早速、昨日の続き
②飼い主さんが叱ることで、ワンちゃんとの絆にひびが入るの?
についてです。
【天罰方式】というのは
飼い主さんがワンちゃんを叱る方法だと、ワンちゃんが飼い主さんを怖がるようになり、絆にひびが入る可能性がある。
その結果として、ワンちゃんのしつけがうまくいかなくなることを避けるために、どこからともなく正体不明の”天罰”が下るという方式をとる。
というスタンスです。
確かに、飼い主さんとの信頼関係がまだしっかりと出来上がっていない時にワンちゃんをひどく叱れば、飼い主さんはワンちゃんにとって単なる”恐ろしい人”ということになるかもしれません。
また、いわゆる”度を越したしつけ”によって、ワンちゃんを恐怖に陥れるような叱り方をしたり苦痛を与えたりすれば、やはりワンちゃんとの絆にひびが入ることもあるでしょう。
だけど・・・とわたしは思うのです。
飼い主さんとワンちゃんとの間にしっかりとした信頼関係が既に築かれていて、叱り方もきちんと加減ができていれば、そう簡単に絆にひびが入ることはないのではないかと・・・
いつだって飼い主さんに褒められていたいワンちゃんにとって、飼い主さんから叱られることは決して楽しいことではないのは確かです。
けれどもだからといって、どこからともなく突然に心臓が止まりそうな音が鳴り響いたりする”得体のしれない恐怖”よりは、むしろ苦痛は少ないような気がするのですね。
一方、だからこそ飼い主さんは叱り方に十分気を付ける必要があります。
以前も書きましたが、ワンちゃんを叱る時に”恐怖”を感じさせるのはNGだとわたしは思います。
その理由は・・・
●飼い主さん=恐ろしい存在→身の危険を感じる→身を守るために攻撃性が高まる・・・という望ましくない条件付けが成立してしまう可能性がある。当然、飼い主さんとの信頼関係も崩れてしまう危険性がある。
●叱る目的は、『〇〇をすると怒られる→怒られるのは不快だからやめる』という条件付けで問題行動を改めることなのに、”恐怖”を与える叱り方だと単にワンちゃんが”恐怖”でやめる(フリーズする)だけになってしまう可能性がある。
その場合、条件付けは失敗し、怒られない時はやってしまうワンちゃんになってしまうので意味がない。
というものです。
わたしが心掛けているのは、感情的にならず、静かで、しかし威厳のある叱り方です。
「NO」だとか「イケナイ」といった決まったコマンドで「禁止」を伝えますが、怒鳴ったり叫んだりするのではなく、むしろ低いトーンで「わたしはそれを望んでいない」と表情や声で表現します。
飼い主さんに喜んでほしい。褒めてほしい。
と思っているワンちゃんにとって、本当は”無視”が最も効果があるのです。
けれども”無視”は一緒に遊んでいる場面では効果がありますが、向こうの方でワンちゃんが無駄吠えしている時やイタズラしている時は効果がありませんよね?
飼い主さんがわざわざ無視しにすっ飛んでくる・・・かなり理解しがたい行動です(笑)
ですから、ワンちゃんを叱る時には、その”無視”に準ずるような叱り方を心掛けるとうまくいくかと思います。
それだと、ワンちゃんは「やべっ!」とは感じてくれますが、身の危険を予感するような恐怖は感じずに済みます。
「すっごく不愉快~!居心地がわるぅ~い!でも恐怖は感じな~い」
とワンちゃんが感じる叱り方ができるのがわたしの理想です。
(これがなっかなか難しいのですけれど・・・(^-^;)
あ!例外として、ワンちゃんがあぶない目に遭いそうな行為をしている場面で、とにかく咄嗟にそれを中止させたい場合などは、天罰だろうがドスのきいた恐ろしい声でフリーズさせるのであろうが有効ですから使ってよいかと思っています。
背に腹は代えられねーヨと!
長くなるので続きはまた次回にします。
ウサギ?! |
ミッキー?! |
ちがうよ、ウリだよ~ん♪ あ~~・・・可哀相に・・・クマさん瀕死です |
とにかくよく走り回りま~~す! |
ダメだ・・・もう若いモンにはついていけん・・・ |
思い詰めているのではありません。 ただ、獲物を物色しているだけです。 お魚さん逃げてーーーっ!! |