2017年3月21日火曜日

引っ張りグセをどうにかしたい②

ワンちゃんに、お散歩時に好き勝手に引っ張らせないようにすることで、お散歩以外の時も、とても落ち着きのある聞き分けのよいワンちゃんになって、いわゆる
”しつけの行き届いたおりこうなワンちゃん”
という感じになりますから、飼い主さんの日々の

「んもぉ~~~~っ!!」

が減ることは間違いありません。


基本の考え方は、とにかく

【ワンちゃんの行きたい方向へは行かせない】

ということなのですが、それだけ聞くと

「ワンちゃんのためにお散歩に連れて行っているのに、行きたい方向へ行かせないなんて可哀相!」

と感じてしまいますね?

大丈夫です。最終的な目標は、

【ワンちゃんの行きたい方向へは行かせない】

ことではなく、

【飼い主さんの行きたい方向へワンちゃんが一緒に着いて歩く】

です。

【行きたい方向へは行かせない】

のは、あくまで訓練の過程です。

では、具体的にその方法とコツをひとつひとつ書いていきます。

まずは準備から・・・


●リードは太め短め。ハーネスではなくチョーカー(首輪)を使用する

これは、物理的に制御しやすくするための、ごく当たり前のことなのですが、実際は「引っ張られて困るこまる」と仰っている飼い主さんが、この簡単にできることを実践されていないことが多いようです。

細くて長い紐の先で動き回る重たいものを制御するよりも、太めで短い紐の方がさばきやすいのはおわかりですね?

細かったり、平べったいリードよりも太めのひも状のものをお勧めするのは、飼い主さんの手に紐そのものや、紐のエッジが食い込んで制御しにくくなるのを避けるためです。

そして、ハーネスですが、引っ張りグセのあるワンちゃんを矯正するのには適していません。
訓練時は首輪にすべきです。
よく、

「首輪は首が苦しそうで可哀相」

という飼い主さんがいらっしゃいます。そのお気持ちはよく解ります。
首輪をしている時に引っ張ったり引っ張られたりしたら、急所に負荷がかかるわけですから、当然ワンちゃんにとっては苦痛でしょう。

引っ張ると苦痛 → やめとこう → 引っ張らなくなる → 苦しくない → 可哀相じゃない → ワーーイ(*^▽^*)

ということになります。

それに、一説によるとハーネスは犬をむしろグングン前に進ませるのに適しているそうです。
その説によると、犬は胸部を圧迫されると前進しようとする性質があるそうで、それをうまく利用しているのが犬ぞりとのことです。

飼い主さんは、引っ張りグセをやめさせたい思いと、首輪は可哀相だという気持ちのどちらが大きいのかを判断されるとよいかもしれません。

ただ、ハーネスだって、グイグイ飼い主さんと引っ張りっこしている限り、ワンちゃんには少なからず負担がかかっています。
引っ張りグセが直ってしまえば、ワンちゃんは首輪だろうがハーネスだろうがもう全然苦しくないんだということをよくお考え下さい。

長くなるので、続きはまた次回とします。


外は雨・・・今日からお泊りのペスくん
「お散歩行きたいなぁ~~~・・・」
常連のウリくん「ねぇねぇお兄ちゃん、あそぼっ!!」
ねぇ~!あそぼったらぁ~~
(この後、”なつ”姐さんに追いかけっこしてもらいました)