2017年6月17日土曜日

【愛犬のための終活】について考えてみる①

前回、お亡くなりになった野際陽子さんの残された5匹のシェルティーについて書きました。

犬に限らず動物を飼っている人に万一のことがあれば、それはすぐにペットの命に直結する問題となります。

普段はあまり考えないことですが、こういう機会に少し真剣に考えてみたいと思います。


現在、60~70代の人のうち、ペットを飼っている人はおよそ3割といわれています。
そのうち、犬の飼い主さんについていえば、4分の1が10歳以上の高齢犬を飼っているという内閣府のデータがあります。

つまりご高齢の飼い主さんが老犬を世話する、いわゆる【老・老・介護】が増えているということですね。
その当然の結果として、飼い主の急な入院や認知症、死亡などが原因で行き場をなくすペットも増加しています。

全国74自治体による、動物愛護相談センターでの犬の引取り理由を集計したデータによると、

「飼育者が高齢・病気・入院(入所)・死亡」

を引取り理由のトップとして挙げていた自治体は、74分の56件と、実に75.6%にも及んでいます!

確かにPet Hotel 11!でお預かりするワンちゃんについても、ご高齢の方が飼われているワンちゃんはおおむね高齢犬です。
終生飼養を大前提として考えると、高齢の方がパピーを飼われることは現実的にあまりないはずですから当然ですね。


さて、例えば、
●独り暮らしの飼い主さんが、愛犬より先に亡くなってしまった場合・・・

あるいは
●独り暮らしでも高齢でもないけれど、飼い主さんが交通事故や災害に見舞われて一家全員が同じ時に亡くなってしまったような場合・・・

残されたワンちゃんはどうなるのでしょうか?

悲しいことに、ほとんどの場合、ワンちゃんは保護センターに収容され、タイミングよく引き取り手が現れない限りは殺処分になってしまうことが多いのが現状です。

人間の子供の場合は、両親が不慮の事故でたまたま同時に亡くなったような場合、残された子供は保護された後も施設で育ててもらえる環境がありますが、犬はそうではないのですよね・・・

ご存じのように、我が国の法律では、ペットは飼い主さんにとって家族の一員であっても、法律上は「物」として扱われています。

ですから、前回も書いたように、ご自身に万が一があった場合に、安心してワンちゃんを託せる人を予め見つけておくことは必要なんですね。

そうはいっても、日ごろのお散歩仲間や、離れて暮らす兄弟などと

「ねえ、もしも私に万一のことがあったら、この子をお願いね~!」

「オッケーまかしといて♪逆の時はウチの子もお願いよ~!」

「ガッテン承知♪トーゼンよ!」

というようなやり取りがあったからといって、現実にそうなったとき、本当に面倒をみてくれるかというと・・・難しいかもしれませんね。

何故なら、その話をしているときは、お互いにあまり現実的に考えてはいないからです。
例えば、そのお話から10年後に本当にご自身が亡くなったとして、「まかしといて♪」と言ったお友達の気持ちや事情が当時とは変わっている可能性はかなり高いわけです。

ご両親の介護をしているかもしれないし・・・
借金で首が回らなくなっているかもしれないし・・・
ご自身が病気にかかっているかもしれないし・・・

だいたい、命を預かることは、本当はそんな風に安請け合いできないことのはずですね。

するってーと・・・現実的に、飼い主さんが残されたワンちゃんのためにできることって一体なんでしょうか?


長くなるのでつづきは次回にします。



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