2017年6月4日日曜日

【天罰方式】はどうですか?①

以前、お客様から

「うちの子、どうしても無駄吠えが止まなくて・・・【天罰方式】というのをテレビでやっていて、とても効果がありそうだったのですが実際どうなんでしょう?」

というご質問がありました。

そこで、今回はこの【天罰方式】について考えてみたいと思います。

結論を先にお話してしまうと、わたしは常々、しつけ方法に正解も不正解もないと思っていますから、大賛成も大反対もする気はありません。

ですから、その時も

「一定の効果はあるかもしれませんし、試してみる価値はあるかと思います」

とお話しました。と同時に・・・

「ただ、わたし自身は【天罰方式】は取り入れていません」

ともお話させていただきました。
わたしの考え方や【天罰方式】を取り入れていない理由については順を追ってお話していきますね。


まず、ご存じない方のために【天罰方式】ってなんだ?ということをご説明します。

”天罰”って言葉がもう恐ろしいですね~
わたしなどは、”天罰”と聞くと『神の雷(いかづち)』とか『ピカチュウの電撃』的なものを想像して泣きべそをかきそうになります。

なんだか虐待の匂いがプンスカするぞ・・・と身構える方もいらっしゃるかと思いますが、どうやらこのしつけ方法が生み出されたそもそもの発端は、飼い主さんが目を三角にして厳しくしつけることを避けるという考え方に基づいているようです。

いわゆる【叱らないしつけ方法】なのですね。
そうすると、虐待などとは真逆の考え方のようです。よかった。少し安心しました♪


厳しくしつけると、ワンちゃんが飼い主さんに怯えてしまうようになる。



怯えてしまうようになると、絆や信頼関係がゆらいでしまう可能性がある。



だから飼い主さんはあくまでも優しく愛情を注ぐ存在であった方がよい。



その為には”叱る”しつけでなく”褒める”しつけが望ましい。



だけど、ワンちゃんが悪さをした時に叱らずにやめさせるにはどうすればいいの?



飼い主さんに叱られるのではなく、天罰が下るという方法を使えばいいのさ!


・・・という考え方ですね。なるほどフムフム・・・

具体的な方法としては、例えば『吠えてほしくない場面で吠えた』などの、禁止したい行為をワンちゃんがした時に、間髪を入れずに”天罰”を下します( ゚Д゚)!

”天罰”はワンちゃんが嫌がることならなんでもよくて・・・
【天罰方式】を推奨しているトレーナーさんやサイトによれば

●ペットボトルにビー玉やコインを入れたものを床に落としたり、ドラム缶を叩くなどして大きな音をたてる。

●噛んだりイタズラされたくない物にワンちゃんの嫌がる匂いをつける。

●ワンちゃんが乗っている敷物をサッと引いてわざと転ばせる。

などというやり方の例が書いてあります。

※話を先に進める前に、我慢できずに言ってしまいますが、最後の『転ばせる』は少なくとも絶対にやめてあげていただきたいですね。怪我を負わせる可能性がありますから・・・お願いです( ノД`)


そして、大事なコツは
『決して飼い主さんが天罰を下していることがワンちゃんにバレないように行う』
ということは共通しているようです。

理由は、それがバレてしまうと、ワンちゃんが飼い主さんに不信感を抱いてしまう可能性があるから・・・とのことです。

なるほどなるほど・・・フムフムフムフム


長くなるので続きは次回にします。




ドッグラン。土エリアの一部に柵を取り付けました!
画像では解りづらいのですが、向かって右側の方が左側よりも段差が少し高くなっています。
今までPet Hotel 11!のドッグランで怪我をしたワンちゃんはいません。
けれども、高い段差から勢いよくジャンプして、足の細い子が万が一骨折やケガをしてしまってはいけないと考えて、予防策を取りました。
柵だけに・・・(←やかましい)

大事な命をお預かりするのですから、念には念を入れないと~・・・です!