2018年2月22日木曜日

パニックになると指示が耳に入らないワンちゃん③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログに引き続いて、

「ウチの子は、普段は『マテ』ができるのにパニックになると指示が耳に入りません。そういう場合はどうすればいいのでしょう?」

というワンちゃんに、どのように対処していけばいいかを考えていきたいと思います。


くどいようですが、とても大切なことなので、パニック対策の大前提を復習しておきます。

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<パニック対策の大前提(復習)>

・パニックに陥った犬が指示を聞くことは不可能。パニックにさせない対応を!

・愛犬がパニックになる原因を把握しておくこと。

・愛犬が飼い主さんをリーダーだと認識していること。
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きょうは 大前提の1番目、パニックにさせないために飼い主さんができることを考えていきます。



【ワンちゃんをパニックにさせないために】


●3つの方法


ワンちゃんをパニックにさせない方法は、いろいろありますが、わたし個人が使えると考えている3つの方法についてお話していきたいと思います。

それは「回避法」「克服法」「対処法」です。

(このネーミングもわたしが勝手に今つけたもので、学術用語ではありませんのでご承知おきくださーい)

どの方法がいいかは、ワンちゃんによってもパニックの原因によっても異なってきます。

今はただ、こういう方法があるのかぁ~・・・ってことだけお解りいただければいいです。


今回は、

『お散歩中に他のワンちゃんに会うと怯えてパニックになってしまうワンちゃん』

を例にとって考えてみましょう。


◇回避法


もっとも手っ取り早く簡単な方法ですが、根本的な解決にはならず、安息が手に入るとは言い難い方法です。


ワンちゃんをパニックになる原因から遠ざけてしまいましょう。

つまり、お散歩で他の犬に会わないようにすればいいわけですね。


具体的には・・・

・お散歩に行かない。

・他のワンちゃんがいないような時間帯や場所を選んでお散歩する。

・向こうから他のワンちゃんが来たら迂回する。

などといったことです。


実際、こういうワンちゃんの飼い主さんで

「だからお散歩には行きません」

という飼い主さんはけっこういらっしゃるんですが・・・わたしはワンちゃんの健全な生活にお散歩は必須だと考えていますから、とても残念に思います。

お散歩に行かないという選択肢は、ワンちゃんがお外自体を怖がるようになってしまう可能性が高いので、なるべく選択していただきたくはありません。



◇克服法


時間がかかり、かなりの根気がいりますし、注意も必要です。

けれども成功すれば飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても、最も良い結果をもたらす方法です。


ワンちゃんがパニックを起こす原因を克服する手助けをしましょう。

つまり、お散歩で他の犬に会っても、もうワンちゃんが恐怖や不安を感じないようにしてあげればいいんですね。


具体的には・・・

・他のワンちゃんに慣れさせるため、ドッグランなどに積極的に連れて行く。

・いつも吠えてしまうワンちゃんの飼い主さんと言葉を交わすようにする。

などといったことです。


要するに「慣らす」ことによって”苦手”を克服させ、社会性の幅を広げるってことですね。

段階を経て、上手に克服させてあげることに成功すれば、もう二度と不安な気持ちでお散歩する必要がなくなります

なにより、ワンちゃんに自信がつくことによって、この先の犬生をより一層楽しめるようになるでしょう!

ただ、結果を急ぐあまりにワンちゃんに無理をさせてしまうと、パニックが更に酷くなってしまうこともありますから、その見極めはとても難しいという課題があります。



◇対処法


ワンちゃんによっては時間も根気も必要ですが、実用的な方法です。

うまくいけば、飼い主さんとワンちゃんのQOL(生活の質)を向上させることができます。


ワンちゃんが、パニックの原因を克服するには至っていないけれど、パニックになって困った行動をするのを事前に制御する方法です。

簡単に言うと

「他の犬のことが平気になったワケじゃないよ。相変わらずコワイ・・・でもワンワンはしなかったヨ!」

という状態を作ってあげるということです。


具体的には・・・

・他のワンちゃんが近づいてきたら、大好きなオモチャやオヤツで気をそらす。

・他のワンちゃんが近づいてきたら、パニックになる前に「オスワリ」「フセ」「マテ」などの指示を出して落ち着かせる。


ワンちゃん自身は何も克服できていませんが、パニックになって起こしてしまう実際の困った行動を飼い主さんが制御することができれば、とりあえず”困ったこと”はなくなりますね。

ただ、この方法を成功させるためには、レベルの高いしつけが必要です。

レベルが高いってゆーのは、何も名のあるトレーナーさんに高額の報酬を支払ってしつけてもらいなさいって意味ではありません。

「オスワリ」「フセ」「マテ」などのコマンドによる条件付けを、高いレベルまで昇華させるって意味です。

これについては、追って詳しくお話していきますね~。



さて、

「3つの方法のうち、ウチの子にはどの方法がいいのかしら~?」

と迷われている方もいらっしゃるかと思います。

そのために、ひとつひとつの方法について、次回からもう少し掘り下げてお話していくと共に、選択のヒントとなりそうな事例についても触れていきたいとおもいます。




<今日のPet Hotel 11!>

砂浜を走るのって大好きー♪

波打ち際に何か発見!!
ボールかなぁ~~~?

チェッ・・・なんだ石かぁ~

お!お!なんだコレ?!
土嚢だよ~~

キャッキャ♪
おんまさんだぁ~~!カッコイイーーー(はぁと)

はぁ・・・いっぱい遊んだ~♪





2018年2月21日水曜日

パニックになると指示が耳に入らないワンちゃん②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログに引き続いて、

「ウチの子は、普段は『マテ』ができるのにパニックになると指示が耳に入りません。そういう場合はどうすればいいのでしょう?」

というワンちゃんに、どのように対処していけばいいかを考えていきたいと思います。


くどいようですが、とても大切なことなので、前回ブログでお話した大前提を復習しておきます。

---------------
<パニック対策の大前提(復習)>

・パニックに陥った犬が指示を聞くことは不可能。パニックにさせない対応を!

・愛犬がパニックになる原因を把握しておくこと。

・愛犬が飼い主さんをリーダーだと認識していること。
---------------

これを言い換えると、


飼い主さん:愛犬の行動パターンや個性をよく観察し理解しているリーダーである。

ワンちゃん:頼れるリーダー(飼い主さん)の下で安定した精神状態である。


という状態です。


上記の大前提が頭に入っていなければ、愛犬のパニック対策はうまくいきません。

つまり、

パニック対策には普段からの飼い主さんのワンちゃんへの接し方がとても大事で、突然パニックになったワンちゃんを一瞬で落ち着かせる魔法の呪文はないんだよ!

てことを肝に銘じておいてください。


【ワンちゃんのパニック対処法①】


「パニックにさせない対応」が必要なのは解ったけど、愛犬がパニックを起こさない(起こしにくい)子になるまでの期間は、どうすればいいの?

とりあえず今、目の前で起きてしまった愛犬のパニックにはどう対処すればいいの?

という疑問もあるでしょー?

・・・ってことで、今日はそういう時の対処法についてお話します。


●絶対にやってはいけないこと


理屈を理解していれば、絶対にやってはならないことだと解りそうなことなのに、意外と多くの飼い主さんがやってしまうことを以下に挙げました。


◇飼い主さんが慌てる


愛犬がパニックに陥ったとき、必死で「マテー!」「オスワリ!」「ポチッ!」「コラーッ!」などと叫びながらリードを強く引いたり押さえつけようとしたり・・・

やりがちぃ~~~!

ですよね?

でもこの行動、ワンちゃんの目にはどう映るかというと・・・

「あ!リーダーがパニックになってるっ!やっぱり大変な状況なんだ!わあわあどうしようどうしよう~~~!」

・・・と、こうです(^-^;

なんとゆーことでしょう!!

アナタ自身がパニックになっていると思われているなんて・・・悲しすぎますねぇ( ノД`)


乱気流でひどく揺れる飛行機の中で、客室乗務員が顔を引きつらせて金切り声で

「落ち着いて!落ち着いてぇ~~~~!!」

と慌てふためきながら叫ぶのを見て、アナタがどんな気持ちになるかを想像すれば、すぐにこのような行動がパニック対策として最悪だということがお解りいただけるでしょう。


ここで忘れないでいただきたいのは、飼い主さんの動揺の多くは、愛犬がパニックになる前から起きていることが多いってことです。

たとえば・・・


雷の音に怯えるワンちゃんの飼い主さんは、雷が鳴りそうな雲行きになった時点でもう

「ヤバいなぁ・・・」

ソワソワしています。


お散歩中に他のワンちゃんに会うとパニックになって吠えまくるワンちゃんの飼い主さんは、お散歩に連れ出す時点から

「ああ、どうか他のワンちゃんとすれ違いませんように・・・」

不安になっていますし、遠くにそのワンちゃんを見つけると、愛犬が気づくより早くにドキドキして慌てふためいてしまったりします。

リーダーの動揺は必ずワンちゃんに伝わります。

それが愛犬のパニックを助長しているという自覚をぜひ持ってください。


◇飼い主さんがひどく叱る


これも、パニックを増幅させる原因になります。

パニックに陥っているワンちゃんの多くは、驚いたり怯えたりしている状態です。

そこに飼い主さんの威嚇が加わればそれはもうワンちゃんにとって・・・

地獄よ ジ・ゴ・ク!! (◎_◎;)

飼い主さんが慌ててしまうのと同様に、リーダーたる飼い主さんが非常に感情的になっている状態というのは、ワンちゃんにとって

「やっぱり今は非常時なんだーー!わあわあ怖いよぅ~~!」

と感じさせてしまうだけですから、感情的になること自体、絶対にやめてあげてくださいね~。


◇飼い主さんが優しく慰める


これが一番理解しにくいかもしれません。

何かに怯えてパニックに陥っているワンちゃんは、とても”いたいけ”で、人間としてはついつい

「お~~ヨシヨシ、どーちたのぉ~~?怖くなーい怖くなーい」

などと撫でたり抱っこしたりしてしまいますよね?

飼い主さんが、そうしたくなっちゃってるんですよね?

また、その場はワンちゃんが落ち着きを取り戻してくれるので、次の機会にもまたやっちゃいたくなりますよね?

んで、やっちゃいますよね?

また、こういう時に飼い主さんを頼ってすがりついてくるワンちゃんの姿が可愛いったらないから困ってしまいます(^-^;


このくりかえし、実は最悪の状態に愛犬をしつけていることになります。


ワンちゃんに「オスワリ」や「オテ」を覚えさせる時に、うまくできたらオヤツをあげたり褒めたりしますよね?

これは、ワンちゃんが喜ぶ”ご褒美”を与えることで、その行動を「強化」していることに他なりません。

「こうすると褒められるんだな♪」

とワンちゃんが覚えることによって、その行動を繰り返すようになるワケです。


これは、裏っ返してワンちゃん側から見ると、ワンちゃんが飼い主さんをしつけていることにもなるんです!

つまり・・・

「ボクがオスワリって言われて座ると飼い主さんがオヤツをくれるようにしつけたぞ!!」

ということになりますね。


では、何かに怯えてパニックを起こしたワンちゃんに、優しく慰めながら抱きしめたり撫でたりするという”ご褒美”をいつも与え続けているとどうなると思いますか?

「パニックになったボクを飼い主さんが抱っこしてくれるようにしつけたぞ!!」

ってなっちゃうのがお解りでしょーか?


そうなったワンちゃんは、ほんの些細な事でも怯えたりパニックになったりするようになります。

人間の子どもが、ママに甘えたくてウソ泣きするのと似ていますね。

ところが、子どももワンちゃんも、自分のその行動によって暗示にかかってしまいますから、怯えて見せているうちに、本当にその対象を恐れてしまうようになるというネジネジ現象が起きたりするんですーーー!


パニックになっている犬に飼い主さんが優しく接することは、星一徹もビックリの見事なまでの

「臆病犬養成ギプス」

だってことですね。

オーマイガッ!!Σ( ̄ロ ̄lll)


●パニックになった愛犬にどう接する?


上記の「絶対にやってはいけないこと」を踏まえれば、ワンちゃんがパニックを起こした時にリーダーたる飼い主さんがどのように振る舞えばいいかは想像がつきますね?

乱気流の機内で客室乗務員にどう振る舞って欲しいか?

を体現すればいいんです。


落ち着いて

毅然として

堂々として

情に流されない

リーダー!!


コレです(ザンッ♪)

なんて簡単なんでしょーーー!


具体的には、何かに怯えてパニックになっているワンちゃんのすぐ傍らでワンちゃんに寄り添い(決して触ったり抱っこしたりしないでね~)

「ぜ~~~~んぜん大丈夫。なに慌ててんの?おバカさんねぇ~ピープー♪ ドーーーンとまかしとけ~~!」

という態度を取っているだけでいいんです。

必死感を出して、ワンちゃんを更に不安な気持ちにさせるようなことはぜひ謹んでくださいね(^▽^)




さて、次回はワンちゃんにパニックを起こさせないための具体的な方法をお話したいと思います。



<今日のPet Hotel 11!>

ウリくん「なに?!」

ウリくん「このハンバーガーならあげないよ!」

ウリくん「ボクのなんだっ!!」

ウリくん「あげないよったら」

ウリくん「あげないよーーーだっ!」
・・・いらないよ(-_-;)

ウリくん「ボクのハンバーガー、チャコに
とられちゃったぁ~~!」

ボス「言っとくけと・・・あのハンバーガーは
ボクのなんだからねっ!!」
ウリくん「え~~~?はつみみぃ~~~(笑)」

夕方のおさんぽ
みんながガン見しているのは
リスさんで~~す♪

寒いけど、いい景色~~~~♪






2018年2月20日火曜日

パニックになると指示が耳に入らないワンちゃん①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



ブログをお読み下さっている、ゴールデンレトリーバーの飼い主さんから、次のようなご相談がありました。


「ウチの子は、普段は『マテ』ができるのにパニックになると指示が耳に入りません。そういう場合はどうすればいいのでしょう?」


あるある~~~ぅ!!


一番「マテ」が効いてほしい場面で効かないのは、まさに「マテ」の持ちぐされですね。


【ワンちゃんのパニック対処法(大前提編)】


●パニックにさせない


パニックになると指示が耳に入らなくなるのは、何もこのワンちゃんだけではありません。

他のワンちゃんだって、わたしたち人間だってそう・・・つまり当たり前のことなんです。

ですから、飼い主さんが心掛けなくてはならないことは


× 愛犬がパニックになっても指示が聞えるようなワンちゃんにする(←ムリ)

〇 愛犬がパニックにならないようにする


・・・ということを、まず頭に入れておいてください。



●原因の特定


愛犬がパニックになる原因について、皆目見当もつかないという飼い主さんは、まずそれをハッキリさせてください。

雷の音や花火の音、特定のワンちゃんといった原因の場合は比較的飼い主さんにもわかりやすいですね。

でも、人間にとっては何でもないような事柄が原因となってパニックを起こすワンちゃんの場合は、もしかすると

「急にどうしたのかしら~・・・?」

という感じで、その原因がわかっていないこともあるかもしれません。

でも、原因が判らなければ対策をすることができませんから、愛犬がパニックになった時の共通点をなんとか探り出してください。



●リーダーは誰だ?


ワンちゃんがパニックにならないようにするために、絶対にクリアしておかなくてはならない大前提があります。

それは、飼い主さんがワンちゃんにとって頼れるリーダーであるということです。

犬は群への帰属意識が大変高い生き物です。

ワンちゃんが、自分は頼れるリーダーの元で安全な立場にいると確信できていると、外からの刺激に対して過敏に反応することは減ります。

飼い主さんのことをリーダーだと確信できていないワンちゃんが室内飼いだった場合、次のような条件に合致すると、色々な物音に過敏に反応する傾向にあるようです。


・自分のハウスがない。

・家の中に立ち入ってはならない(禁止された)場所や、飼い主さんの許可なく入れる場所がなく、自由に歩き回っている。


上記のような状態に置かれたワンちゃんは、次のように感じています。


「自分がリーダーなんだ!縄張り(飼い主さんの家全体)とメンバー(飼い主さん家族)をしっかり守らなくっちゃ!」


そのため、家の中にいても気が休まることなく、宅急便やさんや郵便屋さんの気配や救急車の音などに、いちいち神経をピリピリさせているんですね。

こういった日常的な物音にいちいち反応してパニックを起こすワンちゃんには、


「この家のリーダーは飼い主で、家を守るのは飼い主に任せていればいい。キミは自分のハウスだけ守っていればいいんだよ~~!」


ってことを認識させてあげるだけで、スッカリ落ち着いてしまうこともあります。



●愛犬はアナタをリーダーだと思っていますか?


愛犬にリーダーだと認めてもらうには、理屈ではなく態度で示す他ありません。


「誰の稼ぎでメシが食えてると思ってるんだっ?!このハーネスだってリードだって洋服だって、誰が買ってやった?!あぁ?!」


みたいなことを言い聞かせたってムダってことね~~(笑)


リーダーとしてワンちゃんに認めてもらうために守るべきことはたっくさんありますが、一例として家の中でのルールを・・・


◇ハウスを決めよう


言うまでもなく、


「キミのテリトリーはココ(ハウス)だよ。この家全体じゃーないよ」


ってことを解らせるのに有効です。

これは何もリーダーである飼い主の権威を主張するためだけでなく、ワンちゃんの負担を軽減するという意味で必要なことです。

何かに驚いたり怖くなった時には、シェルター的な狭いハウスに潜り込むことで、ワンちゃんはとても安心することができますし、外敵から家全体を守ろうというプレッシャーから解放され、自分のハウスだけ守っていればいいからです。


◇立ち入り禁止区域を決めよう


これも、


「この家はリーダー(飼い主)のテリトリーで、キミが好き勝手に闊歩できる場所ではないんだよ」


ってことを解らせるために必要なことです。

実際に入られて困るか否かは関係なく、ダメな場所を明確にして守らせることで、リーダーはキミではないということを、ワンちゃんに解りやすくする効果があります。

部屋に限らず、例えばソファーの上に乗ることやベッドに上がることを禁止するなどでも同様の効果があります。


◇”見えないドア”を設定する


これも、立ち入り禁止区域と同じ効果を狙ったものです。

見えないドアっていうのは、例えばある部屋と別な部屋との境界のドアがたとえ開け放してあっても、飼い主さんの許可なく境界を超えることができないように教えておくことです。

これをきちんと教えておくと、例えば玄関のドアを開けたとたん、ウッカリ愛犬が外へ飛び出してしまった・・・というような失敗も防げます。


◇ワンちゃんを避けて通らない


家の中を飼い主さんが歩いて行く時に、その動線にワンちゃんが立ちふさがっていたら・・・

ハッキリ言って、ワンちゃんをどかすよりも、ワンちゃんをまたいだり迂回するなどして避けて通った方が早いので、大抵の飼い主さんはそうしてしまいます。

でも、本当は面倒くさくてもワンちゃんをどかして真っすぐ行った方がいいんです。

何故なら、犬の世界では目上の犬の動線を、目下の犬は決して妨げないからです。

リーダーが通ろうとしていることがわかったら、道を空けるのが本当だってことですね。

もしも、廊下に長々と寝そべっている愛犬を、アナタがどかそうして愛犬に怒られちゃうとしたら、その子はアナタのことをリーダーだと認めていないのは明らかです。




これら、家の中でのルールはすべて、言葉や理屈が通じないワンちゃんに、飼い主さんがリーダーだということを、解りやすくしてあげているのだとお考えください。


「ええ~~?そんな形式的なこと、本当に必要ぅ~?なんかよそよそしくてイヤだなぁ~」


と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

では・・・

毎日、


「この家のリーダーはキミじゃない。人間だよ。解るね?」


と愛犬を説得してみてください。

部屋でくつろぐ時には、自分は上座に、愛犬を下座に座らせてください。

どうでしょう?通じると思われますか?

残念ながら、それでアナタの愛犬がアナタをリーダーだと認めるとはとても思えません。


人間には人間の、犬には犬の、それぞれの行動様式(カルチャー)があって、それはまったく異なるということを忘れないでください。

ワンちゃんに

「リーダーは誰か?」

を教えるためには、犬のやり方(儀礼や形式)におけるリーダー像をやってのけなくては通じないってことなんです。



長くなりました。

今回お話した前提を踏まえて、次回につづきま~~す!




<今日のPet Hotel 11!>

久々にお預かりワンちゃんがいなかったので、お客様ワンちゃんがいると行けないようなお散歩コースへ行ってきたヨ!

ビーグルのMARUと一緒に交通事故に遭ったオバチャンのお見舞いにも行ってきたよ!

オバチャン、少し元気になっていて安心したね(^▽^)



岩場の探検♪

一番臆病なボスは、なぜかこういう細い道は
ヘッチャラ~~~♪

一方、ふだん恐れを知らぬ”なつ”やチャコは、
細い道はコワイんだってさーー(笑)
カワイイとこあるじゃーん♪

オバチャンのお見舞いへ。
病室から手を振ってくれたんだ~♪

お天気がいいから見晴らしサイコー!

やっぱりいつもの海岸もはずせない。

もう帰るよ~~~
「イヤダぁ~~~!もっと遊ぶぅ~!」

あ~~あ・・・
寒いのに海に入っちゃった(;´Д`)





2018年2月19日月曜日

「マテ」ができないワンちゃん(最終回)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




さて、ごはん前の「マテ」ができるようになったKくん。

このことは、どういう意味を持っているのでしょうか?

もちろん、


「ああ~ヨカッタね!

これで毎回、ごはんの前には『マテ』ができるね~~♪」


ってことではありません。

そんなんだったら、覚えさせる必要がそもそもありませんからねぇ(笑)



【「マテ」を応用しよう】


●「マテ」の持ちぐされ


Kくんや、多くのワンちゃんがごはんの前に「マテ」と待たされるのは、何も飼い主さんが食べたそうにしているワンちゃんが待っている姿を見て「カワイイなぁ♪」と感じるためではありません。

あたりまえですね(笑)

でも、ともすると飼い主さんは

「オスワリ」もできた「マテ」も教えた。

えーと・・・あとは・・・あれ、覚えさせたいなぁ「バーーーンッ!」ってやって仰向けに倒れるヤツ!

という風に、愛犬がコマンドを覚えていくことそれ自体に遣り甲斐を感じてしまって、それをさせることで満足して終わってしまう・・・という状態に陥りがちなんですね。

何度も繰り返しますが、「マテ」はごはんを待たせるためのコマンドなどではなく、


ワンちゃんが本能や欲求や感情に任せて突発的な行動を取ることによって起きる危険を回避するために重要なしつけ


なんです~。

ですから、ごはんの前に上手に「マテ」ができるようになったことで満足して終わってしまうのは、あまりにも勿体ない


「マテ」の持ちぐされ


なんであります。


●「マテ」の意味を勘違いしてる?


ごはんの前に「マテ」をさせるのは、あくまでもワンちゃんの


「早くごはんを食べたいよー!」


という欲求を利用した反復練習にすぎず、それ自体が目的ではありません。

「マテ」の本来の目的は、ワンちゃんに危険が及びそうな場面や、ワンちゃんが興奮して誰かに迷惑をかけたり傷つけたりしそうになった場面で、飼い主さんがワンちゃんを制止できるようにするためです。


ですから、ごはん前の「マテ」ができるようになったら、今度はごはん以外の場面でも「マテ」を練習させなくては不十分です。

練習できる場面は、ワンちゃんが何かをしたくてたまらないような時ですね。


大好きなオヤツやオモチャ、ボールを前にして「マテ」で静止できるように。

帰宅した飼い主さんに大喜びで飛びつこうとしているところを「マテ」で静止させられるように。


などです。

ア~~~ン・・・
「マテッ!!」なんつってーーー(^-^;



そういう応用訓練を積んでいないワンちゃんは「マテ」のコマンドの意味を間違って覚えていることが多いです。

つまり・・・


「マテってゆーのは、ごはんをガマンしなさいって意味だな」


って勘違いしちゃっている可能性があるんです。

もしアナタの愛犬が、そのような勘違いをしていたとしたら、お散歩で他のワンちゃんに吠えるのをいくら「マテ」と制止しようとしてもできるはずがありません。


「ママったら、どうしたんだろう?ごはんの時間でもないのに、ヘンなママ!!


と、怪訝そうな顔をするワンちゃんに向かって


「ウチの子、ごはんの時には待てるのに、お散歩の時になると全然できなくて・・・バカなんじゃないかしら?」


んも~!完全にすれ違っちゃってますね・・・(;´Д`)

いえいえ、お宅のワンちゃんは決してバカなんかじゃーありませんよ~~(笑)

正確には、”ワンちゃんが勘違いをしている”のではなく、”ワンちゃんに勘違いさせるような教え方しかできていない”のだということをぜひ自覚してください。



●Kくんの今後に期待


さて、ごはん前の「マテ」を覚えたばかりのKくんが、きちんと応用練習をして、本当の意味での「マテ」を理解しマスターすると、どういったことが期待できるのでしょう?


もう一度、Kくんの”苦手”を振り返ってみます。


・「マテ」ができない。

・金属製のカチャカチャいう食器が”苦手”

・神経質で臆病なので、他の犬や知らない人が”苦手”でお散歩中ワンワンしてしまうことがある。


でした。

上のふたつはクリアしたけど、3つ目が手つかずだなぁ・・・

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

けれども、わたしはそうは思っていません。

Kくんの3つの”苦手”には相関関係があるからです。


◇「マテ」の応用ができればワンワンも制止できる


Kくんが「マテ」を正しく理解すれば、お散歩で向こうから苦手なワンちゃんがやってきても、飼い主さんが事前にKくんをフセさせたりした上で「マテ」と言うことで落ち着かせることが可能になってきますね!


◇”苦手”が減れば自信がつく


人も犬も”苦手”なことが少なければ少ないほど、自分に自信が持てるようになります。

その自信は、色々なことにチャレンジする後押しをしてくれることでしょう。

お散歩で他のワンちゃんや見知らぬ人を怖がってワンワンしていたKくんが、自信をつけることで変化していくということを、わたしは期待しているんです。

小さい頃に苦手だった金属の食器でごはんが食べられるようになったことも、今までできていなかった「マテ」ができるようになったことで、飼い主さんにいっぱい褒めてもらえることも、Kくんに自信をつけるのに大いに役立つと考えています。


◇飼い主さんの意識の変化


Kくん自身の変化だけではありません。

飼い主さんにも大きな意識の変化が生まれました。

最後に、それをご紹介させていただきたいと思います。



●Kくんの飼い主さんからのメール


Kくんのお泊り中に飼い主さんからいただいたメールの一部です。

-------------
あのKが、ウッカリ緊張を忘れてしまうなんて! 驚きです 笑
あのKが、う〜っと、不満そうながらも「マテ」が出来ているなんて!
ショックです 笑
カチャカチャする食器は、イヤがっていたじゃないっ 笑

そして一番の驚きは、少しずつでも 皆んなと一緒の空間で過ごそうと思う気持ちが芽生えてきた事。。
なつちゃん、ボスくん、チャコちゃんの存在も大きいと思います。

あと、大きいのに優しい雰囲気でKに興味を持ってくれているBちゃん。
普段のお散歩では、大きなワンちゃんの気配を察知しただけで 大好きなお散歩を切り上げて帰ろうとするKなのに。

苦手そうな事も、出来そうなら チョットやってみる?とチャレンジする機会を奪わない。。
少しずつでも成長していくKを、ゆっくり見守ってあげるようにします。
-------------


素晴らしいですね!

本当にKくんを大切に思っていらっしゃることが伝わってきます。

何よりも、飼い主さんのこのような気づきが、Kくんとの関係性にもたらす変化はとても大きいと思います。

飼い主さんがKくんの限界を決めてしまうことなく、Kくんを信じてあげることによって、これからKくんはどんどん変わっていくに違いない・・・

わたしは、それにとっても期待しているんです♪



さて、次回は・・・

ふだんは「マテ」がちゃーんとできるのに、興奮すると指示が耳に入らないワンちゃんにはどうすればいいのか?

というお話をしたいと思います。





<今日のPet Hotel 11!>

大きなボールみたいな”浮き”に
みーんな食いついてまーす(笑)

ボス「ウリくん、そのボールね、ボクのだよ」
ウリくん「♪」←きいてない

ボス「ねえホラ!この大きいボールをあげるからさ」

ウリくん「ええ?!ホント?やったぁーー!」
ボス「ガーン・・・そ、そんなぁ・・・」


お、お、ボスがウリくんに追い付くのかーー?!

そんなわけ・・・

ないかぁ・・・(;´Д`)

ウリくん「まあまあ、そう落ち込まないで」
ボス「放っておいてヨ!!」






2018年2月18日日曜日

「マテ」ができないワンちゃん③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログにつづいて、「マテ」ができなかったKくんに、わたしたちが「マテ」を教えた方法をご紹介します。

※おことわり
どんなトレーニングにも「コレさえやれば間違いない」という方法はありません。
その子の個性に応じて工夫をする必要があります。
ご紹介している方法は、あくまでもご参考にしていただけたらと思います。


【Kくん「マテ」を覚える】


●訓練の方法とKくんの変化のようす


金属の器は「克服」っていうよりも「実は平気だった」という感じだったKくん(笑)

2日目からの1番の課題は「マテ」の徹底です。


◇下地


「マテ」の練習といっても、ただそれだけやっていればいいというワケではありません。

一番大切なのは、Kくんが、わたしたちのことを、少なくともPet Hotel 11!にいる間は自分のリーダーだと認めてくれるように振る舞わなくてはなりません。

リーダーって言うと、威張っているようなイメージかもしれませんが、そうではありません。

Kくんが


この人は自分を守ってくれる。

この人はボクを大切にしてくれる。

この人は信頼できる。

この人について行こう(この人の指示に従おう)


そう思ってくれるように振る舞うということです。

「マテ」にしても、その他のことにしても、まずはそういった下地ができていなくては、ワンちゃんは従ってくれません。


Kくんは1年ほど前に1度、わずか2泊とはいえ Pet Hotel 11!にお泊りしてくれていましたので、少なくとも


「ああ!ここね、この人たちね!ならまあ危険なことはないかな」


程度の安心感は持ってくれていました。

でもだからといって、わたしたちのことを自分のリーダーだなんてまだ認めてはいない状態です。


わたしたちは、Kくんに限らずPet Hotel 11!にお泊りするワンちゃんたちには、次のように接することにしています。


・甘えて飛びついてくるのを許さない
(飛びついてきたらかわして、オスワリかフセをさせてから撫でたり抱っこしたりします)

・お散歩時に引っ張らせない。健康で若い子なら歩きたがらなくても抱っこしない。
(引っ張ってはダメだと教えつつ、歩きたくない子は励ましながらお散歩します)

・要求吠えには応じない
(ワンワンがおさまってから構ってあげます)

★逆に、ひたすら不安そうに隅っこで震えているような子には、こちらから行って撫でたり抱っこしたりして安心させてあげます。


これらは全て、ワンちゃんに


「ここでのリーダーはわたしたちだよ」


ということを認識してもらうのに必要なことです。

シリーズの初回でもお話しましたが、お泊り中のワンちゃんにわたしたちがリーダーだと理解してもらい、指示に従ってもらうことは、ワンちゃん自身の安全を守るために大変重要なことだからです。


もちろん、Kくんにもそのように接していました。

Kくんは決して飛びついて甘えるようなことはしない子でしたが・・・(笑)


そのようにして、Kくんに、少なくともPet Hotel 11!では、わたしたちがリーダーだと思ってもらえる状態になっていました。



◇「マテ」の練習 1日目(お泊り3日目)


最初は、「マテ」と言ってごはんを置こうとすると、すぐに食べようとするKくんでした。

「マテ」の意味が解っていないようだったので、鋭く怖い声で

「マテ!!」

言いながら器を引っ込めてしまいます(この時点ではまだ1度も器を置いていません)

Kくんは怒って「ウ~ウ~・・・」と唸りますが無視。

その繰り返しを何度かして、最後に優しくてトーンの高い声

「ヨシッ♪」

言いながら器を置いてあげ、食べているKくんを褒めちぎりました。


「マテ」を鋭く怖い声で言うのは、Kくんに


「なんだ?食べようとしたら怒られたぞ・・・マテだって・・・なんだなんだ?」


と感じてもらうためです。

「マテ」の意味は理解していなくても、鋭く怖い声で「マテ」と言われ、更に「マテ」と言われている間は床に器を置いてもらえないので、物理的に食べることができません(^-^;


また、たとえ強制的であっても、「ヨシ」と言うまでKくんは食べなかったのですから、そのことを評価して「ヨシ」の後は十分に褒めたたえてあげます。

言葉の意味を理解していないうちは、「マテ」と「ヨシ」の声色にできるだけ差をつけて、声の調子によって「ダメなこと」と「いいこと」の区別がつくようにしてあげるんです。

つまり、こわい声を出すのは、むしろ思いやり。(←ホントホント!)

言葉が通じない外国人に拒否や否定の意思を伝えたい時に、ニコニコしながら

「いえいえ、困りますぅ~~うふふ」

なんて言ったら相手を混乱させるだけですから、首を横に振りながらこわい顔をしてみせるなどしますね?

それと同じことです。

最初はとにかく解りやすさがダイジ!



◇「マテ」の練習 2日目(お泊り4日目)


<朝食>

前日はごはんを”置こうとしながら”「マテ」をして、置くと同時に「ヨシ」でしたが、今回はごはんを床に”置きながら”、やっぱりするどく怖い声

「マテッ!!」

と言って器から手を離します。

すると、Kくんはすぐに食べようとするので、ふたたびするどく

「マテッ!!」

あれれ?とKくんは食べるのをやめるけど、またすぐに食べようとするので

「マテッ!!」

この繰り返しです。

途中、一瞬、待ちきれずにKくんがごはんに口をつけてしまったので、その時は素早く器を引いてしまいました。

もちろんKくんは、ものすごーーーく怒っていました(笑)

※ワンちゃんによっては、器を下げようとすると「盗られる」と思って咬みついてくる子がいますので、十分にお気をつけください。


「なんだ?また怖い声でマテって言ってるぞ・・・もしかして、マテって言ってるときは食べちゃだめなのかな?」


ということがKくんに伝われば大成功です。



<夕食>

お夕飯の時には、Kくんはフライングすることなく、「ヨシッ♪」と言うまで待つことができたので、器を下げる必要はありませんでした。

ただし、まだ油断すると何度も何度もごはんに口をつけそうになるので、「マテ」はするどく怖い声で、そして何度も言わなければなりませんでした。

声の迫力で動きを封じている感じですね(^-^;


やはり「ヨシッ♪」は高いトーンで優しく言って、そのあとはうーーんと褒めてあげます。


◇「マテ」の練習 3日目以降


既に、Kくんは「マテ」と言われたら「ヨシ」と言ってもらえるまで食べてはいけないことを理解できましたので、あとはひたすら忍耐力を養う練習です。

ダメだって判っているけど・・・んも~~ガマンできないっ!!

ってなってしまいそうになるKくんを、するどく「マテッ!!」と言うことで制止することの繰り返しです。

ちなみに、前回もご紹介した以下の動画は、練習4日目の夕食時のものです。

まだ、「マテ」はけっこう威圧的な声で、何度も(数えたら6回でした)言っていますね?


/


つづいて、次の動画をご覧ください。

練習5日目の夕食時の動画です。





前日よりKくんが更に成長しているのが解りますか?

わたしの「マテっ!!」が昨日よりいくぶん穏やかな声になっていて、回数も少ないのがお解りいただけるでしょーか?

Kくん、相変わらず不服そうに文句を言ってジレジレしているものの、フライングをしてしまいそうな危なっかしさはなくなってきましたね♪


これが定着して、「マテ」の意味とすべきことをしっかり理解してしまえば、もう怖い声を出す必要も、何度も「マテマテ」言う必要もなくなります。


参考までに、ボス・なつ・チャコの「マテ動画」も載せておきます。

※ちなみに、動画の「ウウ~・・・」と唸っている声は、ボスとなつの下にいるKくんの声です(笑)

”なつ”(まん中)が気にしてちょっと気が散ってますね。

「ハッハッ」言っているのは、チャコの下にいる中型犬のおばあちゃんです(笑)






さて、たかが「マテ」されど「マテ」

このままKくんがおうちでも「マテ」の練習を定着するまで続けていくと、今後のKくんにどんな変化が現れるでしょうか?

わたしは、ある期待をしているのですが・・・・


長くなったので、つづきはまた次回にさせていただきまーーす!




<今日のPet Hotel 11!>

元KDP保護っ子のKおばあちゃん
不安でいっぱいだったけど、よく頑張ったね!
飼い主さんがお迎えに来てくれて
「捨てられたんじゃなくてお留守番だったんだ♪」
ってもう解ったよね(^▽^)/

とっても綺麗な模様でしょ~~~?!

臆病Kくん
なんて、もう呼ばせないよ!
今日からお泊りのCくんに積極的に接近するKくん

Kくん「オマエ、新人か?そのわりに態度デカいな!」
Cくんは、Pet Hotel 11!3回目だも~ん(笑)

最初は他のワンちゃんに近づくことなんて
絶対にできない子だったのにね・・・

お庭でもみんなの近くに自分から行くようになって・・・
態度も堂々として、成長したねぇ~(^▽^)/

なつ「え?ワタシぃ~~?」
いやいや、アナタはちょっと堂々としすぎ~ (^-^;





2018年2月17日土曜日

「マテ」ができないワンちゃん②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログにつづいて、「マテ」ができないワンちゃんについてのお話です。



【ワンちゃんの可能性(のびしろ)】


●苦手が多いKくん


飼い主さんにお許しをいただけたので、Pet Hotel 11!にお泊りしていたKくんの事例をご紹介させていただきます。

KくんがPet Hotel 11!にお泊りするのは今回が2回目。

初めてお泊りする際、飼い主さんはKくんのことを次のように仰っていました。


「金属のカチャカチャいう器が苦手なので、ごはんとお水の器はいつも使っているものを持参します」

「他のワンちゃんや特定の人が苦手で、お散歩中もワンワン吠えたり、すぐに家に帰りたがったりします」

「神経質で臆病なので、たぶんずっと自分のクレートに閉じこもっていると思います」


実際、Kくんは飼い主さんの仰る通りの子でした。



●1回目のお泊り


前回のお泊りは短かったので、Kくんは他のワンちゃんどころか、わたしたちに慣れるのが精いっぱいでした。

抱っこしても、早鐘のように打つKくんの心臓の音が


ドキドキドキドキ・・・・!


と手に伝わってきて、こっちもドキドキしちゃったくらい(笑)

ひたすら


「イイ子だね~。Kくんは頑張ってるよね~!」


と褒めて励ましていました。

お外やお散歩は大すきなのに、他のワンちゃんが苦手なために、お散歩中は常に神経を張り詰めて、他のワンちゃんに接近しようものなら遠くに逃げようと必死・・・せっかくのお散歩をあまり楽しめないようでした。


「もう少し、Kくんが犬生を楽しめるようになったらいいのにねぇ・・・」


お料理番とわたしは、そんな風に話していました。


Kくん1回目のお泊りは「マテ」どころじゃなかったんです。



●「マテ」ができないKくん


最初のお泊りから1年ほど経った、Kくん2回目のお泊りは、1週間近いものでした。

相変わらず、金属の器は苦手なので”マイディッシュ”を持参。

他のワンちゃんも知らない人も苦手というKくんでした。


お泊り初日、Pet Hotel 11!での最初のごはんは夕ご飯でした。

Kくん持参の”マイディッシュ”でごはんを用意し、

「マテ!」

けれども、Kくんは「マテ」ませんでした。

「マテ」と言うわたしに「ウウ~~・・・」と唸って、すぐにごはんを食べ始めてしまうKくんでした。



●飼い主さんとのメール


そこで、Kくんの飼い主さんにメールで


「ごはんの時に「マテ」をさせると、ちょっと怒って「ウー」と言いますが、おうちでは『マテ』はさせていないでしょうか?

『待たせず食べさせてほしい』ということならば、そのように致しますので、遠慮なくおっしゃってくださいね。」


と確認したところ、


「『マテ』は家でもまだできないことが多いので引き続きお願いできればと思います。」


とのお返事をいただきました。


まかせてチョンマゲ~~~~!(←古っ)



●苦手の克服


わたしたちは、せっかくなので1週間のお泊り中、ひとつでも多くKくんの”苦手”を克服させてあげたいと考えました。

Kくんの”苦手”をまとめると以下の通りです。

・「マテ」ができない。

・金属製のカチャカチャいう食器が”苦手”

・神経質で臆病なので、他の犬や知らない人が”苦手”でお散歩中ワンワンしてしまうことがある。


理想を言えば、すべて克服できるのが一番ですが、期間は1週間しかありません。

Pet Hotel 11!で一番大事にしているのは、飼い主さんと離れてお留守番しているワンちゃんが、できる限りストレスを感じることなく過ごせるお手伝いをすることです。

Kくんがまだわたしたちのことを全面的に信頼していない状況で、多くを求めすぎてしまって、Kくんにストレスを感じさせてしまっては本末転倒ですから、

「できるようになったらいいねぇ~♪」

くらいの気持ちでいました。



●金属の器


金属製の器が苦手なことは、そのままにしておいても まあ特に困ったことはありません。

でも、例えば災害時など、普段使い慣れた食器以外でごはんを食べなくてはならないような事態が起きた時に、災害のストレスに加えて「器がちがーう!」というストレスを感じなくて済む方がKくんにとって楽ですよね。

”苦手”なことは、できるだけ少ない方が「生きやすい」のは、ワンちゃんも人間も一緒です。

そこで、Kくんのお泊り2日目、わたしはKくんにステンレスの食器でごはんをあげてみました。

すると・・・

「なぁ~~~んだ!食べるぢゃ~~ん!!」

Kくん、すんなり食べました~~(笑)

飼い主さんへのご報告メールでそのことをお伝えしたところ、


「小さい頃から苦手なんだと決めつけてしまっていました。

他の事も そうかもしれませんね。。

とても勉強になりましたし、他の苦手と思っていた事も もしかしたら出来るようになるのかも?と楽しい気分にもなりました。

ありがとうございます ^_^」


とのお返事をいただきました。



●できたも同然


この、飼い主さんからのお返事を読んで、わたしたちは大喜びしました。

何故なら、”苦手”や”できないこと”が多いワンちゃんにとって、飼い主さんのこの”気づき”こそが何よりも大切なことだからです。

わたしの母(ボスの飼い主)もそうでしたが、愛犬の可能性の芽を勝手に摘み取ってしまって

「この子には無理なんだ・・・」

と、ワンちゃんの限界を飼い主さんが決めてしまっているケースがとっても多いんです。

教えてすぐにできる子もいれば、なかなかできない子もいます。

でも、その子に伝わるようなやり方を工夫して、根気よく付き合ってあげれば必ずできるようになる日がきます。

「この子には無理なんだ・・・」

ではなく、

「わたしたちにはまだ根気と工夫が足りないんだ・・・」

が正解だってことですね。

これこそが、ワンちゃんに「マテ」を教える一番のコツなんです。


アナタのワンちゃんは「マテ」ができますよ~~~!

できないって思っているのはアナタだけですよ~~!


ってこと。


飼い主さんご自身が、そのことに気づきさえすれば、もうKくんの「マテ」なんてできたも同然!

わたしたちができるところまでやって、コツをお話すればきっとおうちでしっかりと飼い主さんの指示で「マテ」ができる子になることでしょう。

実際、Kくんはお泊り中にちゃーんと「マテ」ができる子になりました。



以下の動画は、まったく「マテ」ができなかったKくんが、お泊り中に「マテ」をしている時の様子です。

待たされていることが不満で、「ウウ~~・・・」と唸りながら、けなげに待っている姿が本当に可愛いですねぇ(笑)




わたしの「マテ」の声が怖すぎて、多くの方にドン引きされてしまうかもしれないという懸念を抱きつつ・・・

でも、これも大切なコツのうちですから、

「お庭番、こええよ!」

のお声は甘んじて受けることとしまーす(^-^;

(わーん、本当はすっごく優しいのにぃ~~! ← 言えば言うほどウソっぽい)



次回のブログでは、わたしたちがKくんに「マテ」を教えた時のちょっとしたコツ(ってほどのことでもないけど)の詳しい解説と、今後のKくんに期待していることについてお話しまーす!



<今日のPet Hotel 11!>

元KDPの保護っ子 Kちゃん
はじめてのお泊り(トライアル)で~す!
がんばろーね!(^▽^)/

Kくん「お?なんだ?ルーキーか?」
ルーキーったって、
Kくんなんかよりうーんと犬生の先輩だよ~(笑)

みるみる自信に満ちた表情と態度になっているKくん
こんな風にパブリックの場所でクッションに
乗ってくつろぐようになるなんて・・・!!

そばにボスがきても飛び退いたりしないのも、
大変な成長です(^▽^)

昨日は怯えて近づくのを拒否していた波打ち際も
今日は「見つめる~~~!」(笑)
余裕だねぇ

へへ、まあね~♪
ドヤ顔でましたーーー(笑)

ひさしぶりにヒバ湯に浸かりました♪
チャコの皮膚は絶好調です!
フッサフサやろ~~~?!





2018年2月16日金曜日

「マテ」ができないワンちゃん①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



【「マテ」はとっても大事】


●お泊り中にも「マテ」


お宅のワンちゃん、「マテ」はできますか?

Pet Hotel 11!では、多くの飼い主さんがそうされているように、お泊り中のワンちゃんには、ごはんの前に

「マテ」

をさせています。


お泊り中にも「マテ」をさせる理由のひとつは、おうちでやっている習慣がPet Hotel 11!にいる間に崩れてしまったら申し訳ないからです。


●主義は尊重


でも飼い主さんの中には

「ごはんを待たせるなんて、ストレスになってしまって可哀相!ウチの子には普段から『マテ』はさせていませんし『マテ』を教える必要もありません。」

という主義の方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合はPet Hotel 11!でのお泊り中も「マテ」はさせませんし、そもそもそのワンちゃんは「マテ」って言っても怪訝な顔をするだけでしょう(^-^;

特に、お泊り日数が短い子で、おうちで「マテ」をしていないような子に関しては、その時だけ「マテ」をさせてもあまり意味がないですから、やっきになって「マテ」を教えるようなことはしませんので、どうかご安心くださ~い(^▽^)/


●本当はさせたい


ある程度のお泊り期間があって、ごはんの前に「マテ」ができないワンちゃんがいると、わたしたちは、念のため飼い主さんに

「ふだん、『マテ』をさせていますか?」

「『マテ』をさせる必要はないですか?」

などと尋ねるようにしています。


今までその質問に

「必要ありません」

とお答えになった飼い主さんはいらっしゃいませんでした。

ほとんどの方が

「教えているけど、うまくできないんです。本当はできるようになってほしいんですよ~!」

と異口同音に仰いました。


●どうして「マテ」が必要なの?


そもそも、どうして「マテ」をワンちゃんに覚えてもらう必要があるんでしょう?

実は、「マテ」のコマンドは、ワンちゃんのしつけの中で、とーっても大切なことなんです。

ワンちゃんが、本能や衝動に任せて好き勝手に振る舞い、飼い主さんがそれを制止(コントロール)できない状態が困った事態だというのはわかりますよね?

嬉しすぎてはしゃいで・・・
怖くて怯えてパニックになって・・・
自分の要求を押し通そうとして・・・

お散歩中に好き勝手な方向に飼い主さんをグイグイ引っ張って、他の人やワンちゃんにワンワン吠え付いたり飛び掛かったり、最悪の場合咬みついたりしちゃったら大変なことになります。

よく聞くのは、ワンちゃんが何かに怯えてお散歩中にパニックに陥って暴れた結果、首輪が外れたり飼い主さんがウッカリ手を離してしまったりして、逸走させてしまったというお話です。

つい先日も、お散歩中に出会った飼い主さんが

「この子、2日間行方不明だったんですよ~~~~!」

と仰るのを聞いたばかりです。

何事もなく無事に帰ってきてくれて本当によかったのですが、そのまま帰って来なかったり、交通事故に遭ったりしていたら・・・と想像しただけで

ゾゾゾゾ~~~~~!!

ですね(;´Д`)


そういうワケで「マテ」はとっても大事ってことなんです。


●ごはん前は「マテ」の絶好の訓練時間


ごはんの前の「マテ」は、ワンちゃんにとって最も本能的な「食べたい」という食欲を、ごはんを目の前にした状態でガマンさられるワケですから、んも~~ジレジレなんですよ!

そこをあえてガマンさせる訓練を、しかも毎日少なくとも2回はさせることで・・・


◇飼い主さんの指示をしっかりときけるワンちゃんに。
◇「マテ」と言われたらとにかくジっとガマンできるワンちゃんに。


というふたつの大切な習慣をワンちゃんにつけるという意味があります。

このふたつの習慣は、”自制”(ガマン)の習慣だと言えます。

”自制”(ガマン)の習慣がついているワンちゃんというのは、あまり大きな問題行動を起こさないと言われています。

ワンちゃん自身が自分の欲求や感情に振り回されないことで、落ち着いた冷静な振る舞いができるからですね。

ですから、「マテ」はワンちゃんの安全を守るためだけでなく、ワンちゃん自身が安定した精神状態でおだやかに過ごすためにも、ワンちゃんにぜひ教えておいてあげたいことなんです。


●Pet Hotel 11!で「マテ」をさせる一番の理由


ふだん、ちゃんと「マテ」ができている子に、お泊り中にまで「マテ」をさせる必要がホントにあるの?

と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

さきほど、Pet Hotel 11!でお泊り中のワンちゃんに、ごはん前に「マテ」をする理由のひとつは、


普段の習慣が崩れないため


だとお話しましたが、実はもうひとつ、大きな理由があるんです。


Pet Hotel 11!にお泊りしているワンちゃんをお散歩に連れて行くのはわたしたちです。

Pet Hotel 11!にお泊りしているワンちゃんがケンカなどで怪我をしないように気を付けるのはわたしたちです。

Pet Hotel 11!にお泊りしているワンちゃんが、行方不明になったり交通事故に遭わないようにするのはわたしたちです。

Pet Hotel 11!にお泊りしているワンちゃんが、誰かに咬みついたりしないように注意しなくてはならないのはわたしたちです。


つまり、わたしたちは、お預かりしているワンちゃんに対する責任を負っているんですね。

それは、飼い主さんが 普段その子に負っている責任と同じものです。


その責任を適切に全うするためには、お預かりしたワンちゃんがわたしたちの指示に従ってくれるようになってくれなくては困るんです。


おうちではママの言うことをきいて、学校では先生の言うことをきく


ってゆーのとおんなじですね(^▽^)


ですから、ごく短期滞在のワンちゃんを除いて、お泊りしているワンちゃんには
必ず「マテ」ってやっているというワケです。



さて、教えているのに「マテ」がどうしても上手にできないワンちゃんは、どうすればいいのでしょう?



長くなるので、つづきはまた次回にお話しまーす!




<今日のPet Hotel 11!>

Cちゃんの座り方(笑)
「ヨッコラショ」って人間みたい♪

物怖じしないマイペースのCちゃん
とってもおりこうさんだったね!
また遊びにおいで~~(^▽^)/

ボス、どうした?

あー・・・お料理番に全部のボールを
のっけられちゃったのね(^-^;
頭使ってがんばれ~~!

Kくん「へへ!ボクもう引きこもってばっかり
じゃないんだよーだ!」

Kくん「波打ち際だって平気で歩けるんだっ!!
怖くなんかないんだよ~~!」
あれ?でも・・・Kくんの後ろの砂が
心なしか乱れているような・・・

はは~ん・・・ホントは波の音が怖くて
こうなってたワケね~~(笑)

Kくん「バラすなよ~~~う!」
ごめんごめん(^-^;
でも、すごく成長してるよね~~!