近所に住む農家のオバチャンが、こんなことを話してくれました。
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海岸で、飼い主さんが見ている前で子犬がトンビにさらわれた。
飼い主さんが悲鳴を上げる中、そのまま5mくらい飛び上がったところからボトッ!と落とされた。
下が砂浜だったから大丈夫だったらしいが、もうアッという間で止めることもできなかったと・・・
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「えええええええーーーーーーーっ?!」(のけぞり)
「・・・オバチャ~ン、またまたぁ・・・ウソでしょ?」
「いやホントホント、見てた人から聞いたんだから」
「えええええええーーーーーーーっ?!」(ブリッジ)
その後、他の人からも同じ話を聞いたので、どうやら事実のようですが、そんなことあり得るのでしょうか・・・
ちょっと調べてみました。
すると、
『トンビの体重は660g~1kg程度と軽く、自分の体重より重たいものはさらわない』
という情報が出てきました。
フムフム、そりゃそうだろう。さらいたくてもできないってことなんだな。
また、
『トンビが犬をさらうなどあり得ない。都市伝説だ』
という説も多く目にしました。
でも・・・ご近所の海岸で起きたその事件が、
『自分の体重より軽そうだと思って子犬を襲ったけれど、持ってみたら予想外に重かったので落とした』
ということならあり得なくもなさそうです。
いずれにせよ、リードさえつけていれば避けられる事故なのですから、飼い主さんには必ずリードをつけていただきたいと思います。
なにはともあれ、そのワンちゃんが無事だったとのことなので、なによりでした。
さて、トンビにさらわれたお話ではありませんが、他にも、想像もしない形で空を飛んだワンちゃんのニュースがありましたので、ご紹介しましょう。
アメリカで起きた出来事です。
今月初旬、ノースカロライナ州のデービス郡を竜巻が襲いました。
運悪く、その竜巻に巻き込まれたのが、バノイさんの飼い犬デューク(12才の大型犬)
「大きな風の渦に巻き上げられて、縫いぐるみのように吹き飛ばされた」
バノイさんはCNN系列局の取材にそう答えています。
想像しただけで血の気が引きますね・・・
竜巻は、35年間住んでいたバノイさんの家も奪い去りました。
家が崩壊するほどの竜巻ですから、大型犬が飛ばされてしまうのも無理はありません。
バノイさんが必死でデュークを探したところ、なんと!!
自宅から300mも離れた草地まで飛ばされたデュークを発見しました。
デュークは脚の骨が折れ、網膜を損傷する大けがを負っていましたが、奇跡的に生きていました!!
現在は、何度かの手術を受けて回復に向かっているということです。
バノイさんは
「35年かけて築いてきた家が、35秒で破壊された。家も、納屋もガレージも、トラクターも、芝刈り機も、被害を受けなかったものは何もない」
「それでもデュークが一緒にいてくれることが心の支えになっている」
「家はまた建てる。私たちはもっとたくさん思い出をつくる」
と笑顔で語ったとのことです。
竜巻といえば、日本でも5年前、茨城県つくば市で、空に飛ばされニュースになったワンちゃんがいました。
大関さんが3年前から飼っていた雑種でオスのワン太郎くんです。(いい名前だなぁ・・・)
ワン太郎くんはひもで繋がれていましたが、竜巻が去った後、ワン太郎くんを繋いでいたひもだけが残っていて、ワン太郎くんは犬小屋もろとも消えていたのです!
大関さんは、もう戻ってはこないのかと諦めかけていたそうです。
けれどもワン太郎くんは見つかりました。
竜巻の2日後、大関さんの家から100mほど離れたところを、よく似た犬が歩いているという情報が寄せられ、駆け付けた飼い主さんと再会できたのです。
ワン太郎くんは、ひもをつないでいた首輪の金具が壊れていただけで怪我はなく、元気で早速大関さんの孫とじゃれあって遊んでいたそうです。
大関さんは
「竜巻で飛ばされてもう戻ってこないんじゃないかと本当に心配して孫はきのう泣いていました。家も被害を受けましたが犬が戻ってきてくれてよかったです」
とお話されていました。
竜巻に飛ばされて、怪我ひとつしていなかったなんて、まさに奇跡です!
ワン太郎くん、よかったね~!
ワン太郎くん、よかったね~!
最後は、昨年3月、やはりアメリカのテキサス州で起きた出来事です。
3月8日から9日にかけて襲った竜巻は、木をなぎ倒し、家の屋根や車を破壊しました。
電線なども切断され、多くの家が停電に見舞われました。
そこで、竜巻の被害状況を撮影するため現地入りした地元局のレポーターが、信じられない光景を目にしました。
コチラです↓