え~っと・・・なんのお話をしてたんだっけ?
ああ!そうだった。
きょうは、ボクのお母さんのお話をするやくそくだったね。
●お母さんとのおわかれ●
お母さんのおうちはね・・・とっても『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』だったな。
ボクはそこで5ひきの兄弟といっしょにうまれたんだよ!
ボクのお母さんは、その『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』にずーっととじこめられていて、お外には出してもらえないんだ。
びっくりした?
だからね、ボクがどこからペットショップのガラスケースの中にきたかっていうと・・・
『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』からきたってことなんだよ。
もっといいところでうまれた子もいるのかもしれないけどね・・・
いっしょにガラスケースに入っていたボクのおともだちの中にはいなかったなぁ・・・
『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』でうまれたから、ボクといっしょにうまれたボクの兄弟の中には、すぐにびょうきでしんでしまった子や、体がよわい子もいたんだよ。
うまれてすぐにしんでしまったボクの弟はね、お母さんのおっぱいを、いつもボクやほかの兄弟にゆずってくれる、とってもやさしいヤツだったんだけどね・・・
ボクはお母さんを元気にしたくて
「ボクはお母さんとずーーっといっしょにいるからね!」
って言った。
そうしたらお母さんは、とってもうれしそうなかおをして、こう言ったんだ。
「ありがとう。やさしいのね、ぼうや。
でもね、ぼうやはもうすぐ、この『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』から出してもらえるのよ。」
ぼくが
「ホント?!やったぁ!お母さんもいっしょに出してもらえるんだよね?」
ってきくと、お母さんはかなしそうなかおで
「そうね・・・そうなったらどんなにステキかしらね・・・」
って、ちいさな声で言ってから、とてもまじめなかおで言ったんだ。
「よくきいてね、ぼうや。
どんなことがあっても、ぼうやはつよくてりっぱなおとなになって、しっかりと生きていってね。
ぼうやがおとなになってからこまらないように、たくさんの大切なことをおしえてあげますからね。
それから、もっとたくさんおっぱいをのんで体もつよくしておかなくてはダメよ」
「うん!ボク、いっぱいお母さんのおっぱいをのむよ!だから大切なことをいっぱいおしえて!」
でも、そのとき・・・
あのこわいおじさんがやってきたんだ。
お母さんをずっとオリにとじこめているおじさんだよ。
おじさんは、オリのとびらを開けて、ボクとボクの兄弟をつれて行こうとした。
お母さんが
「おねがいです!まだこの子たちに、なんにもおしえてやってないんです。もうすこしだけまってください。おっぱいだって、もっとたくさんのませてやりたいんです。おねがいです、おねがいです!!」
って言って、おじさんの手からボクたちをつれもどそうとしたんだ。
でも・・・
おじさんは、大きな声でどなりながら、ボクのお母さんを、ぼうでたたいたんだよ。
なんども、なんども、なんども、なんどもだよ・・・
お母さんは、たおれて動かなくなった。
ボクが
「お母さん!お母さーーん!」
って、よんでも動かなかったんだ・・・
それからどうなったか、ボクはしらない。
おじさんがボクをトラックにのせて、つれて行ってしまったからね。
でもね、お母さんはきっと元気でいるって、そうボクはしんじているんだ!
だって、ボクのだいすきなお母さんなんだからね!
だけど・・・ボクはお母さんのおっぱいをもっともっとのみたかったなぁ・・・
そうしたら、今よりもずっと、ボクは元気だったと思うなぁ・・・
それに・・・ボクはお母さんから、大切なことをおしえてもらいたかったなぁ・・・
そうしたら、今みたいにこわがりじゃなくて、おともだちもいっぱいできたんだと思うなぁ・・・
キミはずっとボクのともだちでいてくれるよね?
あ、すずさんがよんでるから行かなくちゃ!
またこんど、お話のつづきをしてあげるね!
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2度目のお泊りにきてくれたモモナちゃん。 とっても甘えん坊さんです♪ |
ハナちゃんも2度目のお泊り。 とってもリラックスして遊んでいます(^▽^) |
抱っこ大好き風太くん、また遊びにおいでね~! |
「みんな、楽しく遊んどるか~?」 ”なつ”監視員、ごくろうさまです(^-^; |