り残されてしまった場合でも、迷わずその場で速やかに警察に連絡をして、コトの顛末を詳細に説明しておいてください。
(できれば立ち去る被害者に連絡している様子が聞こえるようにしたいくらい・・・)
少なくとも、後から何か言ってこられたり裁判になった際に、警察にその場で通報していたという事実は
◆自分は逃げも隠れもしませんでした。
◆できうる限りの誠意のある対応を取ろうと務めました。
という事実を証明してくれますし、うまくいけばそれ以前に
『チェッ!アイツしっかりしてんな。慰謝料ガッポリは難しいかもな~』
と、悪意のある相手にやる気を失わせる効果は多少なりともあるかと思うんです。
まあ、ほとんどの場合、悪意の被害者はそんなにたくさんはいないかと思います。
でも・・・お庭番の相方=お料理番は実際にそのような悪意の被害者に遭遇して、こわぁい目に遭った経験を持っているんです。
次回はぜひそのお話をしたいと思います。
すみません。横道が長く続いてしまって・・・(;'∀')
<今日のPet Hotel 11!>
おおー!ジャックくん、凛々しいねぇ~! またお泊りにおいでね~(^▽^)/ |
フクくん、ママがお迎えにきてルンルンだったね♪ また遊びにおいでー! |
いやー・・・今日は暑いわ~。 日影で寝るしかないわ~~ |
ホントホント。 日影で寝るしかないや~ア~ア~ア~~~ |