2017年3月4日土曜日

老犬介護の悩ましい問題

人間と同じように、介護の必要な老犬が増えています。

昔はざっくり10年程度と言われていた犬の寿命が、15年と1.5倍にもなっていますね。

医療の進歩や栄養や生活環境の向上といった理由が挙げられています。

ただ、その分、命は繋ぎとめているけれども、様々な疾患や関節などの痛み、痴呆といった症状を抱えながらの生活が長く続く可能性も高くなります。

私は個人的に、
『自分が歳を取った時、寝たきりになったり、自分でトイレに行けなくなったり、自分で食事を取ることができなくなったら、医療的に延命措置はせず、ただただ痛みや苦しみを緩和する措置だけにして欲しい』
と、子供たちに言っています。

けれども、老人となったその時に、今の自分ではなくなっていて、命へのものすごい執着が出るかもしれませんし、ボケてしまって「私を殺す気かー?!」なんて叫んでいるかもしれないのです。

そうでなくても、家族としては、延命の医療的方法があるよとお医者様に言われた時に、
「いえ、母にはもう治療は必要ありませんから結構です」
と断れるか?ということもあります。

ワンコの場合も、知り合いの獣医さんによると、医師としてはもういいんじゃないか?と感じるようなケースでも、多くの飼い主さんが
「何とかして1日でも長く生きられるようにしてやってください」
と仰ることが多いそうです。

当然ですよね。
誰だって、大切な家族や可愛い愛犬が、例えどんな状態であっても、できる限り長く一緒にいたい。別れたくない。更にいえば「もういいです」という選択をすることによって、自分が命の期限を決めるようなことはできない・・・
それが人間ってものです。

けれども、現実に、老人介護も老犬介護も想像をはるかに超える大変さです。
介護される側よりも、介護している側が体や精神を壊してしまうということもたくさんあります。

そういうことを考えると、医療の進歩で、私たちは本当に幸せになっているのかなぁ~・・・と考えてしまうことがありますね。
だって、大切な人やペットの命を伸ばす方法があるのにそれをしないことは、良心との葛藤、経済的な問題との葛藤、情と現実との間で揺れ動く葛藤など、たくさんの葛藤を迫られることになるのですから。
それは、「もう打つ手がありません」と言われて、悲しみながらも覚悟を決めるよりもずっと多くの重責を私たちに課しているような気がします。

そういう私もきっと・・・”ボス”や”なつ”が老犬となって、本当にこの状態でこの子たちは幸せなのだろうか?と思いながらも、医療的にできる手立てがあれば、「ぜひお願いします」と獣医さんに言っているのだろうなぁ・・・と思います。

できることなら、人もワンコも、健康で長生きし、最期は苦しむことなく、眠るように・・・というのが理想ですが、なかなかそううまいこといきませんね。

みなさんはどう思われますか?
結論の出るお話ではありませんが、いずれ来たる日のために、いろいろと考え、今のうちに家族とたくさん考え、話し合うことは、そのこと自体に意義があるのではないかと思います。

いつもながら、絵になるMAXくん
老犬には不思議な力があるように思います。
一緒にワンチ拾い付き合ってくれてありがとね!

さて、本日も、いいお天気だったので、三浦海岸ビーチ・クリーン散歩してきました。
昨日と全く同じコース、片道2㎞。

「昨日拾ってるから、今日はだいぶ少ないんじゃない?」
「私たちの後ろにフンはないんだぜぃ!」
「トングさばきがどんどん上達してゆくー!」

などと言いながら楽しく拾った結果・・・


なかなかの大収穫・・・
なかなかの匂い・・・
なかなかの重量・・・

1.5kgありました!(ザンッ♪)

ほとんど減っとらんやないかぁ~~~~っ!!(トングをカシカシいわせています)

ま、でも昨日取りそびれていたようなのもありましたからね。
続けていればきっと徐々に減っていくんではないかと・・・

三浦海岸は、本当に景色が美しくて気持ちのいいところなんですよ。
その景観に惚れて越してきたわけですからホントーです!

でも、悲しいことに観光客がゴミを海岸にポイして行くことも多いんです。
そういうことって、元々放置ウンチや他の人のゴミがあると
「あ、いいんだな、ここに捨てても・・・」
という感じになるような気がします。

そういった意味でも、せめてワンチがない、美しい海岸にすることによって、不法投棄も減ってくれたらいいね~っと、淡い儚い期待を胸に、これからも続けますよっ!

ご近所で「や~い、このウンコ拾い~ぃ!」とか言われたって気にするもんかーっ!
(お願いです。決して言わないでください。夜中にお布団で泣いてしまいます)