●周囲に他の人や犬がいない緑地や公園で
●いつもと違う太めのしっかりした首輪をつけ
●短いリードを更に長さ調節してワンちゃんとの距離は飼い主さんの手が届くくらい
●訓練時間は15分程度でワンちゃんが飽きたらやめる
●飼い主さんは毅然としたリーダーを演じ切る
●叱って怖がらせたり、イライラしたり嘆いたり焦ったりしてはダメ
でしたね?
今回は、いよいよ実践です。
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まず、止まった状態でワンちゃんをお座りさせるなどして落ち着かせます。
それから歩き出しますが、飼い主さんは自信たっぷりのリーダーなんですから、胸を張って大股でキビキビした兵隊さんみたいに歩きます。
ワンちゃんの顔色は見ない方がいいです。前を見て歩いてください。
ワンちゃんがリードを引っ張って、リードが張ったら即刻停止します。ピタリと・・・
ワンちゃんが引っ張るのをやめるまで、ワンちゃんを一瞥もせずに前を見据えて動かないでください。
そのとき、ワンちゃんに対して
「絶対にお前の思う通りにはならないよ!」
と、心の中で念じてください。決して
「ゴメンねゴメンねぇ~~」
などと念じてはいけません。
ワンちゃんが諦めて、リードが緩んだらまた、自信たっぷりに歩き出しますが、今度はさっきワンちゃんが行きたがっていた方向とは真逆の方向に歩き出してください。
ワンちゃんに向きを変えさせる時は、以前書いたように
【”グイ~~ッ” ではなく ”チョンッ”】
という感じでリードを引いてください。
ワンちゃんが引っ張らずに歩く間だけ、満面に笑みでワンちゃんの顔を見て、とにかく褒めて褒めて褒めちぎってください。
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この方法を根気よく続けます。
さて、なぜ周囲に人やワンちゃんのいない場所で行うかお解りいただけましたでしょうか?
兵隊さんみたいな大股で、ジグザグと方向を変えながらヘンテコな歩き方をしていたかと思ったら、頭がおかしくなったか?!というほど大げさに愛犬を褒めちぎったりしているわけですからねぇ・・・ヘタすれば職質されてしまいます( ノД`)
この訓練でワンちゃんに理解してもらうのは、
●進路を決めるのはリーダーだよ
●リーダーは飼い主だよ
●引っ張るとどこへも行けないよ
●どれだけしつこく引っ張ってもまったくの無駄だよ
ということです。
そのために、少し可哀相に思うかもしれませんが、ワンちゃんの行きたい方向とはことごとく違う方向に行く・・・ということを繰り返します。
お気づきかとは思いますが、ワンちゃんに対するどんな訓練も、一番のカギは
【ザ・根比べ!】
なのです。
前回、禁止事項を2点ほど書きましたが、最後にこの訓練で最もやってはならない、最大の禁止事項をお伝えしておきます。
それは・・・
【訓練を始めたら、ぜ~~ったいに引っ張りグセが直るまでやめない!!】
途中であきらめて挫折したりするくらいなら、訓練自体しない方がマシです。本当です。
訓練は、ワンちゃんと飼い主さんの1対1の真剣勝負です。
いいですか?ワンちゃんの方だって必死ですからね。
今までずーっと、飼い主さんを引っ張って、自分がリーダーのつもりで好き勝手にお散歩していたのです。
そのリーダーとしての地位を絶対にゆずるもんかっ!と粘りに粘ります。
特に、ガンコな引っ張りグセのあるワンちゃんであれば、その粘りたるや大変なものに決まっているんです。
引っ張りグセが直るといいけど~・・・まあ訓練してみて直らなかったら別にいっか・・・
とゆーよーなハンパな気持ちで行っては諦め、行っては諦め・・・を繰り返していくうちに、ワンちゃんの粘りはどんどん強化されてしまい、ますます引っ張るという悪循環に陥ってしまうのです!!心してかかってください。
どうしてもご自身では、訓練時に心を鬼にする自信がないという飼い主さんは、プロのトレーナーさんにお願いするという方法もありますが、トレーナーさんのことをリーダーだと認めて引っ張らずに歩けるようになっても、飼い主さんのところに戻ってきたら元の引っ張り犬・・・という笑えないお話は「あるある」です。
トレーナーさんを選ぶ際は、ワンちゃんというよりも飼い主さんをトレーニングしてくれる方を選ぶことをぜひおすすめします。
いつもの”ボス”と”なつ” |
「ワンワン!」が止まらないビションフリーゼのペルルくん |
ずっと前からいたみたいにすぐさま馴染んだトイプーのメルリィくん |
テーブル下が大好き♪今日は雨降りでホっとしている?ネオくん |
みんなケンカもしないで仲良くおりこうに遊んでいまーす♪ |