2017年9月20日水曜日

しつけのご依頼

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


【ペットホテルの使い方】として、4回に分けてWくんの例やCくんの例を挙げてきました。

よく、ブログを読んで下さった方や、どこかで噂を聞きつけた方から

『しつけをお願いしたい』

というご相談を受けることがあります。


【ただのペットホテルなんです】


Pet Hotel 11!はしがないペットホテル屋なんですぅ~。

それ以上でも以下でもないんですぅ~

しつけ教室はやってないんですぅ~

スッスッス~~~♪(←by マユマユ)(;'∀')


どこにも

『お宅のワンちゃん しつけます』

などとは謳っていませんし、もちろんメニューにもありません。

なのに、どうしてそのようなご依頼があるかというと・・・


●なんだか知らないけどいい子になって帰って来た


ワンちゃんをお預けいただいた飼い主さんたちから、そんな風に言っていただくことが多いんです。

とっても嬉しいお言葉なんですが、それが

『〇〇さんから聞いたんだけど・・・おりこうにしてくれるんですって~?』

という風に変換されて伝わってしまうようなのですね・・・(;'∀')


●リクエストの多いご依頼


具体的に、どんなご依頼があったかというと・・・

◆引っ張りグセを直して!
◆来訪者が来るとワンワン言うのをなんとかして!
◆お散歩嫌いで歩かないので歩くようにしてくれ!
◆お留守番中吠えていて苦情がきた。どうにかして!
◆退屈するとオシッコシートやタオルを引き裂くのをやめさせてー!

・・・という感じ。

でも、これら全てのご依頼対するわたしたちの答えはいつも同じです。


『ウチはしつけ教室はやっていないので、残念ながらご要望にはお応えできません。

ただ、お預けいただいている間は、その子の飼い主になったつもりで必要なしつけをする努力はしています。

現在、困っておられる問題行動があれば、滞在中のワンちゃんの様子を見て、

”こんな風にしたらよくなってきたようなので、ご自宅でもやってみてください”

というアドバイスをさせていただくことは可能です』


●しつけは飼い主さんの役目


このブログでも何度もお話していることですが・・・

ようちえんやしつけ教室にワンちゃんを通わせて、トレーナーさんにしつけてもらうことが、まったく無意味だとは思っていません。

けれども、ワンちゃんのしつけで一番たいせつなのは、飼い主さん自身がしつけをするということです。

トレーナーさんのところではいい子だったのに、おうちに帰ってきたら元通り・・・

というお話は、イヤッ!!ってほどよく聞きますね?


しつけ教室に通わせることでしつけが完了すると思っている飼い主さんは、ワンちゃんを見くびっていると思うんですねえ~。

犬はそこまで単細胞じゃないぞ!と・・・

ワンちゃんはとってもコミュニケーション能力の高い生き物です。

人間と同じように、相手を見て行動を変える柔軟性を持っています。

だから、ルールを徹底するトレーナーさんのところではおりこうにしているけど、気まぐれな対応をする飼い主さんの前ではやりたい放題やり放題~~~!

っていう使い分けを簡単にやってのけるんです。

もしかすると、飼い主さんを

『お?お?なんだなんだ?急にしつけモードか?張り切ってんなぁ~(笑)ま、でもコイツには従わなくてもダイジョウブ~~♪』

・・・ってな感じで見ているかもしれませんよ~(;'∀')


●成長の跡がみられるワンちゃん


Pet Hotel 11!のリピーターのワンちゃんの中には、最初にお預かりした時にあった問題行動が、目に見えてなくなっているワンちゃんがいます。

たとえばNくん。

お散歩に行くと、スタート地点から間もなく座り込んでしまうくらい、まったく歩かない子でした。

年齢は8歳。体型はポテポテ。お肉はタユンタユン♪。肉球はフワッフワで、普段あまりお散歩していないのが明らかでした。

それに、とっても引っ込み思案で、大好きなおやつでも、他の人からもらうと食べない子でした。

Nくんの滞在中にわたしたちがしたことは、

他のワンちゃんと一緒にお散歩に連れ出し、何度立ち止まっても励ましたり リードを操作したりしながらキッチリと歩かせること。

これだけです。

そして、お帰りの時に飼い主さんに

Nくんが健康で長生きするために、もっとお散歩させてあげた方がいいこと

Nくんが歩かなくなった時にわたしたちがやってみて効果的だった声かけや動作

以上をお伝えしただけです。

Nくんの飼い主さんは、それまでは歩かないNくんをすぐに抱っこしていたそうですが、それからは抱っこをやめて、ちゃんと歩くようにされていたそうです。

知っている場所よりも知らない場所の方が歩くからといって、車でちょっと離れた場所まで行ってお散歩させたりと、色々な工夫をされているようでした。

そして・・・何か月かぶりにPet Hotel 11!にお泊りにきたNくんは、飼い主さんの努力の跡がハッキリと見えるほど成長していました。

体型は以前より引き締まっていましたし、お散歩中に立ち止まってもリードをチョンと引けばすぐに歩き出します。

他のワンちゃんやお散歩で出会う見知らぬ人に対する態度も自信のあるものに変わっていました。

大好きなおやつを出すと、躊躇なく『チョーダイチョーダイ!!』です(笑)

飼い主さんがお散歩の仕方を変えたことによって、Nくんの たくさんの人や犬との交流も広がったようです。

それによって Nくんは歩くようになっただけでなく、自信がついて社交性が出てきたんですね!!

こんな変化を見ることができると、わたしたちは本当に嬉しくなって小躍りしてしまいます♪


●きっかけづくり


Nくんのような事例は他にもあります。

長くなるので今回はご紹介しませんが、共通しているのは飼い主さんが普段の生活の中で、地道にしつけに取り組んでこられたという点です。


しつけ教室に行ったら問題行動がなくなって帰って来た♪

Pet Hotel 11!に預けたら、何故かいい子になって帰ってきた♪


といって、そのまま飼い主さん自身はそれ以前となんの変化もない接し方をしていれば、間もなくワンちゃんだって元通りになるのは当然ですよね?

変わらなくてはならないのは、ワンちゃんではなくて飼い主さんです!

ですから、わたしたちはメニューに”しつけ”を入れていないんです。


ただ、ペットホテルに預けることによって家族以外の人に客観的にワンちゃんの様子を見てもらうことには意味があると思っています。

飼い主さんご自身が問題だと感じていなかったことや、気づいていなかったことについて指摘してもらえることもあるかもしれません。

(しつけに関することだけではなく、体調いついても言えることです)


そういう意味で、わたしたちのホテルを

『ウチの子をしつけてくれるペットホテル』

ではなく、

『ウチの子のしつけのヒントを与えてくれるかもしれないペットホテル』

くらいに考えていただけたら、とても光栄です(^▽^)




<今日のPet Hotel 11!>

みんなと一緒にお庭遊びできて嬉しそうなMAXくん♪

「はのんちゃん、なにしてるの~?」
「しらな~い。
オスワリって言われたから座ってるだけ~」

今日はボールに夢中のデュークくん

お部屋で休憩中も離しません(笑)

ボールを追いかけてワナにはまっちゃいました。
犯人確保ーーー!!(笑)

上に乗りたいけど・・・脚がちょっと不安だなぁ・・・

「あのう・・・乗せてくださ~~~い」
ハイハイ(^▽^)

「ボクも上に乗せてくださーーい!」
自分で乗ってください!(笑)

海が大すきな3ワンズ。
涼しかったからいっぱいお散歩したよ♪

お客様からいただいた 実りの秋を感じるケーキ!
イチジク・マロン・パンプキン
とっても綺麗で食べるのがもったいないけど・・・
食べないともっともったいないからいただきまーす♪