2018年10月15日月曜日

犬にとってフェアな人間でいるために③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前々回ブログのつづきです。


【リーダーの背中】


●こんな家、出て行ってやる!


犬たちが人間と共生することを選んだのは何万年も前のことです。

犬も人間も、互いに共生することにメリットがあったから犬と人間の友達関係はこんなにも長く続いてきたのですね。

犬たちがその気になれば、いつだって目の前でイビキをかいている飼い主さんを噛み殺すことができるのにそうしないのは、飼い主さんとの暮らしを捨てるほどのデメリットを感じていないからだと考えるのが自然です。

飼い主さんが人間社会の秩序やマナーを守るためには、どうしても愛犬が本来の犬らしく過ごすことに制約を与えたり、犬から見たら不条理に思えることを押し付けたりする場面がしばしばあることはお話してきた通りです。

そして、そのことについて、犬には人間同士のような言い訳が通用しないことも・・・


犬たちがそんな生活の中で不満やストレスを溜め込み、リーダー(飼い主さん)への不信感を募らせた結果、


「こんなヤツと共生するよりも厳しい野生の生活(野良)の方がマシだ!」


と感じて反逆を起こし、飼い主を死亡させるような事故を起こす事例も世界中で見られますね。


「こんな家、出て行ってやるよっ!!」


と家庭内暴力を振るう青少年のような感じです・・・(-_-;)


もちろん、よっぽどのことがなければそのような悲惨なことは起きませんね。

何故なら、犬たちは類まれなる忍耐力を持っているからです。

そして・・・自分たちの拠り所である人間のことがDNAレベルで大好きだからです。


とはいえ、自分の愛犬が幸せよりも不満の方を多く感じているなんて、飼い主さんとしては残念すぎますね・・・

愛犬が、溜め込んだストレスから体調を崩したり、困ったことばかりするようになったり(問題行動)することがないようにするに、わたしたち人間はどのようなことに気を付ければいいでしょうか。



●自覚を持つこと


人間と犬との関係は主従関係が大切です。

もちろん、飼い主さんが「主」で愛犬が「従」です。

そうでなければ、人間社会の秩序が保たれないからですね。

けれども、これは決して上下関係ではありません

人間と犬はあくまでも対等な共生関係であることを忘れないでください。

人間はリーダ係で、犬はメンバー係なのです。


リーダーとして、メンバーの意に反することをしばしばお願いしているという自覚を持っているかいないかは、犬との接し方の端々に必ず現れるものだと思っています。

まかり間違っても


「人間の方が偉いんだ」


なんて傲慢な考えをもって、


「こっちがボスなんだからお前はいう事をきくのが当然なんだ!」


なんて態度をとってはなりませーーーんっ!!(ハリセンバーンッ!)


犬と接する人間は、そのような考えが頭の片隅にないかどうか、常に自問自答していなくてはなりませんね。

人間ってヤツぁ~、すーーぐそんな風に天狗になっちゃう生き物なんですから~!



●日頃からの行い


ここでちょっと、人間界の企業を思い浮かべてほしいのです(←急だなぁ~)


たとえばある仕出し屋の社長が、飲み会の席で知人から法事への仕出しを受注してきたとします。

社長は友人にいい顔をして安請け合いしましたが、その日は別な法事の予約も入っており、普通ならば注文を断るくらい忙しい日だったのです!

時間的にも人員的にも相当無理がある・・・

どう考えても社員総出で前日の深夜から厨房に詰めて働かなくてはとても回りません!!

仕方なく社長は社員たちを集めて無理をお願いすることになりますね。

これが、お得意様からの受注で、もし受けられなければ今後会社全体が大きなダメージを受ける可能性があるようなお話ならば、社員たちも納得せざるを得ないかもしれません。

会社が潰れてしまえば、自分たちも職を失うことになりますからね。

けれども今回のお話は、社長が酔った勢いで安請け合いしてきた友人からの仕事です。

社員にとっては知ったこっちゃありません。


もし、この社長が普段から横暴で、社員たちを不当にこき使っているような社長だったとしたらどうでしょう?


「おい、今回の客はオレの古くからの友人だからな!

くれぐれも失礼のないようにな!

アワビと伊勢海老を必ず入れろよ!

オレはその日、ゴルフで不在だが、ヘタなモン出したりしたらちゃんとわかるんだからな!

休日?そんなもん、別な日にしろ!当然だろ?」


元々、当日を休みの日にしていた社員は


「無理です。その日は大事な用事があるので・・・」


などと出社を断るかもしれませんね。

逆上した社長は


「これは社長命令だ!従えないならクビにするぞ!それでもいいのか?!」


などと脅して無理やり従わせるかもしれません・・・(週刊誌に音声を売ってやれー!)


結果的に、社員を力で押さえつけ、なんとか当日の早朝から社員たちを働かせることができたとしても、果たして質の良い仕出し弁当を提供することができるでしょーか?

社員たちが全員、ブーブー不平不満を言いながら作った仕出し弁当です・・・
不味そうですねぇ~~・・・お腹壊すかも・・・(-_-;)

社員たちは、もっと良い職場を見つけることができ次第、サッサと転職してしまうでしょう。


では、この社長が日頃から社員を大切にしているサーバントリーダーだったらどうでしょうか?


※「サーバントリーダー」がお解りにならない方はコチラ↓をご覧ください。

「愛犬がいい子になって帰ってくるのはなぜ?⑤」


「スマン・・・!つい酒の席で調子に乗って友人にいい顔してしまった!

当日は自分もゴルフの予定をキャンセルして一緒にやるので、どうかみんなも協力してくれないか?

無理を言っているのは承知しているが、この埋め合わせはに、別な日に有給を余計に1日なんとかするからたのむっ!!」


社長の友人に対する体裁なんか、社員たちにはどーでもいいことですから、正直


「をいをい社長、勘弁してくださいよぅ~~!!」


と思うことでしょう。

だとしても、普段から自分たちのことを大事にしてくれている社長の頼みであれば、


「まったくもーしょーがないなぁ・・・でもまあ、社長の顔を立てるために、一肌脱いでやるか~!!」


という気持ちになるのではないでしょーか・・・



きっと、犬たちだっておんなじだと思うのです。


「リーダーは時々『それはないだろ~?!』と思うようなことも言ったりやったりするけれど、普段の采配はそうおかしくないし、信頼に値する。

それに何よりも自分を心から愛して大切にしていてくれるのだから、まあ大目に見てやるか~!!」


言い訳が通じない犬たちには飼い主さんが常日頃から、犬たちが心からそんな風に感じて納得してくれるように振舞うしかありません。


「自分は愛犬に自分の都合ばかりを優先させて、我慢ばかりさせていないか?愛犬が犬らしく過ごせる時間(お散歩やドッグランなど)を与えるのをサボっていないだろうか?」


・・・ということを自身に問いかけながら犬たちと接することが大切なのだろうと思っています。


実際・・・犬たちの求めているものはそう多くはありません。

お腹を満たすごはんと新鮮な飲み水があり、雨風や寒暑をしのげる住まいがあり、安心して安全に暮らせる日常があり、毎日適度な運動や気分転換、とりわけ飼い主さんと一緒にたっぷりお散歩する時間があれば、おおむね満足してくれます。


もちろん、いつまでも甘えたいとか抱っこしてほしいとかずーーっと構ってほしいといった要求は、


「欲を言えば際限なくあるさっ!」


ということになりますが、しつけに失敗しない限りそういったことは犬にとってそこまで重要なことではないのです。

飼い主さんと一緒のベッドで寝て、寝る前にはたっぷり撫でてもらい、抱きしめられ、猫っ可愛がりしてもらっているワンちゃんよりも、

本来の犬としての喜びを存分に味わえるお散歩や、ストレス発散できるドッグランなどの適度な運動、他の犬と遊ぶ時間などをもらい、寝るときは自分のハウスで寝ているワンちゃんの方が、えてして問題行動やストレスが少ないのはそのためです。


人間が思う「幸せ」と犬が感じる「幸せ」は違うので、人間目線で犬の幸せを決めつけないようにしてあげることがとっても大切なんですね。


いますよね?

会社で

「あーーお腹空いたよぅ~~!!」

と発狂寸前で残業している女子社員たちに、


「おーい、差し入れだよ。女の子はサラダが好きだろう?エッヘン」


なんて葉っぱの差し入れをして内心「オレっていい上司だろ~?」と自己満足するヤーツ・・・


「チーガーウーダーローーっ!!

うぃーあーそーはんぐりーなんだよねーー!!

こんなカッサカサのレタスじゃあ頑張れないんだよねーー!!」


(↑実体験なのか?)



本当に愛犬の幸せを願うなら、犬の生態をよく勉強して、普段いろいろと我慢してくれている犬たちが本当に欲していること(もの)を与えてあげてたいものですね。

それができて、初めて犬と人間の対等でフェアな関係が成り立つのではないかと思います。




<今日のPetHotel11!>

Fくん?ガルガルしないでみんなと仲良くできる?
Fくん「ん?」

Fくん「仲良くしてるぢゃーん!」

Fくん「ホラね!」

Fくん「ホラホラ♪」

Fくん「ナツ姐さんとも・・・ホラね!!」

Fくん「超仲良くしてるよ~~?!」

ナツ「フフン!Fくん・・・それは周りの子が
うーんとオトナだからでしょ?!」

Eちゃんは相変わらずみんなのアイドル。
誰とでもすぐ仲良くなっちゃう!

Eちゃん「ワタシ、柴犬って大好きなの~♪」

Eちゃん「怖くないわよ、安心してね!」
Fくん「う・・・うん、よろしく」

1才にもなっていないEちゃんに手名付けられる
黒柴Fくん(3才)

Fくん「女の子ってませてるからな~~」
(そういう問題じゃないと思うよ)

Eちゃんは大きな子とも
すぐにお友達になっちゃう

ヨロチク~~~♪

このふたり・・・まーたやってるよ(笑)
すんごい顔・・・

小さい子供が見たら泣いちゃいそうだね(-_-;)

Aちゃん・・・美犬なのにねえ・・・(タメイキ)

はんにゃかと・・・(-_-;)

で・・・垣根の間から

ごっきげんで覗いてるけどさ・・・

その垣根、最初はそんなにスッカスカじゃ
なかったんだからねっ!!

Mくん「え・・・?ボクのせい?」

・・・とぼけるなーーーっ!!
どんだけ垣根かじってきてんねんっ!!(笑)

Mくん「それはそれは・・・申し訳ない・・・
ガリガリガリガリ・・・」

コラーーーーッ!!説教聞きながら
柵をかじるのはやめなさーーい!

Mくん「なんで?」

・・・もういいよ(-_-;)

Aちゃん「はぁ疲れた!ちょっと休憩させて~」
Mくん「まだまだ!もっとワンプロしよーよ!」

Aちゃん「体格が違うんだから休ませてよっ!!」

Aちゃん「休ませろっちゅーのっ! バシッ!!」

Aちゃん「はぁ・・・だけどMくんとのワンプロ、
楽しかったなぁ~♪」

Aちゃん「明日はおうちに帰るけど・・・
またいつか一緒にワンプロしようね、Mくん!」

・・・って、Mくん聴いてあげて~~~~(;・∀・)








0 件のコメント:

コメントを投稿